基本情報



略歴

シャクティアナ帝国の地方領主。
彼が治めるのは中央からかなり離れた辺境の地だが、ファルサスは私財を使って人材を集め、ファルサス派閥と呼ばれる組織を作り上げた。
しかし、決して有能な人材が集まったとは言えず、動員できる兵数も僅かで、文字通り「辺境の領主」であり、本来なら戦史に名前を残す様なものではなかった。

この頃、隣接する他の領主とはあまり良好な関係ではなく、特にサラギードとは互いに牽制しあう状況であった。
そこでファルサスは、デュアーメネシアスエディスといった配下の者をそれぞれの土地に潜伏させ、情報を仕入れるように命じる。

他の領主が弱体する情報でも、ファルサスの立場が強化される情報でも構わず、将来現実的に武力を交えることになっても有利に戦える、または自分の方に正当性があることを証明できる様に、様々な布石を考えてのことであった。
その結果、デュアー七巫女の情報を仕入れてくる。(デュアー自身は隠匿しようとしたが、彼の性格をよく知る娘のソフィアが内通者を用意して情報は筒抜けだった)一度は七巫女収集を命じるが、ギードサラ領土を蹂躙したと知ると、「サラを救出して恩を売り、実質上の支配下にする」と考え、サラ領土奪還に集中、七巫女への関心は自然となくなり、捜索を中止してサラ領土奪還軍に合流しろとデュアーメネシアス、に命令を送る。

サラ領土奪還作戦によってギードを打ち払い、サラ領土を奪還することには成功するが、サラの篭絡によってファルザスは人が変わってしまう。
彼の野望は「サラを救出して恩を売り、自分の属領の如く扱う」筈だったが、いつしかサラの魅力に取り憑かれ、サラからの嘆願、哀願によって次々と自分の領地から援助を行い、ついには婚姻関係を結んでサラ領土に留まったまま、自領土へ戻らなくなる。

完全に骨抜きにされたファルサスだが、周囲の誰もがファルサスがサラに利用されているのは明白であったのに、本人だけがいまだに、サラの言葉遣いと笑顔によって「自分がサラを支配している」と信じ込んでいた。

彼が領地を離れている間に直轄地シャフツールの街は娘のソフィアが他の将と起こした戦闘による火事によって半壊。
自身の領地をおろそかにした事により、シャクティアナ帝国本国より領主の地位の剥奪を命じられる。
領主でなくなった途端、サラから一方的に書状で離縁を伝えられ、帰る場所を失い路頭に迷った挙句、数年後無様に野垂れ死んだという。
その死体は真冬の街道で雪に埋もれ、誰もが浮浪者のものだと思い、自分達の「元領主」だとは気付かなかったという。


人物

  • 野心はあったが、七巫女に反応することはなく、デュアー達の様な「病的なまでの野心」とはいえず、為政者によくある程度の野心であった。また、娘のソフィアと共に、七巫女は、扱うには危険な存在と察知、捜索の中止を伝える等「見る目」もあったが、七巫女とは全く関係ない別の野心が元で身を滅ぼした。


関連項目



最終更新:2024年07月16日 15:59