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フェルミ推定

ケースステディの考え方のひとつ.フェルミ推定(-すいてい、Fermi estimate)とは、実際に調査するのがむずかしいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりをもとに論理的に推論し、短時間で概算すること。

フェルミ推定について

「シカゴにピアノ調律師は何人いますか?」

もし、あなたが「フェルミ推定」という言葉を知らず、面接官にこんな質問をされたら、なんと答えますか?

「40~50人、あるいは50~60人、あるいはそれ以上かもしれません」と迷推理をかますのか
「知るわけないすっよ! そんなのググってくださいよ!?」と若干逆ギレてみるのか……

ただでさえ緊張してる面接。根拠をもって答えられる気がしません。
が、昨今の採用現場ではこの「フェルミ推定」に注目が集まっているようで……

今回は採用にフェルミ推定を導入したというITコンサルファームの採用担当Aさん(28歳/女性)に話をうかがってみました。



――まずは、フェルミ推定って何ですか?

「エンリコ・フェルミという物理学者が、学生や秀才相手に問いかけていた答えにくい問題で有名なのが『シカゴにピアノ調律師は何人いますか?』という問題のようです」

――勘で答えろとでも?

「いやいや、この問題はずばりの人数を当てるクイズではないんですよ。大体の規模を見積もる…その規模を見積もったプロセスの分け方、また論理的であるかが重要なんですね」

――プロセスと言いますと?

「ピアノ調律師問題の模範解答の一つを例にします。
まず、シカゴのピアノ台数と調律師のバランスが合っているのが前提です。
その上で

(1) シカゴにあるピアノの台数を推定する(シカゴの世帯数×ピアノの推定保有率)
(2) 年間に必要なピアノの調律回数を推定する(年1回と想定)
(3) (1)と(2)をかけると、ピアノ調律業界の仕事の全体数を算出。
(4) ピアノ調律師1人あたりの稼動を推定(1日3台/年200日など)
(5) (3)と(4)を割ると、シカゴにいる調律師の数が…


と言った感じで問題に対し、もっともらしいプロセスで答えていくんです。もちろん、プロセスは一通りではなく、色々考え方があります。この問題の答えは一つではないんですね」

――な、なるほど…答えてないのに頭が良くなった気がします。他にはどんな問題があるんでしょうか?

「ピアノ調律師の問題も、弊社ではそのまま出すことはないです。もう少し日本風にして出題することが多いですよ。『博多にとんこつラーメン屋は何軒ある?』とか」

――なぜ、また採用試験に?

「マイクロソフト等が有名ですが、特に外資のIT企業が採用試験で出題する傾向があるんですよ。その流れに乗ったのが正直なところです。ただ、実際にやってみて、思考力をチェックするのにうってつけの方法だと思ってます。流行のビジネス書にも紹介されてますので、そういう書に目を通しているかどうかも分かりますし」

――(こっそりと)なにか良い対策法を……

 「フェルミ推定が何者かを知るだけでも雲泥の差です。最近はネットでも情報が出てますし関係書籍も豊富になりましたので、チェックしてみて下さい。ただ、解きすぎると、パターン化してしまって本末転倒の懸念もありますので…対策と言うよりも物事の考え方の一つとして、身に付けていただくのが良いかと」


フェルミ推定対策本

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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最終更新:2009年03月12日 18:31