「『大太』の時間は終わり、オレ達の時間が勝利する!」
【人物】
足洗邸の住人たち。シリーズに登場するキャラクター。ファン等からは「教授」と呼ばれる。
大召喚が起きる前はとある大学で民俗学教授を務めていた人間種の男性。
大召喚が起こった日、左目に
第二視力が発現(後に
十支王の一人である
クロノス=クロノスの眼であることが判明)、今までの常識が覆っていく様子と、第二視力によって今まで見ることのできなかった物を見られるようになったことで精神的に大きなショックを受けた。
そして古き伝統ある世界を破壊した元凶である
ガール・マスターを葬るため、持てる知識を最大限動員し独自の召喚能力を手に入れ
鎮伏屋として力を磨いている。
中央上層部からは「力を持ちすぎた人間」として「要注意人物」に指定されているが、彼がガール・マスターに敵意を抱いていることは知らなかった模様(下部役人の大石だけが知らなかった可能性も高い)。
足洗邸に対する査察失敗の復讐にやってきた
ピジョル・大石と共に協力者として
足洗邸を訪れる(完全版では描き下ろしで選出理由が語られている)。
その際に依頼として「
須美津・義鷹と千束という
鬼号怪異を倒す」と契約を交わしていたようで、義鷹を相手取る以外にも巨大な妖怪相手の戦力も予め用意していた。
大石が
マサライが展開していた住人以外を除外する結界に阻まれているのを見ると、それを容易く解除して邸に侵入。
調子に乗ってペラペラと自分の情報を喋り始めた雇い主の口を物理的に塞ぐと、かねてより目をつけていた
須美津・義鷹と戦い、事前の準備も含めて一時圧倒するも、いつもの調子を取り戻した義鷹に敗北。
邸にあった地獄へ通じている足洗邸の
井戸に生きたまま落とされた。
その六ヶ月後、
大太・右足ノ鬼の復活を巡る争いの真っ最中、井戸から這い出てくる形で再登場。
井戸の中で何かを見たのか、何らかの精神的ショックにより髪の毛が白くなりつつも肉体が20代くらいに若返って再起する。
井戸に落とされる前は精神的余裕が明らかに不足していたものの、若返り後は呼び出した妖精に対して笑顔を見せたりするなど、殺伐とした雰囲気がかなり和らいだ。
エアリィいわく「こちらのほうが人間らしくなった」。
存在自体が不思議の塊である妖精と違い、中立的存在である人間の世界は不思議がいっぱい起こるから素晴らしい、という独特の考えを持ち、
かつての世界を取り戻したいと願う姿は妖精や精霊達から信頼されている一方、対人運は悪く、まともな交友関係を持てないようである。
実際、2巻で大石と共に集められていた鎮伏屋二人、というかそのうちの一人からは露骨になめられていたし、役人とはいえ大石に目をつけられていることも不幸だろう。
また「自分が努力して手に入れたもの以外は信じない」という信念を持っているため、悪魔の甘言には全く揺るがず、復活直後メフィストから契約を持ちかけられたが突っぱねた。
対人運は悪いが、相性のいい協力者を引き当てる運は持ち合わせているようだ。エアリィとかクロノス=クロノスの目とか。
井戸に落とされる前は黒を基調とした不気味なマスクや服装をしていたが(マスクはエ
アリエルによる呼吸のサポート。高齢のためか?)、若返ってからは「B型装備」と呼ぶ武装へと交換。
その状態では
「巨人の亡霊」の召喚陣が胸の上にあたるため、
マイヤー・フェルスターの不意打ちから彼の命を救うこととなった。
そして
「無表情なトム」・
「鉄枷ジャック」を生贄とし呼び出した
クロノス=クロノスの力によって千束を撃破。
地獄から這い出してきたからかその後数日間眠り続け、その間足洗邸に滞在していた家賃を請求されるが踏み倒し、呼び出した
「白い婦人」の力で逃走した。
その後肉体が若返ったため
社会保障ナンバーが消滅したので、死亡扱いとして
クリストファー・マーロウを名乗り再び登録を行って活動を再開。
以前のように大量の妖精との契約ではなく、風と炎の力を持つ妖精の力を割合を変化させて混合させることによる攻撃方法を取っている。
2020.9.16から連載が始まった「妖精学者の夏時間」では何と主役に抜擢されている。
足洗邸の住人たち。完全版第1巻描き下ろしではこれまでにも幾つも偽名を使っていたことが示されており、1年前までは「アンソニー・バージェス」、さらにその前は「シュリエル・ウィリアムスン」と名乗っていたとか。
いずれも小説家の名前。
最終更新:2024年01月16日 01:29