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善いひとたち [鳥賀陽 叉羅]

鳥賀陽さんが入室しました
鳥賀陽->(亜人連合本部 図書資料室
鳥賀陽->(珍しく、花の図鑑なんかを開いているスーツ姿の鳥
鳥賀陽->(ページをパラ、と捲り、
鳥賀陽->(ある1ページに目を留め、停止する
鳥賀陽->
鳥賀陽->………
鳥賀陽->………
鳥賀陽->どうして、
鳥賀陽->………イエ、
鳥賀陽->……、
鳥賀陽->(パタンと本を閉じ、
鳥賀陽->(元あった棚に戻すと、踵を返し、出口へ歩き始める
鳥賀陽->…(カツ、カツ、と靴音を鳴らしながら廊下を歩く
鳥賀陽->……昔から、
鳥賀陽->変わらないのですよね……(頭を押さえ呟く
鳥賀陽->(治療の為か、加護の恩恵か、頭部にあれだけ負った火傷の痕は今は窺えない
鳥賀陽->(――つい昨日の事を思い出す。
鳥賀陽->(喫茶EBに現れた襲撃者。彼の持つ能力によって抉り起こされた、自らの過去の記憶。
鳥賀陽->(改めて気付かされる。自分がそれを――「罪」として認識していた事を。
鳥賀陽->(自分自身、半ば気が付いているのだ。己の愚かさに。
鳥賀陽->……(――けれど、
鳥賀陽->(だからと言って、己の感情のまま動いていれば良かったなんて、どうしても思えない。
鳥賀陽->(どれだけ惨めでも滑稽でも、ああやって、
鳥賀陽->(「彼女」を幸福に出来るよう振る舞うのが、あの時の自分にとっての「善」だったのだから。
鳥賀陽->……もしも、
鳥賀陽->それが罪だとしても、
鳥賀陽->間違っていたのだとしても、
鳥賀陽->……今だって私は、同じことをするでしょう。
鳥賀陽->(自分に言い聞かせるように呟く
鳥賀陽->(廊下を歩き、本部入口の方へと
叉羅さんが入室しました
叉羅->(ちょうど本部建物へ入ってくる
叉羅->(地味系事務のお姉さん
鳥賀陽->(丁度玄関ホールに姿を現す
叉羅->まぁ。鳥賀陽さん、   こんにちわ。(姿を見つけて、ご挨拶
鳥賀陽->叉羅様!どうも今日は!(翼をびしっと上げて挨拶を返し
鳥賀陽->…イヤハヤ、
鳥賀陽->昨日はどうもお世話になりました。此方の治療設備をお借し頂いて。
鳥賀陽->スカイロードまでは少々遠かったものですから(困り笑みを浮かべつつ
叉羅->いえ。どうぞ自由に使ってください。大事があっては大変ですから。
叉羅->お体は…優れませんか?
鳥賀陽->イエ!もう万全でございますよ。仔細ございません!
叉羅->…そうでしたか。 なら、良いのですけれど。(鳥賀陽見つめて
叉羅->
鳥賀陽->…オヤマア、どうされました?
叉羅->いえ。少し…
叉羅->具合が優れないように見えたので…
叉羅->気のせいでしたら、良いのですけれど。(困ったように笑み
鳥賀陽->…、 イエ、
鳥賀陽->…そうですね、万全とは言いましたが、昨日の疲れがまだ少々残っているのでしょう。(叉羅に困ったように笑み
鳥賀陽->どの様な形であれ、傷を負うのは疲れますから。
叉羅->…えぇ、
叉羅->そうですね。
叉羅->今日は無理をせずお休みください。(鳥賀陽を見つめ
鳥賀陽->…、
鳥賀陽->イエ、今は何かしていた方が落ち着きます。
鳥賀陽->亜人連合での業務、何かお手伝いできる事はございませんか?
叉羅->
叉羅->いえ、大丈夫ですよ。ゆっくりとお休みになってください。(鳥賀陽を見つめて
鳥賀陽->……、(叉羅を見下ろし
鳥賀陽->…イヤハヤ、いけませんね。叉羅様にそのようにお気遣い頂くとは、(困ったように笑い
鳥賀陽->…、それ程、
鳥賀陽->疲弊して見えるのですか? 今のワタクシは。
叉羅->…別に、そういうわけではありませんよ。
叉羅->ただ…
叉羅->(少し考え
叉羅->困ったときはお互い様ですよ。どうか休んでくださいな。
叉羅->業務が大変な時は、お声をかけさせて頂きますから。(鳥賀陽に笑み
鳥賀陽->……、
鳥賀陽->そう、でございますね。(観念したように笑み
鳥賀陽->それでは、今はお言葉に甘えさせて頂きます。
鳥賀陽->ですがっ、(叉羅にぴしっと向き直って
鳥賀陽->叉羅様が本当に大変な時は、本当にお声を掛けて下さいましね?
叉羅->えぇ。お願い致します。(微笑み
鳥賀陽->…その、叉羅様は、
鳥賀陽->いつも人様の事を気に掛けていらっしゃって…あまり、人様を頼らないように見えますので。
叉羅->まぁ。 どの口が言うんですか?(笑って
鳥賀陽->えっ?
鳥賀陽->わ、ワタクシですか…?(頭に?浮かべて
叉羅->いつも人様の事を気に掛けていらっしゃるのは…鳥賀陽さんの方ですよ。
鳥賀陽->…、イエ、そんな事は、 …イエ、(何か考える様子で
鳥賀陽->…そう映ったとしても、
鳥賀陽->…それは、ワタクシの為でもありますから。(笑って答える
叉羅->まぁ。お固いですね。(困ったように笑い
鳥賀陽->ですから叉羅様も、ワタクシの為と思って。(なんて笑って
鳥賀陽->ヨロシクお願い致しますね?
叉羅->
叉羅->はい。
叉羅->宜しくお願い致しますね。(困ったように笑い
鳥賀陽->…。(叉羅の困ったような笑みを見て
鳥賀陽->ハイ。
鳥賀陽->では、この場に長居するのもですし、…ワタクシはそろそろ失礼致しますね。
叉羅->はい。ごゆっくり。
叉羅->おやすみなさい。
鳥賀陽->叉羅様はお仕事の方、頑張られてくださいまし。(ペコリと頭下げて
鳥賀陽->(本部の奥へと続く廊下へと歩いてゆく
鳥賀陽さんが退室しました
叉羅->
叉羅->(事務所へ向かう
叉羅さんが退室しました

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最終更新:2015年12月05日 09:16