魔物の巣食う、危険な森
──魔獣の領域。
ヴァース地図上に遙か昔から存在する。
ミストグローブとの違いは、ここは明確に魔物の住処ということだ。
森だけでなく、内部にはさまざまな地形を有するという。
しかしその危険度から、全貌は明らかになっていない。
魔物、それは何者か
魔物とは守護を受けない存在である。
守護を受けない、の起源を遡れば柳の有名な失敗談に容易に辿り着く。
全ての動物が守護の影響を受けたせいで、誰も死ななくなった。
そのために、誰も肉を食べることができなくなり多くの獣が餓死した。
以後、レイラインによる守護制御などが形成されるようになった。
すなわち、守護格差である。
そして魔物とは…“先天的なレイダー”である。
世界の惡であることを義務づけられ、封じられた存在である。
目覚めよ、獣
領域に封じられし魔物が、今…覚醒する。
歴史と世界の都合により閉じ込められた彼らは、暴走する!
-ビーストアライズ―
アライズ1
だだの魔物。複数の動物の特徴を有する。雑魚。
せいぜいD~Cランクであり、一人で数体相手も余裕。
アライズ2
獣人型。ここからいきなりAランクに跳ね上がる。
強力な魔法を扱う知能、強靭な体躯。そして共通技能「呪」。
そして個体が複数存在し、同じタイプの個体は連携する。
「呪」はヴァースでも珍しい体系であり、神性や巫性で耐性を得られる。
しかし一般的な魔法耐性や精神耐性を容易く貫通する、古代にして新種。
アライズ“変異”
:イカ頭。「呪」の対象の姿を奪う。強力な魔法使いでもある。
所持する「呪」は犬化。厳密には家畜化だが、都市戦にあわせ犬にしている。
接触のみならず距離で犬化させる。また、犬化した場合、それは魔物である。
一斉にアライズ1へ変異する可能性を秘めた爆弾である。
アライズ“重力”
:ウシ頭。「呪」は対象の言葉に軽きと重きを与える。
挑発、軽い言葉は対象を軽くする。感情、重き言葉は対象を重くする。
安易な命乞いなどしようものなら天高く吹っ飛んでいくだろう。
接触のみならず距離で発動するが、接触するとより強固なものとなる。
フィジカル強者であり、重い速い強い硬い。こっちの方が厄介。
アライズ“因果”
:ハト頭。「呪」は対象の攻撃衝動を与え、呪いの人形が攻撃を阻害する。
呪音により自身に対する攻撃衝動を植え付け、同時に呪いの人形を作成する。
人形は自律軌道で盾となり、そのダメージは呪いをかけられた本人へ”因果還し”として反射を行う。
いわゆる害悪式の いばみが型。
代わりに本体は脆弱で、声の届かぬ範囲からの狙撃や、人形諸共せぬ波状攻撃に弱い。
アライズ“回向”
:ハナ頭。「呪」は対象に種子を与え、やがせその姿を奪う。
花粉自体は空中散布。回避が難しいがこのままでは無害。
彼女、と接触することで発芽。花となり、宿主の力を奪う。
最終的には樹木そのものにしてしまう。
この種固有の話だが、領域拡大というよりは、世界の緑化精神で動いている。
アライズ3
より強力なアライズ2個体。ほぼ人の型をとることができるらしい。
同一個体は1体しかいない。ランクでいえばS-クラス。
アライズ“仮面”
:鹿角の仮面。「呪」は「敵意を抱いたものへの反射」。
攻撃がそのまま相手に直接身代わりになる。まともにやると無敵。
そのほか、樹木に関する珍しい魔術も使うという…。
ラヴィラ
ラヴィ<… !? いや知らないから!?私違うからね!?
最終更新:2021年02月25日 23:54