燦山さんが入室しました
四天女さんが入室しました
燦山->(時は結婚式二次会 庭のパーティ会場にて
燦山->いやー…さっきのは思わず笑っちゃった。(テーブルに肘ついて
燦山->あれはもう君が取るな、って思ったのにさあ。(傍の女性に声を掛ける
四天女->……(燦山の方を向かず、グラス片手に
四天女->やっぱり~~!ゴッキーが最強って事だもん!(無理に大きな声出して
四天女->ブーケだって何だってゴッキーがいちばんにゲットするんだから~!
燦山->いや、ほんとね。(蒼菖蒲家での式典という事で、合わせたのか洋装
燦山->(濃灰のスーツにカラーシャツ。パーティ用のカジュアルな着こなし
燦山->何だって物にしちゃうんだよねえ。君のお姉さんはさ。
四天女->…………。(特注高級はでやか紅ドレス姿の四天女様 とはいえ人様の結婚式。ちょびっと控えめ
四天女->(披露宴の更に前、結婚式の終わり。――ブーケトスでの出来事を思い出す。
四天女->(新婦の投げたブーケが、まるで運命みたいにまっすぐ自分の元に落ちてきて――
四天女->(自分はそれを手に入れる事を、怯んで、躊躇った。
四天女->(それで、隣に居た双子の片割れが、咄嗟に、――そう、まるで怯んだ自分を庇うように、咄嗟に。
四天女->(そのブーケを手にしたのだ。
四天女->・・・・。
四天女->燦山。……燦山はさ、
燦山->…。ん、何?
四天女->ゴッキーに告白しないの?
燦山->しないよ。(即答し
四天女->……なんで?
燦山->はは、なんでそんな事聞くのさあ?
四天女->……(いつに無くたじっと、燦山を見つめて
四天女->だって、結婚、するなら、
四天女->……ほんとに好きな人とが、いいのかな~……って……
燦山->……。
燦山->やめよ?そんな話。(笑ったまま
燦山->どっちも得しない話してもしょうがないじゃない?
四天女->…で、でも
燦山->いつだか解んない話するのもしょうがないよ。(遮って切って
燦山->ぁ、おれ飲み物取ってくるけど、君は何がいい?
四天女->、…………
四天女->……ドンペリ。(ぽつりと
燦山->了解っと。じゃ、行ってくるねえ。(さっとその場を離れ
燦山->(会場の方へと歩き出す
四天女->・・・・(燦山の背を見つめる
四天女さんが退室しました
燦山->(会場の外れから、料理や酒の置いてある中心へと歩く
燦山->(歩いている、その筈である。
燦山->……。
燦山->五年とかさ、
燦山->本当に、あっと言う間だったよねえ。(ぽつりぽつりと
燦山->……
燦山->……もうちょっとさあ、
燦山->もうちょっと……まだ、適当にさせてよ。
燦山->真摯に、とか、腹括る、とか、
燦山->そういうの、苦手なんだってば……
燦山->(会場の外れから、料理や酒の置いてある中心へと歩く
燦山->(歩いている。その筈である。
燦山->(なのに、何故―――周りに人気が全く無いのか。
人影さんが入室しました
人影->「はは、やんなっちゃうよね?」(突然、
人影->(無音の空間に響くような、ダレカの声が聞こえる
燦山->は?
燦山->(怪訝そうに、背後を振り返る
人影->「今更玉砕とか、したくないしねえ。」
人影->(月明かりが照らす暗闇の中、テーブル傍の椅子に腰掛けるシルエットだけが浮かんで見える
人影->「生まれながら多くの手札〈カード〉に恵まれて、」
人影->「多くを望まず、あるだけのもので生きてきたんだもの」
人影->「手に入れられないってわかってるものに、駄目元で手を伸ばすとか無理無理。」
人影->「ダッサイもんねえ。そんなの。」(まるで独り言のように
人影->(うんざりする程聞き覚えのある声が、うんざりするほど身に沁みる心情を語っている。
燦山->…。
燦山->誰?(笑みを繕う事も無く、真顔で問う
人影->「はは、君が一番解ってるんじゃない?」(シルエットが月明かりに照らされ
人影->(徐々にその容貌を映し出す。
人影->(濃灰のスーツにカラーシャツ。パーティ用のカジュアルな着こなしで
人影->(椅子に腰掛ける
金鳳花燦山の姿
人影さんが退室しました
惨山さんが入室しました
惨山->ま、
惨山->座りなよ?(対席の椅子を燦山に進める
燦山->…。
燦山->はは、君ってさあ、
燦山->【Unborn】ってやつ?(対席の椅子を引き、腰掛けながら
燦山->存在の居場所を奪い取ろうとするっていう。…最近は見かけなくなったって話だったけど。
惨山->はは、まさか。
惨山->あんな不安定なモノじゃないよ?(燦山に、へらっとした笑みを向けて
惨山->もっと確かで、
惨山->もっと個人的で、もっと感情的なものさ。
燦山->…ふぅん?(対席で頬杖突いて
燦山->…それで、おれにちょっかい掛けに来たのはわかったけど。
燦山->このまま説教でも続ける気?(笑って
惨山->はは、まさかあ。
惨山->無駄な事しないよ。何言われたって反省しないじゃん、おれは。
惨山->やるなら楽で楽しい方がいいでしょ?
惨山->ほら。(燦山の前にカードの束を置く
燦山->…へえ?
惨山->占ってみなよ。自分の事。
燦山->あれ?おれが占われるの?
惨山->はは、何。怖いの?
惨山->はは。人には好き勝手言えるくせに。自分の事は占わないんだ?
燦山->はは。自分の事なら良く解ってんじゃないの?
惨山->好きな占い方を一つ選んで。占う内容も、燦山が決めたらいいよ。
惨山->ただし、答えは二択でね。(笑って
燦山->結果は君に伝えなきゃいけないのかなあ?(カードの束を手に取りシャッフルしながら
惨山->伝えても伝えなくても変わらないと思うけど?(頬杖突いて
燦山->それじゃ、(5枚のカードを自分の前に並べて
燦山->始めるよ。
惨山->どうぞ。(笑って
燦山->…。
燦山->(目を瞑って、開いて、
燦山->(カードを、引く
燦山->……(引き当てた札を見る
燦山->……。
燦山->何なの。
燦山->こんな結果見せて。
惨山->またまたあ。わかってるくせに。
惨山->いや、『わかってた』かな?
惨山->『金鳳花燦山は、現状充分に幸せか?』
燦山->、
惨山->何に縛られる事も無く。
惨山->憧れは憧れのまま、美しくしまっておいて。
惨山->都合の良い時に遊べる都合の良い女がいて。
惨山->いいじゃない、楽でさあ。
惨山->おまえは【幸せ】じゃん?
燦山->――っ、
惨山->はは、
惨山->何その顔?
惨山->真面目とか真摯とか常識とか嫌いなんでしょ?
惨山->悪びれもせず、一生そうやってのらくら生きてくつもりなんでしょ?
惨山->良いじゃない。【幸せ】。
惨山->君の価値観の中じゃ、今が最上と言っても良いくらいだ。
惨山->「羨ましいくらいだ」よ。燦山さん。
惨山->まあ、
惨山->おれなら絶対こんな事しないけどね。
惨山->――なんて、(突如、姿が影になり、
惨山->結局、これ説教か。(霧のように霧散する
惨山さんが退室しました
燦山->、…………
燦山->っ、、、(片目を押さえて
燦山->…そうだよねえ。染み付いてんだもん。
燦山->…「天命を信じて運に任せる」なんて、そんな博打できるわけないんだ。
燦山->……全部、
燦山->わかってるくせに……
四天女さんが入室しました
四天女->……燦山~?
燦山->(椅子に腰掛け項垂れた背に、ふと投げ掛けられる声
燦山->、っ
四天女->も~なんでこんなトコ居るの~?燦山全然戻ってこないからわざわざ四天女様~…
四天女->(ふと、テーブルのカードを見て
四天女->……どうしたの?
燦山->… ねえ。(問いには答えず、
燦山->一枚引いてみてくれる?(顔を上げて
四天女->っぇ?(キョトンと
燦山->(テーブルには4枚のカードが並んでいる
四天女->……何の占い?
燦山->…。
燦山->『これから』の。
燦山->…なぁんて、ね。
四天女->……。
四天女->うん。
四天女->良いよ。
四天女->(カードを見定めて、手を伸ばす。
燦山->…。(その手を見つめて
燦山->(……ずるいよねえ。結局人に委ねようってんだから。
燦山->(それに、
燦山->(未来視が使えなくたって、おれにはもう解ってるんだ。
燦山->(途轍も無い強運を持つ君が、次に何を引くのかを。
燦山さんが退室しました
四天女さんが退室しました