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メイドとニャンコ [ニャコン ミア 無精髭の侍]

メイド服さんが入室しました
虎の置物さんが入室しました
虎の置物->(喫茶店の入り口の脇に鎮座している)
メイド服->(朝日が溢れるセントラル中央広場――
メイド服->(ザッザッザッ(掃除中
メイド服->(常連なら視ない顔のメイド。店員だろうか
メイド服->(喫茶に戻ってくる――と、そこで置物に気付く
メイド服->あら、こんなのあったかしら(ツンツン
虎の置物->……(無反応 虎の置物だ)
虎の置物->(置物の大きさは1m少々と小さい)
メイド服->……(外に出してあった掃除道具から布巾を取り出し、置物を拭き始める
虎の置物->……(カッと目を見開く 瞳孔の無い青白い光をほんのり放つ目)
虎の置物->清掃は不要だ、メイドさん(渋い男声)
メイド服->、(反応に目を見開くが、そのまま懐をごそごそ
メイド服->(先ほど拾ったのか、猫じゃらしを取り出す
メイド服->(こしょこしょこしょ
虎の置物->……私は猫ではないぞ、メイドさん(と言いつつ、ぺしぺしと右前足で払う
虎の置物->(意外と生物的に動くが、よく見ると間接部などの奥に空洞も見える
メイド服->……
メイド服->カリカリが所望でしたら、お持ちいたしますが?
虎の置物->メイドさん、私は猫ではない。だから、カリカリは食せない。
メイド服->そうでしたか…
虎の置物->有機物は“私達”は消化が困難だ。お気遣いはありがたいが、遠慮させてもらおう。
メイド服->(猫じゃらしで鼻をくすぐる
虎の置物->……(ぺしっと左前足で払い)メイドさん?私は猫ではない。
虎の置物->猫のような真似事は可能ではあるが、それは猫のようなことをしているだけで、猫ではない。
メイド服->あいにく、マタタビは取り添えろえておりません(少し下がり
メイド服->他に御持て成しできることがあれば何なりといたしますが。
虎の置物->……(不動のまま、青白にほんのりと光るビー玉めいた目が一回、明滅する)
虎の置物->では、皿を。
メイド服->かしこまりました(頭を下げ、厨房の方へ
メイド服->(戻ってくる
メイド服->(コトリ、と置物に置かれる ――――プラスティックの餌皿
メイド服->(誰の字だろうか、「TAMA」と書かれている
虎の置物->……。
メイド服->ステンレスの方がお好みでしたか?
虎の置物->……(食せる材質か確認しているらしい)
虎の置物->…頂こう(はむはむ
虎の置物->(ポリプロピレンのなんともいえぬ味……)
メイド服->あら、本当に食べるのですね(それ見て
メイド服->(――手にはちゃんと持ってきた陶器皿が握られている
虎の置物->(二口で飲み込み)うむ。…む、それは陶器(セラミックス)…
メイド服->嫌がるかと思ったのですがこれでは面白くな……いえ、食わず嫌いなのですね
虎の置物->メイドさん、聞こえたぞ。…ただ消化するだけなら、別段アスファルトでも金属でもいい。
虎の置物->だが、味わって食すのならば、陶器。地方により香るものがある。
メイド服->それはそれは、美食家なのですね(陶器皿を持ったまま、前に差し出す
虎の置物->(口を開く)
メイド服->(ヒョイっと下げる
虎の置物->……。
メイド服->……。
虎の置物->(1歩前に出て口を開く)
メイド服->(ヒョイっ
虎の置物->…(さらに踏み込み、飛びつくように口を開く
メイド服->(闘牛士さながらの身のこなしで置物を躱す
虎の置物->何をする、メイドさん。
メイド服->お行儀が悪いですね。子猫でもいきなり飛びついたりはしませんよ?
虎の置物->メイドさん、私は猫ではない。普通に置いてくれればそれを食すので、置いてくれないか。
メイド服->……
メイド服->ま、良いでしょう。 備品が多少減っても困るのは店長ですし(ふぅ、と
メイド服->(コトリと皿を虎の前に置く
虎の置物->(口を開いて咥える
虎の置物->(バリバリボリボリ
虎の置物->やはり食すならセラミック…ご馳走様。
メイド服->お粗末さまでした。
虎の置物->(元の位置に戻り、置物のように座る)
メイド服->無機物を食すイキモノはマンg……いえ、耳にしたことはありますが
虎の置物->“私達”は珪素生物…いや、今であれば鉱核生命という(よく見れば話す時には口は動いていない
メイド服->ええ、かつて、そのようなご贔屓のお客様もいらしたと聞いています。
虎の置物->私は…
虎の置物さんが退室しました
ニャコンさんが入室しました
ニャコン->私はニャコンという。故あって旅をしている。
メイド服->ニャンさん。はじめまして。
ニャコン->メイドさん、私はニャコンだ。ニャンではない。
メイド服->そうでございましたか。それは失礼いたしました(棒読み調
ニャコン->……。私に構わず、業務を続けるといい。私はここで日光浴だ。
メイド服->(一礼し、掃除に戻る
メイド服->(ザッザッザッ
メイド服->(喫茶の裏の方へと消えていく
メイド服さんが退室しました
ニャコン->(お昼頃 ほどよく暖かくなっている虎の置物)
無精髭の侍さんが入室しました
無精髭の侍->(いかにもーな袴に三度笠 咥え葉っぱの男が歩いてくる
無精髭の侍->(虎の置物の前に立つ
無精髭の侍->はて、よく出来た置物。
ニャコン->……。(日光浴中で微動だにしない)
無精髭の侍->はて(柄に手をかけると
無精髭の侍->(横一閃
ニャコン->(置物が!切断される!
ニャコン->(置物の首がポロリして落ちる)
無精髭の侍->ふむ(返しの刃でもう一閃
ニャコン->(置物が!切断される!
ニャコン->(置物の上半身と下半身が分かれて崩れる
無精髭の侍->(納刀
無精髭の侍->いやはや、試し切りとは言え、店のモノを壊してしまったか(三度笠を押さえ
ニャコン->……( 目を覚ましたらなんか斬られている、私。どうするか)
無精髭の侍->やれ、店の者はおるか? すまないが後片付けを
ニャコン->(発光、擬態解除)
ニャコン->(爆発的に体積と質量が増加し、体長3mほどの機械獣めいたタイガーと化す)
ニャコン->聞こえていたぞ。何が店のモノか。
無精髭の侍->っとっと、っと(変身に驚きながら数歩下がる
無精髭の侍->はて面妖な。置物と思えばカラクリ仕掛けの虎と見える
ニャコン->私はニャコン。狂人め、常人であれば店の前に置いてある置物を斬ろうなどとはすまい。
無精髭の侍->いや何、並ならぬ気配を感じたものでな。
ニャコン->それを狂人というのだ。(白灰黒のゼブラカラーの装甲に青白い光が奔る)
無精髭の侍->呪いの類であっては食い殺されると思ってなぁ(あっけらかんと笑い
ニャコン->(前足と爪を大地にめり込ませ)此処は喫茶店であってダンジョンの類ではない。正気に戻れ。
無精髭の侍->いやなに、その実無傷ではないか、許せ許せ(けたけたと
ニャコン->問答もできぬか有機物。謝罪は。(幽鬼じみた青白い光が眼孔から漏れ出る)
無精髭の侍->故にこうして謝っておるではないか。ほれ、この顔に免じて、のう?
ニャコン->……。次にしでかしたらその刀、食らうてやる。(身を引き
無精髭の侍->しかしでかい、のうデカブツ。
無精髭の侍->貴様はどういった用向きでここに?
ニャコン->…。答える必要は無い。店に用事ならさっさと行くがいい。
無精髭の侍->ほう、それは奇遇。わしも店に用事はないのだ(けたけたと笑い
ニャコン->勝手に奇縁を作るな。関わりたくもない。
無精髭の侍->まぁそう連れぬ事を言うな、虎の子よ(目先に跳び上がる
無精髭の侍->(鼻の上に踏み着地
ニャコン->……身軽さ自慢か有機物ゥ……
無精髭の侍->概ね強者でも求めて彷徨ったか?(ヤンキー座りで覗きこみ
ニャコン->答える必要は無いと言っている。そこを退け。
無精髭の侍->なんとつれぬ、会ったばかりだというのに(顔を押さえ、大袈裟に悲しむ
ニャコン->会ったのが何かの間違いだ。そこを退け。…どうやら有機物
ニャコン->こちらから手を出して欲しいようだが、そうはいかん。
無精髭の侍->はて? そうなのか虎の子
ニャコン->でなければそのような挑発はするまい。それとも白痴か?
無精髭の侍->いやぁまいったまいった(けたけたと
無精髭の侍->獰猛に見えるが理性はあるような、いやなに失礼。
ニャコン->(不動のまま)言葉はいい。さっさと退け。
無精髭の侍->わしとしたことが、礼儀を忘れておったよ(柄に手をかけ
無精髭の侍->(居合からの乱れ斬り>鼻先
ニャコン->(体重がかかる…と鼻先が切られるのとほぼ同時に 高圧電流が表層を駆け巡る
ニャコン->(青白い火花を散らすカウンター兵装
無精髭の侍->っぬ!? おっ!!(電流に見舞われ弾け飛ばされる
ニャコン->(四足を踏みしめ、斬られた鼻先をパージし 口を開く)
ニャコン->(…が、突進をやめ待機)
無精髭の侍->っと、とと、、っほ(数歩たたらを踏み
ニャコン->(口を閉じ、体内備蓄の一部を鼻先に持ってきて修復)……。
無精髭の侍->ほぉ、今のはなんともないと見える
ニャコン->……(眼孔からは青白い光が漏れているが、話さない)
無精髭の侍->……(その姿を見て、肩を竦める
無精髭の侍->はて、ふられてしまったな。
ニャコン->(その姿は屏風の虎めいて不動 喫茶を背景に微動もせず)
無精髭の侍->はて、これ以上は無粋というもの。
無精髭の侍->早々に逃げ遂せるとしよう(納刀し、踵を返す
無精髭の侍->いやー迷惑をかけた、すまんすまん(後ろ姿にかんらかんらと笑いながら
ニャコン->(追わず発さず)
無精髭の侍->(そのまま去っていく
無精髭の侍さんが退室しました
ニャコン->……(しばらく、彫像のように動かず)
メイド服さんが入室しました
ニャコン->(ポンっと擬態した姿に)
メイド服->(裏口から戻ってきたのか、店から出てくる
ニャコン->(何事もなかったかのように日光浴をしている姿)
メイド服->(その手には高そうな陶器の皿が5,6枚
ニャコン->(耳?がピクリと)
メイド服->(カチャリと、皿をニャコンの前に置く
ニャコン->……。(そーっと右前足を伸ばす
メイド服->待て(掌を付き出して
ニャコン->(ビクッ
メイド服->(ツリ目ジト目でじーー
ニャコン->(本当に震えたのかは定かではないが、前足が止まり
ニャコン->……(左目あける 青白く発光していないと、水晶みたいに見える
ニャコン->(チラ)
メイド服->店を気遣ってくれたのですか?
メイド服->先ほどは中々勇猛な出で立ちだったと見えますが。
ニャコン->メイドさん、そういうわけではない。私は臆病な方だ。
メイド服->……。
メイド服->よし(掌を引っ込める
ニャコン->(はむはむ)    (バリバリ)      …   !(気づいた)
ニャコン->メイドさん、私は犬でもない!
メイド服->果たして本当にそうでしょうか(立ち上がると片手を腰に当て
メイド服->ああいえ、犬という部分ではありませんよ?(わざとらしく訂正し
メイド服->臆病者は顔を切られて憮然とできません。噛みつくか、威嚇するというものです。
ニャコン->そういうものか、メイドさん。私は、戦術的にネガティブなことをしなかっただけだ。
メイド服->ネガティブ?(はてな、と首を傾げ
ニャコン->危険度の高いことだ。あの刀の使い手に対して、こちらからの攻撃は危険度が高かった。
メイド服->つまり、戦力差は歴然であると……?
ニャコン->ノー。こちらから仕掛けなければ戦闘の運びはポジティブ。…。
ニャコン->……メイドさん、見ていたのか。
メイド服->むしろあれだけ派手に変身して、見ていないとでも?
ニャコン->私としては、そこまで派手なつもりはなかった。覚えておこう。
メイド服->聡明ですね。確かに、得体の知れない――襲撃者というものでしょうか。
ニャコン->襲撃者(レイダー)。胡乱な輩であるとは感じていた。
メイド服->そうですね。最近は賑やかになっているようですが
メイド服->私(わたくし)としては、店内で暴れるのだけはご遠慮いただきたいものです。
ニャコン->……ならば、私が見張ろう。ちょうどいい。
メイド服->それは大変ありがたいのですが、貴方本来のご用件を果たさなくてよろしいのですか?
ニャコン->私の目的も、此処で果たせる可能性がある。
メイド服->そうでしたか。
ニャコン->しばらくは番犬の真似事でもさせてもらおう、メイドさん。
メイド服->それは頼もしいですね(銀のスプーンを取り出し、ニャコンの前に置く
ニャコン->……。差し出されれば何でも見境なく取り入れるわけではないぞ、メイドさん。
メイド服->あら、それを聞いて安心しました。
メイド服->見境なく店先で拾い食いなどされましたら、それこそ美観に関わりますからね(予め牽制するように
ニャコン->それは“私達”にはよくない言葉だ、メイドさん。確かに“私達”は無機物を取り込み消化する。
ニャコン->だがそれは道路や、塀や、電灯などを食べるということではない。
メイド服->……(無言でニャコンの言葉を聞いている
ニャコン->“私達”には知性がある。決して、無機物を取り込むモンスターではない。
メイド服->(純金製のスプーンを取り出す 小さいながらに宝石の装飾付き
ニャコン->……(水晶めいて埋め込まれている目が、心なしかそれを見遣っているように)
メイド服->(ニャコンの前で揺らめかすように
ニャコン->……エノクログサの真似事は止すのだ。私は猫ではない。
メイド服->ええ、ニャコン様は”知性”のある方ですものね(立ち上がり、スプーンを仕舞うふり
ニャコン->様はいらないぞ、メイドさん。……そういえば
ニャコン->メイドさん、名は。
メイド服->(そういえば名乗っていなかったと眼を丸くして
メイド服->これは失礼いたしました。わたくしめの事はミア、とお呼び下さいませ。
メイド服->(裾を摘んで深々と一礼
メイド服さんが退室しました
ミアさんが入室しました
ニャコン->ミアさんか。
ミア->ええ。よろしくお願いいたしますね。ニャコン様。
ミア->猫なのに、番犬という妙ではありますが。
ニャコン->では、ガーディアン…。…そこまで気取るのはよくないな。
ニャコン->せいぜい、喫茶に降る雨(外敵)を移し流すとしてガーゴイルに成らせてもらおう。
ミア->ええ。お勤め、よろしくお願いいたします。
ニャコン->凹(おう)。(挨拶、好意、承諾の意で伝わるそれを発して)
ニャコン->(そのまま、談笑めいて話しつつ時が過ぎる)
ミア->(それから立て札が 番猫「にゃん」 と可愛らしく置かれ
ミア->(ニャコンから渋々の指摘が入るのは、程なくしてからの話――
ニャコンさんが退室しました
ミアさんが退室しました

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最終更新:2016年03月03日 22:02