ヴィヴィさんが入室しました
ヴィヴィ->(馬車小屋から出てくる
ヴィヴィ->(口元を隠す半仮面 緑髪ロングアップ 御者服の女性
壁さんが退室しました
テーゼさんが入室しました
テーゼ->(緑家の敷地内を歩く感じのいい青年
テーゼ->ぁ、(ふとヴィヴィの姿を目に留め
テーゼ->ヴィヴィちゃん!(離れた所から声を掛ける
ヴィヴィ->うるさい。
テーゼ->、あれ?(笑ったまま
ヴィヴィ->何の用?
テーゼ->んー、特に用事って訳じゃないんだけど。
テーゼ->ヴェルデュール家への用事の帰りでさ。そしたら君の姿を見かけたから。
ヴィヴィ->帰りの馬車なら出さない。
ヴィヴィ->歩いて帰って。
テーゼ->そういう事を頼みに来た訳でもないよ。(眉下げて笑って
テーゼ->ただ君と話したくてさ。
ヴィヴィ->貴方に興味は無い。
ヴィヴィ->話は終わりよ。
テーゼ->…、(そんなヴィヴィの様子に
テーゼ->俺が君の心を覗いたから、そんな風にするのかい?
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->貴方が嫌いだからよ。
ヴィヴィ->それに心を覗かれるのも不愉快。
テーゼ->けど、前はそうやって拒んだりはしなかったのに。
テーゼ->…何か、切っ掛けがあったんじゃないのかな。
ヴィヴィ->伝えたはずよ。
ヴィヴィ->『心の声』で。
テーゼ->……。
テーゼ->(――『ヒト1人愛せないうちに、世界の愛を望む貴方達は、』
テーゼ->……だから、
テーゼ->関わりたくはない、か。
ヴィヴィ->ええ。
ヴィヴィ->私に何か用なの?
テーゼ->(沢山の人と関わっていればこういう事もある。全ての人に愛されるなんて無理だって解ってる。
テーゼ->…でも、
テーゼ->俺は君と仲良くなりたいよ。
ヴィヴィ->……
ヴィヴィ->正気なの?
テーゼ->…?
テーゼ->どういう事だい?(本気で意図が掴めなかったようで
ヴィヴィ->私は貴方を拒絶している。
ヴィヴィ->貴方で無くとも、うるさい人が嫌い。
ヴィヴィ->貴方のような、誰にでも声をかける男は嫌い。
ヴィヴィ->心の声でも聞いたはず。
ヴィヴィ->なのに、
ヴィヴィ->正気なの?
ヴィヴィ->(マスクをつけて無表情に努め、テーゼを見つめる
テーゼ->ああ。(即答する
テーゼ->俺は俺を嫌う人とも、俺を拒む人とも、俺を憎む人とだって、通じ合えるようになりたいんだ。
テーゼ->それはきっと、平和な愛の絆に近付く道だと思っているから。
ヴィヴィ->『平和な愛の絆』?
テーゼ->おかしいって思うかい?(困ったように笑って
ヴィヴィ->……
ヴィヴィ->別に。
ヴィヴィ->平和と平等。誰もが望む事よ。
テーゼ->うん。…そうだよな。
テーゼ->君は、そんな風には思わないかい?
テーゼ->「嫌い」を産まない為に全てから離れるよりも
テーゼ->全てを「好き」になりたい。って。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->それ。
ヴィヴィ->私の心を見て言ったの?
テーゼ->ああ。そうだよ。
テーゼ->見たからこそ言ったんだ。
ヴィヴィ->そう。
ヴィヴィ->デリカシーの無い人ね。
テーゼ->…、ごめんな。(眉下げて笑って
テーゼ->だけど、ちゃんと心に触れて話したいから。
テーゼ->…だから、君にとっては迷惑かもしれないけど、余計な事も、お節介も言うよ。
テーゼ->…これからも。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->「嫌い」を生まない為。
ヴィヴィ->ね。
ヴィヴィ->そんな事を言われたのは初めてだわ。
ヴィヴィ->心を見るってズルいのね。
テーゼ->…正直さ、君が人と関わろうとしない理由を、俺は軽く考えてたんだ。
テーゼ->…だから、ああやって知ってからは迷ったよ。今まで身勝手に君に話しかけてきたけど、これからどうしたら良いだろうって。
テーゼ->だけど、
テーゼ->やっぱり勿体無いって、…君にもっと、色んな人を好きになって欲しいって、
テーゼ->そう、思っちまったんだ。
ヴィヴィ->お節介。
ヴィヴィ->なら。
ヴィヴィ->それなら。
ヴィヴィ->私が貴方を好きになったら受け入れるの?
テーゼ->勿論。(笑って
テーゼ->すごく嬉しいよ。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->嘘でしょ。
テーゼ->え?(キョトンと
ヴィヴィ->(掌を前に翳し
ヴィヴィ->コレに触れても言える?
テーゼ->ああ!勿論だよ。(笑って
テーゼ->確めてみるかい?
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->っ、
ヴィヴィ->(掌を翳したままゆっくりテーゼに歩いて行く
ヴィヴィ->嫌。
ヴィヴィ->どうせ嘘。
ヴィヴィ->確かめたくなんて、無い。
テーゼ->でも、
テーゼ->こっちに来てくれるんだね。(笑って
ヴィヴィ->…貴方が望む事は何でも叶うわ。(ぽつりと
テーゼ->あぁ、(困ったように笑って
テーゼ->そういう事、か。(ヴィヴィの掌に片手を伸ばす
ヴィヴィ->、
ヴィヴィ->嫌っ、、
ヴィヴィ->(ヴィヴィの掌がテーゼに向けて伸びる
テーゼ->…(伸ばされたヴィヴィの手を、真顔で見つめて
テーゼ->(そっと己の手を重ねる
テーゼ->(――『リンクルリンク』。
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->(『君が俺を好きになってくれたら、』
テーゼ->(『すごく、嬉しいよ。』(「嘘偽りの無い」テーゼの気持ちが
テーゼ->(ヴィヴィの心に流れ込む
ヴィヴィ->『----』
ヴィヴィ->『嘘、嘘よ。』
ヴィヴィ->『嫌い。』
ヴィヴィ->『誰にでも』
ヴィヴィ->『そうやって言う癖に。』
テーゼ->『それは、』
テーゼ->『…いけないことかな』
ヴィヴィ->『誰にでも平等なままで』
ヴィヴィ->『平和なままで』
ヴィヴィ->『愛を受け入れられるの?』
テーゼ->『できるよ。』
ヴィヴィ->『----』
テーゼ->『だって』
テーゼ->『愛って、そういうものだろ?』
ヴィヴィ->『…』
ヴィヴィ->『老若男女全てに愛を届ける紳士は』
ヴィヴィ->『妹には愛を注がなかった。』
テーゼ->、(は、と
ヴィヴィ->『----』
ヴィヴィ->『貴方だってそう。きっとそう。』
ヴィヴィ->『世界中誰しもを平等に愛し、愛される。』
ヴィヴィ->『誰か1人の。』
ヴィヴィ->『ちっぽけな。隠蔽された愛なんて。拾わない。』
ヴィヴィ->『そうでしょう?』
テーゼ->『―――そっ、か。』
テーゼ->『君は、』
テーゼ->『君の愛を、見つけてほしかったんだね』
ヴィヴィ->『----』
ヴィヴィ->…、
ヴィヴィ->うるさい。
ヴィヴィ->(テーゼに近づく
ヴィヴィ->『嫌いよ。』
ヴィヴィ->『うるさい人はみんな嫌い。』
ヴィヴィ->『誰にだって好きっていう人も。』
ヴィヴィ->『貴女達なんかその両方。』
ヴィヴィ->『----』
ヴィヴィ->『嫌い。嫌い。』
ヴィヴィ->(右手をそっとテーゼへ伸ばし
ヴィヴィ->(テーゼの左手を握る
テーゼ->、(両手で両手を繋ぎ合う形
テーゼ->『だけど、』
テーゼ->『愛してるんだね。』(ヴィヴィを見卸し
ヴィヴィ->『本当に煩い。』
ヴィヴィ->『…煩い。』
ヴィヴィ->(口元にマスクをつけたまま、テーゼを見つめる
テーゼ->うん。
テーゼ->ごめんな、うるさくて。(困ったように笑って
テーゼ->でも、
テーゼ->君の気持ちを知る事が出来て、嬉しいよ。(言って
テーゼ->(そっと両手を離す
ヴィヴィ->っ、
ヴィヴィ->(手を離されて
ヴィヴィ->嫌い。
テーゼ->うん、(そして、空いた片方の手を
テーゼ->知ってるよ。(ヴィヴィの頭に持っていく
ヴィヴィ->、
テーゼ->(頭に手をポンと置いて、撫で撫で
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->勝手な人。
ヴィヴィ->心を覗いて。勝手に決めて。
ヴィヴィ->…
テーゼ->…うん。
テーゼ->君が、
テーゼ->「愛」を持ってる人だって事。拾って貰えなかった事を悲しく思う気持ちを持ってる事。
テーゼ->本当に勝手ばっかだけど、知れて嬉しかった。
ヴィヴィ->そう。
ヴィヴィ->知って。
ヴィヴィ->どうするの?
テーゼ->そうだなぁ、
テーゼ->君の力になりたい。
ヴィヴィ->力?
テーゼ->君が人を好きになる為の。
ヴィヴィ->あのバカの事ならもう嫌いよ。
ヴィヴィ->幼い頃の過ち。
ヴィヴィ->兄を好きになる妹なんて世界中に居るわ。
ヴィヴィ->(早口に淡々と否定してみせる
テーゼ->…本当に?(笑って片手を広げて見せて
テーゼ->(本気で繋ぎたいわけではないのか、強制的に近付かされる事は無い
ヴィヴィ->…本当よ。
ヴィヴィ->本当。
テーゼ->…、(困ったように笑って
テーゼ->それなら、他の誰かでも。
テーゼ->君は人を愛せない人間じゃない。だったら、
テーゼ->誰かに、手を伸ばしてみたって良いんじゃないかな。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->なら。
ヴィヴィ->私が人を好きになるまで、
ヴィヴィ->貴方は纏わりつくの?
テーゼ->…そういう事になっちまうかな?(困ったように笑って
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->本当勝手な人ね。
ヴィヴィ->貴方のせいで忘れていた嫌な気持ちを思い出したわ。
ヴィヴィ->やっぱり貴方の事は嫌い。
ヴィヴィ->…
テーゼ->うん。
テーゼ->君が嫌って言う事を喜んでるんだからな、
テーゼ->嫌われたって仕方がないよ。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->私に、
ヴィヴィ->人を好きにしてみせると言うなら。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->…(左掌をテーゼへ翳す
テーゼ->…、(ヴィヴィの掌を見つめて
ヴィヴィ->…(テーゼを見つめる
テーゼ->…、(ヴィヴィの瞳を見て
ヴィヴィ->…
テーゼ->繋ぐよ。(左掌に片手を乗せる。
テーゼ->――(『リンクルリンク』。
ヴィヴィ->『人を好きにしてみせると言うなら―』
ヴィヴィ->『―私と付き合って。』
テーゼ->『――――』
テーゼ->へっ(思わず口から声が漏れ
ヴィヴィ->…
テーゼ->(反射的に、繋いだその手を離してしまう
ヴィヴィ->やっぱり。
ヴィヴィ->逃げる。
テーゼ->、、、(何か呆然とヴィヴィを見て、
ヴィヴィ->それが貴方よ。
テーゼ->え、…だって、え?
ヴィヴィ->何?
テーゼ->変、、だろ? 君の愛は、君の好きは、俺じゃない別の所にある筈だ。
ヴィヴィ->ええ。
テーゼ->…なのに、どうしてそんな事を言うんだい?
ヴィヴィ->私は自分に嘘はついていない。
ヴィヴィ->彼<あのバカ>を忘れさせて。
ヴィヴィ->人を好きにしてみせて。
ヴィヴィ->貴方にそれが出来る?
テーゼ->…そんなっ、そんな風に決めるなんておかしいよ!
テーゼ->それは君が『俺』を選ぶ理由にはならない。そうだろ?
テーゼ->そんなの、……そんなの、
テーゼ->そんな風に選ぶ『愛』なんて、……運命じゃ、ないよ。
ヴィヴィ->ええ。
ヴィヴィ->そうよ。
ヴィヴィ->それがいけない事?
テーゼ->……運命に愛されない『愛』に、幸福は訪れない。(瞳に焦燥の色 明らかに様子が変わってきている
テーゼ->それどころか、、、もっと、
テーゼ->もっと恐ろしい事だって。
ヴィヴィ->それでも『愛』を探さなきゃいけないなんて、
ヴィヴィ->理不尽な世界ね。
テーゼ->うん……運命を、信じているから。
テーゼ->皆が皆、誰も恨み合わず、運命みたいに繋がって幸せになれる、
テーゼ->……そんな未来が、きっとある筈だって。
テーゼ->君が届けられなかった愛だって、きっと。
ヴィヴィ->この愛に結末は必要無い。
ヴィヴィ->若気の至りよ。何度も言わせないで。
テーゼ->新たに生まれるかもしれない愛だってそうだよ。
テーゼ->君が君の意志で選んだ誰かに、届けられるべきなんだ。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->煩い人。
テーゼ->……そうだね。(もう言われるのも何度目になるか
ヴィヴィ->私に愛を教えたい。
ヴィヴィ->貴方は私に教えない。
ヴィヴィ->貴方が望む世界は何?
テーゼ->……君と、
テーゼ->誰かが、手を繋ぐこと。
テーゼ->……なんだろうね。(困ったように笑って
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->何よ。
ヴィヴィ->それ。
テーゼ->…俺じゃきっと、君の運命の人にはなれないから。
ヴィヴィ->…
ヴィヴィ->勝手な人ね。
ヴィヴィ->もう。いいわ。
ヴィヴィ->(テーゼの横を抜けて、屋敷へと歩き出す
テーゼ->…。うん。(擦れ違って
テーゼ->またな。(振り返らずに笑って
ヴィヴィ->もう会いたくない。
ヴィヴィ->(屋敷へと歩いて行く
ヴィヴィさんが退室しました
テーゼ->……。
テーゼ->勝手だ。
テーゼ->…勝手だよな、本当に。
テーゼ->…ごめんな。(踵を返し、屋敷の玄関へと歩く
テーゼさんが退室しました
最終更新:2016年03月15日 00:12