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眠れ、今はいと安けく [ジュディ ハーヴィ]

ジュディさんが入室しました
ジュディ : (スプーンですくうと、ぷるんと白絹のようなクリームが揺れる
ジュディ : (ぱく、――広がるレモンの酸味と、クリームの甘みが、とっても、とっても
ジュディ : 美味し~~~い!(目を閉じ、ほっぺ押さえて
ジュディ : (某日船上。 喫茶、無限の航路こと、エンドレスホライゾン――
ジュディ : (時それはおやつタイム。 レモンムースを堪能する天使の姿がある
ハーヴィさんが入室しました
ジュディ : 日替わりでおすすめのデザートがあるなんて…… これは禁断のお誘い…!(スイーツと幸福を噛み締めながら
ハーヴィ : (船内入口側から入店してくる
ジュディ : (閉じて縮めた小さな羽がパタパタ揺れている気がする
ハーヴィ : ……、、(俯き気味に、口元を片手で押さえながら
ハーヴィ : ……、 ん。(黒尽くめ&フードパーカー。いつもの格好
ジュディ : 、(ピョコン!と金糸と翼が揺れて
ジュディ : ハーヴィさん?(言って、振り向く。口にはスプーン加えたまま
ハーヴィ : …、ジュディさん。 (姿を目に留め
ハーヴィ : (普段以上に顔色が悪い 白いというか青いというか
ジュディ : ハーヴィさん……!?(青褪めているのは明らかにマズい!
ハーヴィ : …、 ぇと、いや、 大丈夫…(ジュディの様子に
ジュディ : だ、大丈夫……じゃなさそうですよ……!?(慌てて近寄り伺うように)
ハーヴィ : オレも何か、さっぱりした物でも貰おうかなと思って…(口元押さえつつ答える
ジュディ : もらってきます! ハーヴィさんはここで席に…!(あわあわと目先の席に誘導して
ハーヴィ : …、 ごめん、ありがと…(短く返し、示された席へとふらふら
ハーヴィ : (ようするに口の中が気持ち悪いのだ。 つまりようするに、
ハーヴィ : (散々ゲボった後だ。
ジュディ : ごめんなさい! さっぱりした飲み物! ください!(カウンターに来るやいなや
ジュディ : 『えーマジざっくりすぎるよー 笑う オッケー☆』
ジュディ : 『そんな君達にはこれだー!』 (とかなんとか聞こえてくる
ジュディ : ありがとうございます!(お礼言いつつハーヴィの席へ
ハーヴィ : …、、(椅子に凭れてる
ジュディ : ハーヴィさん、これ…!(グラスを置いて
ジュディ : (無色透明。小さな泡が氷を滑ってが上へ向かって溢れて……その水面にはハーブ…ミントだ!
ジュディ : (レモンの輪っかがグラスに差し込んでおり……レモンでミントな炭酸水。
ハーヴィ : …、(置かれたグラスを見る 今の体調に理想的な品のようだ…!
ハーヴィ : …ありがと、ジュディさん…(グラス持ってストロー摘まんで
ハーヴィ : ――…(グラスの三分の一くらい飲んでしまう)
ハーヴィ : ――…はぁ。  ……助かったよ。(息吐きながら
ジュディ : ……(心配そうに伺ってる
ハーヴィ : …(テーブルに肘ついて顔押さえる姿勢)
ハーヴィ : …ごめんな、…せっかくおやつの時間だったのに。(ジュディの食べ掛けの器を見遣って
ジュディ : (首振って) 元気になったら、一緒に食べましょう!
ジュディ : でも……どうされました…? ひょっとして、例の封印を……?
ハーヴィ : ……、 …(躊躇う間の後、 コクリと頷いて)
ハーヴィ : …【うみたがり】のスフィアを取り込んだんだ。 前の時も、そうだったけど……、
ハーヴィ : 取り込んだ【獣】が馴染むまで、…ちょっと、体が、安定しないみたいで……。
ジュディ : ……そう、、ですか……それで……
ジュディ : 取り込まれたのはいつです…?  それから殆ど食事取られてないんじゃ……(不安そうに
ハーヴィ : ……、昨日の夜。(今日の朝も昼も、来るには来ていたが…
ハーヴィ : (殆ど形だけの食事だったし、そもそも食べた所で全部…という状態。
ハーヴィ : ……まぁ、前回と同じ感じなら、三日もすれば馴染む筈だから…。
ジュディ : 、 前回と同じ…ですか……?
ジュディ : (――彼にとっては苦い記憶だろう。 三日三晩と食事を運び、少しずつでも、と食事を取ってもらったが
ジュディ : (その食事の殆どは体が受け付けなかった。 ――拒食。 それが、三日。
ジュディ : そんな……それは……
ハーヴィ : …『禁忌』なんて呼ばれたモノを取り込んで、共生しようとしてるんだから……
ハーヴィ : …必要な代償、なんだろうな。
ジュディ : ……、、
ジュディ : ハーヴィさん、何故ですか……?
ハーヴィ : ……、何故、って?
ジュディ : ハーヴィさんは言いました。 『呪い』がある限り、自分も、周りにも危険が及ぶと。
ジュディ : だから、『封印』したいと。 それが、ハーヴィさんにとって必要なことで――
ジュディ : でも……でも……償い、なんですか?
ハーヴィ : ………。
ジュディ : そんなに……そんなにハーヴィさんは何かをしたんですか?
ジュディ : う……んん、(首を振って) でも、それでも、一人で抱えないといけないことなんて、何が、あるんでしょうか……
ハーヴィ : ………………(両手で頭を抱え、考え込むようにして
ジュディ : 私、心配です。 どれだけ使命だって、運命だったとしても……その前にハーヴィさんが溺れちゃいます……
ハーヴィ : ………発端は、お祖父様が禁忌に触れた事だって聞いてる。
ハーヴィ : …それで、オレを含めて、一族の者全員が呪われた。
ジュディ : ――……
ハーヴィ : 彼の触れた禁忌は、「狂気」の想念のようなモノ。…一族の者は皆ソレに憑かれて、異形の姿を取る者もあった。
ハーヴィ : …………オレは、その中でも重篤な方だったみたいで。
ジュディ : ……
ハーヴィ : 救出された中では…だけど。(――中には、狂いきったまま行方を晦ました者もいるだろう。襲撃者として打倒された者も。
ハーヴィ : ………、オレは、自我を取り戻すまでの事を、殆ど覚えてない。
ハーヴィ : 「禁忌」に、「狂気」に囚われ、獣に成り果てていた間、……自分が何をしていたのかわからない。
ハーヴィ : ………、だから、
ハーヴィ : 「そんなに何かをした」……のかも、しれない。
ジュディ : ……そんな……
ハーヴィ : …… 獣を取り込むと、少しだけ記憶が蘇るんだ。……すごく断片的で、全然意味わからないけど。
ハーヴィ : ……でも、きっと、ロクな事してなかったんだろうなって、……そう感じるよ。
ハーヴィ : (獣と成っていた記憶。それは狂気に囚われ、溺れていた時の記憶に他ならない。 ――そんな感覚に、まともに触れてしまって…
ハーヴィ : (身体が食事を受け付けないのは、結局そういう理由でもあるのだ。
ジュディ : (ストン、と隣りに座るやいなや、彼の手を両手で取る
ハーヴィ : …、
ジュディ : (そのまま自らの首元へ導いて)――しますか?
ハーヴィ : ――、 ……?(驚いて視線を上げる
ジュディ : (覆うように首にあてさせる。 親指なんか少しでも力を入れれば喉元に食い込みそうだ
ジュディ : ヒドいこと、されますか?
ハーヴィ : ……、、(強張る指。力は籠められない
ハーヴィ : ………しないよ。
ハーヴィ : したく、ない。
ハーヴィ : ………けど、、(俯いて
ハーヴィ : ………わかんないじゃないかぁ……!(声に水気が混じる
ジュディ : ハーヴィさん……
ハーヴィ : 、、……、傷付けたくない、よ、 助けてくれるみんなの事も、ジュディさんの事も……っ
ハーヴィ : …でも、でも、、でも! 頼れないよ、、頼るしか無くても……!
ハーヴィ : 散々助けて貰ってるのに、、これ以上なんて……!
ジュディ : でも、、、助けたい。 助けたいです。
ジュディ : だって、、ハーヴィさん、、苦しそう。
ハーヴィ : 、、………、(逆の手でフードの中を拭う
ジュディ : (呪いの泥を啜った。 食事を持っていった。 受け付けず吐いてしまった時は背中をさすった
ジュディ : (でも、いつでも。 彼の表情には陰りがあった。 それはきっと、罪悪感や、自責に近い感情。
ジュディ : (いきなり全てをだなんて、そんなおこがましいことは言えない。けれど、肝心の彼の心は、ずっと軋みを上げていたのだから。
ジュディ : これ以上とか、、、制限なんて、きっと無いんです。
ジュディ : 辛いときは、辛くなくなるまで泣いたって、誰かを頼ったって
ジュディ : ……こんなにも世界は広いのに。 一人で抱えてしまうなんて……そんなのきっと、寂しいです。
ハーヴィ : ――……、、
ハーヴィ : ……… 、ぅ゛………、、
ハーヴィ : ………、…っっ、、、(ぐすぐすと啜る音が響く しきりにフードの中を手の甲で拭いながら
ジュディ : ハーヴィさん……(するりと、首元から抜け落ちる手に触れて
ジュディ : 今は……こんなに、こんなに優しいんです。(揺るぎないと伝えながら、上から指を重ねる
ハーヴィ : 、、、……(細い指の温みを感じて
ジュディ : 私は……そのこと……忘れないです(指先に頬を寄せて
ハーヴィ : ………、、 ジュ、ディ、さん……
ハーヴィ : (指がこわごわと頬を撫でる その温みが、彼女がそうしてくれる事が、こわいくらいほっとする
ジュディ : …………。(安心するように、頬擦りのように預ける
ハーヴィ : …………ぁり、 がと、 ほんとに………、、
ジュディ : ……はい。
ジュディ : 大丈夫。きっと……大丈夫ですよ。  うまく……言えないですけど
ジュディ : ………
ジュディ : ……ハーヴィさん。
ハーヴィ : …………、
ジュディ : 抱っこしても、良いですか?(不意打ちのような一言を
ハーヴィ : ……、ぇ、………(動きが止まって
ジュディ : (はい!と両腕を前に差し出し――フリーハグ……というよりは胸を貸すような
ハーヴィ : 、 、 、 ………… …… …
ハーヴィ : ……… …(頬に触れる手が、ゆっくりとほどけて
ハーヴィ : 、 っ、、(ぽすん、と、ジュディの肩に顔を埋めるように倒れこむ
ジュディ : (そっと腕を回したかと思うと ぎゅうううっと
ハーヴィ : 、―――……
ハーヴィ : ………っ(縋るように腕が背中に回る 布地を掴むように
ジュディ : (少し抱擁を緩めて背中を擦る。 回された腕には翼が折り重なるように
ジュディ : ……ハーヴィさんは、がんばりました。
ジュディ : さびしくても、心がつらくなっても、がんばって、がんばって。
ジュディ : (だから、ね? と それ以上は言わず、背中を撫でて
ハーヴィ : …、…、……、、 …、(言葉は無く、ただ呼吸に合わせて啜る音がする
ジュディ : ………――――、(ポンポン、と
ジュディ : ――、(声が、する
ジュディ : ――、 ―――、 ―――♪
ジュディ : (知らない世界の言葉が、鈴を転がすような音色で紡がれる
ジュディ : ――――、――、―、――――♪
ジュディ : (不思議と落ち着いて、まどろみに意識を委ねてしまいそうになる。 それこれは子守唄。
ジュディ : (好きなだけ嗚咽を漏らしても良いようにと。 好きな時に睡っても良いようにと。
ジュディ : ――――、―――――♪
ジュディ : (カラン、と炭酸水に氷が溶け落ちても――静かな音色はずっと、ずっと奏でられた。
ハーヴィさんが退室しました
ジュディさんが退室しました

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最終更新:2019年12月17日 04:29