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それぞれの舞台裏 [那菜葉 紫水 渦明 マリア]

那菜葉さんが入室しました
紫水さんが入室しました
那菜葉 : (選手控え室へと向かう通路。
那菜葉 : ……。
那菜葉 : はぁ……。
紫水 : ……そろそろ近づいてきましたね(相変わらず包帯ぐるぐる男
那菜葉 : ずいぶん落ち着いているのですね。
那菜葉 : ……。
那菜葉 : (那菜葉の脳裏に今までの試合が浮かぶ。
那菜葉 : (目から血を流す少女、串刺しにされる少女、100回死んだショタ、容赦のない極大光爆。那菜葉が目の当たりにした戦闘ではきわめて規模が大きいものだ。
那菜葉 : ふふ。どうします?私が目から血を流したら?(いたずらっぽく笑いながら言う
紫水 : ……即座に棄権するでしょうね。
紫水 : 私の目的はあなたを守ることであって試合に勝つことではありませんから。
紫水 : ……。
紫水 : しかし驚きました。
紫水 : まさか、あなたが自ら出場を志願するとは。
那菜葉 : ……わがまま、言っちゃいました。
那菜葉 : ルールは変わったから、どのみち戦うことにはなっていましたけど。
那菜葉 : ふふ。身の程を知りなさい、って感じですね?私がこのチームで一番弱いのに。
紫水 : ……。(ここで沈黙。取り繕いの言葉がうまくでないのが紫水である。
那菜葉 : でも、確信しました。
那菜葉 : みんな、前を向いて、もがきながら成長していっているって。
那菜葉 : この船旅が始まったときに比べて、きっと一皮も二皮もむけたんだろうなって。
那菜葉 : ……でも私は何も変わっていないな、って。
紫水 : ……私も元旦には包帯を取りましたし。
紫水 : ……。
紫水 : (場を和まそうとしてジョークを言ったが失敗した紫水だった。
那菜葉 : ……。不穏、不穏と言うようになったけれども、そういうところは私が子どもの頃から変わっていないのですね、素性不明の旅人さん。
紫水 : ・・・ム。
那菜葉 : ……。
那菜葉 : いえ、違うの。
那菜葉 : きっと、違うの。
那菜葉 : 唯我さまも、万里愛さまも、とても優しい方です。
那菜葉 : ……でも、いつも心の中でどこか引け目を感じていたの。
那菜葉 : 強さも、内面も、容姿も、器も。
那菜葉 : ……万里愛さまに敵うところなんて私にはないなーって思っていたの。
那菜葉 : ……そういう自分が嫌なの。
那菜葉 : 私なんかに優しくしてくれるのに、そういう優劣を勝手に持ち込んで、勝手に卑屈になって。
那菜葉 : ……。
那菜葉 : だから私、勝ちたいの。万里愛さまに。
那菜葉 : そして対等な関係で友情を結ぶの。
那菜葉 : ……。
那菜葉 : ……変ですか?
紫水 : ……。
紫水 : 那菜葉様。
紫水 : ……足が震えています。
那菜葉 : …え?(自分の足元を見るとがくがくと。
那菜葉 : 嫌だなあ…。いっぱい殴られるんだろうなぁ…。
那菜葉 : でも勝つの、勝ちたい、勝ちます、勝つとき……。
紫水 : ……。那菜葉様。
紫水 : 第一試合、ご覧になられましたか?
紫水 : 気負いがあることは結構ですが、過剰になると弱点にしかなりません。
紫水 : ……。
紫水 : 少し、運動しましょうか。
紫水 : 気分を変え、緊張をほぐすために、体を動かしましょう。
那菜葉 : ……なんだかジムのインストラクターみたいですね。
那菜葉 : 鷹さんに影響でもされました? でも、そうしましょうか。
紫水 : ム。
紫水 : (——しばらく後。
那菜葉 : ……ぜぇはぁ。(肩で息をしながら
那菜葉 : ……。
那菜葉 : ふぅ。
那菜葉 : ふふ、体を動かしていたら作戦を閃きました。
紫水 : ム。
那菜葉 : (ごにょごにょ
紫水 : ……。
紫水 : 反対です。
紫水 : ……が。(那菜葉を見るとうるうるした眼でこっちを見ている。
紫水 : 策としては悪くないでしょう。
紫水 : ……止むなしです。
那菜葉 : ふふふ。やったぁ。
紫水 : ……しかし、
那菜葉 : 「しかし、危険なようなら棄権します」でしょう?(口ぶりを真似て
紫水 : ム。
那菜葉 : ……ねぇ。
那菜葉 : どのくらい、勝てると思いますか…?
紫水 : (真剣に考えて
紫水 : 30%ほどでしょう。
那菜葉 : …………。
紫水 : ム。(素直に思った数字を答えたことを反省する紫水だった。
那菜葉 : ……けちんぼ。
那菜葉 : いいです。私、30%を引き当てますから。
那菜葉 : ……勝つの、勝ちます、勝つとき……
紫水 : ……那菜葉様。
紫水 : 足、震えていますよ?
那菜葉 : あれれ、つい。ふふ。
紫水 : (ふーっと大きい息を
紫水 : ……。
紫水 : もう一回、ウォーミングアップといきましょうか。
那菜葉 : (そうしてウォーミングアップした2人だった。
那菜葉さんが退室しました
紫水さんが退室しました

 

 

 

渦明さんが入室しました
マリアさんが入室しました
渦明 : (―――それは恐らく、おおよそ同時刻。
渦明 : (本戦第一回戦、3試合目――GチームVSHチームの始まりを控えた頃。
渦明 : (スパー用のトレーニングルームの隅で、何やら話し込む2人の姿がある。
渦明 : …… マリア様。お言葉ですけど、それは……
渦明 : ………頭おかしくないですか?(ものすごい困惑顔
マリア : いいえ?(腕を組み、平然と返すシスター服
マリア : (その態度は、愚民の失礼な言動をまあ許そう。と言うような……実際そんなこた言ってないが…
マリア : 先日、雨月蘭玉那菜葉と話しました。ですから1回戦のマッチングは既に判明しています。
マリア : あの子、私と当たると解って…何時に無く闘志を抱いているようだったわ。
マリア : 勿論、そんな素振りを堂々とは見せませんでしたけれど。
マリア : …それは私にとっても喜ばしい事。ですから私も、彼等に本気で対峙したいのよ。
マリア : 雨月蘭玉那菜葉は勿論、あの、――紫水さんにもね。
渦明 : …はい。そういう気持ちはきっとわかりますし、尊重したいと思います。
渦明 : マリアさんの大事なご友人なんでしょうから…… でも、でもですよ?
渦明 : 「ソレ」と、「コレ」と、全然繋がってなくないですか!?(身振り手振りして
マリア : いいえ?
渦明 : ……、(この…こっちの話を幾ら聞いても尚、まるで譲歩する気が無ぇって態度…!?
渦明 : …えーと、本気で戦り合いたいなら、本気で戦えばいいだけじゃないんですか…?
渦明 : …これ自分すげぇ頭悪い事言ってます…!?
マリア : 事情があるんです。 そしてその事情とは、
マリア : 私の口からは簡単に口には出来ないものです。
渦明 : ……。
渦明 : ……『言えない』って事ですか。
渦明 : 『理由を説明できない』のに、協力は要請するって?
マリア : まぁ。確かにそれでは不公平かもしれないわね?(少々雰囲気が変わった事を察し
マリア : けれど、言えない物は言えないわね。私ではない部分に関わる事でもありますから。
マリア : そこは伏せた上で、私の目的について説明するとしましょうか。
渦明 : ……はい。ぜひお願いします。
渦明 : ……というか、心苦しいんですが現状だと到底承服し難いので……(目瞑って苦悶顔で
マリア : 解りました。 ペア相手のお前に納得していただくのは私の役目であり、義務ですからね。
マリア : ――― まず、先程説明した(そしてドン引かれた)事は、
マリア : 私が彼等に「本気を出す」為に必要な事項だ、という事について解説しましょう。(そうして
マリア : ―――――(詳細は省略。
渦明 : ―――――
マリア : ―――――
渦明 : ……………、 、、
渦明 : ………理屈は解りました。(彼女のロジックを叩きこまれ、頭を抱える渦明の姿
渦明 : ………理屈は、わかりましたけど………(汗だらだら
マリア : ふふ、わかって頂けて有り難いわね。
渦明 : …ぃゃ、でもコレ下手したら大変な事になりますよね!?
マリア : まぁ。
マリア : お前人の――少なくとも私の心配をできるほど強く無いでしょう?
渦明 : 急にキッツイ事言ってきますね!? だからですよ!?
マリア : あぁ、責任の所在を心配しているのなら気にしなくて良くてよ。私が脅迫したと一筆書きましょう。
渦明 : そういう問題でも無いです!! ……ぁぁもう!(短い前髪ぐしゃっと
渦明 : ………… (はぁぁぁ、と盛大な溜息吐いて
渦明 : ……… ホントにやるんですね?(俯きから顔だけ上げて
マリア : ええ。勿論。 協力していただけるわね?
マリア : お前も相応に消耗する可能性がありますけれど。その方面で根を上げる人間では無いと見ているわ。
渦明 : それはお褒め頂き光栄です…けどっ、ヤベェと思ったらすぐ止めますからね…?
渦明 : (……まー、色々言うけど、結局言う通りにしちまってるんだよな…
渦明 : (何だこの…有無を言わさぬ……(※【説教:EX】です
マリア : では、決まりですね。
渦明 : …… はい。(観念した
マリア : …それじゃあ、場所も良い事ですし。 早速少し試してみますか?
渦明 : すげえフランクに言いますね… いいですけど…
渦明 : まぁ、感覚もどんなもんだか…ですしね。 やってみますか!(無理矢理元気入れて
マリア : ええ。(楚々と立ち、スカート翻してルーム中央、コート内へと歩いていく
渦明 : (続いて歩いていく
マリア : (―――― 試合開始まで、あと少し!
マリアさんが退室しました
渦明さんが退室しました

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最終更新:2020年01月30日 00:38