CFC-本戦第1回戦第四試合 AチームVSBチーム [ヒメ アブカ メノウ ロゼ ベリル]

『ヒメ』さんが入室しました
『ヒメ』 : 「第4試合、ラウンド、ワーーンッ!!」
『ヒメ』 : (ナイターに切り替えた会場は天蓋で覆われ、天井トラスに吊るされた幾百もの照明が会場を照らしている
『ヒメ』 : 「第一回戦もこれが最終試合となりました!!」
『ヒメ』 : (ミストに加え幾重ものレーザーが軌跡を残して交差し、その絢爛さたるやクラブホールと見紛うほどのである
『ヒメ』 : 「先に入場するのは! チィィィム、Aーッ!!」
『ヒメ』 : (レーザーが観客席を照らす、実況者が声を上げる。その度に会場が沸く
『ヒメ』 : (一種のトランス状態と呼べるものであった。興奮や盛りあがりが一定レベルを越えると、自走し始めるのである…!
『ヒメ』 : (どんな細やかな刺激やファンサービスであっても大きく沸く。観客も、誰しもがノっていた――!
『ヒメ』 : 「皆様お待ちかね! その拳! ダイナミックにつき! その衝撃! アトミックにつき!」
『ヒメ』 : (プリズム搭載のドローンがゲートを包囲し、レーザーを乱反射――
『ヒメ』 : 「絶対魅了大天使<スーパーフォトジェニックエンジェル>ッ!!!」
『ヒメ』 : (幾何学模様を描く光のシャワーから、踏み出る男の影が映る――
『ヒメ』 : 「アブ・ノォォマルゥッ!!  仮 ・ 面ェ~~~~~~~ンッッ!!!」
アブカさんが入室しました
アブカ : (目映いライトに照らし出されるは羽羽めいたシルエット――!
アブカ : (中央リングへと続くロードを全力疾走してくる、チンドン屋――否!カーニバルの人――否!
『ヒメ』 : (疾走するロードを照らすようにライトが照らされ、またその姿に会場も大いに沸く…!
アブカ : (チャームポイントは舞踏会マスク! カラフルかつホワイティ!
アブカ : とうっ!!
アブカ : (ホップ・ステップ・ジャンプ!くるっと回ってリングに着地!
アブカ : アブノーマル仮面! 参・上っ!!(しゅたっと両腕広げて
アブカ : みんなーーーっ! 熱く!燃えるように! 迸るように!
アブカ : 滾ってるかーーーい!!(会場に両手を振って
『ヒメ』 : (声援が、歓声が! 観客総立ちでアブノーマル仮面に声援を送る…!
『ヒメ』 : 「会場のボルテージは最高潮! アツい期待に――見事! 応えてくれる男がやってきましたーッ!!」
『ヒメ』 : 「続いて、チーム、Bィーッ!!」
『ヒメ』 : (束になった収束レーザーがゲート周辺を斬りつけるように軌跡を残していく
『ヒメ』 : 「その戦士! 魔術師につき! その術士! 秘められた力が今明かされる!」
『ヒメ』 : 「彼の地より北西◯◯キロ!! 魔術の都よりの使者!」
『ヒメ』 : (リングからゲートに向けてロード脇より次々と花火が上がる!!
『ヒメ』 : (連鎖するように炸裂していき――最後はゲートで黄金に炸裂――!
『ヒメ』 : 「中城、瑪瑙選手――ッ!!!」
メノウさんが入室しました
メノウ : あわわわわ……(大歓声とド派手な演出に恐縮しつつ
メノウ : (辺りを見回しながらリングに歩いていく わりと平凡な女子高生
メノウ : (琥珀色のロングボブ 薄桃色の瞳 チュニックにカーディガン、ショートパンツにスニーカーという動きやすめの私服
メノウ : (両手の指にはリング。その爪の先は淡く塗られたマニキュア。
メノウ : (とてとてとリング上に辿り着く
メノウ : いや~まさか、まじでプロファイター選手と当たるなんて…(対面する相手を見遣って
アブカ : (いや~まさか、
アブカ : (マジでシングルバトルで当たるとはなぁ…(つい先日、たまたま観戦を共にした者同士。
アブカ : (とはいえ今の格好が格好なので…あちらは解る筈も無いのだが!というかバレるとマズい!
『ヒメ』 : (歓声が飛び交う! 当然アブカのファンも多いが――挑戦者ポジションにもエールは厚く熱い!
『ヒメ』 : (時折聞き知った声色が、怒号のような声量で応援しているのがメノウにも届くかもしれない――
メノウ : やばい。めちゃめちゃ大観衆・・・!(さすがの彼女も緊張している…?
アブカ : そう!(メノウにビシッと
アブカ : このむせ返るような熱気!
アブカ : 割れるような大歓声!
アブカ : 感じるかい!? この熱視線!!
メノウ : へぇい!!
メノウ : それはもう……ビシビシと!
メノウ : そして……ミシミシと!(両手で胸押さえて
アブカ : SOU! 私達今―――とっっっても見られちゃってる!
メノウ : とっっっても!!(胸押さえたまま
メノウ : わかります……わかりますとも!
メノウ : 胸騒ぎがすごいです! あと心拍数がなんかすごい!!
『ヒメ』 : 「――っさぁ!! 双方準備はよろしいでしょうかーー!!」
アブカ : はっはっはっ!! それはドキドキ!凄まじくグッドなトキメキだよ!
アブカ : さあっ――滾る想いの全てをぶつけておくれ!
メノウ : はぁい!(なんか瞳グルグルしてきた
メノウ : よろしくお頼み申しますぅ!
メノウ : (双方準備完了だ!
『ヒメ』 : 「それでは! 第一回戦!! 第4試合!! ラウンドワーーーンッ!!」
『ヒメ』 : (スクリーンに映し出されるカウントダウンを、観客総員でコールする!
『ヒメ』 : 「5!」
『ヒメ』 : 「4!」
『ヒメ』 : 「3!」
『ヒメ』 : 「2!」
『ヒメ』 : 「1!」
『ヒメ』 : 「「 FIGHT!! 」」
メノウ : (―――やばい。
メノウ : (すっっっっごいドキドキする。
メノウ : (めちゃくちゃ心拍数上がってる。
メノウ : (たぶん。きっと。 りろん的には―――
メノウ : (今のあたし、ちょーーー強い!
メノウ : ―――(――発動。 古代魔器【色欲悪魔の心臓】―――!
メノウ : (その効力は―――
メノウ : (「メノウへの好意的な感情を魔力に変換し循環させる」というもの。
メノウ : (その想いが本気(ガチ)であればあるほど効力は上昇するが、何にせよ量だ。これだけの大観衆、大喝采。
メノウ : (なんとなく「JKいいじゃん」や「挑戦者頑張れ」だろうと――魔器は拾い上げ、力に変換する!
メノウ : ――― ッ、、 ぅ、(ちなみにその反面、色々とデメリットも存在するのだが――…
メノウ : う。 ぐ、  ぁ、、あ ……
メノウ : ―――(胸を押さえ身を縮める
アブカ : ―――!(開始早々頽れる対戦相手に
メノウ : (魔器の性質は事前に聞いてたし、施設でのトレーニングより、学校の模擬戦の方がいい感じだなー。とか、そのくらいの差は実感してた。
『ヒメ』 : 「さーぁ開幕どうしたことか! 胸を押さえ顔をしかめるメノウ選手! その表情は苦しそうだーっ!!」
メノウ : (けど。 今のこれは――あまりに規模が違い過ぎる――…
『ヒメ』 : 「これを好機と見るかアブノーマル仮面! それとも危険の予兆と見るか――!!」
メノウ : ――― ――(ビシッッと罅割れが広がるように、メノウの露出した肌部分に紋様――魔力回路の光が奔る
メノウ : ぅ ――(その光は顔にも及び… 面を上げて――焦点の合わない目でアブカを見る
アブカ : (ぁ。 これは―――……
アブカ : (結ッ構 マズいやつな気がする――……!(焦燥というより、案じるような
メノウ : (あつい。あつい。。。あつい。熱い熱い熱い痛い熱い熱い痛い痛い熱い――――
メノウ : あ―――………
メノウ : うあああああああああっっっっ!!!(全身から放熱――熱波の波がリングに広がる
アブカ : ―――ッ!!(やっぱり――っ!(思いと裏腹に前に駆け出し
『ヒメ』 : (熱波に照らされ会場が――沸く!! 怪獣が乱入しようと歓迎する狂乱状態だ!
アブカ : さあ―――気合十分! アツい想いが!伝わってくるよっ!(掌でバッと前方を仰ぐ――見えない放氣で進行方向の熱波をカバーし前進
メノウ : ―――(だめ、だめ、だめだたりないあつい、、吐き出さな――きゃ――(右の掌に光が灯り
メノウ : っあああああ(右腕の回路に魔力光が奔り――手の平から噴き出す桃色の熱線――!
アブカ : おっと積極的じゃないかぁ! とうっ!!(その場で勢い付けて大ジャンプ!
メノウ : (やや粘性を持ったその光線は―アブカの居たリング床を瞬く間に熔かしてゆく―…!
アブカ : っははは!アツいね! 凄まじくアツい!(空中にてくるっと反転し、メノウに落下してくる
メノウ : ―――、、(大火力を放てばその分、会場も沸く ――メノウへの注目が集まれば集まる程…
メノウ : (魔力は充填され、心臓は軋む…!)―――ぐ、、あああああ!!
メノウ : (我武者羅に宙に両手を向けて撃ち放つ、さながら噴火のような桃色の熱線
アブカ : ――はっはっは!!(コレは、多分暴走状態って言っていいんだろう…
『ヒメ』 : 「こっこれはーー凄い!! 苦しんだかと思いきや放たれるは大噴火!!」
『ヒメ』 : 「飛び交うアブノーマル仮面を飲み込まんと、吹き出すマグマが荒れ狂うー!!」
アブカ : アブカは君のような!(呑気に試合続けてる場合じゃないのかもしれない―― けど!
アブカ : ホットでアグレッシヴなキッズが!(此処はフォーデンで! 今はリングの上で!
アブカ : (お客さんには楽しんで! 参加選手には闘り切って――ほしいから!
アブカ : 大ぁい好きなんだっ!!!(拳振り被って――上空からエアパーンチ!!
アブカ : (放氣に割られるように熱線マグマが飛び散ってゆく――!
メノウ : っ  ―― !!(放氣の煽りを受け後方に転がる
アブカ : ――、っく、ぅ!(此方も全防御とは行かず! 飛び散った熱線にカラフルは熔け!ホワイティは焦げ!
メノウ : っっ、、、――(倒れたその床がじゅうじゅうと焦げ付く――、片手を付き、溶かしながら身を起こす
アブカ : (なんだかもうリングは大惨事だ 焦土にドンッと両脚で着地
メノウ : っっ、、はぁ……、はぁ………っっ(ぐるぐるした目でアブカを見上げて
『ヒメ』 : (溶断熱に浮かされたギャラリーが声援を一層熱くする!
メノウ : ―――……!!!!(アツい声援に呼応するようにぐるぐるぐるぐる
アブカ : ――、……
アブカ : 今ッ!!
アブカ : 君の心<ハート>はッ!!
アブカ : 愛で充ちているッ!!!(ずびしっ
メノウ : あ……  愛!!
アブカ : (別にカラクリとか何もわかっちゃいない! なんか!状況見て!言ってるだけ!
メノウ : 愛でぅぇ!!!
アブカ : その想いに応えようッ!!!(一直線に駆け出し
メノウ : 想いに――想いぬぇぇえい!!(頭も回らぬまま拳を構えて
アブカ : 愛の!
アブカ : (拳振り被って
メノウ : 愛ぬぉお!!
アブカ : 絶対!
メノウ : ぜったい!!
メノウ : おぶぅぐふっっっ(限界とばかりに口から熱線を噴き出す
アブカ : ――!? (不意打ちにしちゃ強烈すぎない!?
アブカ : けどでもだって!
アブカ : 恋は躊躇っちゃいらんないパーーンチッ!!!(熱線が主に上半身を襲う中――構わず拳と共に放氣を叩き込む
メノウ : (思いッきし直撃し―― 上空に噴水の如く吹き上げながらぶっ飛んでいく
メノウ : (――ちなみに、デメリットの一つに、「悪感情を向けられると心臓が痛む」がある。
メノウ : (今のコレを見て「なんか汚ぇなコイツ」とか思われるとキリキリと痛む。何かと不便の多い魔器である。
メノウ : (―――などと補足を挟みつつ――弧を描いて綺麗に吹っ飛び―――……
メノウ : (ズシャァァァァァ  ゴトッ
メノウ : (リングの外に滑って落下した。
メノウ : (芝生を焦がしながらグルグルバタンキューしてるメノウ
アブカ : ―――(一方こちらも、まともに超熱線を喰らった身――……
アブカ : (だが、熱線が晴れた後も、立っているその姿
アブカ : (派手装束はすっかり焼け焦げ――…鍛えられた火傷の肉体と、短い茶髪と…
アブカ : (――さっきと違う、仮面の下に付けた別の仮面が露わになってる!
アブカ : ―――…… はっ、、はっはっ!!
アブカ : 愛は不滅っ!!(ビシィと勝利の決めポーズ
『ヒメ』 : 「――――っっとぉ!!  決 着 ッ!」
『ヒメ』 : 「燃え盛る熱閃を掻い潜り――リングの外へと華麗に弾き飛ばしたのは――」
『ヒメ』 : 「勝者!! アブノーマル仮、面――!!!」
『ヒメ』 : (わ ぁ っ と声援―― もちろん善戦した彼女にも贈られるが――
アブカ : (――は~~……マジで死ぬかと思った……っていうか思ってる……けど!
アブカ : (表には出さない!なるだけ見せない! …耐えきれる限りは!
メノウ : (気絶した事でオーバーヒートもやや落ち着き……現れた救護隊に運ばれていく
メノウさんが退室しました
アブカ : (湧き上がる声援の中、華麗に(?)退場!
アブカさんが退室しました
『ヒメ』 : 「ラウンド1はチームAが先制!! 続くラウンド2の準備まで、今暫しお待ちくださーい!」
『ヒメ』さんが退室しました

 

 

『ヒメ』さんが入室しました
『ヒメ』 : 「第四試合 ラウンド2ゥーッ!!」
『ヒメ』 : 「ラウンド1ではチームAが先制! 続くラウンド2でチームAが勝てば勝利確定!」
『ヒメ』 : 「崖っぷちに立たされたチームB! ここで1勝を上げられるか!?」
『ヒメ』 : 「一方アブノーマル仮面が繋いだ勝利を繋ぎたいチームA! 流れはこちらにある所か――ッ!?」
『ヒメ』 : 「そしていよいよ! 選手入場です!」
『ヒメ』 : (大歓声の中、いくつものレーザーが螺旋状にゲートに収束し――派手に煙幕が炸裂!
『ヒメ』 : (その中から、赤い影が跳び出す――!
カレイドマスクRさんが入室しました
カレイドマスクR : (粉塵の中より丸まり高速回転し跳び出す影――
カレイドマスクR : (リングに着地する間際で体を開き――脚、片膝、拳の三点ヒーロー着地!
カレイドマスクR : (はったりをすればするほど観客は沸く! 大歓声の中立ち上がると剣を引き抜き――天へ翳す!
『ヒメ』 : 「素性不明! 経歴不明! 流星のごとくフォーデンに現れた風来坊あらため風雷暴!」
カレイドマスクR : (”いつもの彼女”のようなドレスワンピなどではなく、レザーと麻のパンツスタイル。
カレイドマスクR : (胸当てや膝当てなど、要所は軽装であり――いわゆる旅人、傭兵の外套。
カレイドマスクR : (赤いマフラー……リボン生地のようなそれを巻き、素顔を隠している…が
カレイドマスクR : (変装が…雑! 目元を覆い隠し、穴を開けて視界を確保はしているが
カレイドマスクR : (所詮ハチマキを目元までずらしたようなモノ。見る人が見れば一目瞭然である。
『ヒメ』 : 「カレイドマスク、ンァア――ンル(R)ッッ!!>」
『ヒメ』 : (舌巻きでコールし、呼応するように観客席が沸く…!
カレイドマスクR : (そして、前回試合と違う点と云えば――
『ヒメ』 : 「おっとーイメチェンか!? レッド・テールとまで言わしめた真紅の髪をばっさりとー!」
カレイドマスクR : (肩辺りまで短くした髪を、空いた手で掻き上げる――靡くのは腰辺りまで届くマスクマフラーぐらいだが!
『ヒメ』 : 「しかし一層優美に増したとも言えるでしょう!!」
『ヒメ』 : 「――続いて、チームAの選手入場でーす!!」
『ヒメ』 : (バタタタタ、と何やら巨大な風切り音が聞こえてくる……!
ヘリドローンさんが入室しました
ヘリドローン : (天蓋の一部が開き――轟音立ててヘリが会場内に降下してくる…!
ヘリドローン : (リング頭上でヘリの底面が展開すると――鉄の塊を投下!
ヘリドローン : (ゴウン!と金属の轟音立てて鉄塊がリングに落ち――各部展開
ヘリドローン : (この時点で誰しもが察する。 拘束されていた獣の類だと――
ヘリドローンさんが退室しました
ベリルさんが入室しました 
ベリル : (褐色白髪。全身を拘束ベルトで包まれているが……その体のラインから女性であることは判別できる。
『ヒメ』 : 「で、出たー! クルーズイチの暴れん坊! いやむしろクルーズカウントするわけにはいかないか!?」
『ヒメ』 : 「両腕は不自由!! 片足には鎖と鉄球が繋がれ!! 口にも枷!」
『ヒメ』 : 「このままならぬ姿のままで闘うというのだから、その姿は悪鬼羅刹!!」
ベリル : ……(シュコー
『ヒメ』 : 「あれは誰だ! あれはデビル! 魔界の力を手に振るう! ベリル選手だーッ!!」
『ヒメ』 : (誰が何であろうが強いものを歓迎するのがフォーデンの習わし! 当然のような歓迎の歓声があがる…!
ジュディさんが入室しました
ジュディ : (ふよ~~っとベリルの所に飛んできて…… カチャカチャと―― 口枷を外す!
ジュディ : そ、それじゃ…… お願い、しますね……!(グ、と
ベリル : 任せろ。契約は執行する。 悪魔だからな。
ベリル : それに、何。 闘いとは血肉沸き踊るというもの。
ベリル : (鮫のような牙でジュディに嗤い掛ける
ジュディ : ……!  はい! 応援、してますから……!!
ジュディ : (そしてゲート側へ戻っていく
ジュディさんが退室しました
『ヒメ』 : 「さ、ぁっ ! 双方! 準備はよろしいでしょうかーッ!!」
カレイドマスクR : (いつでも、と悠然と構える
ベリル : (構えも何もなく仁王立ちだが、その雰囲気から言わずもがな、である
『ヒメ』 : 「それでは! カウント開始でーすッ!!」
『ヒメ』 : 「5!」
『ヒメ』 : 「4!」
『ヒメ』 : 「3!」
『ヒメ』 : 「2!」
『ヒメ』 : 「1!」
『ヒメ』 : 「「 FIGHT!!! 」」
カレイドマスクR : さぁ、いっちょやって――(そう身構えた、その瞬間である
ベリル : (むこう数十td先にいたはずの黒い影が、目前頭上に迫っていた。
カレイドマスクR : ――!!(咄嗟に剣を
ベリル : (瞬きの一瞬で詰める脚力。それはもはや雷速めいており――
ベリル : 小手調べだ、人間――!(音が遅れて――そう聞こえた、気がした
ベリル : (爆雷のような蹴りを叩き下ろす!!
カレイドマスクR : ――――ッッ!!!(重く甲高い金属音――!
カレイドマスクR : ――、っっ、、!!(体の軸ごと押され、思い切り後方へスライドする……!
ベリル : ほう。防いだか。(ト、と軽やかに着地。
ベリル : (剣とカチ合った脚には傷はおろか、汚れも見当たらない。
カレイドマスクR : ――、ッ、の……!(砂煙を上げる剣を挟んで、ベリルを睨む
カレイドマスクR : 「あー、キッツいな―。 これは勝率4割。」(彼女の肩にチビシエル(灰
カレイドマスクR : 何よ! 弱気な数値出してんじゃないわよ!
カレイドマスクR : 「これでも甘めに見積もってるんDEATH」(やれやれ風に
『ヒメ』 : 「強ッ ~~~~~烈ッ!!! 開幕凄まじい一撃が放たれました!」
『ヒメ』 : 「しかしこれを防ぐカレイドマスクR選手!! ――おおっと――!?」
カレイドマスクR : 日和ったら負けよ!!(すぐさま駆け出す
ベリル : ――来い。”生まれ得て”、”得ざる眷属”たち――
ベリル : ――アン、ビバレンス〈相叛するモノ〉。(つま先で床をトン、と叩くと――
ベリル : (彼女の足元に”漆黒”が収束――そのまま闇の鎌めいた斬撃が飛び出す!
カレイドマスクR : 、!(高速の一撃を、すんでに剣で受け流す。
ベリル : (続いて影が巨大なナタに変容し――連続で振り下ろされる!
カレイドマスクR : ッ、!(咄嗟にバックステップで躱し――すぐさまトンボ返りで接近再開
ベリル : (今度は槍。 闇色の、触れれば命でも蝕みそうな黒槍が連続して突き出される
カレイドマスクR : ――、! ――!(弾き弾き躱し、踏み込み、火花を散らすが――
カレイドマスクR : こ、のッ……!!(赤い疾走が、止まる――
ベリル : (影は、彼女の疾走を許さない。
カレイドマスクR : ――、、! ――――! ――!!(弾き、躱し、いなし、その剣戟、既に十合を超えるが――
ベリル : (”影”のリーチは剣を遥かに上回り――およそ10td。
ベリル : ほう。これだけを凌いで見せるか。
ベリル : (――なればこそ。 その射程に入ってくる敵を迎撃するだけで良い。
ベリル : (踏み込んでくる相手を貫く事は、自ら打って出ることより当然容易いことである。
ベリル : 随分目と、”勘”と。 そして鍛えてきたと見える。
カレイドマスクR : ――ッ!! 、!(何よ!と言い返す余地も無い…!
カレイドマスクR : (踏み込みに使う踵はどっしりと地を付き、迎撃にフル稼働中だ。
カレイドマスクR : (一瞬でも気を抜けば、それこそ四肢のどれかが飛んでいく…!
ベリル : ならば。(――にも関わらず。
ベリル : これならどうだ、人間――!(自ら距離を詰め、前進は愚か、維持すら許さない…!
ベリル : (その気性、悪鬼の如く――瀑布めいた連撃が彼女を襲う!
カレイドマスクR : ――ッッ!!!(強烈な剣戟音―― 思わず柄が手元から放れ、弾け飛ぶ――
カレイドマスクR : ――ッ しまッ、!
ベリル : (その間際。 放れた間合いを稲妻の助走として――
ベリル : ――抜かったな。(もはや断頭台か。床ごと貫かんと踵が振り下ろされる――!
カレイドマスクR : ― ―(咄嗟に身を捩ろうと――
ベリル : (強烈な轟音が会場を劈く――!!!
ベリル : ほう、躱したか。(しかし――
ベリル : (バギ リ 。 と。 響くは破砕音。
カレイドマスクR : ――――~~~ッ"ッ"!!!
ベリル : 心の臓、打ち砕くつもりだったが。(鉄槌は悪あがきによりズレて――
ベリル : (代わりに、彼女の二の腕をリング床へ貼り付け、踏み砕いている…!
カレイドマスクR : ―  ――  !!(声が、でない…!
カレイドマスクR : (肺から酸素が出きっている、 あまりの痛みに呼吸すらままならない
ベリル : しかし。一手ずれただけ。王手だ。(片方の足を振り上げ――
カレイドマスクR : (まずは、一息でも酸素を――
カレイドマスクR :    ッ"!(――の、前に!! 脛をブン殴る!!
ベリル : 、(思わぬ一撃に一瞬バランスを崩し
カレイドマスクR :   !!(そのまま下から力任せに蹴り上げる!
ベリル : ほう。(跳躍――蹴りを踏んで二段ジャンプし離れたところに着地
カレイドマスクR : (勢いのまま転がり――) ッ"!! (痛みに顰めながら立ち上がる…!
カレイドマスクR : ――ッ は、、 ぁ っ  ――はぁ……!!(やっとの呼吸。 息をするたびに絶望的な痛みが半身から奔る
ベリル : 往生際が悪いとは言わん。 ただ、大したものだ。そこまで獣のような闘争心は。
カレイドマスクR : (片腕はぶらりと下がり、剣はリング外へ飛んでいってしまった。 相手は無傷。
カレイドマスクR : ……グリス。 は、ぁ……勝率、どう。 実際の、ところ……(肩で息をしながら
カレイドマスクR : 「クソ渋。 6%あったらいいぐらい。正攻法じゃまずリームー」
カレイドマスクR : ……っ、、、 そう。 景気悪いわね……
カレイドマスクR : 「オメーは顔色が悪いけどナー」
『ヒメ』 : 「こっこれは――!! 間一髪! 間一髪のところで決着は逃れたがー!!」
『ヒメ』 : 「どうやら片腕を負傷した様子! 恐らく骨折していると思われますが――はたしてやりきれるか――ッ!?」
ベリル : ――さて。仕舞いだな。(牙を見せて獣笑し
カレイドマスクR : ……。
ベリル : 今なら外へ降りることも、許さなくもないが。
カレイドマスクR : ――――。(ズタボロのマフラー越しに睨む双眸からは、未だ炎は消えず。
ベリル : …。 そうか。
ベリル : (ギュルンッ!と影が自らの脚部に収束。
ベリル : では、砕け散るが良い。
『ヒメ』 : 「ベリル選手がッ 往ったァ―――ッ!!」
ベリル : (それは、開幕の一撃と同様に――爆雷のような蹴りだった。
ベリル : (爆音を置き去りにして放たれる悪魔の雷撃。
カレイドマスクR : ―――、  ――――(何かを、つぶやいて
ベリル : (稲妻を人の身で躱すことなど、不可能。まさしく必殺の一撃。
ベリル : (回避不能、防御不能、打倒、不能――!!
カレイドマスクR : (――だが。
カレイドマスクR : (この身を蹴り砕かんとする爆雷は。
ベリル : ――
カレイドマスクR : (この身を救わんとする蒼光に弾かれた。
カレイドマスクR : (キン、と金属の擦れる綺麗な音。
ベリル : (彼女の得物は、既に失われている筈――つまり、新しい――
カレイドマスクR : (彼女が帯びる剣は蒼い光。
カレイドマスクR : ――(僅かに顎を上げる横顔。 どこまでも鮮烈な碧い瞳。
カレイドマスクR : (時間は、この瞬間のみ永遠となる――
カレイドマスクR : (はらり、とマフラーが落ちる
カレイドマスクRさんが退室しました
ロゼさんが入室しました
ロゼ : (――差し込むのは僅かな蒼光。
ロゼ : (薔薇のような髪が、蒼い剣の光に濡れていた。
ベリル : ――
ロゼ : ぶちのめすわよ。グリス<シエル>――。
ロゼ : (強烈な鋼音を立て、ベリルを吹っ飛ばす!
ベリル : ――、(弾かれ、ストン、と着地
ベリル : 今のは。 斬撃か。(何だ、と自らの脚を見て
ロゼ : (「死に体でやっていい状態じゃないからナー もって10秒そこらだゾ」
ロゼ : (「それに、だから正面から勝てるかっていうと、それは――」
ロゼ : ……判ってるわ。(蒼いオーラを帯び、歩を進め始める
ロゼ : だから、やるのよ。 ここで、勝たなきゃ――
ロゼ : メノウの頑張りも――あの2人の特訓も――
ロゼ : 私が変わったんだって、、証明できないじゃない……!!
ベリル : 派手に。やるか。(収束していた影が再び分散。幾重数多もの武器の影になる
ベリル : 人間――!!(黒い旋風が迫る――!
ロゼ : 上等よッ!!(対して、燃える蒼が奔る――!
ベリル : (奔る刃――!
ロゼ : (流す一撃――!
ベリル : (ベリルは一撃ごと間合いを詰め、停止することを知らない…!
ベリル : (喉を、肩を、眉間を、心臓を。 間際なく切り裂かんとする幾重もの黒い刃に、戻りの隙など無い!
ベリル : どうした。生き残れるか。人間…!(残像さえ霞む高速の斬撃。
ベリル : (一撃ごとにロゼを弾き、押し留め、後退させる刃。
ベリル : (ただその一発さえ必殺になり得る黒い竜巻が、彼女を飲み込んでいく……!
ロゼ : ――!(だが、その真っ向から去なし、火花を散らす赤と蒼の姿がある――
ロゼ : ――、!(眉間に迫る穂先を既に弾き――
ロゼ : 一歩、!!(黒い刃をかくやという速度で踏み込む…!
ベリル : …、!(驚嘆する。この鋼の真空の中で、息があるどころか突き進む影が見える
ロゼ : 二歩…!!(視認できぬ多方向からの刺突を、一対の光で弾き返す
ベリル : 貴様。やるな――(言葉とは裏腹に、もはや生かさぬと剣戟の速度は上がっていく
ロゼ : 三、歩…!!(響き合い耳を打つ剣戟は、際限なくその間際を縮めていく――!
ロゼ : (近付けば空気でさえ切り刻まんとする攻防の中、着実に距離を詰めていく――
ロゼ : (――が、しかし
ベリル : 来るか。それも良し。(一方で無傷。 そして近接こそ彼女の独壇場といえる。
ベリル : (近付いて何とするというのか。残り少ない体力で、残り少ない時間で。
ベリル : (互角に渡り合う。それができただけで、勝ちに繋がったわけではない――
ロゼ : ――、、!
ベリル : 礼儀だ。引導を渡す。(最大の一撃を以て――と構えた所で、片足の裏に、浮遊感――
ベリル : ――、?   ここは――(リングの間際……!
ロゼ : そう、よ……!(一際甲高い剣戟音を立て―― さらに踏み入り
ベリル : まさか。磔にした筈が――(知らず、剣戟に”押されていた”とでも言うのか。
ベリル : それは、俺か。しかし――(飛び越えるか、蹴り飛ばせば良いモノ。
ベリル : (剣戟の影を収束――再び脚に巻きつけ、ロゼ目掛けて蹴りを放つ
ロゼ : ――!(火花を散らし、剣を滑走路にして受け流し、肉薄――
ベリル : 貴様――(三度目の爆雷――それが、仇となったか…!
ロゼ : (逃すまいとがっちり彼女を掴むと――
ロゼ : ロゼよ。(ズタボロの状態で、猛々しく微笑み
ロゼ : 抜かったわね――ッ!!(そのままリング外へダイブ――!!
ベリル : ぬ、――!(蹴り飛ばす猶予も無く――飛行能力は――封印されている――!
ロゼ : (ズ、   ッシャァァァァ ッ
ベリル : (背中をこする振動音―― つまり――
『ヒメ』 : 「けッ   決着ゥ~~~~~!!!!」
『ヒメ』 : 「リングアウト!! リングアウトです!!!」
『ヒメ』 : 「2人とも場外に飛び出しましたが――! この場合は先に接触したベリル選手が場外扱い!」
『ヒメ』 : (スクリーンにリプレイが再生される――確かにベリルの背中が先にリング外に落ちている
『ヒメ』 : 「勝者!! カレイドマスクR!!」
『ヒメ』 : (まさかの逆転劇に大声援が巻き起こる…!
ロゼ : ――、(ごろん、とベリルから離れて転がる
ベリル : 負けた、か。(まさか、と驚き隠せない様子だったが……
ロゼ : (時間切れ。剣が掻き消え……彼女の胸元から、例のチビシエルがヒョコンと出てくる
ロゼ : ――、、そうよ。 試合形式で、ルールと、作戦通り(はぁ、と息を吐き
ベリル : なるほど。 はじめからこれを……
ベリル : …。 俺の負けだ。(瞑目し、潔く。
ベリル : (拘束されているが器用に立ち上がり―― すぐに先のヘリドローンが回収に飛んでくる
ベリル : ロゼ、といったか。
ロゼ : ……。ええ。
ベリル : 見事だ。戦士よ。(ガチャガチャと拘束されていく
ベリル : 巡り合わせがあれば。また交えよう。
ベリル : (そうして、捕縛連行されていく――
ベリルさんが退室しました
『ヒメ』 : (未だ歓声が鳴り止まぬ中――
ロゼ : …、っ……!(ぐぐ、とムチを打って立ち上がる
ロゼ : (途中、弾き飛ばされた剣を拾い……リング中央へ
ロゼ : (呼吸のたびにズキズキするし、今すぐ倒れたいぐらいだが――
ロゼ : (精一杯のはったり。 剣を力強く掲げる…!
『ヒメ』 : (大歓声と拍手の嵐が巻き起こる…!
ロゼ : (そして、担架は意地で断ったのか、スタッフに肩を貸してもらいリングを後にする
ロゼさんが退室しました
『ヒメ』 : 「まさかまさかの逆転劇!! その強烈な技を見せ付けてくれたベリル選手に拍手を!」
『ヒメ』 : 「そして最後まで自らの足でリングを降りたカレイドマスクR選手にも惜しみない拍手を――ッ!!」
『ヒメ』 : 「これにてイーブン!! 運命の決着は! ラウンド3に託されました――ッ!!」
『ヒメ』さんが退室しました

タグ:

ログ 2020Q1
+ タグ編集
  • タグ:
  • ログ
  • 2020Q1

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年02月06日 02:28