フラグメンテーション [ロゼ グリス]

ロゼさんが入室しました
――さんが入室しました
―― : ――いいかい、魔法って、昔話なんだ。
ロゼ : ――懐かしい声が聞こえる。
ロゼ : ――昔話?
―― : ――そう。
―― : ――「科学」が未来へ向かって積み重なる、叡智の結晶だとしたら。
―― : ――「魔法」は過去に向かって巡り潜る、神秘の再発見みたいなものさ。
ロゼ : ――小さい頃、聞いたことがある ……嗚呼、座学、ちゃんと聞いておけば良かったな……
ロゼ : ――魔法は……昔のものなの?
―― : ――言うように、組み合わせや応用で新しい術を生み出す人はごまんと居る。
―― : ――けれど、魔法はその特性を極めるほど性質は原始的<シンプル>に寄っていく。
―― : ――極限まで無駄を削ぎ落とした宝石やガラスが、やがて透明になるようにね。
ロゼ : ――うん……それは……何度か……
―― : ――うん。 例えば……『命』、『時間』……それに、君の家元でもある『次元』もそうだね。
ロゼ : ――次元……平行世界
―― : ――その一方で、科学というのは複雑と緻密さを増す一方だ。
―― : ――「科学」と「魔法」。どちらも火をおこし、光でてらし、風でなでることはできても
―― : ――その方向性はおおよそ真逆に位置する。決して交わらない筈の理屈。
ロゼ : ――方向性が……違う?
―― : ――うん。工程が、性質が、歴史が。どれもこれもが異なる。
―― : ――でも、それでも。 目指す”先”は、ゴールは、きっと一緒なはずで。
―― : ――僕は、その交わった先が――
ロゼ : ―― ――
ロゼ : 陰りのある表情で夢をこぼす。 そんな横顔に心拍数を上げてしまうのは、不謹慎だったかもしれない。
ロゼ : 歴史を積み重ねてきたこの都で、疎まれてきた科学を用いて
ロゼ : いったいどれほどの苦難があり、挫折があり、人知れず流した思いがあっただろう。
ロゼ : その功績が認められた今でさえ、彼の陰りは完全には晴れない。
ロゼ : 都合が良くても、良かった。 ただ、彼の心にてのひらで触れていたかった。
ロゼ : どうすれば彼の埒天外の孤独を、癒せただろう――
ロゼ : でもどうか、心配はしないでほしい。
ロゼ : 貴方の夢はきっと、叶う。
ロゼ : 貴方に託されたこの小さな夢は、私が、必ず叶えるから――
ロゼ : その灯りはきっと、世界中の人々に伝わって――――
ロゼ : ―― ―― ―― ――
ロゼ : ―――――――――
ロゼ : ―― ―― ―― ――
―― : ―――、 ――ゼ   ロゼ
―― : おーい 起きろーい!
ロゼ : ―――――
ロゼさんが退室しました
――さんが退室しました
ロゼさんが入室しました
グリスさんが入室しました
ロゼ : ――――、  っ(はっと目を開き――
グリス : よーやく起きたか、ねぼすけロゼ。
ロゼ : っ…… ここ、、は
グリス : お決まり文句だな(フフン、と
グリス : 日時は◯◯の昼過ぎ。 例の試合から△△ほど経ってる。
ロゼ : 、そうか、試合―― 私――(額抑える……最後の記憶は、黄金の雨――
グリス : ようやく思い出したか、眠り姫さんよ。 あいにく針じゃなくて拳だったが。
ロゼ : ……
グリス : それで医務室直行だったわけだ。
グリス : まぁ、やっこさんも風通し良くなったから一緒だな。
ロゼ : そう…… そう、、なのね……
グリス : バイタルが一定値まで上がってきたから起こした。
グリス : 文句は言うなよ、お前の設定だ(ムフー、と
ロゼ : …わかってるわよ……旅のときの設定、、そのままだったわね……
グリス : 体のお加減はいかが?
ロゼ : 何よ、わかってるくせに……
グリス : そーだな。 でも言うのがエチケットってやつさ。
ロゼ : …………、
ロゼ : 負けたわね。
グリス : そうだな。小気味良いほどの完敗だったな。
グリス : 土手っ腹貫いたまでは良かったんだけどナー
ロゼ : ……(なんとなく自らの頬を撫でる
グリス : ちゃんと痕にならないように殴ってくれてたぜ。
グリス : 涙ちょちょぎれるよな。
ロゼ : ……、、、 結局女扱いじゃない……(むう、と口元覆って
グリス : だって女の子だろ。
ロゼ : …………
ロゼ : ……そう、ね……(はぁ、と
ロゼ : ……、、そうだ、試合、、、 次はメノウの試合だったわよね?
ロゼ : 今、試合中? 終わった? 結果は、…?
グリス : まーそう焦りなさんな。大丈夫あとで教える。
ロゼ : 、何よそれ勿体振って――
グリス : 応援に飛び出されても困るんだよ。まだ安静。
ロゼ : ……、、
グリス : なぁ。 やっぱり再調整した方が懸命だと思うゾ
グリス : 俺<シエル>の最新バージョン確認したけど、2世代ぐらい差があった。
グリス : 夢のような強化!とは言わねーケド。 確実に最適化は出来ると思うゾ。
ロゼ : ……そう……ね。  そうよね……
グリス : ………(うーん、と辟易ボイス。 随分と感情豊かになったものだ。
グリス : 何だ、やっぱりまた会いたくないとか、そういう話か?
ロゼ : そッ …ういう 、わけじゃ、無い、…けど……
グリス : 恋する乙女か。 俺には人の心は判らないけどナー。
ロゼ : しょうが、ないじゃない……
ロゼ : 彼には……ソウマには……一応、その、想いを伝えた上で、その、断られたんだし……
グリス : ……お互い遠巻きだったけどナ(ボソ
ロゼ : それに、見合い相手まで居て……
ロゼ : (言葉にすると、ずくん、と体の芯に来る脱力感。
ロゼ : (考えたくない、感じたくない、負の感情でもない、空虚なココロだ。
ロゼ : せめて笑顔で祝ってあげたいけど……今は、無理よ……どんな顔して会えば良いのかも……
グリス : ……(ため息ボイス
ロゼ : 彼はキアシス公務の出世株。 家柄捨てた私じゃ看板汚しよ。
ロゼ : まぁ、今のカレイド家でも役不足だけど。
グリス : ……(辟易ボイス
ロゼ : それに、傍から見て私はまだまだお子様なのよ。 確かに成人してないし。
ロゼ : 見ての通りガサツだし、取り柄の喧嘩もこんな調子だし……
ロゼ : 何か認めてもらわないと、隣にも立てないじゃない。
グリス : ……
ロゼ : それに……
グリス : セックスしたら?
ロゼ : そう、セッ
ロゼ :  
ロゼ : ――~~~~~!!!(真っ赤になってソバガラ枕でドゴーン!!
グリス : ンゴッ!?(ビターン!!
ロゼ : なっ 何言い出すのよアンタは!?
グリス : ぼ、暴力反対……(ピクピク
ロゼ : 何でそんな極端っていうか、……っ
グリス : ……、。(ヨロヨロと這い出てきて立ち上がりパンパン
グリス : あのな、もっともらしい理由がないとダメか?
グリス : 大手を触れる大義名分が無いとダメなのか?
ロゼ : それ、は……そう、でしょ! 人間なんだから!
グリス : はーー、人間ね。 たしかにな。
グリス : そうやって判断し辛い事を、余計ややこしくするのは人間だよな。
ロゼ : 何、よ、それ……
グリス : 言ったろ。 人の心は判らないって。
グリス : でも人の体は解るぞ。
ロゼ : ……
グリス : 良いか? 人間ってのは、五感で相手との相性が判断できる機能が最初から備え付けられてるんだ。
グリス : 匂いだとか、手を握ったりだとか、味だとか。
ロゼ : 味……
グリス : 唾液が良いらしいぞ
ロゼ : ン なっ!?
グリス : ピーピー言うなよ子娘ちゃん。俺はただ事実をだな…
ロゼ : な、何よ……! まだ何も言ってないでしょ……!
グリス : ……(オーバー気味に小さい肩をすくめて
グリス : 本能的に、相手が自分にとって必要な遺伝子かどうか判るんだよ、生物ってのは。
グリス : それを愛だの恋だの……
ロゼ : 、何よ、くだらないっての?
グリス : 違う、逆だ。
グリス : 愛や恋っていう感情は、人間や一部の生命だけが許される機能だ。
グリス : それを、言い訳に使ってくれるなよって話さ。
ロゼ : ――……、
グリス : ロゼ、お前の言う愛や恋ってのは、物事を曇らせるフィルターなのか?
ロゼ : 、それは……
グリス : 俺に言わせりゃ、痒くなるような言葉を並べるより
グリス : ただ相手を欲しがる気持ちのほうがよっぽど純愛だね。
ロゼ : ……、
グリス : おっと勘違いするなよ?
グリス : それでも、世間体やら身分やらを抱えるのが人間サマだ。
グリス : 始めから明確な正解なんて無いのさ。
グリス : みんな矛盾の中で決め倦ねながら生きてる……そういうもんサ
ロゼ : ……そんな……コト……言われても……(視線を落とす
グリス : おう。悩め悩め。 それがお前の力の根源だからな。
ロゼ : ……あんたホント可愛げないわね。 シエルはもっとこう……
グリス : だったらオンラインにしてくれよ。
グリス : こちとら足りない部分を自己修復と自己強化で補ってるんだ。
グリス : 性格の大半をネットミームの影響を受けるのは致し方ないのさ。
ロゼ : ……、
グリス : 良いだろ。フレンドリーで(フフンと
ロゼ : ……
グリス : それに、そのまんまシエルだったら思い出して辛いだろ、お前。
ロゼ : ――、それは……
ロゼ : ぅ”……  あ、ありがと……確かにそれはそう、ね……
グリス : (クルっと回ってシュピーン!とポーズ
グリス : まあ適当言っただけなんだけどな。
ロゼ : !!  アンタね!?
グリス : ひょいっと(逃げるようにベッドから跳び下りる
ロゼ : ッ、ちょっ 逃げ…っ!
グリス : そんだけ喋れるならモー平気だな?
ロゼ : 
グリス : 眠り姫さんの面も見飽きたからな、ちょいと散歩してくるゼ
グリス : なあに、ちょいと最新のPADをナンパしてくるだけさ(シュピーン!と
ロゼ : …アンタね……(じと目で
グリス : 何すぐ戻るさ(意味もなく足先トントンして
グリス : アンタも寝癖ぐらいは直しておきな。
ロゼ : …、わかったわよ(髪をわしわしと触って
グリス : ヤバくなったら呼べよー
グリス : (ピョッピョッピョッ…とおもちゃみたいな効果音立てて医務室から出ていく
グリスさんが退室しました
ロゼ : …………
ロゼ : ……、(ふう、とため息をついて備え付きの洗面所に向かう。
ロゼ : (確かに、ぼさぼさだ…
ロゼさんが退室しました