キャリブレーション [ソウマ グリス]

ソウマさんが入室しました
ソウマ : (フォーデン寄港某日。
ソウマ : (王神帝協業特設施設 フォーデンズ・ホロセウム傍の某ホテル。
ソウマ : (屋上テラスにて、手すりに両肘置いて、ぼんやりと都市を俯瞰している
ソウマ : (そろそろ二試合目が始まった頃か。 闘技場の歓声が遠巻きに聞こえてくる。
ソウマ : ………
ソウマ : ………(一体、何をやってるんだろう。こんな異郷の街まで来て。
ソウマ : (色んな人にせっつかれて。色んな人に痛い所突かれて。
ソウマ : ………はぁ。(……いや、解ってる筈だ。傍から見て、そうなんだろう。今の自分は。
ソウマ : (……善き人、であろうとした筈なのに。
ソウマ : (「正しく」あろうと、「優しく」あろうと、していた筈なのに。
ソウマ : ………如何して、
ソウマ : こんなザマに、なっちゃうのかな………。
グリスさんが入室しました
グリス : 迂闊に野良猫に餌付けしちまったからですぜ、旦那。
ソウマ : ―― 、(声に振り返る
グリス : (ソウマの頬を吹き抜ける風に乗って、そんな声が後ろから聞こえてくる
ソウマ : ……キミは。
ソウマ : (そのこまい姿を見下ろし)……ロゼサンの所の。……
グリス : (灰色の髪にボディに、シンプル~な表情のゆるきゃら?が立っている
グリス : (コミカルな足音と共に、ソウマの方へ
グリス : ドーモ、ソウマサン。
ソウマ : ……。どうも。 グリス。
ソウマ : …何か言付け? それともアップデートをご所望かな。(それも目的の一つだったな…と
グリス : あいや、ロゼはまだ気付いてないしな。 勝手にアップデートなんかしたら大目玉さ。
グリス : これでも一応持ち主(マスター)を立てる性格なんでね(柵の方まで来ると
ソウマ : …そう。
グリス : (小さい体で屈み……ぴょんっと柵の上に跳び上がる
ソウマ : (街に視線を戻して
グリス : 魔法使いの猫も、今はおやすみってワケさ(手摺に腰掛けて
ソウマ : …(並んで街を見下ろす形
グリス : 旦那は? 景気はどうなんで?(作り主へ変な訊き方である
ソウマ : ……。仕事ならまあまあだよ。
グリス : そりゃ良かった。 サービス終了になると困るからナー
ソウマ : …そうだね。キミ達の為にも張り切って発展させてないとね。
グリス : 今後ともヨロシク。(グ、っとシンプルな腕でガッツポーズして
ソウマ : ん。(真顔で小さくガッツポ返し
グリス : (へ、と笑い返し
グリス : それで……まぁ。 面倒事に巻き込まれてるようで?
ソウマ : ……。言い方。
グリス : 告げ口は無しだ。 創造主サマの愚痴の一つや二つ、オフレコで聞けますぜ(提案するように腕を指し向けて
ソウマ : …キミのご主人サマの話でしょ。 もっと味方になってもいいんじゃない。
ソウマ : …愚痴も何も。ボクが言えた立場じゃないよ。
グリス : もちろんマスターの味方さ。 けれども、クリエイターサマの味方でもあるのさ。
グリス : ふうむ。 そういうことなら……(憂いの残るソウマを見遣って
グリス : ……良かれと思って行ってきたはずなのに
グリス : 気がつけば小娘に好かれて、悪い気はしないが応えることはできないな、って話なのに
グリス : 立場だとか環境だとか状況ってやつが邪魔して、ややこしくなって
グリス : あーあーめんどくさ!
グリス : ……そんなところか?(身振り手振り風
ソウマ : ………。 言い方。
グリス : 言えない立場でも、そう感じるのは自由ダロー
ソウマ : ……、そんな悪し様に言いたくないんだ。……と、いうか、さ。
ソウマ : ………
ソウマ : ……… 周りが言うほど、その気が無いワケじゃないんだよ。
グリス : ……。 そーなのか?
ソウマ : ……… うん。(視線を街に向けたまま
グリス : 何だ、意外……いや意外ではないか。
グリス : 俺は、こう提案しようと思ったんだぜ?
グリス : 「俺も全部切り上げて引き上げよう」
グリス : 「中途半端な交流が未練になるなら、いっそ全部断ち切っちまおうぜ」ってな
ソウマ : ……は?(思わずグリスの方向いて
グリス : ネサフで見つけたんだが、別の世界では、「惑星と衛星」ってのがあるらしい。(ぬいぐるみアームを前に出すと
グリス : (セピア光で投影される 大きめの球体と、小さめの球体。
ソウマ : ……うん。(聞いた事あるけど、と
グリス : ヴァースとは違って…ああまあこの話はいいとして。
グリス : お互い、重力ってヤツに引かれて衝突するんだとよ。(CLASH!!とエフェクトつけて衝突させる
グリス : で、その結果離れるんだけど…また重力ってやつに引かれて何度かぶつかって
グリス : ぐーぜん、ベストな位置に落ち着いて、その拮抗を維持するらしい(小球体が球体の周りをゆっくりと回り始める
グリス : ベストな距離、ってヤツだな?
ソウマ : ……。
グリス : 人間関係にも言えるんじゃないか? 近付いたり、離したりして
グリス : やっとのことで理想の距離感を見つける。(投影はフェードアウトし
ソウマ : ………
ソウマ : ……キミは、そうすべきだと思うの?
グリス : 選択肢の一つとしては、ありだと思うぜ
グリス : けど、この選択肢を出してクリエイターサマがどう思うか、ってのが本命だナー
グリス : 何せ、俺は魔法使いの猫サマだからな。(フッフーン!とキラーンエフェクト
ソウマ : …… どう思うか、か。
グリス : 恋人だけが人間関係じゃないだろ?
ソウマ : …うん。その通りだ。
ソウマ : だからこそ、絶対そうはしないだろうね。
ソウマ : ……キミ(ナビ)もそう。武装もそう。 中途半端に協力して、途中で突き放すような真似はしたくない。
グリス : ……
グリス : 正義感からか?
ソウマ : …………
ソウマ : ……それだけじゃ、ないよ。(嘆息気味に
グリス : そりゃ良かった。 我がクリエイターサマは、どうも聖人志向に過ぎるからな。
ソウマ : ……。そんな大層なモノじゃないけどね。 …目指すだけなら自由でしょ。
ソウマ : ……ま、 上手く行かないんだけどね……。
グリス : 強迫観念で身を削らなけりゃナー
グリス : 存外、それでも上手く噛み付いてるよ、クリエイターサマは。
グリス : ま。 俺が知ってるのは記事のアーカイブ4年分ぐらいだけなんだけどナ
ソウマ : …、…女の子一人どうにもできないのに。
グリス : 何だ、か弱い小鳥だと思ってんのか?
ソウマ : そんな事は、無いけどさ……
グリス : ゴリラの類だぞアレ
ソウマ : …まぁ、普通に戦えばよっぽどボクより強いね。
グリス : …………
グリス : 例えば、だ。
グリス : 協力関係は続ける。 けど、旦那サマは綺麗な嫁さんを娶る。
グリス : やっこさんはそのうち歳の近い彼氏を見つける。
グリス : お互い、ときたま連絡しては協業し合う仲…… そういうのは、どうなんだ?(あくまで例、とでも言うように
ソウマ : ………
ソウマ : ……(頬杖突いて)現実的、かもね。ううん、きっとそうなんだろう。
ソウマ : ……でも……
ソウマ : ……あまりビジョンが想像できないし、それに…… ・・・
グリス : もったいない?
ソウマ : ………… だから止めてよ、そういう言い方。(長い前髪押さえて
ソウマ : ぁぁ、でも、   ぁー………… もう、(手すりに置いた腕に顔埋めて
ソウマ : ………最悪だな…………
グリス : 悪いね。あいにく元の言語プロセッサが破損していてね(投影したバームクーヘンをポンポンと持ちながら
グリス : まぁ。 答えを急く必要も無いかもよ。
グリス : 元々考えてたんじゃないのか? 4年経ったら、とかそういう。
ソウマ : ………
ソウマ : 今、答えを出せなくてさ。
ソウマ : ……出したくなかったんだ。 応えられないから。
グリス : ほう?
ソウマ : ……4年。 …少なくとも2年。
ソウマ : その間に彼女の気が変わったら、それは仕方が無い。
ソウマ : ………ソレが正しい振る舞いだと思ったの。
ソウマ : ……でもさ、ソレって、結局宙ぶらりんというか、なあなあというか。
グリス : ……イマドキで言えば律儀ってヤツかもナ。
グリス : 通令じゃ既に結婚できる歳だし、キアシスの条例じゃ12歳からOKだもんナー。
グリス : 魔術血統とやらに躍起な都らしいっちゃらしいけど。 旦那サマはまさしく逆行してる……いや、”してた”ワケだ?
ソウマ : …職場で知り合ってればそこまで気にしなかったかもね。
グリス : まー、最近はミーハー寄りだし、ゴシップの一面は飾るかもな。
ソウマ : ボクにとって彼女はずっと…街職員として、庇護するべき人だったから。
グリス : ……大事だけど、そういう目線では見れないってヤツか。
ソウマ : …… ………いいや。
ソウマ : ……そういう目線で見る事を、自分に許せないだけ。
グリス : ……
グリス : ……やっぱ聖人志向だよ、クリエイターサマは(辟易ボイスだが、嫌味は感じない
ソウマ : ………。 ホントはさ、とっくにボクにとってロゼさんは女の子だよ。(白状するように
グリス : ……(は、とソウマを見上げる
ソウマ : 対面すればそれなりに動揺もして、表に出てないか必死でさ。 ……気付かれてないといいけど。
グリス : ……初耳だなそれ。 最近の話か?
ソウマ : ……どうだろ。 最近と言えば、最近かな……
グリス : (最近の記録といえば何かもう暴れてばっかりなのを間近で見てきたが…野暮なことは言わない…!
グリス : そうか……まあ、そうか……。
グリス : 気付いてないと思うゾ。うん。
ソウマ : ……そりゃ、気付かせたくないからね。
ソウマ : 好かれてると知れば悪い気はしないし、意識もする。 …相手は直向きで綺麗な女の子なんだし。
ソウマ : …ホントに普通だよ。 ……聖人なんて程遠い。
グリス : ……。
ソウマ : ……その反応。まあまあ上手く隠し通せてたって事か。
グリス : それもあるが、意外だな。 ここでカミングアウトするのも。
グリス : 俺ぁてっきり、もっと有耶無耶でいくのかと……誰かの入れ知恵でもあったか?
ソウマ : …… まあ怒られはしたね。(少しだけ冗談ぽく
ソウマ : …なんて。(冗談、と) ……ココに来るまで、色んな人と話してさ。
ソウマ : 曖昧に隠すのが、正しい事で、優しい事だと思って、そうしてた心算だったけど……
グリス : そりゃまた。 せめて観光で息抜きしたいところだったのに災難だったな(ふむ、と見上げて
グリス : ……(ふうむ、と
ソウマ : …… 結局ソレって、自分を汚したくないだけだなのかな……って。
ソウマ : ……
ソウマ : ……ボクはさ、なれるモノなら聖人になりたいと思ってるよ。 街の為にも、人の為にもさ。
ソウマ : ……でも、それで大事な人傷付けてちゃ世話ないよね。
グリス : そう言うな。きっと結果論ってやつさ。そんなに自分を責めてくれるなよ?(見上げたまま
グリス : クリエイターサマは聖人志向と同時に、少し綺麗好きが過ぎるのかもな。
ソウマ : ……。
グリス : 聖人って概念は俺のメモリーには無いし、ウェブにもそれらしい回答は無ぇけど
グリス : 少なくとも人は間違うことが出来て、それを許したり、挽回できる生き物だぞ。
グリス : なに、織物みたいなもんさ。(ぬいるぐみな お手々を広げて
グリス : 意図<いと>の編み違いがあったって、修復が効くのさ。
ソウマ : …… 何それ、ウェブで覚えたの?(少し笑って
グリス : 決まってたろ?(どーよ?とドヤる
ソウマ : うん。 いい事言うじゃんって思った。
グリス : (どやーっと腰に手を当てる
ソウマ : ……うん。 そう、そうなんだよね…。
グリス : …それで、どうするんだ? 会うは会うんだろう?
グリス : いや、会わないとマズいな。 メノウチャンの調整したもんナー
グリス : 今は誤魔化しちゃいるが……遅かれ早かれお前さんが居たことは知るだろうしな。
ソウマ : あぁ、今更そこを逃げるワケにはね…。
ソウマ : ………どうするか、か。
グリス : 普通に見舞いして雑談でも良いとは思うゼ?
ソウマ : ………。いや、それは……
ソウマ : あんまりだな……と、思うよ。
ソウマ : ……だからってどうするかは、まだ決めあぐねてる、けど……。
グリス : 悩みどころなワケか。
ソウマ : ……煮え切らないよね。ホント。
グリス : 少しぐらいなら手を貸せなくはないが……どうしたものか、ってところか(ふうむ、と
ソウマ : …手を貸す、って?
グリス : 大した話じゃねぇよ。 やっこさん、そろそろ退院だけど引き止めておく、とか
グリス : 何処かに連れ出してもいいし、 そういやホテルとってたな? そこに案内しても良い。
グリス : そんぐらいの話さ。  ま、でもその顔見るに、藁でも縋りたいってトコロか?
ソウマ : ……まぁ、何からどうしたもんだか、って感じだからね。正直。
グリス : 目標が見えなきゃ、一手目も出し辛い、か。
グリス : フツーにOKするって線はどうなんだ? お前の気持ちに応えたい、ってさ。
ソウマさんが退室しました
ソウマさんが入室しました
ソウマ : …………
ソウマ : ……何でそうしないのって感じだろうね。 多分、誰から見てもさ……
グリス : そこは、どーだろな。 好みかどうかって話なんじゃないのか?
グリス : 3歩譲ってあいつが女の子だとして、更に6歩譲って可愛かったとしても、だ
グリス : お前さんにとって必要な存在かどうか、って話なんじゃないか?
グリス : 愛だ、恋だ、ってのは、あいにくわからないけどナ。
ソウマ : ………愛だ恋だ、ね…。
ソウマ : ……ボクもわかんないや。 恋愛も、失恋もした事無いし。
グリス : ああ……ロゼもそのこと知ってるぜ
グリス : ホントは、もう少し時間が欲しいんだろ?
グリス : 急かされてるから急いだって、いいこと無いぜ(手摺から立ち上がると
グリス : (ヒョイっと降りる
ソウマ : ……。(グリスを目線で追い
グリス : 俺だってロゼには幸せになってほしいさ。
グリス : できれば血反吐吐くような真似もしてほしくはない。
ソウマ : ………。
グリス : もー本来<シエル>のあとかたも残ってないけどヨ。
グリス : あんたが頼んだんだぜ、俺に。 ロゼを頼む、って。
グリス : それは今でも俺の行動基幹<セントラルドグマ>さ。
ソウマ : ……うん。
ソウマ : そうだよね。
グリス : あいにくAIじゃーヒトサマの幸せが何か、分からないんだけどナ。
ソウマ : …そんなコト言って。随分……為になるような事言うじゃないか。
グリス : …。 せやろ?(振り向きキラーン
ソウマ : せやせや。(ローテン
ソウマ : ……まだ、すぐに答えは出せないけどさ。
ソウマ : …話せて良かったよ。
グリス : ……(サムズアップ!(指無いけど
グリス : 一段落したらアプデと修理頼むぜ。 もーシッチャカメッチャカ。
ソウマ : あぁ。 ……バージョンそーとー古いよね。オフラインだし。
グリス : 最近じゃ破損してんのか読み取り不可領域まで出始めてるしな……炉心剣使うたびに増えやがる。
ソウマ : ……それは大事だね。出番終わったらすぐ来なよ。
グリス : ママとパパが大喧嘩しなけりゃ、ナー。
グリス : (ポヒュポヒュ音言わせながら去っていく
ソウマ : ………、、、(見送り
グリス : グッドラックで、ブレークアレッグ! だぜ(一度振り返るとグッと
グリス : (通路の向こうへ
グリスさんが退室しました
ソウマ : …………
ソウマ : ……(背後の歓声が一際大きくなる。決着だろうか――
ソウマ : …… そろそろ、戻るか……
ソウマ : (入口の方に歩いて行く
ソウマさんが退室しました