那菜葉さんが入室しました
那菜葉 : ・・・・・・・・。
那菜葉 : (6日目
那菜葉 : (なぜかはわからないが、昨日は全然眠れなかったし、ご飯も喉を通らない。
那菜葉 : (紫水が心配そうに具合を聞いてくるが、暑さでバテてるだけだと言った。
那菜葉 : (他のメンバーにもテントで一人休んでいるかと言われもしたが、
那菜葉 : (なぜだろう。絶対にそんなことはしたくない。一人で休んでいたくない。
那菜葉 : (そう思い、無理を言って探索に動向しているが足元は全くおぼついていない。
那菜葉 : (「このあたりは・・・・・」と誰かが注意を促しているが、全然耳にも入らない。
那菜葉 : (そして足を滑らせて、転倒した先には
那菜葉 : (渦巻く砂が。
那菜葉 : あ、れ……。(「あ、これダメなやつだ」と一瞬で理解する。
那菜葉 : (そして流砂の中に巻き込まれていかんとする那菜葉だった。
マリアさんが入室しました
マリア : (そんな那菜葉の元――渦巻く砂の中に飛び込んでくる
那菜葉 : (ちょうど体勢を崩し真っ逆さま
マリア : (こんな砂漠に厚手のシスター服。鋼鉄の乙女――聖護守万里愛!
紫水さんが入室しました
マリア : (那菜葉の身体を半ば手繰るように抱くと、――那菜葉を中心に、迫る渦砂から「護る」べく白銀の円状シールドが発生。
マリア : ――少し。 息を止めていなさい。(囁くように那菜葉に告げると
紫水 : (・・・それとほぼ同じタイミングで疾走してくる騎士
マリア : っらァ!(シールドに護られた那菜葉を、腕力任せに渦の外に放り投げる
紫水 : 那菜葉様っ!!!(我が身を顧みず一目散に流砂の中に飛び込み、那菜葉をつかもうとするが
紫水 : (白銀の円状シールドにはばまれ、体勢を崩す
マリア : ――まあ。紫水さん。(自身は流砂に沈んでいく。装備が重すぎる。無傷では飛行能力も無い。
紫水 : (そのまま自らが真っ逆さまに流砂に落ちていく
紫水 : ……不穏、也。(ズブブブブ……
マリア : 後は任せ、 …… られそうもありませんね。(ふぅ、と嘆息気味に呟くと
マリア : (まあ、付近には他のメンバーも居ましたし大丈夫でしょう。 確か渦明鳴清が―…
那菜葉 : 万里愛様っ!!十継っ!!(上から叫んでいるが、もはや手はうてない。
那菜葉 : 誰か……誰か!!(あげく那菜葉がのろのろ進んでいたせいもあり、他のメンバーは少し離れた位置にいる。
マリア : (――そして、私達は…… 何を心配する事がありますか。私達ですよ?
紫水 : (そして紫水は完全に流砂の中に飲み込まれた。
マリア : (そんな言葉は発される事も無く、やがて全身が砂に沈み………
マリア : (姿が消える。
マリアさんが退室しました
紫水さんが退室しました
那菜葉さんが退室しました
マリアさんが入室しました
マリア : ―――――
紫水さんが入室しました
紫水 : ……ここは?
マリア : (―――視界が開けると、そこは……
マリア : ………(手を付いて起き上がり)…砂漠の地下、のようね。(周囲を見渡すと
マリア : (長く伸びた空間が広がっている。 不思議に人の手が入ったような…人工的な。
マリア : …地下通路、かしら。 …何処かの遺跡にでも繋がっているのかしらね。(衣服の砂を払いつつ
紫水 : フム。砂に飲み込まれ続けるよりは気が楽ですが。
マリア : ええ。不都合ありません。 ――(通信端末――彼女も一応携帯している――を見遣って
マリア : ――どうやら繋がるようね。パイソンさん?(通信ON 心配通信が沢山入っていたようで
紫水 : ……飲み込まれていた距離と砂の量を考えると戻るには少々手間がかかりそうですね。(上をみやり
マリア : ―― えぇ。 えぇ。 流砂領域の地下です。地下通路を発見しました。
マリア : せっかくの発見です。探索を行います。 戻るのは少々手間でしょうが、仔細ありません。
マリア : 私と紫水さんですからね。 それでも心配だと仰るならば、お得意の砂中潜行ドローンでも派遣なさって。
マリア : ――それでは。 (通信OFF
紫水 : …………。(黙って通信を聞いている。
マリア : ……行きましょうか。 何やらまた見つけられるかもしれません。
紫水 : ……御意に。
マリア : (言って、歩き出す。 比較的シンプルな構造をしており、あちこち探索して回るほどの分かれ道も無い
マリア : …
マリア : ……如何したのかしらね。雨月藍玉那菜葉は。(ぽつりと背越しに投げかける
紫水 : ……フム。
マリア : …チームの中では強健な方で無いとはいえ、あのように集中を欠く事は今までありませんでした。
紫水 : ……万里愛様もそう思われていましたか。
紫水 : 私の考えでは、今朝から急に。
紫水 : 昨日は何事もなく過ごされていたのですが。
マリア : 今朝ですか。(ふむ、と
紫水 : ……。ええ。
紫水 : 「よく眠れましたか」と言うと、「ええ。とても」と。
紫水 : 目にクマを作っているのにそう言うのです。
マリア : …。まるで寝ていないように見えましたけれどね。私の見立てでは。
紫水 : いつもなら眠れなければ「全然眠れませんでした」と素直に言いそうなものなのですが…。
マリア : …えぇ、そのくらいには私にも、紫水さんにも信頼を置いてくれているでしょう。
マリア : …という事は、「何かあった」のは昨日の夜でしょうね。
紫水 : そう、なりますか。(フムゥと何やら考えながら。
紫水 : 昨日の夜……。
マリア : えぇ、ショックな事があって眠れなかった、という事でしょう。 …紫水さんは、何か心当たりがあって?
紫水 : 成程。さすが万里愛様……。
紫水 : ……しかし全く心当たりがありません。(考えながら
紫水 : 夕飯が気に入らなかった……くらいではあそこまで落ち込むとは…。
紫水 : 考えにくいですね。
マリア : でしょうね…。 私も取り立てて気になる事は思い当たりません。
紫水 : フム…。
紫水 : まさか。
マリア : ?
紫水 : 他のチームの報告では遺跡に取り憑き、体の自由を奪う霊のようなものが現れたと言います。
マリア : あぁ、もしやそれは…4日目の報告に揃って上がったものかしら?
紫水 : もしも那菜葉様も何かに取り憑かれているとすれば……。心配です。
紫水 : ええ。その報告のものです。
マリア : 取り憑かれている。そうね…… 永らく異変を察知できなかったパターンもあったようですし。
マリア : ……あまり無粋につつき回るのも憚られますが、そうね。
マリア : …戻った後に話を聞いてみましょうか。万が一の事もありますから。
紫水 : ……ええ。
マリア : …(さく、さく、と固まった砂を踏む音が空間に響き渡る
紫水 : ・・・・フム。(進みながら
紫水 : 特に仕掛けもないようですが。
紫水 : (はたと立ち止まる。
紫水 : しかし先程から妙なことが。
マリア : …えぇ。探索し甲斐の無い……どうしました?(振り返り気味に
紫水 : 先ほどから胸の鼓動が鳴り止まないのです…。
紫水 : まさか霊がこの遺跡に。
紫水 : ……万が一の場合は、私ごと仕留めてください、万里愛様。
紫水 : (これまで数多くの戦闘をこなしてきた紫水だが、いついかなる状況でも「胸の鼓動の異変」を感じたことはなかったのだ。
紫水 : (すなわち、紫水にとってそれは大異変である。
マリア : ………(そんな紫水の言葉に
マリア : …(珍しく?沈黙した後、小さく首を振って
紫水 : ………。
マリア : …いえ。 お前の事ですから、真に不調を感じているのでしょうね。
マリア : 私とした事が。この船の空気に知らず毒されているのかもしれません。(やれやれ、と顔を押さえて
紫水 : …ム。
マリア : お前の身体には特殊な所も多いですからね。 その不調はいつから?こうして流砂に落ちてからかしら。
紫水 : ……そう、なりますね。
紫水 : この遺跡に何か仕組まれているのやもしれません。
紫水 : 万里愛様は…、お変わりはなく?
マリア : そうですか…(ふむ、と) …そうね。肌で感じるような異変は…
マリア : いえ、ですが、似た感覚を覚えた場所に心当たりがあります。
紫水 : ……なんと。
紫水 : その場所とは。
マリア : 4日目に探索した遺跡ですね。報告しましたように、例の襲撃の元凶と思しきオブジェを発見した場所です。
紫水 : 成程。
紫水 : となれば警戒するにこしたことはないようです。
マリア : …そうして見てみると、造りに似た部分もありますね。 えぇ、用心して行きましょう。
マリア : お前も変調を覚えたらすぐに報告するように。
紫水 : ……はい。
マリア : (そうして歩き出す。
マリア : (元々口数の多くはない2人。何事も無く道程は進み…
紫水 : (何やら側面に壁画が描かれている通路に出る。
マリア : …… これは。
マリア : …先ほどまでは殺風景でしたが… 壁画、ですか。
紫水 : フム。
紫水 : これは……。家族でしょうか。
マリア : …… えぇ。 団欒の一時…といった所かしら。
紫水 : ………。
マリア : ……。(その大きな、横に長い壁画を眺め見て
紫水 : (マリアの横顔を見ながら
紫水 : ……どうかされましたか?
マリア : … いえ。(僅かに間があり。
マリア : お前は……幼くして雨月蘭玉に仕える身となったのでしたか。
紫水 : …そうですね。
紫水 : 弟がいたはずですが、碌にあったこともなく、
紫水 : 今もどうしているやら。
紫水 : … 雨月蘭玉に育てられた、そう言えるのかもしれません。
マリア : そうでしたか。…ならば、お前にとっての家族は、雨月蘭玉かしらね?
紫水 : 家に入ったのは5歳から、ですね。
紫水 : ……
紫水 : ………… …
紫水 : 今も恩義も忠義も感じていますが、
マリア : ……… (思いがけず長い沈黙に、紫水の方を見遣る
紫水 : 家族か、と言われれば。私は従者である故。
紫水 : 那菜葉様と紅玉様との関係に比べれば、少なからず距離は感じてしまうのかもしれません。
紫水 : (ちなみに雨月藍玉紅玉とは反旗を翻し雨月藍玉を破滅においやった那菜葉の兄である。その騒動の中で彼も死亡した。
マリア : …そういうものなのですね。 私はずっと同じ家に在る身ですから、おまえの心境は想像するしかありませんが、……(紅玉、の名に
マリア : ……雨月蘭玉紅玉、ですか。(重い溜息と共にその名を口にする
紫水 : ……ええ。
紫水 : 聡明な方でしたが……、
紫水 : … 恋とは恐ろしいものなのかもしれません。
マリア : ……。(雨月蘭玉家に起こった悲惨な出来事は、当然彼女も知っている。
マリア : (そして年の瀬に聞いたあの話。 その原因の一端を、目の前の彼が担ってしまったという真実。
マリア : …………
マリア : ……… お前は、(ポツリと
マリア : 「死んだ人間に生き返って欲しい」と願った事はある?
紫水 : …………………。
紫水 : (真剣に考えながら、万里愛を見る。
マリア : ……(真顔で壁画を見つめている。何時もの涼やかな表情とはどこか異なる
紫水 : … いえ。特には。
紫水 : あの……。
マリア : … そう。 えぇ、何?
紫水 : ……。大丈夫ですか。
紫水 : ……もしよろしければ、話なら聞きますので。
マリア : …。(予想外の言葉が返ってきて
マリア : …… えぇ。 …えぇ、そうね。(目を瞑り、少し笑って
紫水 : …………。
マリア : ならば、少し聞いていただける? つまらない話になりますが。
紫水 : ……。勿論。
マリア : …10年前。 聖護守家は信徒からの大規模な反乱に遭いました。
マリア : その時に、人数は多くありませんが、…大事な。…とても重要な人物の命が喪われています。
紫水 : ………。(真剣に話を聞いている。
マリア : ふふ。これは冥府まで持って行くべき秘密なのですが。(などと冗談めかして言い
マリア : ……それはともかく。
マリア : その大きな喪失に、悲しみ、嘆き、苦しみ……そして、ついに耐えられなくなった者がいました。
紫水 : ………。
マリア : そうして彼女は追い求めるようになりました。『別の可能性』を。『もうひとつの世界』を。
マリア : 『死人を生き返らせる』――『死を再生する方法』を。
マリア : ……そのうちに分別も論理も見失い。■■■■を憎む余り、■■■■に執着し、陶酔し。(途中、ノイズが掛かったように
紫水 : ■■■■.
マリア : ………聖護守芽思愛。 私の愚かな妹です。
紫水 : ………。
紫水 : 成程。
紫水 : (万里愛の顔をゆっくりと見上げる
マリア : ……。
マリア : 私は死人を生き返らせたいと願った事はありません。 願うべきでないという倫理が、私を強固に繋ぎ留めます。
紫水 : 万里愛様。
マリア : ですから… お前の返答を聞いて、少し安心しました。
マリア : …?
紫水 : … あなたは芽思愛様をどう思われているのですか?
マリア : …………。
紫水 : ……いえ。出すぎた真似だったかもしれません。
マリア : …… 最早あの子は、世界の大災に成り得る。存在を許すべきではありません。
マリア : …… ですが、同時に。
マリア : ……天真爛漫で、甘えん坊で。 放っておけない、可愛い妹よ。
紫水 : ………。
マリア : …………
マリア : ……そのどちらも真実です。衒いの無い、私の本心です。
紫水 : 成程。お話してくださり、感謝します…。
マリア : …… 何故、そんな質問を?
紫水 : …、いつもはみない表情だったので、つい。
マリア : …そうですか。慎重と思っていましたが。案外怖い物知らずね?(冗談と分かる声色で
紫水 : ……。ええ。
紫水 : … 先日から少し、おかしいのかもしれません。
マリア : …?(先日?と顔上げて
紫水 : (万里愛の葛藤をかいまみ、自分が何とかしてあげたいと思いながらも、それ以上踏み込んではいけないと思う紫水だった。
紫水 : …… いえ。
マリア : …?(不思議そうに紫水を見遣りつつ
マリア : …… さて。(軽く首を振って、気を取り直したように)
マリア : …そろそろ進みましょうか。興味深い壁画ですが。これ以上の観賞価値は無さそうね。
紫水 : そう、ですね。
紫水 : (前に進む
マリア : ……(そうして進行方向を見遣り、歩き出しながら
マリア : … つまらない話に付き合わせたわね。 ですが少し胸が軽くなりました。
紫水 : ……何よりです。(つかつかと歩いているが、
紫水 : (はたと立ち止まり
マリア : …、?
紫水 : … 万里愛様。
マリア : …えぇ。(紫水の方を向いて
紫水 : … 自分は騎士である故。貴方を守ります。
紫水 : ですから …。
紫水 : ム。(言葉が出てこない
マリア : …… どうしたのですか。改まって。(少しおかしそうに笑って
紫水 : …… いえ。何でもありません。
紫水 : 何となく、そう思いましたので…。
紫水 : (ドクドクと心臓が速く波打っている
マリア : …そこまで脆弱でありませんが? …ふふ、ですが、そうね。
マリア : その心は受け取りましょう。(微笑んで
紫水 : ・・・・・・・・・・・。
紫水 : (万里愛の笑顔を見ながら
紫水 : ………
紫水 : (はたと何かに気づきかける
紫水 : ……、不穏也。
マリア : ……不穏ですか? 何か妙な気配でも
マリア : ?
紫水 : ……。
紫水 : いえ。行きましょう。
マリア : …?(少し怪訝に見上げるが、気を取り直して)そうね。
マリア : 行きましょう。(再び地下道を歩き出す
紫水 : 御意。(万里愛についていく紫水だった。
マリア : ……(再び言葉少なく歩きながら
マリア : (――『死人に生き返って欲しいと願った事は無い』。
マリア : (それは間違いなく本心だし、同じ答えを返した彼に安心を覚えたのも確かだ。 己の意思は正しいモノであると。
マリア : (……けれど――
マリア : (……今のこの話は、お前が『生き返って』いなければ出来なかった。
マリア : (……そう考えると、何だか奇妙な心地ね。 紫水さん。
マリアさんが退室しました
紫水さんが退室しました
最終更新:2020年06月21日 21:29