ひばりさんが入室しました
ひばり : (6日目早朝。朝日色に照らされる砂丘をバギーが駈ける
ひばり : (白とアッシュグレーを基調とした、いわゆる砂漠というよりは、月面探索機のようなデザインだ。
ひばり : (轟天号の側で停車し――
ひばり : 「――はい。戻りました。 はい、収穫無し。 はい。」
ひばり : 「エルドさんは? ……そうですか。」
ひばり : 「バッテリー積み替えたらもう少し遠くまで行ってみます。」
ひばり : 「ええ。最初に入ったエリアも一度行ってみても良いかなって」
ひばり : 「はい。…オアシス側ですよね? はい、そっちはお願いします」
ひばり : (通信終了。 バシュンと気圧音を立ててガルウィングドアが開く
ひばり : (のそりと砂漠にブーツが降りる。 乾いた外気と熱気、空から指す日差しは厳しい。
ひばり : ……暑……。
ルストさんが入室しました
ひばり : (車体の裏に回り込み点検ハッチを開くと、バッテリーを抜き出す
ひばり : (八角柱の大型バッテリー。サイズこそ2Lペットボトルより二周りほど大きい程度だが……ずっしり来る重さだ。
ルスト : (轟天山のハッチが開き、しゅるるとハシゴが下りてくる
ルスト : (中からハシゴを降りてくる人影
ひばり : (人影に気づいて)――。
ルスト : (砂地にブーツが着地。)… …ゃー、
ひばり : …ルストさん。
ひばり : …おはようございます。 ……調子の方は?
ルスト : 朝でも日差しは強そうだねぇ。 おかえり、そしておはようひばり嬢。(轟天山の影になりながらひばりを見て
ルスト : あぁ、上々だとも?十分休養を貰ったからね。(にぱっと笑って歩み寄る 梯子を自動収納しながら
ひばり : 、そうですか。 なら何よりです(ふぅ、と安堵気味に
ルスト : そっちは…、遠出の準備ってとこかな?(作業の様子を眺めて
ひばり : そうですね。 その…… ちょっと、機材を借りて。(バギー見遣り
ルスト : そうそう。あったんだねぇこんなの。
ルスト : まー、そいや備品リストには載ってたか。
ひばり : ええ。 最初から使えばよかったです、ホント。
ひばり : ……(そうして、換えのバッテリーを差込み、半回転させてロック。
ルスト : いやホントにね。ひばり嬢初日から走りどおしだったもんなぁ。
ひばり : 十分過ぎる運動でしたよ(はは、と返して
ひばり : ……もう、外に出ても大丈夫なんですか?(メンテハッチを閉じて
ルスト : …。 あぁ、元々外傷も無かったしね。
ルスト : ちょっと休み過ぎた感もある。今は外の空気吸いたいくらいだよ。(笑って
ひばり : そうですか…。(ふー、と長く息を吐いて
ルスト : … まあ、しかし。ひばり嬢にも迷惑を掛けたね。
ひばり : ……。
ひばり : (すたすたと歩いていき…ドアを開けると、運転席に乗り込む
ルスト : …。
ひばり : (そうして反対側。助手席側のガルウイングが開く。
ひばり : どうですか。 気分転換に軽くドライブでも。
ルスト : ……
ルスト : じゃ、お言葉に甘えて。(眉下げて笑い、助手席側に歩き、乗り込む
ひばり : (駆動音を立ててドアが閉まり――静かなエンジン音
ひばり : (バックして切り返すと、バギーが砂漠を踏みしめ奔りだす
ひばり : 外の空気言いつつ超冷房聞いてますケド。 ……窓開けます?
ルスト : … 随分ハイテクだな。高性能もいいとこだよコレ。(どっかで聞いたような感想を
ひばり : です、ねー。
ルスト : じゃー、ちょっとだけ。(手でジェスチャーして。 窓の事
ひばり : (ん、と返事して……膝でハンドル固定すると、左手で右手側のスイッチを操作
ひばり : (助手席側のパワーウインドウが開く。吹き込む外気も、走っていれば幾許か涼しい
ルスト : …。(そんな様子横目に
ルスト : 完治してなかったんだ。(ぽつりと
ひばり : ……、 大丈夫です。ちょっと庇ってるだけで。
ルスト : …そか。(短く返し
ひばり : 迷惑、だなんて。 ”アレ”は、どうにもできなかった罠ですよ。
ルスト : しかしまぁ、実際被害を与えたワケだ。 まー…
ひばり : ……ルストさんが、一番の被害者ですよ(遠くを見ながら運転しつつ
ルスト : 被害者ねぇ(ははは、と)
ルスト : まー…なかなか嫌がらせみたいな仕様だったね。うん。全チームに起こったらしいけど。
ひばり : ……これも、何かしらの意図なんですかね……(うん、と
ルスト : ぁぁ、この砂漠の旅の?
ルスト : 何か仕組まれてるよねぇ、コレ(ははっと軽い調子で
ひばり : ええ、ホントに。 ……仕組まれっぱなし、ってのも癪ですけど…
ルスト : 癪なのは確かだが、足掻きようが無いくらいの強制力だ。(やれやれと
ルスト : (全く、センパイもどういう心算なんだか……
ひばり : ………。(うーん、と唸る。
ひばり : 何か、穴の一つぐらい見つけたいぐらいなんですねどね……
ルスト : ま、監視されてるってワケじゃ無さそうだから、身動きが取れない事は無いだろうけども
ルスト : タダの人間の身に、どれだけ出来る事があるか…ね。
ひばり : ……水面に映る影なら、どれだけジタバタしてもまるで意味ないですけど。
ひばり : 渦中に居ますからね。あたし達。
ルスト : 確かにまあ、見事なド真ん中だ。
ひばり : ええ。ただ流されるくらいなら、せめて波紋ぐらい。 ……そう、思いますよ。
ひばり : ……というか、流されるままだとゲームオーバーへ一直線じゃないですか?
ルスト : ………。どうなんだろうね。(前を見たまま
ひばり : …………。
ひばり : ……怒って、ないんですか?(同じく目線は前で
ルスト : ……地下遺跡での事?
ひばり : ……(無言で肯定して
ルスト : …うーん、何だろうね。 例えば、
ルスト : 解りやすい矛先があれば怒りも沸いたかもしれないね。全てを仕組んだと自称する親玉とか、Aチームの前に現れたらしい変な老婆とか。
ひばり : ………
ひばり : 台風や地震みたいな”事象”相手だと、怒りようも無い、って話ですか……(確かに、と
ルスト : そういう事。 結局全容はさっぱり見えてないし、茫洋としてるからねぇ。
ひばり : ……それ含めて、釈然としないですね……。
ルスト : 「とんでもねえ目に遭った」って思いは流石にあるけど、誰のせい何のせい、という感じじゃないかな、まだ。
ルスト : …?(横目に見遣って
ひばり : ……あたし、負けず嫌いなんですよ。(ポツリと
ひばり : 強がりなのもそう。
ひばり : しんどかったり、辛かったりした時、俯いたりする自分を見るのが惨めに思えて。耐えきれなくて。
ルスト : ……。
ひばり : だからせめて行動だけでも。偽善でも痩せ我慢でも良いから
ひばり : 少しはマシだと思える自分を作らないと……自分が嫌で耐えらんなくて。
ひばり : ……ま。身の丈越えてるんでよく自爆しますけど。(ジト目で
ひばり : ……今回の件だってそうです。
ルスト : 良い言い方をすれば向上心がある。 悪い言い方をすれば、相当プライド高いね。(はは、と。だが嫌味な感じは無く
ひばり : …自分が嫌いなだけですよ(ふふ、と同じく柔く返して
ルスト : まあ、でも、わかる所はわかるよ、多分だけどね。(付け足した部分も含めて、だ
ひばり : …頭の中に手突っ込まれて。ぐちゃぐちゃに引っ掻き回されて。
ひばり : ……平気なわけ、ないです。
ルスト : ……。
ひばり : ……でも。 ……平気なフリ、するでしょうね。
ひばり : 理解すれば。妥協すれば。 認めていれば、少なくとも惨めな自分を見なくて済む。
ルスト : ……「俯いてる自分を見るのは、惨めで耐えきれないから」 ね。
ひばり : …………でも。
ひばり : 単純に諦めてるわけ、じゃないでしょう。
ひばり : 弱いから無理だとか、勝てないから嫌だとか。
ルスト : ……「戦う」だけが策じゃないからね。
ルスト : そもそも土俵に上がらないとか。その前に終わらせるとか。
ルスト : 私の努力はそっち方向。ひばり嬢とは…似てるようで方向が逆かもね?
ひばり : 分掌の問題ですよ。 …例えば豪華な立食会とか、絶対出たくないですもん。
ひばり : …それに。やるだけはやってるんですよ。きっと、本人のギリギリめいいっぱいまで。
ひばり : ……外野は、努力だとか性根だとか、好き放題言いますけどね。
ルスト : 何か実感籠もってるな。(はは、と
ひばり : ……。(はたしてこれは、誰の話だったろうか――
ひばり : …………そうなんじゃ、ないですか?(ルストさんも、と隣を見て
ルスト : ………。(前を見たまま、考える沈黙
ルスト : まーーー……私も相当プライド高いからね。(普段なら言わないような事だが、流石にバレてるだろうと
ルスト : やれるだけの事もやってないなんて、思われるのは我慢ならないんだね。
ルスト : かと言って力が及ばないのを見せるのも嫌いなんだ。ほら、自称万能だから。(冗談めかして笑い
ひばり : …実際何でもやってるじゃないですか。
ひばり : 空飛んだり、世紀の大発明したり、口からビーム出したりはしないですけど。
ルスト : そうそう、そーゆー特化事項が無いからねぇ。平均値を伸ばすしかなかった。
ひばり : …ちょっと奇人変人…貴人偉人か。 多過ぎますよね……クルーズ……
ルスト : 言えてるな。(ははっと) …まー、きっと何処に行ったってそうさ。
ひばり : …………。
ルスト : 上を見上げてばかりじゃ首が痛いが、それでも何とか立ち回らないといけない。
ルスト : そのやり方が、まあ……傍から見たら摩訶不思議に映るのかもしれないけど。(色々思い返しつつ
ひばり : ……横や下見ても、嫉妬したり、怯えたりで色々あるんですけどね……。
ルスト : 確かにね。めんどくさいな人間。
ひばり : ……(ふふ、と笑って
ひばり : 組みません? 手。
ルスト : …?(隣見遣って
ひばり : まだ何も策無いですけど。
ひばり : その…変な老婆とか、すべての親玉が、まだ生きているのかも、居るのかどうかすら分からないですけど。
ひばり : 痛快だと思うんですよ。 …ただの人間に、ひと泡吹かせられるのって。
ルスト : あぁ、そういう事ね。……(少し考える様子で
ルスト : … うん。良いとも。
ルスト : この場で何が最善かはわからないけど、このまま流され続けるのにも違和感がある。
ルスト : それは確かだからねぇ…。
ひばり : オッケー。(成立ね、と言う風に
ひばり : 私も車がなきゃまるで動けないし、
ひばり : コレがなきゃ、戦闘じゃまるで役に立てないけど…(トンファー見遣って
ひばり : 組めば、何かしらは出来ると思うんですよ。
ひばり : 目が4つ、腕4本、足4本になるわけですしね。
ルスト : オッケー。(指でマル作って
ルスト : …なーに、あれは、 私に一番跳ね返ってくる言葉だよ。
ひばり : ……。
ルスト : よーするにモノ使うのは得意だ。お誂え向きに山程あるしね。(少し逸らして、パイソン様様だね、と
ひばり : 道具を使うのは人の特権、って言いますし。
ひばり : それに、策略も。でしょう?(得意なのは、と手を差し出して
ルスト : おっと。高く買うね?(笑って手を差し出し
ひばり : ええそれはもう――(握手。
ひばり : (――したところで車体が横に揺れる!!
ひばり : ――っ! っとっととと……ッ!!(慌ててハンドル握り直す。手を離すから言わんこっちゃない…!
ルスト : ―― っ、とと。(揺られて
ルスト : 案外そういうトコあるんだね?(意外そうに笑い
ひばり : 、はは。 すいません(冷や汗かいて
ルスト : …そろそろ戻ろっか。 次の探索もあるだろうし。
ルスト : ありがとね、気晴らしに付き合ってくれて(はは、と
ひばり : 了解。 …こちらこそ。
ひばり : 話せてよかったです。(ん。と短く呟いて。
ルスト : そう?(笑って
ひばり : ええ。(ふふ、と返し
ひばり : (砂丘越しの朝焼けを背景に、バギーが駆けて行く……
ひばりさんが退室しました
ルストさんが退室しました
最終更新:2020年07月05日 03:14