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ひこうき雲の空の下 part2 [テラ ミソラ 鳥賀陽 こだま]

ミソラ : (一方こちら、リフレッシュルームを出てきた2名……
テラ : ……何か。逆に邪魔しちゃったかな……(うーん、と
ミソラ : …ま、いんじゃね?これから存分にだろ。(あっさり気味な反応で
テラ : ぅ、うん……
テラ : えーと、この後はどうしましょうか。
テラ : これで何処まで入れるんでしたっけ…(首から下げた来客VIPカード見遣り
ミソラ : ぁぁ、そーだな。(ふむ、と考え) …やっぱ『アレ』かね。
テラ : ――『アレ』?
ミソラ : あぁ、その辺は心配しなくていい。 ヤクモの奴、やたらハイグレードな権限にしてっから。 ……あぁ、
ミソラ : この管制塔で一番観光っぽいトコ、だよ。 …ま、ちっと許可が要っから、一度管制室に寄る事になる。
テラ : 、それは期待大ですね?(ミソラ見上げて
ミソラ : あぁ。ま、期待しとけ?(などと笑って――歩いて行くはエレベーター。
ミソラ : (リフレッシュルームより更に上階に上がり………
テラ : 、ここは――
ミソラ : (窓一面ガラス張り。 外を向くように配置されたデスクに、無数の大きなモニター…
ミソラ : 管制室だよ。(さながら映画やゲームに出て来そうな空間
テラ : …………!
テラ : (興奮――もあるが緊張管が勝るか。
テラ : (何せここはある意味空の最前線。ピリついた現場の雰囲気すら感じ取れる…!
テラ : なる、ほど……ここが……!(生唾ゴクリ。ある意味男の子の夢の空間でもある…!
ミソラ : 元々はあたしもコッチの人間だったんだ。今は前線だけどな…(歩き、誰かを探すように周囲を見ながら歩き
テラ : そうだったんですね……ここで……(へぇぇ、と続き
テラ : (キョロキョロするのは行儀が悪い気がするが、少なくとも視線はあちらこちらへ流れる
ミソラ : 居るかな。 今日は此処に詰めのハズ…  ぉ、いた。(やがて一人を目に留める… 一人……人?
ミソラ : ぉーぃ。 鳥ー。
鳥頭スーツ : オヤマア?(そうして振り向く黒スーツ姿――の鳥。
テラ : とり……、ぇ?(そうして視線を送ると――――
テラ : 、、(慌て手口を噤む!
鳥頭スーツ : (人間の身体に―――…思いっきりハトの頭部!
テラ : (鳥亜人はグランシスでも居るが、まさかそんな鳥呼びだなんて…!
鳥頭スーツ : ミソラ様ではございませんか!本日は休日の筈では!?(ぱたたーっと2人に駆け寄って来る
鳥頭スーツ : (朗々とした…なんというか科学館でキッズ相手に元気に解説してそうな…そんな感じの喋り方だ
テラ : (は、鳩だ……首から下はすごいスラッとしてるのに……!
ミソラ : まー、色々あって来たわ。(雑に
ミソラ : こいつに『アレ』やってもらおうと思って(と、テラの背側に手をやって
テラ : 、……??(的を得てない様子で
鳥頭スーツ : 『アレ』でございますか! オヤマア、ソチラは…… っは!(ピピーンと分かりやすく姿勢正して
鳥頭スーツ : ワタクシ、スカイロード航空管制塔直掩部一等粛清官、鳥賀陽トリエスタと申します!(つばさを胸にあてて自己紹介
鳥賀陽 : (何やら長ったらしい肩書だが要するに……ミソラの同級!いわゆる同僚だ!
テラ : うが……トリ……一等粛正管……!?
ミソラ : こいつがテラだよ。 あの『白い鎧』のパイロット。
テラ : 、鳥賀陽さん、ですね……? あ、ええ、はい。テラっていいます。(どうも、と
鳥賀陽 : えぇ、かの地セントラルではミソラ様だけでなく、我々航空管制塔の面々もお世話になっております!(ペコリと
テラ : パイロットというか――、ああいえ!そんなこと!俺が言うのも変ですけど!(ワタワタと返し
ミソラ : 『SkyLord』は管制塔のプロジェクトだかんな。あんた(テラ)も結果的に協力してくれてるってこった。
ミソラ : ま、そーゆー訳で、息抜きと礼に…、ってな?(鳥賀陽を見遣って
テラ : ………??(二人を交互に見て
テラ : ……(何か、何とも言えない予感がするような
鳥賀陽 : なるほど?(ほほう、と
ミソラ : あぁ、権限云々はヤクモん名前で色々通ってる筈だ。(キラキラのVIPカード!
鳥賀陽 : オヤマア!では何の問題もございませんね!(両翼を胸の前で合わせて
テラ : ミソラさん……?(一体何が?と
ミソラ : まーま。お楽しみだな?(テラ見下ろし、人差し指立ててにやり
鳥賀陽 : かしこまりました、ワタクシが認可致します! それと…こだま様にもお伝えする必要がございますね?
ミソラ : ぁー、そだそだ。 絶対ぶっ飛ばしてくるわアイツ
テラ : …………、ぶっ飛ば……??
鳥賀陽 : (小脇に掲げたノートPC開いて、翼で器用に操作し)――ハイ、こちらで完了でございます。
鳥賀陽 : 早速向かわれますか? それと、インストラクターはミソラ様が…?
ミソラ : あぁ、あたしがやろう。 お忍びみてーなもんだしな。
テラ : ………
鳥賀陽 : 畏まりました!(ビシッと敬礼ポーズ(翼)
ミソラ : じゃ、行くか。(と、何の具体的説明も無くテラを見遣る
テラ : え。あ、は、はい……!(相変わらず要領を得ないが、呼ばれたら返事の姿勢!
ミソラ : んじゃま、邪魔したな鳥。(ラフく片手挙げて
鳥賀陽 : イエイエ!お安い御用でございます! …(そして、テラを見遣って
鳥賀陽 : テラ様……
鳥賀陽 : グッドラック! でございます!(翼で親指(?)立てて
テラ : …、、(そんなトリエスタに後ろ髪ひかれながらも……
ミソラ : (管制ルームを出て、再びエレベーターに…
テラ : ……。(あえて黙ってるんだろうな、と思いつつもミソラ見上げて
ミソラ : じゃ、更に上がるぜ。(エレベーター内部で上階ボタンをポチリ
テラ : 更に上、ですか?
ミソラ : あぁ。(とはいえ、先程の管制室もかなりの上部。後はもう…
テラ : それって――――
ミソラ : (―――そう、屋上!
ミソラ : (デジタル表示が灯り、扉が開く
ミソラ : (ガラス張りの自動扉を抜ければ―――広がるは抜けるような青天。
テラ : ――、(差し込む日差しに目を細めて
 : ――――――(と、見上げた空の一点が、一瞬光ったような―――
テラ : ――――、、――?
ミソラ : ぁ。(思わず小声が漏れる―――のと同速で
 : ――――――( ――――      ゅんっ
 : (屋上、2人の目の前にナニカが着弾。 遅れて風圧が襲い来る
テラ : っわ、ぷっ!?(亜音速の風圧!思わず倒れそうになってたたらを踏む…!
ミソラ : ――、、オイ、話行ってんじゃ…(否、行ってる筈だ。だからこそ直接ぶつかってない
 : ―――………(そう。そして屋上の床が凹まず済んでるのも、その頑強さと…
 : (彼が幾度もの経験の中で加減を学習したからで……
 : …(風圧が収まり、三白眼がじとりと2人を見る
 : だれ。
テラ : 、な、 何……、!?
 : (つなぎ型のパイロット飛行服、きっちり耳元を覆う飛行帽。ゴーグル。
ミソラ : ちっす、こだま。(ょ、と
ミソラ : あたしの知り合い。話は行ってんだろ?(簡潔に
テラ : 、ミソラさんの同りょ――――
こだま : ・・・(じ、と睨むようにテラを見て
こだま : ほんとに?
テラ : 、て、テラ、です!(慌てて挨拶して
こだま : そいつわるいやつじゃない?(体躯も声も成人男性のそれだが、どこか幼く、舌足らずな
ミソラ : あぁ。それはあたしが保証する。
テラ : わ、わるいやつでは……! ――、、、
こだま : ・・・(むっすー
テラ : え、えっと……こだま、さん?(ですよね、と続けて
こだま : なに!(めっちゃ不機嫌そう!
テラ : 、、!(うわ!と驚くが
テラ : お、俺が何か失礼なコトしてたんなら、謝ります!
テラ : 何か、俺、その……!
こだま : ・・・しらない。
こだま : しらないやつだからわかんない!
テラ : ……!(そりゃそう、だ…!
ミソラ : 警戒心強いんだわ。単に(大丈夫、とテラに
テラ : そ、そうですか……
ミソラ : あたしがOKした。 鳥もOKした。
ミソラ : だから信じな?(な、とこだまに
こだま : ・・・(じ、とミソラを
こだま : はなしきいた。きいてる。
テラ : ……
こだま : でもとりはすぐひとしんじる・・・
こだま : ・・・
こだま : またへんなやつくるかもしんないじゃん!
テラ : …、変なやつ…?
こだま : ゆきみたいに!まただれかしんじゃうかもしんないじゃん!
ミソラ : 、―(明らかに顔色変えて
ミソラ : …… こだま。
ミソラ : …逆だよ、こいつは。
テラ : ――、
こだま : ぎゃく・・・?
ミソラ : ……そーゆー変な奴から、人々を護りたくて、戦ってる。こいつはそーゆーヤツだ。
ミソラ : (抑えた、努めていつも通りの調子だが、どこか……
テラ : ――、すみません。
テラ : 俺、まだ全然判ってないですけど――自分が何者なのかは、判ってます。
テラ : 判ってる、つもりです。(真っ直ぐとこだまを見て
こだま : ・・・
テラ : ミソラさんに、合って間もないトリエスタさんに信用して貰えてるなら
テラ : 俺は、全力でその信頼に応えたい。それは絶対に違いありません。
テラ : ――それに、此処が、貴方にとって大事な場所ということは、判ります。――判りました。
こだま : ・・・・・・
テラ : (分からないことが多い。けれど、彼女の声色、彼の言葉から、それほど大事なコトだというのは、わかる。
テラ : ……大事な人を、亡くしたんですね。
こだま : ・・・。わるいやつきて・・・(う゛ぅー、と唸りながら
こだま : ・・・。(じ、と改めてテラを睨み見て
こだま : ・・・みそらがそこまでいうやつ?
こだま : ぼくわかんない
こだま : わかんないけど・・・
こだま : ・・・
こだま : …! (フイッとそっぽ向いて
ミソラ : … じゃ、ちょいと五月蠅くするが。 堪忍な。
こだま : かってにして!(―――言うなり
こだま : (――――― ゅん  っ ――
こだま : (次の瞬間には亜音速に姿が掻き消える
テラ : ………、
ミソラ : …。(見送り
テラ : ……すみません、俺、土足で(視線は空へ向けたまま
ミソラ : 何、気にすんな。 総出で呼び込んだよーなもんだし。
ミソラ : …ま、気ー張ってんだよあいつなりに。最近ぁ物騒な事も多かったからな。(逆に床に視線落とし
テラ : ………。
ミソラ : コッチこそ身内のゴタゴタ晒してわりーな。さてま、行きますか。(切り替えるよーに
ミソラ : (視線を向けるは…出てきた所と向かい側の別棟。そこから巨大な…煙突?の様なものが伸びている
ミソラ : (天に向けまっすぐ…否。やや斜めに聳えるソレは…
テラ : ………?(視線を向ける
ミソラ : (何かの発射台…? 黙って棟の方に歩いていく
テラ : ……、ミソラさん。 ぇ、っと、、その(謎の塔も気になるのだがだが
ミソラ : ん?(振り向かず
テラ : ……(訊いて良いものか、と少し迷うが
テラ : ……慰霊碑や、献花する場所……ありますか?
ミソラ : ……。 あぁ、あるよ。 敷地内にあっから、また案内する。
テラ : (助かります、と小さく返事をして……
テラ : ……で。   塔、ですか?(見上げて
ミソラ : …(話が戻ったからか、幾らか調子戻して
ミソラ : ランチパッド。(言って辿り着く、大仰な設備の麓。
テラ : ランチ…ぇ、はい?
ミソラ : (幾分機械めいた自動扉が開き――
モブ職員s : いらっしゃい!(待ってましたー!とばかりに出迎える職員
モブ職員s : こちらスタンバイオッケーマルマルです!あとは御二方の準備のみ!(2人を取り囲むよーにワラワラ
テラ : へっ えっ!   何!?
ミソラ : よう。準備良いなぁ。
ミソラ : あたしとゲストのタンデムで頼むわ。まあソロでもと思うが、一応最初はって事で。
テラ : タンダム……はい…!?
モブ職員s : ラジャーですボス!ではではお二人ともこちらに!(背側に回り込んで押して押して
ミソラ : あぁ、テラよ。一応聞いとくけどよ(あれよあれよと連行されながら
ミソラ : スカイロードまで来といて実は高い所苦手とかねーな?(口ぶりは雑だが、これは最終確認だ
テラ : ぇっ い、いや、度合いはありますけど……!(押され押されながら
モブ職員s : オッケーボス!(オッケーなのか?
テラ : こ、これもう完全に嫌な予感がするんですけど! バ、バンジー的なヤツですか…!?
ミソラ : まー半分近いか? まあコレぁ、(人差し指で↑指して
テラ : は、半分…!?
ミソラ : 上がる方だよ。(にやりと
モブ職員s : 『シャトルダイビング』、2名様ご案内でーす!(ともあれ何か部屋に入らされ荷物を置かされ
テラ : 上っ――シャトル!?
テラ : っぅぇシャトル!?(嘘でしょ!?と言わんばかりに
モブ職員s : あ、もうちょっとくっついてくださーい!(テラの背面にミソラがくっつく形で固定されて器具とかなんとか付けられて
ミソラ : まーアレよ。(でっけえリュック背負わされて
テラ : な、な、な!?(固定させられー
ミソラ : 『スカイロードっぽ』くね?
テラ : ぽく!?
モブ職員s : ((詳細は省略!)あれよあれよと――例のデカブツの根元にセッティングされる2名――
モブ職員s : (視界の先には丸く切り取られた青天の空が見えるよ
テラ : こ、これって!
テラ : もう弾丸じゃ―――
ミソラ : 良い例えだな。(なんかすごい駆動音と共に電光版がカウントを開始する―――
モブ職員s : (――――3.
テラ : ぇっ ちょっ  まっ !
モブ職員s : (――――2.
ミソラ : 舌噛むなよ。――ま、
ミソラ : 腹決めろや、少年!(この言い草
モブ職員s : ――――1.
テラ : 雑!! 雑じゃないですが最後の最後で!!
テラ : コ、コマンドブレ――――!
モブ職員s : ――――blast off!(無情!行動成功!
ミソラ : ―――――――(そうして。
ミソラ : (さながらロケットの如く。2人の身体が真っ青な空に打ち上げられた―――――!
テラ : わ      ぁ         ぁ   ―――   !!
テラ : (強烈なG! 怒濤の風切り音! 壮絶な風景の変化!
ミソラ : (――中央大陸で最も高い都市。その中でも一際高い建造物の頂上から――……更に上へ!と!
テラ : (まぁなんてステキな景色! ――とかいう余裕はまるで無く!!
テラ : どぅわぁ ぁぁ ぁ ぁっ!!!!?
ミソラ : (ヴァースの空は荒れている。生身で立ち入れるそのギリギリの高度まで――……ぶっ飛ばされていく
テラ : みみみみみそらさん!!!こここれ何処まででで!!(暴風の中!喋るのも必死!
テラ : やややばばばば!!!(これ以上あがったらヤバいんじゃ――なんてハードルは遥かに超えて!
ミソラ : 何処ってー…(テラの背面に固定されてるインストラクター 色々Skylordで慣れてるのか平然と
ミソラ : 見せたいモンが、見えるトコまで――… だな?(飛んで飛んで飛んで
テラ : 見せ――ぇ、ぇええ――!!!?( (意識が)回って回って回って回る
ミソラ : (―――そして。やがて上昇が緩やかに…… なってゆき……
テラ : ――、――……!(やがて感じる浮遊感
ミソラ : (飛んで飛んで…… 回って回ったら………
ミソラ : (――――――落ちる!
テラ : ぁ――――(血の気が引く。そりゃそう。登ったらあとは――
テラ : ぅ――――わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――っ!!?
ミソラ : 下降確認。 高度はー……ぉし、バッチリだな。
ミソラ : 大丈夫。しっかり捕まえてるからよー(またも目まぐるしく回る景色! 暴風域を(下に)抜け――…
ミソラ : (――再び蒼天が広がった所で、ミソラ背部のリュックが開き―――
ミソラ : (確かな浮遊感が感じられる。
テラ : っぅぅぅう、――――――っ!!(急ブレーキ!からの浮遊感――!
ミソラ : 、、、 ・・・・・・…………っと、 (目まぐるしさから一転。負荷も失せ…
ミソラ : (そうして、眼下に広がる景色は―――………
ミソラ : …… こっからだとさ。(大陸を、世界を俯瞰するかのような――……
ミソラ : ヴァースが見える。 …ような気がすんだろ。
テラ : 、ぇ   ぁ――――――――。
テラ : (薄雲を抜けた先に、息を呑むような風景が拡がっている――
テラ : ――、すご――――――、(思わず溢れる言葉。
テラ : (左手に見えるのはギド山脈か。 見上げるばかりの山の表情が、今では見下ろせる。
テラ : (そして何より、視線を滑らせると拡がるのは――)  街、だ――――
ミソラ : ……(街が見える。 この広い大陸に、生きる人々の暮らしが見える。
テラ : 、、(何百何万もの建物が飛び込んで来る。
テラ : (決して地上では目にかかれない俯瞰に、ただただ圧巻されて――
ミソラ : …… どー。 気に入った?(やがて、ぽつりと背から投げかけられる
テラ : は……い…………、! はい!
ミソラ : そか。(笑み含んだ声で
ミソラ : … あたしも「コレ」を見たのは最近でさ。直掩部に変わってからなんだ。
テラ : そう、なんです――、?
ミソラ : あぁ。 ……こんな景色観てたんだな、…って思ったもんだよ。
テラ : ――、、――同僚たちが、ですか――??
ミソラ : ………、ま、そんなとこだな。
ミソラ : …同僚とか、前任とか。 直接戦ってる奴らの見てる空はこうなんだ、ってな。
テラ : ――、(息を呑んで、世界の一望を改めて見下ろす
テラ : (視界が及ぶのは何もキアシスだけじゃない。
テラ : (反対側――ビルが並ぶ街並みはセントラルか。
テラ : (その先にはデリー川を挟んでシーナの森が拡がっている――
テラ : す、ごい――凄い、です、――こんな――――!
ミソラ : …ぁぁ。 中央大陸じゅうの街が見えるだろ。
ミソラ : 凄い、か。 ぁぁ、そーだなぁ……(素朴な、飾りの無い言葉に嬉しくなる
テラ : すごいですよ! こんな! 高くて! 全部が、見渡せて――!
テラ : 、あはは! こんな! こんな風景なんですね!? ミソラさんが見てるのは――!(感動綯交ぜにいっそ笑ってしまって
ミソラ : ――…(思わず顔が綻ぶ 体勢からして、テラには見えないが―…
ミソラ : ……はは。 ま、そんだけリアクション貰えたなら、
ミソラ : 黙ってフッ飛ばした甲斐もあったってもんだな?
テラ : ぁあ!それは! それはヒドいですよミソラさん!(笑いつつ
テラ : でも! これなら何度だって楽しめそうです、よ――!(突風のあおりを受けながら
ミソラ : そりゃあ僥倖――… っ、 と、と。(風が発生しパラシュートのバランスを取る なんだかんだ半精霊だ
テラ : 、だいぶ近づいてきましたね――、、何処に降りるんですか?
ミソラ : そーだなぁ…(能力もあり、着地位置はある程度調整が可能だ
ミソラ : …せっかくだ。 あんたの言ってた所にしよう。(そうして、パラシュートが風を受けながらゆっくりと降下
ミソラ : (管制塔の屋上――から少しズレ、敷地内の少し開けた、緑の大地に…
ミソラ : (徐々に近付いてくるそこは……敷地内公園、といった所か
ミソラ : (いわゆる裏庭的な場所なのだろう。遊具等があるわけではなく、職員向けの憩いの場。見晴らしの良い小高い崖に面している。
テラ : 、ここって――――(開けた丘を見遣って
ミソラ : (着地地点を定め、ゆっくりと降下しーーパラシュートが萎む
テラ : ――、と、ととと…!(浮遊感から一転、着地して
ミソラ : (着地とほぼ同時にセパレート 風の助けも借りつつ器用に両足で着地させる
テラ : っと、わっとと!(解放され、前に数歩よろけて尻餅
ミソラ : っとと。 ちっと乱暴だったか。(歩み寄り、片手差し出し
テラ : 、すみません、ずっと浮いてたから油断しちゃって
テラ : …、(手を見て…取ると、立ち上がり
ミソラ : 謝るこたねーって。 …(さて、と見遣る 視線の先は小高い丘
ミソラ : さっきあんた言ってたろ。 …ま、慰霊碑なんて大層なもんじゃねーが。(心地良い風が吹き抜ける中、 歩き出す
テラ : 、それって――、(慌てて付いて行き
ミソラ : (丘の先にこじんまりとした石碑が見える 崖の先を観むように置かれたそれ
テラ : ………、
ミソラ : (側には幾つか花も添えられているようだ
テラ : …………(神妙な面持ちでそれらを見遣って
ミソラ : …件の犠牲者を弔うー、ってやつだ。ココのは管制塔関係者の名が刻んである。
テラ : ……(近付き膝を付く
ミソラ : …(自らは近付かず、遠巻きにテラの様子を見る
ミソラ : ………
テラ : (刻まれた名を視線でなぞる
テラ : (苛烈な戦いだったのだろう。何人もの名前が連なっている
テラ : (その、中に――――)ユキ……ミカゼ、ユキ………、(呟くように
ミソラ : …………。
ミソラ : (ーー「ミ、ミカゼです!御風……、うん。」
テラ : ――、(一瞬、偶然か、と思いそうになったが――否。
ミソラ : (ーー「ゆきみたいに!まただれかしんじゃうかもしんないじゃん!」
ミソラ : ……御風白は、(そして、ポツリと
テラ : ――――、
ミソラ : 『skylord』の前身のパイロットだった女だ。 …以前話した、な。
テラ : 、! それじゃミカゼさん、の――!?
ミソラ : あぁ、姉だよ。育ての親代わりでもあった。
テラ : ――、
テラ : どういう、人だったんですか――――?(刻まれた名に指先を伸ばすが、触れはせず
ミソラ : どうしようもねえお人好しだな。 そのくせ頑固者だった。
ミソラ : パッと見柔和だが、こうと決めた事は絶対に譲りやしねえ。
テラ : …………
ミソラ : そういうーー……ま、面倒くせーやつだったよ。(言い様は悪し様だ。思う所が山と、ある
テラ : ……彼女も、さっきのように同じ風景を見てたんですね………、
ミソラ : (特に、その最期にはーー……)……そー、だな。
テラ : ……それに、彼女だけじゃない、きっと、ここにいる皆さんそれぞれが――………
テラ : ……。仲、良かったんですね。言い方で分かります。(振り向かずに。ユキとのことらしい。
ミソラ : ……。 ま、な。(否定はせず
テラ : …………。
テラ : (――――「レウカ」だ。
テラ : (石碑に刻まれた日付、こだまさんの言い振り。ミソラさんのこれまでの言葉から、疑惑は確信めいたものになって。
テラ : (……誰も直接その言葉を名にしない。当たり前だ。
テラ : (誰だって思い出したくはないし、話題にもしたくないだろう。
テラ : (――自分は、門外漢だ。
テラ : ( 「――ゆきみたいに!まただれかしんじゃうかもしんないじゃん!」
テラ : ( 「――グッドラック! でございます!」
テラ : 、(でも…… 
テラ : (世界を見渡せるあの光景を見た感動かもしれない。
テラ : (勝手な情は、なさけにもならないかも知れない。
テラ : (けど、ここに来るまでにあった人達の優しさや、言動が、強く胸をうつ
テラ : ……(  「 …逆だよ、こいつは。」
テラ : ――――、、(俯いて、鼻を啜る音
ミソラ : …… ………、?
ミソラ : テラ…?(思わずきょとんとして
テラ : ぃ、ぃぇ……、(濁った言葉で
テラ : 皆、優しくて、、大変なことがあったのに……、、(言葉続かず
ミソラ : ……… ………あぁ…
ミソラ : (自分はもう、こんな風にまっすぐに悲しめないだろうな、と思う。 余りにも当事者だからかもしれないけれど…
ミソラ : (自分が、自らを奮わせる為に抑えるしか無かったものを、彼はまだ持っているのだ。真白のままで
ミソラ : ………(それは、若さだとか、青さだとか、呼ばれるものかもしれない。 けれど、それこそがーー…
ミソラ : ………
ミソラ : ……ありがとな。
テラ : ――、、っ(フードを引っ掴むと目深に被る
テラ : 、ぃぇ……、、、
ミソラ : ……あんたもさ、
ミソラ : ……大概、お人好しだよ。(穏やかな声色で、しみじみと
テラ : …………、、
ミソラ : (代わりに泣いてくれてる、だとか、感傷めいた事を思うつもりはないけれどーー…
ミソラ : (嬉しかった。その涙が。悲しい事を悲しんでくれるという事が。
ミソラ : …(歩み寄り、隣にしゃがんで
テラ : ……、……
ミソラ : (石碑に刻まれた名をーー見て
ミソラ : きっとあいつは…… どうだろな。慌てて貰い泣きすっかもな。(なんて、苦笑混じりに溢して
ミソラ : ーーー …… ぉし。 (切り替るようにふと立ち上がる
テラ : ――、(ぐしぐしと拭って
ミソラ : 飯でも行こうや。 社食は流石にアレだろ、外行こう。
テラ : 、、。
テラ : (改めて石碑に屈みこむと、両手を合わせて
テラ : (聖都のやり方になってしまうが――――せめて、安からに。
ミソラ : ……(その様子を見下ろしている
テラ : (――その残滓は世界とひとつになって、生きゆく人たちの頬を撫でるだろう。
テラ : (これは、そういった聖都の『祈り』だ。
テラ : ――――、(しばしの沈黙。そして、立ち上がると
ミソラ : ………(両手ポッケでそれを見守り
テラ : ――はい! 行きましょう!
ミソラ : …ぁぁ。(踵を返し歩き出す
テラ : (飛んで、叫んで、抱えられて
テラ : (今度は嗚咽まで洩らして――男が人前で、なんて思うけれど
テラ : (彼女は決して馬鹿にしない。からかう事はあっても、その表情に侮蔑の色は無い。
テラ : (――大人だな、と思うけれど、それ以上に――――
テラ : 、待ってください! 夕食なら今度こそ良い店を……!
テラ : (慌てて追いかけて隣へ――
ミソラ : (晴天に朱が混じり始める中、2人の影が伸びていくーーー
最終更新:2020年10月12日 17:05