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それでは、また明日 [鞍馬 メノウ]

鞍馬さんが入室しました
鞍馬 : (王神帝クルーズ最終日――前夜。 本大陸より南へXXXキロ。
鞍馬 : (南大陸、到着の日。
鞍馬 : (コン、コン と戸を叩く音。
鞍馬 : (自分の部屋より斜め向かい――より少し離れた所か。
鞍馬 : (中城瑪瑙。その人の部屋だ。
扉さんが入室しました
 : (はーい。とどこか気の抜けた声が扉越しに聞こえて
 : (気配が扉に近付き、特に確認の間も無く開く
扉さんが退室しました
メノウさんが入室しました
鞍馬 : 鞍馬です。 夜分すみませ――、(の前に扉が空いて
メノウ : およ、鞍馬くん?(出てくるは部屋の主 部屋着姿の中城さん
鞍馬 : 、はい。 すみません、こんな時間に(ツバを掴み、帽子を被り直す
鞍馬 : (夜更け、というほど遅くはないが―― どんちゃん騒ぎの宴会も解散した後だ。
メノウ : ぜんぜんだいじょーぶ! でもどしたの?珍しいねぇ。
鞍馬 : …はい。(口は真横の一文字。 不機嫌というわけでは無さそうだが。
鞍馬 : 中城さん。 良ければ少し、お時間を頂けませんか?
メノウ : (ぉょ、と見上げて なんだかいつもと違う雰囲気を感じ取り
メノウ : うん、いいよー。(にへらと)どこに行こっか?
鞍馬 : …ありがとうございます。 甲板では冷えますので、件の喫茶で良いでしょうか。
メノウ : おっけい!(親指立てて
メノウ : そー、夜は冷えるし… 甲板はあれですよ。
メノウ : カップルさんがいちゃついてるかもだもんね!(などと謎にテンション上げつつ、扉閉めて廊下側に
鞍馬 : なるほど。 いらぬ出歯亀も避けるべきですね(ええ、と腰に手を当て、片やは手振身振りし
メノウ : きになるけどね~(≧∇≦)(あははー
鞍馬 : (雑談しつつ通路を歩んで――― 喫茶。 EH。
メノウ : いや~。通い詰めたねぇ。 ここにも(ほぼ毎日である
鞍馬 : ええ。 それもいよいよ。ですか。(暗がりのカウンター。順次照明を付けていく
鞍馬 : 温かいココアで良いでしょうか?(他に何でも、と伺い立てて
メノウ : ココア!良いね!(いいともー!と
鞍馬 : はい。では――……(やがて、ほのかに甘い香りと、湯が注がれる音。
鞍馬 : お待たせしました――、中城さん、どうぞお掛けになってください(マグを2つ手に持って、カウンターを回ってきて
メノウ : ありがとー鞍馬くん。(じゃーこの辺りで!とテーブル席に掛ける
鞍馬 : いえ――失礼します。(コト、とマグを起き、一言添えて対面に座る
メノウ : いや~温かみが沁みますなぁ……(などと言ってカップを両手で持って
鞍馬 : ……(そんな様子を暖かく見守って
鞍馬 : お体の方は、だいぶ良さそうですね。(安堵混じりに
メノウ : … そだね!元気ですよ!(ぐ、と
メノウ : 鞍馬くんも最近は調子良さそう?
鞍馬 :  …  ええ。お陰様で。
鞍馬 : (先の事件で、知ってしまった、彼女の秘密。
鞍馬 : (天を届くほどの業火を放ち、敵性を撃退したまでは良かったが――
鞍馬 : (その炎は自らを焼かんばかりで。 衰弱した彼女から直接訊いた、心の臓に秘める秘密の呪い。
鞍馬 : (……神様とやらがいるなら、貴方は随分と悪趣味だ。
鞍馬 : (人生はただでさえ苦難の連続だ。その中でも彼女は普通に生き、普通に朝を迎え、普通に恋をして人生を歩む筈だったのではないのか。
鞍馬 : ……、、(いや、悪趣味なのは、そのような心臓を作ったモノと、埋め込んだモノ、か。
メノウ : …(呪いが掛かってる、事は話してたけど。 その詳細までは伝えていなかった。
鞍馬 : ……明日でいよいよ旅の区切りです。 中城さんは、本大陸へ帰還される手筈でしたね。
メノウ : (そして今も、全ては伝えられていない。 すべてを…解呪の条件までも知るのはこの船に一人だ。
メノウ : (それはこの呪いが、非常に厄介な解呪条件を持つから。 …皆と、普通に関わっていたかったからだ。
メノウ : うんー。新大陸もきになるけどね! ゆめひろがるし!(ぐ、と
メノウ : でもー…やっぱり一回キアシスに戻ろうかなって。
鞍馬 : …はい。長旅でしたからね、一度故郷で養生されるのが良いと思います。
メノウ : そーだねぇ。色々検査とか…進路とか…そーゆーアレを…
メノウ : ハーくんも似た感じで一回戻るってさ~。 まーあっちはかわいい恋人もご一緒ですがな!!
メノウ : よきことですがな!!
鞍馬 : 古巣に妻を連れて帰る……古典的ですが、良いことですね。
鞍馬 : ええ、良いことですが。(ええ、と重ねて
メノウ : 紹介したい人がいるんだ… ってヤツだね…
メノウ : そ、それはともかくですよ。 …鞍馬くん、新大陸に残るんだよね?
鞍馬 : はい。 王神帝――唯我さんと共に行こうかと。
メノウ : なんだっけ、更なる秘境を目指して大冒険!なのかな?
鞍馬 : ……それはどうでしょう。器の大きい彼のことですから、予測も付きませんね。(ふ、と笑い
メノウ : そっかぁー(へらーと)でもちょっと意外だったなぁ。
メノウ : 鞍馬くん、シーナの軍?に戻るのかな~って思ってたよ。
鞍馬 : ええ。自分でもそう思います。 幸い、軍も条件付きで除隊できましたし…
鞍馬 : …いえ、「かの地へ赴いても、誇り高き椎那の軍人であることを宣言すること」…と命じられたので
鞍馬 : 果たして除隊と言って良いものか(ふぅ、とため息をつくが、悪い気はしていないようで。
メノウ : 除隊したのに名乗るんだ!(ふしぎー、と笑って
メノウ : そっかー。 …うん。
メノウ : ……… 新大陸でもBINEつながるかな!?
鞍馬 : それは……どうでしょう。(正直、わからない部分が大きい。何せ未開の地が相手だ
鞍馬 : ですが、必ず文と画を届けますよ。 かの地ではさぞ絶景が多いと期待されます。
メノウ : ……そっかー…。(しょげ、とするが
メノウ : は! そっか! 手紙は届くもんね!(ぱっと顔上げて
メノウ : さすが鞍馬くん!あたしも返事書くよ!
メノウ : ちゃんひめも新大陸に残るし、連絡取れないのかなーっておもってたけど…やりようは色々ありますな!
鞍馬 : はい。必ずや(微笑んで
鞍馬 : 中城さん。 この船旅は…… 充実していましたでしょうか。
鞍馬 : 有り体に申すと、楽しかった、でしょうか。
メノウ : うん! めっちゃ楽しかった!(満面スマイルで
鞍馬 : …………。。(感無量、といった表情は、帽子であまり伺えないが――
メノウ : すんごい大冒険したし、時々危ない目にも遭ったけど! 色んな友達ができて、恋バナも出来て!
メノウ : 大充実ですよあたしは!(あははーと
鞍馬 : ……それは、重畳です。(幸せを、噛み締めるように
メノウ : 鞍馬くんは?(ぅん、と覗き込むように
メノウ : どーでした?この船旅。 楽しかった?
鞍馬 : …………――――
鞍馬 : (瞑目する。 瞼の裏にやきついているのは、いつもの、あの笑顔で。
鞍馬 : ……。(ごそごそと。懐から取り出すは、化粧箱。
鞍馬 : (長方形で、薄型の。 どうした、急に。
鞍馬 : 中城さん。 これは、自分からです(す、とテーブル越しに
メノウ : ……… ?(テーブル上の化粧箱に視線を落として
メノウ : こ、これは……!?
鞍馬 : お守りです。 心の癒やしと、縁結びの。
メノウ : お守り……
鞍馬 : ああいえ、正確には自分、だけでは無いですね。 何せ友人に手伝っていただいたので。
メノウ : …あ、あたしが貰っちゃっていいの?(自分指差してきょとんと鞍馬を見て
鞍馬 : はい。中城さんの為に用意しました。
鞍馬 : ……ので、受け取っていただければ、と思うのですが(む、拙ったのだろうか、と帽子を左右に揺らして被り直す
メノウ : もちろん受け取りますよ!(即答) でもまさか、鞍馬くんからこんなもの貰えると思ってなくって…
メノウ : あたし何もお返しとか用意できてない…!最終日目前なのに…!(わひゃーと頭抱えて
鞍馬 : ……いえ、十二分です(静かにぼそりと
鞍馬 : ……自分は、休養と、見聞を広めるために船に乗りました。
メノウ : ……、(鞍馬を見遣って
メノウ : 軍で……大変な事が遭った……んだよね。
鞍馬 : ……。はい。
鞍馬 : 何故、自分が生き残ったのかと。何故先輩は、自分のために自らの命を投げ出したのかと。
鞍馬 : ……悩まぬ日はありませんでした。
メノウ : ………。
鞍馬 : ……ですが、今ではその気持ちが痛いほどに判ります。
鞍馬 : 生涯を賭しても守りたく、そして、託したいもの。
鞍馬 : そういった人に出逢える……自分の旅は、十分に、十分に充実したものでした。
鞍馬 : ……その、お裾分けと思ってください。(縁結びとのことなので、と白箱を見遣り
メノウ : ………
メノウ : そっか…(と、白箱に穏やかに視線を落として
鞍馬 : ………
鞍馬 : ……中城さん。
メノウ : 、…?
鞍馬 : 自分は……、、  自分、は……―――
メノウ : ―――…
鞍馬 : ――――
鞍馬 : (帽子は、便利だ。 こうして筆舌に尽くし難い表情をしても、相手に悟られ辛い。
鞍馬 : ――――…………、、、、
鞍馬 : いえ……  自分も、楽しい旅、でした。
メノウ : ………… (何かを、呑み込んだ事はわかって。 …でも、
メノウ : …… それがいちばん! (それが聞きたかった、と親指立てて
鞍馬 : ……、、、。(内面に渦巻く澱を、なんとか噛み殺して
鞍馬 : ……はい。(微笑む。それでも、この時間と空間は、とても居心地が良い。
鞍馬 : ……そろそろ戻りましょうか。 ありがとうございます、お時間を頂いて……
メノウ : …うん。 そだねぇ…(小箱に視線戻して
メノウ : ありがとね、鞍馬くん。(そっと小箱に手を置いて
メノウ : この船で鞍馬くんに会えて、ほんとによかった!(ぱ、と笑みを浮かべて
鞍馬 : ……はい。  自分もです。(ふ、と微笑んで
鞍馬 : (――――そうして、先の扉の前まで戻ってきて。
鞍馬 : では、ゆっくり休んでください。何日か港に滞在と聞いていますが、帰還も航路になります。
メノウ : うんー。鞍馬くんもゆっくり休んでねぇ。
メノウ : 船長さんいきなり出発しだすかもしれないしね!(あははーと
鞍馬 : そうですね。大いに有り得る話です(ふ、と笑いツバに手をかけ
メノウ : (自室の扉を開けながら)じゃあ……
メノウ : また明日、だね?(この言葉を言えるのは、今日が最後だ
鞍馬 : ……。(軍帽を外し、胸元に置く
鞍馬 : ……はい。(くすんだ短髪に、金色の瞳。額には、斜めに入った大きな傷跡。
鞍馬 : (言葉の意味も、意図するところも、判っている。 判った上で、思いを胸に、口にするのだ。
鞍馬 : また、明日。(少年のように微笑んで。
メノウ : …(見上げて、
メノウ : ……はじめてみたかも?(ふふ、と微笑んで
鞍馬 : ……、、(照れて、少し視線を泳がせるも、一礼し
鞍馬 : ……小心者だと、笑ってください(戻り際に帽を被り直す
メノウ : そんな事無いってぇ(今になってなお、新しい事が知れて。 …なんだか、名残惜しい気もする。
メノウ : (この旅が、まだまだ終わらなければよかったのにな、なんて。
鞍馬 : ………。
鞍馬 : では……、(何だか切り出し辛いが、このままでもいかないので、とでも言う風に
メノウ : うん。(でも、まあ。 そんな事は言ってられなくて。 何事もいつかは終わりが来るもので。
鞍馬 : …はい。 おやすみなさい、中城さん。
メノウ : おやすみ、鞍馬くん。(へへ、と
鞍馬 : (ふ、と微笑んで返す。
メノウ : (部屋の中に入り…ゆっくりと扉が閉じられる
メノウさんが退室しました
鞍馬 : (閉まるまで見守って。
鞍馬 : ……。(扉へ改めて一礼し、踵を返す
鞍馬 : ―――――。
鞍馬さんが退室しました
最終更新:2020年10月29日 01:31