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冬来りなば春遠からじ [ひばり アイス]

ひばりさんが入室しました
ひばり : ――――
ひばり : ――――
ひばり : ――――   …………
ひばり :  ―――― (熱のない銀の陽にさらされて、白雪の世界が塗り替えられる。
ひばり : (わずかに融けた水滴が、かりそめの電飾となって場に華やぎを添えていて。
ひばり :  
ひばり : ―― 。
ひばり : (寒く、冷たい。
ひばり :  
ひばり : (白い、雪よりもなお白い肌を震わせる。手のひらに吐息を吹きかけようとすると、水滴が先に落ちた。
ひばり : (□□□は泣いていた。 ――白銀の髪を透かして延びる影を踏んで、唇を枉げた。
ひばり : (ふり払ってもふり払っても甦る”過去”に急かされるように、涙とともに表情を張り詰めさせる。
ひばり : ――――――。
ひばり : (ここは安らかで、嬉しく、寂しい場所。
ひばり : (露骨に聞こえる陰口も、誰かに後ろ指をさされることもない。
ひばり :  
ひばり : (寒く、冷たい。 それなのに、どこよりもあたたかい。
ひばり : (白く、残酷なこの世界中のどこよりも、優しいぬくもりに満ちている。
ひばり :  
ひばり : ――――――――――――――――
ひばり : ――――――――――――――――
ひばり : ――――――――――――
ひばり : ――――――――――――
ひばり : ――――――――
ひばり : ――――――――
ひばり : ――――
ひばり : ――……
ひばり :  
ひばり : (パチリ、と。
ひばり : …………、、、、、
ひばり : (夢……?
ひばり : (知らない夢だ。 雪景色には殆ど縁がない。
ひばり : ……(それなのに、随分と、リアルというか、不思議と現実味があるというか。
ひばり : ……――――、(頬をなぞると、涙の跡
ひばり : (知らない、夢だ。 けど、知っている気がする。
ひばり : (泣いていたのは、あたしじゃなくて―――
ひばり : …………、、昨日のアレのせいかな……(一人、ぼやく。
ひばり : ……、、(のそりとベッドから降りる。寝坊気味だ。準備しないと。
ひばり : ――――
ひばり : (そうして半刻ほど過ぎた頃。 別の部屋の前にて。
ひばり : (コン、コン、とノック。
ひばり : ……寝てなきゃ良いけど(ボソ、と。それならそれで出直すだけなのだが。
扉さんが入室しました
 : (少し、間の後。 ぁぁ。 と扉越しに短く声がして
 : (気配が近づいてきて、扉が開かれる
扉さんが退室しました
アイスさんが入室しました
アイス : ……… おはよう。(扉が開き、何とも言えない表情で迎える姿
アイス : (いやま、愛想が無いのはいつもの事なのだが。
ひばり : はよー。(ハンドポケットで立っている女子はジト目気味で。
ひばり : …ぁ。 しまったお菓子忘れた。
アイス : 別にいいって。 律義なのはらしいけど。
アイス : …ま、 入れよ。(扉開けたまま横によけて、ひばりを迎える
ひばり : 氷菓食べてる時のが機嫌良いじゃん?(軽くからかいつつ、お邪魔しまー、と入っていく
アイス : …、、(自分の眉間指で押さえて ともかく迎え入れ、扉を閉める。
アイス : (間取りは全員共通の客室。 男子の部屋にしちゃやや物が多いが、小綺麗にまとまっていて、几帳面な家主の性格が見えるようだ。
ひばり : …、あれ。シドリーで買ったやつ?(壁沿いの棚に飾られた小物を見て
アイス : (スイートクラスの広さの、奥側は一角まるまる雰囲気が違う。遠目にも雑多な工具やら小物が並んでいるのが判る
アイス : …、そ。よく覚えてるな。
ひばり : 隣は……知んないな。フォーデン辺りで買ったの?(いつの間に、と
アイス : ぁー、コレは。ロゼの鬱憤晴らしに連れ回された時の…(つまりフォーデンだ
ひばり : ……コレクター気質だよね、半分知ってたけど(ふふ、と
アイス : ……んー、、まぁ。(ちょっと擽ったそうに でも撥ねつけるような感じはなく
アイス : 何か、手元に置いときたくなるんだよな…
ひばり : ふぅん…(そういうものか、と相槌しつつ
ひばり : それで……あっちが?(視線をやるのは、奥側の一角
アイス : …そ。 …早速、見てもらっても?(奥側は、まるまる作業場所――工房のようになっている
ひばり : ……巣作り凄いじゃん。 みんな色々やってるけどさ……(壁掛けの工具ボードなんかDYIだし、研磨機からストーンカッターまで
ひばり : うん。見る見る。 (言いつつ工房地帯へ歩んでいく
アイス : 巣作りって…… まあこういうのも、集めたがりかな…(言いつつ歩んで
アイス : (所狭しと器具工具の並んだ机、作業台スペースの上に
ひばり : ……――
アイス : 幾らか、良さそうなやつを見繕っといたんだけど。(マス目に区切られた箱が置かれていて、それぞれにアクセサリー…彫金品が入れられている
アイス : (色々試しているのか、指輪、ペンダント、イヤリング…など様々。細やかな銀の模様彫りが、共通するデザインか。
ひばり : これが、……(おお、と細工品の数々を見る。どれもきめ細やかで――
ひばり : ……可愛い…(ぼそ、と本音を零すように
アイス : ……、 …どうも。(繕いの無さそうな言葉に、少し気恥ずかしそうに
ひばり : ……手に持って見ても良い? 手袋とかある…?
アイス : 、あぁ。勿論。 (あるよ、と傍の引き出しを開けて
アイス : (未使用の手袋を1ペア、ひばりに手渡す
ひばり : これ、モック(模型)? 注意事項とかある…?(氷柱飛び出したりしないよね、と手袋はめつつ
アイス : ゃ、本物。 …魔器としての使用を想定してて、素材もそれ向けのを使ってるから。
アイス : 多少手荒く扱っても欠けたりはしないよ。(大丈夫、と
アイス : ギミックはまだ模索中。 石が埋まってる奴には…魔除けくらいの効果はあるかもだけど。
ひばり : ああ、じゃあ。間違って紋章に触れて部屋に穴空いたりは……しない?
アイス : しないしない。……多分。
ひばり : …。(肘で小突く。そこは断言しろよという意図らしい
アイス : 、、(ズズイ
ひばり : じゃー、失礼して……(指輪を手のひらに置いて
アイス : ……いや、何か共鳴とかあるかわかんないし……(そんな不思議体質が山といるヴァースである
ひばり : (まじまじと見つめる。上から、横から、内側は、と角度を変えて
アイス : ……(居住まい正して
ひばり : …………もうこれアクセじゃん……(感嘆混じりに
アイス : ……、そ、う? ……自分なりに、映えるようにと思って創ってるんだけど、
ひばり : 魔器ってこう、もっとゴツいのに。(ははーー、と感心しながら
アイス : 自分だけの感覚じゃ、段々解らなくなってくるし、自分じゃ付けるのも限られるしな… 
ひばり : スケッチの時より細かくなってない? この彫り模様とか…
アイス : …あぁ、まー。 魔器って基本的には未だ、戦闘者が使う物って扱いだもんな。(ゴツいのに、の言葉に
ひばり : そうそう。インダストリアルデザインでしょ。基本的にさ(掲げて照明ごしに見て
アイス : あぁ、そこは……うん。やってる内に興が乗って。 ラフから勝手に変えるのは商売的には良くないんだけど…
アイス : ……ま、趣味だしな。
ひばり : ……良いじゃん、素敵だと思うよ。 今日のコーデ、って感じで……――
ひばり : ――……。(ふむと気付いて
ひばり : ……女性向けオンリー?
アイス : ……、。(は、と
アイス : あぁいや、ライターとかも作ってはみたよ。男物の指輪とかも…
アイス : まーでも、装飾品ってなるとそっち(女性物)の方が多くなるし…、あと、
アイス : 見てもらいたいのを絞ったら、…そういう感じのラインナップになった、って感じ。
ひばり : なるほど、ねー……(指輪を置き、今度はネックレスを
ひばり : ……普通にオシャレだよね……魔巧店より普通にジュエリーショップに並んでて遜色ないっていうか……
アイス : …まー、砂漠の時も話した通り。そういう層にも、身近な物になって欲しいなってさ。
ひばり : 貴婦人から学生でも、って?(はーー、細かい!と模様や繋ぎ目を見せない細工を見つめて
アイス : …そ。 (そんな様子を見つめて、満足なような、ほっとしたような
ひばり : (今度はイヤリングを手に取る。 控えめな薔薇の蕾が可愛らしい。
ひばり : ……(半透明なのは魔銀だけで構成されていないからだろうか。
ひばり : ……。? (耳元に持っていって、アイスに見せる。 「こういう感じ?」と
アイス : …、 (小さな薔薇のあしらわれた耳元、そして、その顔を見て
アイス : ……う、ん。(そう、と ワンテンポ遅れて
ひばり : 良いね、可愛いと思う。 普通に素敵、って、語彙弱くてあれなんだけど(はは、と
ひばり : 学生狙うなら、アルファ―?インフルエンサー、っていうの?
ひばり : そういう人に付けてもらうのが、イマドキで効果的かもね――……(イヤリングを戻して
アイス : ぁー…、そういうのもあるか。(時代だな…と 普通に広報関係には疎そうだ
ひばり : こっちは……パクト? ホント女子力だね(言いつつ被せ持ちで持ち上げると
アイス : 女子力…はわかんないけど。 まー、こういうの使うんじゃないの。(ラインナップがやたら細かくて的を射てるのは
アイス : (多分彼の出自によるところが大きい。 …本人はどう思うかだが。
ひばり : まー、それはそうだけ――(手のひらで紋章を押してしまったのか、カチリと
ひばり : (カシャシャシャン!!と軽やかな薄金音を立てて、パクトが裏返る――!
ひばり : ――、っ ど !?(ひっくり返ったイガグリ。手に食いついたヒトデと云えば良いのか
ひばり : (手首から指の付け根――穴開きのフィンガーグローブ調に変形した……!
アイス : ぁ。―――
ひばり : ………!(手に装着されたそれを見て
ひばり : ゎ……。  ……!(何か目を輝かしてる……! ひばりさんオタク趣味ー!
アイス : ……悪い。 それギミック試作の奴だった。(模索中言うてたのに
アイス : ……(何か、素直に洒落た奴より受け良いな?と見遣りつつ
ひばり : ――、(は、と
ひばり : ン"、、、こっ これはこれで、受ける層には受けるかも、、ね……(咳払いしつつ赤面
アイス : …金属繊維を織り込んでて、そこそこ丈夫。(ぼそ、と
アイス : 武器持ちのサポーターにも…まあ向いてるかな。 ……気に入った?
ひばり : ふ、ふぅぅーーん……?(表、裏、表、表、裏、と開閉ギミックや折り目を見遣って
アイス : ……魔器の性質上、簡単には壊れないし、使わない時はパクトにして収納って感じで…(セールスかこいつ?
ひばり : 持ち運びの外骨格……か……
ひばり : ……ん、、、ありがと……   ……。
ひばり : これどうやって外すの……?
アイス : ……あぁ、ココ。(少し寄って、手元に手を伸ばす
アイス : 不意に外れないようにしてるから、ちょっとややこしいんだけど…(グローブの手首の外側辺り、一部外殻が二重になっており
アイス : (スナップボタンを外す要領で、パチリと
ひばり : ……(手を差し出したままで
ひばり : ――――(カシャン、と。さながら逆再生でパクトに戻る
アイス : …… こんな感じ。
ひばり : なる。ほど……。
アイス : ………
アイス : ……持ってく?
ひばり : っ な、なんでさ!?(狼狽え気味に
ひばり : ――ンン”、、、(咳払いして
アイス : な、なんでって。 ……(髪ぐしゃ、と掻き上げて
アイス : 元々、何か、目に留まるのがあれば……って思ってたから…(目を閉じ気まず気味に
ひばり : い、いや、そんな。 貴重な試作品だし………、、
アイス : ………見て貰った御礼、ってのは…?
ひばり : お釣りどころの話じゃないよソレ……魔銀だって高いのに……、、
アイス : …砂漠で採った素材だから、材料費はほぼゼロなんだけど…(まあ、そういう問題ではないのだろう。
アイス : (…半年近く旅をして、彼女の性格も分かってきた。頑なに施しを受けたがらない、というか…
ひばり : ……、(むぅ、と難しい顔して
アイス : ……じゃあ。
アイス : モニターになってくれ。
ひばり : ……、む。
アイス : …ソレ付けて模擬戦とかやって、使用感を試して、僕に報告する。
アイス : …そしたら僕も、改良や洗練に役立てられるし… (どう…?と
ひばり : …………、、、(考えたなお前、みたいな。思惑を察した目線で
アイス : ………(じ、と見遣る バレてる。そりゃバレてる。 でもまあ、此処で引きたくは無い訳で。
ひばり : ……それじゃ押し売りだよ。何年働かせるつもりなの(はぁ、と観念したように頭わしわしと
ひばり : わかった。……でも条件。(ふぅ、とそんな彼を見て
アイス : ………それは、  …、何?
ひばり : 私が気に入った――じゃなくて。 アイスが選んでくれる?
ひばり : 性能、試すならその方が合理的でしょ。(うん、と
アイス : ――……(それは、全く予想外の提案で
アイス : ……いいのかよ? 僕の趣味で選んで。(やや窺うように
アイス : ……何か、そういうの苦手だと思ってたんだけど。(視線をテーブルのアクセサリー群に向けて、言って
ひばり : そりゃー苦手だよ。 気を使うし、貴族様のアクセ付けてたら戻ってから周りになんて言われるか。
アイス : ………。
ひばり : それでも選んでくれた品なら付けるよ。 ……そーゆー飾りっ気無しなら、
ひばり : まー、その、……付けたいかな、とは思う、し………。
アイス : …………、……そ、か。(視線はテーブルに落としたまま 表情は窺い辛いが
ひばり : ……もひとつ。(同じく視線はテーブルで
ひばり : モニターってのは、無しで。(協力はするけど、と付けて
アイス : 
アイス : ………普通に贈って、受け取ってくれるなら、
アイス : ……僕も、 ……その方が良い。(ぽつりと
ひばり : ……………ん……………。
アイス : ……、、 じゃあ、(間を誤魔化すように動き出す テーブルの上…ではなく、
アイス : (少し離れた、別の棚の引き出しを開けて……ケースに仕舞われたそれを取り出す
ひばり : え、?
ひばり : ズルでは……?(( ・ิω・ิ)な顔で
アイス : 、……何だよその、、(赤面目瞑りで戻ってきて
アイス : いや、、好みの汎用性とか…効果が不確定とかで…見せる用からは外れたんだけど…(何かごちゃごちゃ言い出したぞ
アイス : …お前に、ちゃんと贈るなら、これが良いと思って。(ジュエリーケースを開くと…1対のイヤリング。
ひばり : ――――――――――、
アイス : (先程の、白薔薇蕾のイヤリングと似ているが…異なるのは、色。
アイス : (半透明の薔薇の内側に魔石が埋め込まれて…ピンクから黄色の淡いグラデーションになっている。
ひばり : ――、(口元に手をやって)。これ――――
アイス : …………、(あんまり口に出すと、退かれるだろうか。でも、これは、この色は
アイス : (彼女に似合うかな、と思いながら、創ったもので―――)……
アイス : ……さっきの白いのも、……良い感じ、だったし。……でも、
ひばり : 、、、、
アイス : ……こっちが、オススメかな…… 魔石の効果もあるし……(何だか、さっきまで通りに話すと、余計に浮くのは気の所為だろうか
アイス : 、、、、…………
ひばり : ………、何の……石……?
アイス : ……ニルヴァーナストーン。の、一種。こういう色は珍しいんだけど…(何か誤魔化し気味だが
アイス : 要するに水晶の強力な奴だと思ってくれ。魔除け…って言えばいいか。
アイス : 弱体耐性って言うのかな。呪気とか、負の気の類に強くなる。(後はまあ、ローズクォーツとシトリンの相の子的な効能がある…らしいが。パワーストーンとは眉唾な物なので…
ひばり : ふー、ん……………。
ひばり : ニル、ヴァーナ……… 浄土とか、そういう…?
アイス : …………、遥か太古の地層から採れる石なんだと。それに因んで名付けられたらしい。
ひばり : ふぅ、………ん…………
ひばり : そ、、なんだ………(口は手元にやったままで
アイス : ……………、受け取って……くれるか?
ひばり : ――――……………、、    。(コク、と
アイス : 、………(ふ、と安堵したように緩んで
アイス : ………良かった。(ぽそ、と
ひばり : 、、、
ひばり : ん、…………………、、ありがと。(もごもご気味に
アイス : ………、(そのまま、渡す為にケースを閉じ、………るかと、思いきや。
アイス : …………、試して、みる……?
アイス : (開いたままのケース片手に。つまり、それは。
ひばり : ………、、、
アイス : ………、、(言っといて逸らしがちに押し黙って
ひばり : …ぃ、、、ぃ、   けど………、、
アイス : ………、、、、(顔赤くして
アイス : ………じゃ、……あ。(イヤリングを片手に、ケースを一旦机に置いて
アイス : ………、(ひばりの耳元に、そっと片手が伸びて、
ひばり : ……、、、、(観念して、手を下ろす。 口は下唇噛んだ横一文字で。
ひばり : …、、(邪魔にならぬよう、両手で髪を持ち上げ気味に
アイス : …、(こめかみに、耳に長い指が触れて、髪をよけさせて
ひばり : 
アイス : (裏から指で支えるようにして耳朶を抑えて、イヤリングを持った片手を持ってきて
アイス : ……、、(それはまあ、随分器用で、スムーズな動作の筈なのだけど。
アイス : …、痛く、無いか?(金属部に耳朶を挟んで、ネジを回して調整しながら
ひばり : ………、、っ    ん、、、、、(か細い吐息のような声で
アイス : ………、、(ょし、と放す 時間にしては短かった筈なのに……妙に緊張して。
アイス : じゃ、……もう片方、な…(もう一つを手に取って
ひばり : ――――――――、、
ひばり : 〜〜〜〜、、、っ (十分なほど赤面していて、それ以上に耐えきれなくて
ひばり :    ぅ ぁ ……。
ひばり : (出るのは、色気なんて欠片もない。勝手に、にやける口からこぼれる吐息
ひばり : (どう隠しても、どう我慢しても、唇が勝手に枉がってしまう。
アイス : 、、、、………、(そんな様子につられて赤面してしまって
ひばり : じ、、、じぶん、で………、、
アイス : 何、、、その、、、、
アイス : …………擽ったい…、、?
アイス : (言いつつ、逆の耳を指がなぞって
ひばり : 、!
アイス : …、、さ、最初だから…… 僕が……(とか、何とか言い訳して
ひばり : 、…、、、……(視線が泳ぐ。右、左。
ひばり : ……、、、(せめてお淑やかに出来たらいいのに。それかクールに。
ひばり : (何で、何でにやけ顔になっちゃうかな、と――
ひばり : (細く冷たい指先が触れる。半分捕まっているようなもので、逃げ道がない。
アイス : ……、、、(こんな顔、初めて見たし、こんな反応、予想もしてなかったし。
アイス : (繕えず漏れてしまう、そんな反応が、正直、……嬉しい、というか……
アイス : 、、、、(ぃゃちょっと待て。落ち着け。僕。色々平静になれ。
アイス : (とにかく、やれ。やるべき事を……!(指先で耳裏に触れて、耳朶をイヤリングに挟んで
ひばり : 、っ、ん、……、
アイス : 、、、、(ネジを巻いて固定して…
アイス : ………(そう、これで作業は終わり。 指を、そっと、 (どこか名残惜しそうに) 離して……
アイス : …………(じ、と彼女を見下ろす 両耳が淡く、慎ましやかに彩られて。
ひばり : …………、、、(赤面しながら、また。にへらぁ、っとしそうになって
ひばり : ―――、(慌てて両頬を押さえる。
アイス : …………、、、(じっとその顔を見つめる 付けたらどうなるか、が見たかったのであって……
アイス : ………か、
アイス : ………わいい……… んじゃない………(もはや何に対してなのかわからない言葉を
ひばり : ……、、、、  、、、、   、、、、
ひばり : (抑えた手から指を伸ばして、顔全体を隠す
アイス : …………、、、、、、
アイス : ……(ぇ。 なんだ、この。 …………この。
アイス : (……こーゆーの、苦手だと思ってたのに。 何なら引かれると思って、贈り物一つするのにも、迂遠に理由付けて。なのに…
ひばり : ………………
アイス : ………―――
アイス : (それは、 魔が差したとしか言いようがなく
アイス : (    もす。
アイス : (と、 ひばりの頭ごと、片腕で抱き寄せていて。
ひばり : 
アイス :  、
アイス : 、、、、 ―――
アイス :     うわ!! (ビックゥ! と放して
ひばり :   、、
アイス : ―――、、 ッゎ、 悪、、……!(白い肌が信じられないくらい真っ赤
ひばり : ―――――、、
ひばり : (「別に」みたいないつもの手前言葉も無ければ
ひばり : (突き飛ばしたり、さっきみたいに肘で小突くような真似もなく
ひばり : …………………、、(僅かに身を抱いた腕と、口元を抑える手。
アイス : ………ッッ、否、、、その…………(拙い、 もう言い訳のしようもない ……最初からしようも無かった気はするけど…
ひばり : (涙ぐむほど赤面していて、目線は斜め下で
アイス : ………………、、、、
アイス : ……、(真っ赤になった顔をぐしゃりと両手で押さえて
アイス : ………、、  そう、いう、事、だから………
アイス : ………重かったら、突っ返しても、構わないから…
ひばり : …………、
ひばり : ………… 貴族、ってだけで、重い、よ。(ぽつり、ぽつりと
ひばり : ……そっちから見れば、大したこと無くても、さ。平民からはよっぽど遠く、って
アイス : …………・・・
ひばり : ……それに、、あたし、、、コンプレックス、だしさ。 よけー、、卑屈……
アイス : ………… 
アイス : ………僕は、貴族<ぼく>の立場しか知らないから。 ……お前の言ってる事、そもそも分からないと、思う。…けどさ、
ひばり : …………わかんない。。。わかんない、、色々、あるから……
ひばり : (問題は山積みだと思っていて、それ以前、だとか、そもそも、だとか。
ひばり : ……けど……
アイス : ………、僕が貴族じゃ無かったら、受け入れてたって訳じゃないだろ。
アイス : …………そのくらいは、……判る。
ひばり : …………、(じ、とアイスを見つめて。相変わらず赤面で、何の格好もつかないけど
ひばり : ……今は……そういう事、考えたくない……
アイス : ………、
アイス : ……それって、……どういう、(意味を掴みかねたのか
ひばり : (不純で、矛盾していて、筋が通って無くて、見ないふりや棚上げなんて、それはきっと、彼が最も嫌うものだろう。
ひばり : (半歩、引かれた分進んで
ひばり : (    ぽす。
アイス : 、   っ
ひばり : (と、額を彼の胸元へ押し付けて。
ひばり : だから……  今は怒んないで……
アイス : ……、……………
アイス : (返事の代わりに、腕を背に回して、頭を胸に抱き寄せて
ひばり : ――。。
アイス : ………、(髪に埋もれるようにして、耳元に唇を寄せて
アイス : (きっと、正しくない。 後先考えず、彼女の整理も付けさせないまま。
アイス : (でも、離したくない。 この旅は、もうすぐに終わってしまうのに。
アイス : …… ひばり。
アイス : ………お前の事が、好きなんだ。
ひばり : ―――――、 !
ひばり : (胸の中で、目を見開く。 世界がひっくり返るような言葉だ。
ひばり : (全く予感していなかった訳では無かったけれど、言葉にされると、ここまで、胸を打つのかと――
アイス : ………、返事は、しなくていいから、……(ぎゅう、と
アイス : (今は…、今だけは、応えて欲しい。 ――そう、強く想う。
ひばり : ………、、、
ひばり : ……変な、、、人だと思ってた。
ひばり : 傲慢だし、不遜だし、プライド高くって、必死で、頼んなくって
アイス : …、
ひばり : 全然、全然あたしのタイプじゃ、ないし……、!
ひばり : のに、ずっと、、ずっと、気にかけて、くれるし
ひばり : ……そんなの…… まあまあ、、好きになる、、、し……、
ひばり : (胸元に手を置いて、少しだけ間を作る。 同時に、彼の早鐘のような心音が伝わってきて――
アイス : 、、――……
アイス : ………ほっとけなかった。 …ほっときたく、なかった、から。(空いた間で、見下ろして
アイス : いっぱいいっぱいで…貧乏くじばっか引く癖に、自分は頼られる側、みたいな顔してさ…
ひばり : (真っ直ぐ、彼を見上げる。 耳元には、慎ましくて、それでいて美しい、解けた雫のような華やぎ。
アイス : もどかしくて、気に入らなくて、、納得行かなくて、……
アイス : ………目が、離せなくなってた。 初めて……
アイス : ……自分から、手を伸ばしたくなったんだ。
ひばり : ――…………、、、
ひばり : これ……絶対、、、あたし用に作った……(一歩引いた彼女からは珍しい、半ば確信めいた言い方を
アイス : ……、、(抱き寄せた片手が上ってくる。こわごわと肩を滑り、耳元の飾りを儚く揺らす
アイス : ………そうだよ。
ひばり : ………そーゆー、トコ…。
ひばり : もっと、……好きに、、なる………、、し………
アイス : …………、、(そうして、頬に手が添えられて
アイス : ………もっと、
アイス : 好きになって、、くれるなら………(顎の下に指が滑ってきて、上向くように傾けさせて
アイス : ……そういう風に、、したいんだけど。
ひばり : ――、 ぁ、 (思わず気の抜けた声で、上向きに
アイス : ―――…… …いい?(覗き込む真剣な顔は、逆光に影を落として
ひばり : ――――………、、、、
ひばり : ……、、(少しだけ震えながら、瞳を閉じる
アイス : ……――――(震える身体を抱き寄せながら、そっと顔を近づけて―――
アイス : …… 好きだよ。 (―――唇と唇が、重なる。
ひばり :  ―― 、 (言われて、きゅ、と強く瞑って
ひばり :  ―― ―― (唇を重ねたまま、しなだれていって
ひばり :  
ひばり :   (――その日、もう一度、夢を見た。 白銀を照らす、熱のない陽射し――
ひばり :   (寒く、冷たい。
ひばり :   (白い、雪よりもなお白い肌を震わせて、少年は泣いた。 泣いて、いた。
ひばり :   (手を取る。か細い指同士で、しっかりと手にとって、お互いを確かめるように握りあった。
ひばり :   (もう、ふり払う必要はなかった。 甦るのは、いつか見たあの日。 街で、街で、船で、船で。
ひばり :   (思い出に急きたてられるようにして、涙とともに笑顔を浮かべた。
ひばり :   (……ここは安らかで、優しく、すこしだけ、寂しくない場所。
ひばり :   (握りあった指先が こんなにも 暖かい。
ひばり :   (寒く、冷たい。 ――はずだった。
ひばり :   ――  アイス  ――……
ひばり :   (それでもこの居場所が、残酷なこの世界中のどこよりも、優しいぬくもりに満ちている。
ひばり : …… あたしも好き……。
ひばり :  ―― ―― (ベッドが、軋む。 ぎし、と 強く――
アイスさんが退室しました
ひばりさんが退室しました
最終更新:2020年12月14日 04:47