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ガール・ミーツ・スパイディ [かすか 宿根]

かすかさんが入室しました
かすか : (――宵闇のココドバイ。砂漠のゲートウェイとして栄える町並みは眠らぬことを知らない。
かすか : (光が散りばめられた夜景を俯瞰するのは、一つの影。
かすか : (タワーの屋上の更に天辺。主に飛竜用とされる航空灯の赤い光に照らされるのは――セーラー服?
かすか : ……(ビルの屋上から身を乗り出す女子高生とは不穏だが、飛び降りる訳では無さそうだ
かすか : 今日はもう……居ないか。(ぽそりと、呟いて
かすか : (そうして、先程まで霊魂のように燃えていた片目に手を当てると、火が消える――
かすか : (ふぅ、と息を吐く。 今日はもう”一仕事終えたあと”だ。
かすか : (そうして、ビルの内側へと影が引っ込んでいく――
かすか : ――――――
かすか : (数分後、当該ビルことロジールタワー最上階、EG。
かすか : (金属の戸が開き、エレベーターから出てくる、ダウンジャケットを羽織った女子。
宿根さんが入室しました
宿根 : (EGの端の席から来客を一瞥
かすか : (物々しい金属の扉が背で閉まるが――開閉音は至って静か。このタワーの技術力な高さが伺える。
宿根 : …今何時だったか…(時計を見遣り、顔を顰めたように見える
かすか : ……(歩んでいって)  こんばんは……
宿根 : (…諫めるのも仰々しい。見過ごすのも矜持に反する。ともすると。
宿根 : ああ。…夜歩きは感心しないな(いつも通りである
かすか : …、メインストリートなら明るいし、治安もいいので(彼の言葉にごもっともだな、と思いつつ
宿根 : 闇のなんとかに選ばれたからといって、律儀に付き合う必要は無い(…
宿根 : (… なんで女子高生が、ヤクザやらマフィアやらパニパニやらと並ぶ闇なんだ…?
かすか : ……、、(それもそうだな、と素朴な表情をするが
かすか : 宿根さんは、律儀、ってこと……?
宿根 : …俺はぁ、仕事なんだよ。
かすか : 仕事。(目を丸くして
宿根 : 夜間時間帯の警護。おかげで本業は手付かずだ。
かすか : それは……(時計見て) お疲れさまです…。
宿根 : …お前も、あまり長居せず帰れ。学生だろう。
かすか : ……私にも、事情がありまして。(うん、と
宿根 : 学生は学業が本分だろうに
宿根 : …通えるだけ恵まれてるんだよ。ロジールのふざけた遊びに付き合う必要は、無いんだ
かすか : ――――、(ズグン、と
かすか : やめて、ください(一瞬、何か物々しい気配が出た気がしたが
宿根 : 何をだ?…夜歩きしている学生に、「早く帰れ」っつうのは…
宿根 : 俺みたいな屑でも思い浮かぶ常套句だぜ。
かすか : ――(――それが事実なら、どれだけ楽だったろうか。
宿根 : (… 剣呑な気配がしやがる。ヤクザやマフィアと違って…こいつは根が深いやつだ
かすか : それは、普通に、恵まれてる学生なら、そうだけど。
かすか : ……それは、、少し、、、苦手です……(濁した物言い。彼の言い分や事情を慮ったつもりで。
宿根 : 立ち入るぜ、俺は。
宿根 : 夜中に一人でココドバイ特区をうろつく学生の事情にな。突っかかるぜ、俺は。
かすか : ………‥。。。
宿根 : 深入りされたくなきゃ、ほどほどにしな(脚を組み、深く椅子に
かすか : ……、、、(そんな彼を見つめたまま、立ち尽くしていて。
かすか : (いや、立ち往生に近いか。 彼の言葉は善意だろう。信念があるのだろう。
かすか : (そしてそれらは、自分には決して持ち得ない何かなのかもしれない。
かすか : ……(善意というものが自分にあてられると、目が眩んで立ち竦んでしまう。
かすか : (跳ね除けるようなコトはしたくないが、同時に酷く惨めな感情が背中から体を濁していく
宿根 : (… 貧民街を思い出すなぁ。ちょっといいとこの坊ちゃんが迷い込んでは追い返し、嬢ちゃんが来てはこっそりお家に返し…
かすか : ――――。(……そんな彼女の内情はさておき。そんな彼を睨むような面貌で立ち尽くすものだから、ジッサイちょっとコワイ
宿根 : (そしたら追われただの襲われただので警羅に追われ…
宿根 : (… 学ばねぇな俺も。無為に“いいこと”しようとしたら、しっぺ返しがくるんだ。
宿根 : ご意見ありそうな面(つら)してるな。言ってみな。
かすか : …………。
かすか : 私は、これからも変わらずここに来ます。 ……色々情報が入る、って話ですし(つまり悪党のも、という算段で。
宿根 : (大げさに溜め息)そうかよ。
宿根 : 悪い男とか、悪いパニパニに絡まれても知らねぇからな。
かすか : ……宿根さんの気持ちはありがたいですし、正しいですし、立派です。(だから、すみません、と付け加えて
宿根 : 正しいかは知らねぇ、立派じゃぁ無い。忠告はした、それで聞かねぇならそっちの勝手だ。
かすか : …、それならシンプルで良いですね(ん、と
宿根 : …(舌打ちし)…やめだやめ、どうせこんな時間に何も起きやしねぇ
宿根 : 俺は“本業”をする(立ち上がり
かすか : ……、本業?
宿根 : クソみてぇな仕事だよ。
宿根 : 街のゴミを、権力の犬が追いかけまわす、屑と屑の焼却ショーだ。
かすか : ……、それって……、、
宿根 : (フードを深く被り)そうさ、“掃除屋”の仕事さ。
かすか : ――――……
宿根 : (強化ガラスの方に向かって歩いていく
かすか : 、(そっちは、と言おうとして――
宿根 : 都市のゴミ共を追いかけまわすと金が入る。腐った商売だぜ(強化ガラスにそのまま手をつき
宿根 : (瞬く間に反対側に出現
宿根 : (ハンドサインで“じゃぁな”と後ろ手に
かすか : ――――、
宿根 : (強化ガラスを蹴り、跳ぶ 高々度より輝きに満ちる黄金都市の夜へ
宿根 : (──余談だが、どういうわけか既に“街のゴミ”は刈られ、収穫はなかったという。
宿根さんが退室しました
かすか : ――――……(あくまで”括り”の範疇ではあるが。 いわゆる同僚、なのだろうか。
かすか : (それに、しても……
かすか : …… 今のはかっこよかったな……(胸元に手を当てドキドキ
かすか : ……今度真似しよう……(ドギマギ
かすか : (そんな謎の? 憧憬を灯しながら、タブレットを持ってVIPな裏情報収集に勤しむのであった――
かすかさんが退室しました
最終更新:2021年02月14日 03:23