シャドウダイバーさんが入室しました
シャドウダイバー : (摩天楼を間を縫い、矢の如く飛んでいく影がある。
シャドウダイバー : (月を背にしてその姿はなお漆黒より深い――
シャドウダイバー : (自らの影を落としたビル壁に瞬間移動じみた速度で移動し、今度はビル灯を背に――と。シャドウダイバーは文字通り影を縫って移動する。
シャドウダイバー : (そうして、何処だからのビル屋上に着地して、一息。
シャドウダイバー : ……、(ふぅ、と街を見下ろす。黒い繊維のようで、炎のようで、はたまた外骨格めいたそれでは、感情は伺い辛いが。
宿根さんが入室しました
宿根 : ──最近、仕事の先で既にターゲットが襲われていたり…警官に突き出されていたり(ビル屋上の給水塔の影より
シャドウダイバー : ――、
宿根 : (深くパーカーを被った、男が姿を現し)そういうことが多いんだが、何か知らないか?
シャドウダイバー : (首だけ振り向くと――炎の亀裂めいた……目、だろうか。らしきものが宿根を写す
宿根 : おかげで俺は依頼を受けているのに走り損だ。ま、誰か養ってるわけでもない
宿根 : 金は入らないぐらいどうってことないことだ。でもよぉ…気になるよな。
宿根 : いったい誰が、金も貰わず…正義のヒーローまがいなことをしているのか。
宿根 : ──なぁ、何か…知らないか?(給水塔の影より、ビル屋上に降り立つ
宿根 : (…ッヒョォォシャドウダイバーじゃね!?初めて見たぜ…!!
シャドウダイバー : それは―― 運が悪かった、といえば良いかな。(じり、と半歩振り向いて翻り
宿根 : 運、ねぇ?
宿根 : (パーカーのポケットに両手を突っ込んだまま)正義のヒーローに見つかっちまった悪党の末路は確かに運が悪い
宿根 : …(ええと…)何が言いたいかって言えばだな…(…サインくださいとは言えねぇしな…)
宿根 : (…シャドウダイバー。無報酬で悪を倒す。俺みたいな、金で雇われた屑でも、役者のドバイマンとも違う。
宿根 : (“真のヒーロー”、それがシャドウダイバーだ。
宿根 : …俺の縄張りで好き勝手は許さねぇってことだよ。蛇の道も分け合うもんだ。
宿根 : このへんの地区の悪党どもは俺の獲物(だからシャドウダイバー様は他の地区を是非お願いしたく)っつーわけでな…
シャドウダイバー : ……。(なるほど、と。 彼にも食い扶持が必要なのは判る。
宿根 : わかるよなぁ?それを許さねぇ、ってんなら…
シャドウダイバー : ご尤も、だ。 だけど――
宿根 : ──俺も掃除してみるか?この宿根を。
シャドウダイバー : 一秒でも夙く、一人でも多く。 そうしないと、”燃えてしまう”から。それが流儀でね。(広げた手をギリ、と握り
宿根 : (カッキェェ…!!)
宿根 : (…男の肩が震える)…そうかよ。そうってことかよ。
シャドウダイバー : 宿根、京。 貴方の事は知っている。雇われの掃除屋。(ノイズの入った声で
宿根 : 光栄だねぇ、ヒーロー様に知られているなんて(…!!
シャドウダイバー : ……街の平和に貢献している貴方と、相対する理由は、無いはずなんだけど、な。
宿根 : 生憎、貢献は結果であって目的じゃーねぇんだ。ヒーロー様と違ってな。
シャドウダイバー : (シャドウダイバーの行動理念は、シンプルだ。 悪とやらを滅する。
宿根 : 目的が違うなら相対する理由は当然ある。違うか?
シャドウダイバー : (悪が何かという話はあるが、それさえ片付けば極々単純。 故に、警察とも、掃除屋とも、他のヒーローにも与しない。
宿根 : …今日のところは挨拶だけにしといてやる。
シャドウダイバー : ――。 半歩。(それでも、彼から闘争意思たるものを感じる。
宿根 : だが今後もシノギにかかわるようなら、俺は容赦しないぜ。
シャドウダイバー : ――こちらこそ。 ”そのつもりで”踏み込むなら、容赦はしない。
宿根 : …はッ…(パーカーフードから口元が覗く ニマリとしたそれには牙
宿根 : 楽しみにしちまうぜ、そいつは(ビルの屋上を無造作に歩くと
宿根 : …じゃぁな(トン、と落ちる
宿根 : (ふと見れば二つ先のビルの間を、黒い糸のようなもので跳んでいる
シャドウダイバー : ――――
宿根 : (そのまま不夜の街に消える
宿根さんが退室しました
シャドウダイバー : …………。(繁華街の方に消えた彼を見送ると、そのまま街を俯瞰する。
シャドウダイバー : (悪党共の首を、彼の前に並べて譲ることだって出来る。 だが、それは違うのだろう。
シャドウダイバー : (それに、そうした行いは、新たな争いの火種になる。 公平に、公的機関に放り込むのが一番穏便だ。
シャドウダイバー : (ジリ、と半歩を中空に踏み出す。
シャドウダイバー : …………。(本当はそこに拘りはない。彼の生き方も、言い分も理解できるが、擬えることはきっと、できない。
シャドウダイバー : ……誰かを救えたとき、か。(自嘲気味に嗤って
シャドウダイバー : (同じくトン、と落ちる。
シャドウダイバー : (闇夜と輝かしいビル街の間を、黒い軌跡が稲妻を描いて飛んでいく――――
シャドウダイバーさんが退室しました
最終更新:2021年02月14日 03:24