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夜砂の語らい [那菜葉 レニェ ルスト]

那菜葉さんが入室しました
レニェさんが入室しました
那菜葉 : (……そのしばらく前。
那菜葉 : (テント付近のパチパチと音を立てる焚き火の前に三角座りで座り込み、
那菜葉 : (何やら考えごとをしている。
レニェ : ……。む。(遠目で発見
レニェ : 那菜葉ではないか。砂漠の夜は冷えるぞ。風邪でも引かないように早く寝るのじゃ。
那菜葉 : ……。(ぼーっと視線を上げると
那菜葉 : ……。レニェさん。
レニェ : ふむ。(腕を組んで
レニェ : ……さては、寝られんのじゃな。
レニェ : お主のことだからいろいろと考え込んでいるのじゃろう。(コンポタが入ったマグカップ片手に那菜葉の横に座りながら
レニェ : ……。じゃが敵は寝不足でも待ってくれぬぞ?(にこっと
那菜葉 : ……。不安、
那菜葉 : なのは私だけじゃないですよね…。
那菜葉 : そうですね、ぐっすりと寝られるように…。
那菜葉 : がんばります…!
レニェ : (がんばって気を張ったら余計寝られなくなると思うのじゃが…。
レニェ : ………。
レニェ : …恋バナでもするかの!
那菜葉 : こ、恋バナですか…?
那菜葉 : ……そうですね。
那菜葉 : クルーズで素敵な男性とめぐりあえるかと少し期待しましたけど…
那菜葉 : その気配も皆無ですし…(目から光が消えていく
那菜葉 : 恋って言葉を聞くとなんだか辛くなって…。ふふ……。(さらに目から光が消えていく
レニェ : ……
レニェ : すまなかったのじゃ…
レニェ : (何かあったのかと思うが何も聞けないレニェだった。
那菜葉 : そもそも恋とかしたことないですし…
レニェ : ふふふ…。
レニェ : 私もまるっきりそうなのじゃ…。
レニェ : かつて恋愛をしたこともなく、クルーズで恋することもなく!旅は終わるのじゃ!
那菜葉 : じゃあ、仲間…ですかね…。ふふ。
那菜葉 : …………
レニェ : …………
レニェ : (レニェにとってとても気まずい沈黙が流れる
那菜葉 : ……
那菜葉 : 私、失恋したんです…。
レニェ : そ、そうじゃったのか…。(やってしまった〜と内心とても慌てている。
那菜葉 : ……でも、それは…。
那菜葉 : ……相手のために命すら捧げたい、というような情熱ではありませんでした…。
レニェ : ……。
轟天港さんが入室しました
那菜葉 : 雨月藍玉家がなぜ没落したか…。レニェさんは知っていますか…?
轟天港 : (旅の一行がテントを張る、その傍に佇み停車している轟天港
レニェ : ……。何か家の中でとんでもない規模の争いが起きたとは聞いたが…。
轟天港 : (談話する2人の背景で、静かな駆動音でハシゴが下りる
那菜葉 : ええ…。お兄様とお父様が…。
轟天港 : (やがてハシゴが引っ込み、2人に近付いてくる人の気配が……?
轟天港さんが退室しました
那菜葉 : ありったけの力で…、
那菜葉 : ……。(気配に気づく
ルストさんが入室しました
ルスト :  ぉっと。ご歓談中邪魔したかい? (いつもと何の代わりも無い元自称万能雑用係の姿
ルスト : (片手には縦長の銀色ケトル。片手には重ねた紙コップと、小脇に紙袋
レニェ : る、ルスト…!!
レニェ : (た、助かったのじゃ…
那菜葉 : ルストさん…。
ルスト : 未だ起きてたんだって思ってね。何、込み入った話なら退散するよ?(ケトルを焚火の上にセッティングしつつ
ルスト : (中には既に水が入っているようだ
那菜葉 : いえ…、ただの恋バナです(にこっと
那菜葉 : ルストさんもどうですか? 恋バナ。
ルスト : 恋バナ? 全く、夢でも現でもみんな好きだねぇ。(ははっと
ルスト : でもまぁ、こんな前夜に、こんな時間に恋バナとは、皆気が昂って…って所なんだろう。
ルスト : 歓談ならば混ざらせて貰おうかな。 …しかしまあ、その割にはこう、
ルスト : 深刻な話をしてるように見えたけども?
那菜葉 : 深刻…。そうでしょうか…。
那菜葉 : いえ…。雨月藍玉家が滅んだのは…、お兄様の恋が原因なんです…。
ルスト : ぇぇ(真顔で
ルスト : (そりゃあまあ深刻な恋バナだな、と納得
レニェ : うううううう…(何気なくふった恋バナがナナハのトラウマに直結して内心頭を抱えている
那菜葉 : 雨月藍玉愛花。お義姉様…。
那菜葉 : とても、とても美しい人でした…。あれほど美しい人はいないくらい…。
那菜葉 : それにとても優しくて…。身分や地位に関係なく、誰にでも分け隔てなく、接されていました…。
ルスト : そんな人が。傾国の美人…ってヤツだったのかな?(雨月藍玉家が内ゲバで衰退した事は彼女も把握している。一応貴族分家故に。
那菜葉 : みんなに愛されていて…、お兄様はなんて幸せものなんだろうって…。そう、思っていたけれども…。
那菜葉 : 傾国…。ふふ。
那菜葉 : いえ、全て愛花様の計画通りだったのです…。雨月藍玉家への復讐は…。
ルスト : おやまあ、益々穏やかじゃないね?
那菜葉 : ええ…。彼女は雨月藍玉家に刃向かって処刑された一族の一人娘…、だったのです…。
ルスト : つまり……
ルスト : 彼女は初めから、復讐の為に家に入り込んだ?
那菜葉 : そう、なりますね…。最初の最初から…。
那菜葉 : 紅玉お兄様と…、偶然家の庭で出会った時から。いえ、きっと偶然ではなかったのだと思います…。
ルスト : (ふむ、と聞く姿勢で
那菜葉 : (「そうだ。最初の最初からね……」。
那菜葉 : (「自分の生い立ちだって僕には明かしてくれたよ。それでも貴方が好きなのだと。ただ父の顔を見ると、心底ぞっとする。貴方しかいない。どうか私を守ってねと。」
那菜葉 : (「毎晩毎晩、頼まれたさ…。その言葉を真に受けて、ずっと真に受けて……、ボクは……ボクは……、あははは。」
那菜葉 : 
那菜葉 : 何か言われましたか…?
ルスト : …… ? (ううん、と
ルスト : 私は何も。(レニェは?と視線遣って
レニェ : …… ?
レニェ : 何も言ってないぞ。
レニェ : 風の音か何かかの。
ルスト : 焚火の音かもね。どちらも何も聞いてないようだし。
ルスト : (いい感じに湯気を立て始めたケトルを火から下ろして
那菜葉 : ……ええ。そうですね。
那菜葉 : 気も張っていますし、ね。
ルスト : (紙袋から取り出すはインスタントコーヒーやらティーバッグやら)まあ、温かい物でも飲んで落ち着いたら良いさ。
那菜葉 : …いただきます。(にこりと笑い、インスタント紅茶を作り始める
ルスト : レニェは…コンポタ持ってるけど何か追加で飲む?
レニェ : では私も紅茶をもらうのじゃ!
ルスト : オッケイ。(お湯入れてティーバッグ落としてレニェに差し出す
レニェ : (すっと受け取る
ルスト : (自分の分も紅茶を作る。普段ならコーヒーだが、一応就寝前だし。と
那菜葉 : (「ある日、血だらけで愛花が深夜に帰ってきた。父にやられた、と涙ながらに、ね。」
ルスト : …つまり、雨月藍玉家没落の端緒となった、家内での争いは、(那菜葉がナニカを聞く中で、ぽつぽつと
那菜葉 : (「腐った人間だとは知っていたが……。ここまで腐った奴だとは知らなかったと思ったよ。そして気がついたら兵を挙げていた。」
ルスト : 愛花という女性によって引き起こされた……という事になるのかな。
那菜葉 : (「まさか全部自作自演だったなんてね。」
那菜葉 : ……。そう、なりますが、
那菜葉 : 正直に言えば、愛花様だけでなく、お父様もお兄様も、そして私も…。どこかみんなおかしかったのだと思います…。
那菜葉 : 雨月藍玉家は、古くからの貴族として暴政を奮ったこともあると聞きます…。どこか、いつのまにかみんな壊れていたんだと思います…。
ルスト : あっはっは。家人皆イカレてるとはなかなかだねぇ。(親近感の沸く話だよ
ルスト : 自分も、って言う事は……那菜葉嬢には何か、その時の自分に後悔があるのかい。
那菜葉 : わ、笑いごとじゃないですよっ。もう。
那菜葉 : 後悔…。
那菜葉 : 後悔は…、止められなかったこと…、でしょうか。
那菜葉 : 好きだったみんながいなくなってしまうことを…。怖くて、逃げるだけで精一杯で、何も動けなかった…。
ルスト : わざわざあの時はおかしかった、なんて言うのは…何かしらの心残りがあるからなのかと思ってさ。
ルスト : 成程ねぇ。(ふむ、と
那菜葉 : ……………。
レニェ : ……………。
那菜葉 : だから…
那菜葉 : 明日は立ち向かいたいなって思うんです…。
那菜葉 : 話が全然つながっていないですけども!
那菜葉 : このクルーズの旅を経て、自分は変わったんだぞって。
ルスト : いーや、何となく伝わるさ?(笑って
那菜葉 : …。そう、ですか?
ルスト : 今度こそは、って事だろ?
那菜葉 : ………。
那菜葉 : ………ええ。
レニェ : ふっふっふっふ。
レニェ : ……。守り切るぞ。一緒に。
レニェ : ナナハがいれば百人力なのじゃ!
レニェ : ……その。
レニェ : ……恋バナしようなんて言って悪かった…。
ルスト : 戦地を目前とした今この場所に居るんだ。少なくとも、既に「逃げるだけ」じゃあない。
ルスト : 心理的なあれやこれやには敏くないけども、事実だけ見ても那菜葉嬢は変化しているさ。(うん、と紅茶啜って
那菜葉 : 本当、ですか…?
那菜葉 : (いつも冷静なルストにそう言われて胸がじーーーんとする。
那菜葉 : (「あははははは。何が変わったものか。ボクの知ってるナナハそのものじゃないか。」
ルスト : あっはっは。見てたしね。着いて行く、って万里愛サマに食い下がってたじゃないか。
ルスト : (――盗聴器を仕掛けて知った事実だけどな!
那菜葉 : (「人はそんな簡単に変わることなどできないよ。明日証明してみせるから、仲良く兄妹喧嘩しようねえ。」
那菜葉 : …………。
那菜葉 : …。私はクルーズの皆さんが言ってくれることを信じます…!
那菜葉 : この日々が無駄じゃなかったって証明しますっ!!
那菜葉 : 受けてたって、ボコボコにしてやるんだから……!!!(ばっと立ち上がる
ルスト : (少し驚いたように那菜葉を見るが
ルスト : うんうん、気合十分じゃないか。(見上げて
レニェ : うむ!やはり何事も気合が大事じゃ!
ルスト : それじゃあま、気合を入れて今日は眠るかい?(などと、冗談めかしつつ
ルスト : 明日は早いぜ。まあ車中では寝れるけども。
那菜葉 : では…、寝ましょうか。(にこりと
那菜葉 : もっともっともっとみなさんと話したかったけれど……。明日に備えて。
那菜葉 : おやすみなさい!
ルスト : (紙カップとか諸々回収 なんだかんだ万能雑用係ブームが板について
ルスト : あぁ、明日は良い旅路の締めにしないとね?
ルスト : その為には、先ずは万全で臨む事だ。 …って事で。
ルスト : おやすみ、2人共。
レニェ : うむ。おやすみ。お前たちと出会えてよかったぞ。
レニェ : (そうして、それぞれが寝床へと戻っていき、
レニェ : (一時の穏やかな眠りに着く。
レニェ : (——そして月がしらじらしく輝く夜は更けていき
レニェ : (明日が来る。
レニェさんが退室しました
ルストさんが退室しました
那菜葉さんが退室しました
最終更新:2021年01月18日 06:14