空はつながっている [ルスト レニェ]

ルストさんが入室しました
ルスト : (――― 南大陸東砂漠。
ルスト : 広大な砂漠を駆け抜けていくのは、覇海進轟天号……ではなく。
ルスト : (巫術を動力とした定期便。いわゆる…路線バスか。
ルスト : (港から近隣の都市に向かう為の交通機関。 …貴族特注の乗物でもなく、はたまた軍用車でもなく。
ルスト : (一般の交通機関で、彼女は再びこの街―――ルプ・ウに訪れた。
ルスト : さて、っと。(砂地に降り立った彼女は、街の入口を仰ぎ見る。
ルスト : (青く高い空。行き交う人々の織り成す音。――平和な、街並み。
ルスト : (それは、彼女が初めて目にする――ほとんど「いつも通りの」ルプ・ウの姿。
ルスト : (街の中に入り、行き交う人々の中に人の姿を探す。 …どうにか抜けてくる、とは言ってたが…
ルスト : …何かと忙しいんじゃないのかねぇ。次期女王だろ。(などとぼやき
レニェさんが入室しました
レニェ : ……ルストー!!(遠くから聞こえてくる声
レニェ : (近くの家の屋根に乗っかっている。
ルスト : …ん? その声は… ……ん??(声の方向を探り… まさかと思いながら上を向くと…
レニェ : こっちじゃこっち!!(といいつつ、飛び降りる。
レニェ : ……よっと!(着地
ルスト : (飛び降りた先に追い付くように小走りで)おいおい、なんて所に居たんだい。
レニェ : (次期女王になったからか、いつもより高級な衣服をきている。
レニェ : (……といってもクルーズ船ではほとんどメイド風の作業服だったが。
ルスト : 久しぶり、レニェ。一体何やってたの?(こちらは対照的に、旅行者風のシンプルラフなパンツスタイル。大きめのボストンバッグを提げた姿。
レニェ : 何をやってた、か……。う〜む。(考えこむ
レニェ : 何か儀式的な催しでばたばたしてたのぅー。
レニェ : あとはお見合い相手決め……
ルスト : おやー…やっぱり色々御多忙なんだね?次期女王は。
レニェ : …………。じゃが私は自由恋愛がしたいのじゃ!!
レニェ : なので、お見合いは全て却下じゃ!!
レニェ : ルプ・ウの未来が危ないとか言われたが知らぬぞ!!
レニェ : そういうルストは、忙しくないのかの?
ルスト : 自由恋愛ねぇ、それはそれで…ん、私かい。
ルスト : そうだねぇ、一度中央大陸に戻って、あの戦いの報告をして…それから暫くはバタバタしてたけどね。
ルスト : 一旦落ち着いた、という所さ。それにまあ… …まあ後で話すか。
レニェ : そうじゃな。
ルスト : (街並みに目を遣ると……今だ復興作業中の建物も見られる)…まあ、今気になるのは。
ルスト : 平和なルプ・ウのオススメ観光スポットかな?
レニェ : …ふっふっふ。
レニェ : いろいろ案内したいところはあるが…、
レニェ : まずはあそこじゃ!(といいつつ少し先の建物を指差す。
レニェ : EHにいんすぱいあされて、ルプ・ウにもカフェというものを作ってみたのじゃ!
ルスト : あそこ。(見遣って
ルスト : …何だって。エンドレス・ルプ的な??
レニェ : ぐ…、なぜ名前まで当ててしまうのじゃ…
ルスト : え、ほんとにまんまなの!?(逆にびっくり
レニェ : うむむ…、結構考えたのじゃが…。(ちょっと落ち込む
レニェ : まあ、よしとしよう!
レニェ : (といいつつカフェの方に歩き始める。
ルスト : 一周回ってシンプル…って事かな。ま、まあわかりやすくて良いじゃないか。(フォロー?しつつ 共に歩いて
レニェ : (のんびりと作業や商いをしている鉱殻生物たちに手を振りながら歩く。なかなか人気は高いようだ。
レニェ : ま、そんなとこじゃな。
レニェ : 格好を見ると…、
レニェ : (うーむ、全然わからないのじゃ。
レニェ : ……。(ルストが最近どうしていたのかを考えつつ、カフェの入り口に到着する。
ルスト : (そんな様子を横目に…見てると視線が合って、?と
ルスト : っと。ここか。エンドレス・ルプ。(看板を見て
ルスト : ここの喫茶はどういう趣なんだろうねぇ。楽しみだ。
レニェ : うむ。中に入るかの。(といいつつ扉を開ける。
レニェ : (昼にも関わらず大勢の客がいる。酒を飲みながら、わいわい話している。
レニェ : (なかには「そんじゃ仕事してくるわー」的に抜ける人もいる。全体的に時間の流れがゆっくりな雰囲気だ。
レニェ : (内装は落ち着いている。EHをベースに砂漠のテイストを加えた感じだろうか。あと街柄か昼寝できる場所が多い。
ルスト : へぇ、賑わってるね。(なんとなく酒場っぽい雰囲気もあるな…と
レニェ : うむ…。みんなちょうどだらける場所を探していたようで……、
レニェ : 体良くサボりポイントを提供してしまったのじゃ…。
レニェ : (と言いつつ階段を上がり、二階のVIP室へ。
ルスト : …国民性…いや、都民性…?(なんとなく彼女の弟を思い出しつつ…案内されるままに二階へ
レニェ : (打って変わって落ち着いたトーンの部屋。のんびり話せそうだ。街柄か昼寝用ハンモックも完備されている。
レニェ : (覇海進轟天号を模した大きな船のオブジェが飾られている。
レニェ : よっと。(どさっとふかふかソファーに座る。
ルスト : へー。こんな部屋まで、……(おや、とオブジェに歩み寄って
ルスト : これは……覇海進轟天号だね。
レニェ : うむ。今となっては思い出になってしまったが、忘れたくないからな。
レニェ : 作ってもらったのじゃ。
ルスト : …。レニェにとっても印象的な船旅だったんだねぇ、あの旅は。(眺めながら
レニェ : うむ。ルプ・ウから出たことがなかったからのう…。
レニェ : クルーズがあったから、自分が今後どう生きていくのかも決めることができた。
レニェ : なかなか大変なこともあったが…、うう。(砂漠つれさられはレニェのトラウマである。
ルスト : …。ホントにね。波乱万丈と言えば聞こえは良いけども。(苦笑して
レニェ : うむ。知らぬ大陸を旅して、何とか帰ってくることができたのじゃ。
ルスト : あぁ。(オブジェから離れ、レニェの対にあるソファに
ルスト : どちらも無事で。そしてそれなりに元気そうで何より、だ …、、うぉっと(ふかふかすぎて想像以上に沈んだ
レニェ : ふっふっふ。ルプ・ウ職人特性ソファなのじゃ!
レニェ : ……それで。(タブレットでマンゴーラッシーを注文しながら、
レニェ : ルストは何をしていたのじゃ?
ルスト : (同じくメニューをスワスワして、……何か名物っぽいの……アイスチャイラテを注文。
ルスト : ん、私? …というと、中央大陸に戻ってから…かな?
レニェ : うむ。そうなるな。
ルスト : あぁ、何。軍への報告だよ。(はは、と
ルスト : 私は元々軍属だ。クルーズの船旅にも、先の大戦にも、任務として赴いていたからね。
レニェ : ふーむ。そちらも忙しそうじゃな。
レニェ : 軍という組織がどういうものかよくわからぬが…
ルスト : 上に結果を報告して、ようやく任務終了、というワケさ。 …それにまあ、
ルスト : 私の所属する軍…むしろ家は、聖護守芽思愛によって甚大な被害を受けたからね。今回の報告の結果を受けて、組織の内部編成の大幅な見直しが始まった。
ルスト : だからちょっとバタバタしてた、って感じだねぇ。(半目気味に、届いたカップを口元に持って行って
レニェ : ほう。
レニェ : ………………。
レニェ : (その後のルストの恋愛事情が多少聞きたいが、切り出すことができない!
レニェ : 聖護守芽思愛か。
レニェ : どこでああなってしまったのか…。
レニェ : …………。
レニェ : 人間の運命も数奇なものじゃな。
ルスト : ……(何か変な沈黙挟んだな?と訝し気な顔しつつ) さあねえ。
ルスト : 今や結果が残るだけさ。彼女の願いは否定された。
ルスト : 死んだ人間は生き返りやしない。私だってそう考えるよ。
レニェ : なるほどな。
レニェ : (その後、クルーズのメンバーや思い出話について色々と話す二人。
レニェ : (一通り話も落ち着き、
レニェ : …………。
レニェ : (また妙な沈黙が流れる。
ルスト : (話に花が咲き、カップの中身も空になってきた頃合。
レニェ : そ、そういえば恋愛とかはどうじゃ。
レニェ : 自分はそういう話に全く縁がないからルストの話が聞きたいのじゃ!
ルスト : 大丈夫か自由恋愛希望王女様??私は恋愛不適合者だよ??
ルスト : いやまー、……話も何も……(う゛ーん……と困った顔して
ルスト : あれから会ってないよ。 会う約束は取り付けたけど。(どうしたもんだかって顔して
レニェ : 約束……?
レニェ : (そんなタイミング、あったのかの。たしか呪喜は………。
ルスト : … 夢あるじゃん? (疑問そうなレニェに先手で
ルスト : 私とレニェも一緒に見た事あるよね。夢で人狼させられるやつ。あれでまた一緒になって、その時に。(うん。
レニェ : ほーーーーーー(感心して
ルスト : 何その。(珍しくたじっと
レニェ : ……む、いや。ろまんちっくではないかと思ったのじゃ……。
ルスト : そうかなぁ……(う゛ーーーん
ルスト : でもまだ会ってないよ。「会いに来りゃいいんじゃないすか(投げやり)」とは言われたけどね。
レニェ : …。(じっとルストを見る。
ルスト : …、(ん。。?
レニェ : まさか。
レニェ : 南大陸にきたというのは……。
ルスト : まさか。(真顔で
ルスト : そんなら直でそっちに行ってるよ。確かに私は色恋沙汰が絡むとバグるけども(頭抱えて
ルスト : 多忙なレニェをそんな「ついで」に付き合わせるほど無神経じゃ無いつもりさ。それは本当に。
レニェ : むぅ〜……。(ちょっと残念そう。
ルスト : なんで残念そうなの!?
レニェ : バグったルストもかわいいと思うのじゃ!
レニェ : まあ、そう思ってくれるのはうれしいがの。
ルスト : まったく褒められてる気がしねぇー!!(両手頭抱
レニェ : しかし唯我たちも今は何をやっているやら。
ルスト : ……さあねえ。 ま、会いに行くなら、あっちが「ついで」さ。
ルスト : どうしたって私は、そういう風にしか動けないらしい。 …で、だ。
レニェ : 
ルスト : ついでじゃない話をしに来たんだよ。此処に来て、レニェと会う理由。
ルスト : (そう言って、懐から取り出すは……名刺?
ルスト : (「ヴィオレット家所属 南大陸担当外交官 アルストニア=リーラ・ラヴェンデル」
レニェ : ふむ。
レニェ : (礼儀正しく受け取る。次期女王が決まってから、いろいろな作法を叩き込まれているようだ。
ルスト : (両手で渡して)…軍の編成見直しがあったって言ったろ?
ルスト : この肩書、クルーズに混ざる時の騙りの身分だったんだけどさ。 …これが、新しい私の役職。
レニェ : ……。(名刺を読む
レニェ : ほう!!
レニェ : 南大陸外交官!!!
ルスト : … ラヴェンデル家とルプ・ウで、友好関係を結ぼう。(ふ、と、いつになく柔らかく笑って
レニェ : ルストー!!!!!(名刺を無作法にほっぽりだしてぐっと握手する
レニェ : 望むところなのじゃ!!!
ルスト : そして、一年か二年に一回くらい……なんて言わず、定期的に赴いて連絡と交流を――…ゎっとと!(握られて
ルスト : …戦いの前に君が言った事だよ。ちゃんと形にしたいなってさ。(はは、と笑みながら握り返して
ルスト : …これからもよろしくね、レニェ。
レニェ : ………。(一瞬目を潤ませて
レニェ : よろしく、ルスト。私の友達。
ルスト : あぁ。こちらこそ。
レニェ : (長い船旅を経て、恋人はできなかったが、これからも長く一緒にいられる友達ができた。
レニェ : (そして、この二人の友情をきっかけに南大陸と中央大陸が正式に繋がりはじめたのだが、それはまた別の話である。
レニェさんが退室しました
ルスト : じゃ、早速。この外交官にルプ・ウを紹介してもらえるかな?(そう言って立ち上がる
ルスト : (…本当に不思議なモノだ。友好だとか、親交だとか。
ルスト : (長い旅路の果てに、自分がこんなにも開けた、温かい場所に立っているなんて思いもしなかった。
ルスト : (……あとは恋愛? まあそれは置いとこう。戦いは追々だ。
ルスト : (―――まぁ、 総じて。
ルスト : (悪くはない―――…………な。
ルスト : (バタン 2人の姿が扉の向こうに消える
ルストさんが退室しました
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最終更新:2021年02月13日 03:17