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CCLQ118 [かすか オウル アルド]

かすかさんが入室しました
かすか : (学生街ことアサガヤ・ストリート。ベンチからぼんやりと池を眺めている。
かすか : (寒い日が続いたが、今日のように暖かい日もある。 こうして寒暖の末に春が来るのだろう。
かすか : (春が来れば、ここも桜一面の並木道になる。 花弁で染まった池に路に、今以上に賑やかになるだろう。
オウルさんが入室しました
オウル : (そんなベンチ。一人分あけて隣にコートの男がどすんと座る。
オウル : (三白眼。ハンドポケット。仏頂面。 年齢より若くみえるが、眉間の皺は依然として厳しい。
かすか : ………、(この人は。 ドバイ警察、の――……
オウル : ……(目線は池の畔のままで
オウル : ナニワの倉庫でアライズの巣が見つかった。
かすか : ……、
オウル : 持ち主は先々週から夜の繁華街に行ったきりの行方不明。……下手すりゃ犬の餌かもな。
オウル : 幸い、巣はドバイマンが潰したが……通報を受けて警察が到着した頃には万事片付いた後だ。
かすか : …………
オウル : (あくまで、独り言。独り言の体だが。 声色や、声量は明らかに――
オウル : その前はマルノーチで血肉狂乱の乱闘騒ぎだ。
オウル : これも居合わせたインフルエンサーとやらが諌めたらしいが。
オウル : (煙草を咥えると、手元で火をつけて
かすか : ……
オウル : ……平和ってのは甘ったるい薄氷の上になりたってやがる。
オウル : 市長が倒れてから……いや、ひょっとするとそれも折込済みかもしれねぇ。
オウル : やっこさんは、どうにもそいつを割ろうと躍起のようだぜ。
かすか : ……何、を。 一体、何が言いたいん、ですか
オウル : 独り言。 こいつぁ独り言だ。 ヤキが回った警部補のな。
かすか : …………
オウル : ……ウチの暗号回線と、調書をくれてやる。
オウル : 手と頭、出すもん出して貸しやがr……貸してくれ。
かすか : ――――。(それは、と脳裏に過る
かすか : (警察の使う秘匿回線と容疑者の調書。それが門外不出なのは彼女でもわかる
かすか : (そこまでして何を狙うというのか。むしろ罠か、諸共道連れの茨の道か。
オウル : おたくらがどーやって警戒網を引いているのかは知らねぇが
オウル : どう考えたってお前らの方が早いし速い。 それに精鋭揃いだ。
オウル : ……ウチ(警察組織)は人海戦術でじっくりが売りだからな。 この手のはどうやったって後手になっちまう。
かすか : ……具体的に、どういう。
オウル : 情報交換で網の目を細かくしようって話だ。あとは現地投入だが……これは、言わなくても勝手に行ってくれるしな。世間のヒーロー様は。
オウル : 今回の件、どうにもきな臭い。ウチに内部犯がいる可能性だって否めねぇしな。
かすか : …………
かすか : ……他のメンバーを売るような真似は出来ない。
オウル : そっちの情報網や個人情報を寄越せって話じゃねぇよ。
オウル : 出せるもんがあるなら出してくれ。出せねぇもんは出すな。 取捨選択は任す。
かすか : ……出したとしてもその担保は。
オウル : 一々秤に乗せるほど余裕はねぇ。 そのつもりで居てくれ。
かすか : ……協力しない、といったら。
オウル : ……行方不明者が今月で27人。先日の乱闘で怪我人は120人。既に一般人の被害者が出まくってやがる。
オウル : 俺も成金はいけすかねぇが。 市長が居て成り立っていたのも事実だ。
オウル : 市長が復帰しない、できないのも。 ”犯人”が見つからねぇのも。 ”魔獣”が攻めてくんのも。
オウル : こうやって治安が悪くなっていくのは、 ”お前”にとっても、不利益なんじゃねぇか?
かすか : ……脅し、ですか。(協力しないと被害が増える、そう言いたいのか、と
オウル : 脅しじゃねぇ。協力だ。紳士協定のな。
かすか : 紳士……?
オウル : だからこうして逮捕してねぇ。(携帯灰皿に煙草を押し付けて消す。 …先日タイヨウから押し付け……貰ったものだ。
かすか : …………
オウル : お互い一枚岩じゃねぇんだ。 そこんとこ汲んでくれとは言わねぇけどよ。
オウル : (すす、と大判の茶封筒をベンチから滑らせて渡す。
かすか : ……まだ、すると決まったわけでは。
オウル : 今すぐ答えを出せとは言わねぇよ。 けど、時間もねぇ。
オウル : だから渡しておくぜ。 その封を解いたら、”契約成立”だ。
かすか : ………………。
オウル : (席を立つと尻と腰を叩く。 ……最近徹夜気味なのか、体がガタガタだ。
かすか : ……
オウル : うーし独り言終わり。 飯食って帰るぜ。
かすか : あ、あの。
オウル : ……(ん、と振り向いて
かすか : それと、これとは、別、なんですが……(ガサゴソと袋を漁って
オウル : 何だ。バレンタインってやつか?
かすか : は、はい。 その、そういう日だって――
オウル : いらねぇ。
かすか : っぇ―――!(そういう日では――!?
オウル : 甘ぇのは。 いらねぇ。(ドーンと三白眼で
かすか : じゃ、じゃあ何を……
オウル : かっぱえびせん。
かすか : えびせん―――!?
かすか : (ズガビーン!と稲妻落ちる少女の図。 バレンタイン、バレンタインなのに……!
オウル : いや、エビセンなら何でも良いだけど……塩っ気のあるもんだな。煎餅とか。
かすか : そ……そうですか……
オウル : (催事の青春か……どっちが本当の面なんだか……
オウル : (いや、どっちもか。 ……
オウル : ……つーわけで頼んだわ。(うん、とどこ吹く風で
かすか : ……は、、いえ、ぇ、 何を……!?
オウル : どっちもだよ。 マルノーチ地下街の煎餅屋とかでもいいぜ~(踵を返し、手をふらふらとしながら去っていく
かすか : (それ絶対高いヤツ……!!
オウルさんが退室しました
かすか : ………、、、
かすか : (はぁ、と息を吐く。 どうしてこう、こんな一方的に……
かすか : (そうして、紐で括られた茶封筒を見遣る。
かすか : 私は…………。
かすかさんが退室しました

 

オウルさんが入室しました
オウル : (数刻後、ドバイ警察署――
オウル : うぃー(ダウナーテンションで特務室に戻ってくる警部補の姿
アルドさんが入室しました
オウル : ……雷々軒、閉まってやがった……店長共々 消息不明だとよ。
アルド : (特務室内 一応あるテーブルに雑に書類広げる背中が見える
アルド : ……マジすか。 あぁ、それと、お疲れ様っス。(背越しに聞こえる覇気の無い声
オウル : 行方不明なンなら市議会の連中だっつに……(店潰すんじゃねぇよとボヤきながら
アルド : … いよいよ被害が目に見えるよーになってきましたね。”魔獣”の件か、それとも…
オウル : 全くだ。……それで、そっちはどうだ?(警部席にカップ麺を置いてドサリと座る
アルド : …これまでと大して変わん無ェスよ。 被害は増えれど、圧倒的に情報不足。(ぐ、と椅子に凭れて
アルド : …ま、やれる事やるっきゃ無ェ訳ですけど。 …それより、センパイはどうなんです。
アルド : 態々出かけてったようですけども。…ありそうですか、成果。
オウル : おう。天良と会ってきたぜ。お前の言うとおり学生街でのんびりしてやがった。
アルド : …さいですか。 …どーでした。会話成立しました?(頬杖気味に 視線は書類のまま
オウル : んー……? ぁあ。色々と拘りがあるのはわかってたしな。
オウル : こっちの要求は通じたと思うぜ(割り箸を割る。……この男、交流はかなり乱暴……!
アルド : …さいですか。 それならまあ、良かったです。(うん、と
オウル : チョコなら断ったけど。 ……成立ってその事言ってんのか?
アルド : …チョコ?(はい?と
アルド : ………センパイにチョコ渡そうとしたんです?(脳裏に宇宙キャットが宿った顔で
オウル : ああ。(そうだが?とズルズル麺を啜る
オウル : あれだろ。とりあえず配っときたい、みたいな。若者ンのそれだろ?
アルド : あぁー…… (言われて理解が追い付きかけたような追い付かないような
アルド : ……そういうもんスか。(とは言うものの 謎は深い
オウル : 何だ、欲しいのか。チョコ。
アルド : いえ。(即答
オウル : お前も大概貰ってると思うんだが。(彼のテーブルに置かれたチョコ類を見て
アルド : イメージ浮かばなすぎてバグっただけです。 ……ぁぁ、(そういやそうか、って感じで見遣って
アルド : …まあ、職場ッスからね。…貰えるモンは有難く貰いますけど。(糖分補給に
オウル : そういうこったろ。まぁ、エンサーとやらと仲良しごっこするつもりもねぇが……
アルド : …ある程度手を組まない事には、ですかね。
オウル : 仲違いしてる場合でもねぇってことよな。(ふぅ、と食い終わって
アルド : ッス、ねー…(うん、と
アルド : ……ま、要求伝わったなら御の字ですか。(両腕伸ばしつつ
オウル : そーだな。他にあてになりそうなの、もう一人ぐらいは当て込みてぇとこだが……
アルド : ……居ますか、目ぼしい相手。
オウル : ………(インフルエンサーのリストに目を細める
オウル : ……(府樫木は興味の有無でしか動かねぇ。生態系なら話を聞けるだろうが……学者の話すことはどうもな……
オウル : ……(ラグランジュ学士なんざ隠居で姿すら見せてねぇ。
オウル : ……(正義のヒーロードバイマン、か……要領得ない会話しかできねぇんだよな……
オウル : ……(新柳……小林? こいつ日本語通じンのか……?
オウル : ……(呂佐……こいつ一般人だよな? お片付け……??
オウル : ……(宿根……雇われ傭兵か……金次第言われたら貧乏署のウチじゃ詰むぞ……
オウル : ……(黑沙も九頭竜も論外だ。 少なくとも表立っては何もできねぇ。
オウル : ……(パニパ……何? 何が何? どれがパニ?
オウル : ……………………。
アルド : ……(黙ってオウルを見てる
オウル : ……………呂佐って奴。こいつ何もんだ?
アルド : ……片付けコンサルタント、だそうですよ。
アルド : こっち(ドバイ)に来てからモデルを始めて、それでバズったとか。…まー、その辺の複合的な知名度でエンサーになったんじゃないでしょーか。(あんまり興味無さげに
オウル : エンサーに一般人は居ねぇって話だろ。 こいつも裏の顔があんのか、果たして……(頬杖付きつつ
アルド : 「光の」方はどうなんスかね…。そもそも選出基準がよくわかんねーとこありますけど。
アルド : 選んだ当人は面会謝絶状態ッスからね…(近々医療調査が入る―という話も耳にしたが
オウル : こいつらを一番知ってるのはアルドだろ。どうだ。何か見込みでも取引でも可能そうな奴はいるのか?
アルド : ……こん中なら宿根京ですね。
アルド : 何度か接触を取りました。…斜に構えちゃいるし、金で動く事をチラつかせますが、話は通じるし、存外協力的でした。
オウル : なるほどな……。一度相談してみるか?
アルド : してみる価値はあるかもですね。…市長が復帰しねェのはあちらも困るでしょうし。
オウル : ンーだな。
アルド : 手段選んでる時間も無いですしね…(さて、と広げた書類を雑にまとめ始める
オウル : ああ。無理はすんなよ。金で動くのは建前。って線もあるだろうけどな
アルド : …えぇ。(その節はあるかも、と思案し)ま、ぼちぼちやります。(適当に片して、立ち上がる
オウル : おう。(そんな彼を見遣って
アルド : …じゃ、ちょっと出てきます。(外套羽織って言い残して
オウル : お前花粉症だったか? 今日は随分出てたから気ーつけろよ(半目で
アルド : ぁー…… …天気良いんスね。 
オウル : 春までまだ少しあんのになー(面倒そうである
アルド : (身体半分金属だし大したことは無いが、目とかシパって気が散るシーズンだ)…暖かくなってきましたしね。
アルド : 春ですかー……(なんとなくぼやきながら扉を開け、特務室の外へと
オウル : 春だなー…………
アルド : んじゃ、何かあったらよろしくです…(パタン
アルドさんが退室しました
オウル : …………
オウル : ……そういや、アイツとあったのもこんぐらいの時か。
オウル : あん時は季節なんざどうでもいいって面構えだったが……
オウル : …………
オウル : さて、と。俺も出張ってくるかー……
オウルさんが退室しました
最終更新:2021年02月22日 23:49