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GLQ306 [海咲 涅根]

海咲さんが入室しました
海咲 : (ルインズベルト内
海咲 : (少し前にアマツと来た秘密部屋
涅根さんが入室しました
海咲 : (今度は違う人と一緒に来ている
海咲 : (秘密を、まるで守らないのは昔から変わっていない彼女の悪い所だ。
海咲 : ーというわけなの。
海咲 : 吮灰遮<マザーウィル・オブ・ルインズベルト>
海咲 : それが、アレよ。
海咲 : (飾られたままのネックレスに視線をやり
涅根 : ……(隠し部屋の存在には、大して驚く事も無かった。 この世界は元々、ジジイが好き放題できる場所だ。秘密なんて幾らでもあるだろう。
涅根 : ……(だが、これは。
涅根 : ……吮灰遮<マザーウィル・オブ・ルインズベルト>。
涅根 : コレが、民の意思の流れを寄せていく力… 洗脳…というよりはふんわりしてそうだけど。
海咲 : うん。知らなかった。知らなかったわ。
涅根 : …とにかく、ジジイはこの力を使って、街の統治を成立させてたわけだ。
海咲 : そうみたい。
海咲 : ジジイ、別にカリスマがあるような人じゃなかったものね。
涅根 : ネシスとルインズベルト、両方に作用するんだろな。…どっちも上手く回してた訳だし。
涅根 : ……それで、……今コレを、海咲だけが扱う事ができる、ってわけ。
海咲 : どうかしら。少なくとも私は使えるって天芲は言ってたけれど。
海咲 : ・・・使うべき?
涅根 : ………(珍しく黙り込む。複雑そうに眉根を歪めて
涅根 : 海咲は……どう思ってるわけ?
海咲 : 私は必要ないって思ったの。
海咲 : 最初はね。
涅根 : …うん。
海咲 : 私達(ルインズベルト)は、
海咲 : みんな想いはひとつだし、ううん。天芲が自由になりたいっていうのならそれも良いと思うのだけど…
海咲 : でも、天芲が心配して、私にくれたみたい。
海咲 : みんな、唯我に着いてっちゃうかもしれないから。って。もしかすると。ほんの可能性だけどって。
涅根 : ………ま、そうかもね。あいつが「救う」というご名目で来るなら。
海咲 : 
涅根 : ジジイの圧政に疲れ切った民達は…その甘言を信じちゃっても仕方ないかもしれない。
海咲 : 私だって、ジジイから…圧政の生活から解放してくれた事は、感謝してるよ。
海咲 : 1番最初に会った時、直接言ったぐらい。
海咲 : そう。直接言ったのよ。
涅根 : …へー。そうだったんだ。
海咲 : うん。
海咲 : 別にジジイの統治が最高だったとか、もっと続いててほしかったとか……………思ってないよ。
海咲 : ただ、弔いをしたい。だけなの。
涅根 : ……。
海咲 : ・・・
海咲 : 変?
涅根 : …オレはあいつの「救済」を信じられないだけ。ま、方向は同じでも、理由は違うよね。
海咲 : …うん。
海咲 : 涅根なら、どうする? 使う?
涅根 : …そう。結局そこだよね。
涅根 : ……んー、ちょっと長くなるかもだけど、整理しながら話す。(珍しく歯切れが悪そうに
海咲 : ・・・うん。
海咲 : お願い。
涅根 : まずさ。 使った方が事が有利に運ぶのは確かだよね。 簡単に言えば、ルインズベルト側だけじゃなくジェネシス側からも増援が期待できるわけでしょ。
海咲 : ・・・うん。
涅根 : ルインズベルトだって。皆の想いはひとつって海咲は言うけど、……まー、行動の方向や強弱はそれぞれじゃん。(海咲の妄信を知る故か、言葉を選ぶように
涅根 : それをある程度統制できる訳でしょ。 …使わない理由無いよね。合戦やるんだったら。(と、口にしながら
涅根 : (表情は気難しく歪み、まるで勝算を喜ぶ様子ではない
海咲 : 
海咲 : でもあまり、使いたく…私に使わせたくなさそうだね。
涅根 : ………
海咲 : どうして?
涅根 : ……オレさ、海咲にソレの話聞いた時(台座に掛けられたままのネックレスを指差して
涅根 : 腸煮えくり返るかと思った。 もう死んだ人間だけど、何度殺しても足りないって思えるくらいに。
海咲 : ・・・
海咲 : ジジイの事、ね。
涅根 : ……このクソみたいな地底で生き延びる為に。少しでも家族を暮らしやすくさせる為に。
涅根 : オレが四天王になって、アイツに従う事を選んだのは――オレの意志。自ら選んで手を染めたんだ、って。
海咲 : ………
涅根 : オレには自負があったよ。それは他の誰でも無いオレの選択で、罪なんだって。
海咲 : 自分が操られてたかもしれない。
海咲 : って事なの?
涅根 : ……完全にかは知らないけど。でも「思想を寄せられてた」事を否定できない。 なんだかんだ逆らう事をしなかったんだから。
海咲 : …そうなんだ。
海咲 : ・・・
海咲 : そう、なのかな。
涅根 : じゃーさ。海咲は、自分が操られてなかったと思う?
海咲 : わかんない。
海咲 : …わかんないね。そんあの。
涅根 : ま、答えは永遠に海の底……か。
海咲 : ・・・。
海咲 : ジジイは私を生かして、育ててくれた。
海咲 : だから恩義を・・・せめて手向けを…
海咲 : それだけの。つもりなんだけどな…
海咲 : この気持ちも操られてた余韻なのかな…
涅根 : ………わかんない。 …けど、まあ。だからさ。
涅根 : ……使った方が有利だよ。…使うべきだって、分かってるけど。
涅根 : オレは海咲にあのクソジジイと同じ真似して欲しくない。
海咲 : …そっか。
涅根 : ……。…ま、そーゆー答えに、なっちゃうな……(深々と溜息混じりに
海咲 : うん。
海咲 : わかった。
海咲 : ありがとう、涅根。
海咲 : これは天芲に返すよ。ジジイの形見のアクセサリーにしてもらおう。
涅根 : ………。 ……(すぐさま捨てたいだろうけど…)…そ、か。
涅根 : ……いーの、海咲。 オレの意見で決めてさ。
海咲 : ………
海咲 : うん。
海咲 : 私は皆(ルインズベルト)に悲しんで貰いたくないし、
海咲 : もちろん涅根にも。だよ。
涅根 : ………  そっか。
海咲 : 
涅根 : (まったく利益的でない感情論。冷静(だと自分では思っている)な彼にとって、伝えるのは憚られるものだったが…
涅根 : ……… ありがと。(ぽつりと、俯き背け気味に
海咲 : …、
海咲 : ううん。別に。
海咲 : …こっちが、だよ。
海咲 : …行こ。(秘密の部屋から外へ戻る道を
涅根 : …ふーん。よく分かんないけど。(ぼそりと返して、海咲に並び
海咲 : 唯我が来る。もうすぐ。
涅根 : …ぁぁ。
海咲 : ジジイの弔いの為…それと、私達(ルインズベルト)の未来の為。
海咲 : ………唯我達を倒すの。
涅根 : ……… ぁぁ。
涅根 : やれるんなら見せてみろっての。救済とやらをさ……!
海咲 :  
海咲 : (ふふ。
海咲 : (笑み溢し
海咲さんが退室しました
涅根さんが退室しました
最終更新:2021年08月20日 13:51