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裏生徒会戦 Round 8 《緑化委員長 イリゼ》1 [イリゼ ロル エレア 堕異天使 コロン]

イリゼさんが入室しました
イリゼ : (まず鼻をつくのは異臭。密閉された室内に充満する、血、と、土と、草の臭い。
イリゼ : (ドアからはまっすぐに長い絨毯が伸びる。 その両サイドには花壇。
イリゼ : (プランターを繋げて並べただけの、そこには……
イリゼ : (空に手を広げるようにして、生白く硬直した人間の腕がずらりと並べて植えられている。
堕異天使 : ・・・
堕異天使 : ニンゲン。
イリゼ : あ。(絨毯の奥の奥。 最奥は薄暗く、見えないが…
イリゼ : (巨大なナニカが、引っ切り無しに蠢いている事だけはわかる。
イリゼ : 来てくれたんだね?(その手前に立ち、振り返る女。
イリゼ : (シャツの袖を捲った生の両腕が真っ赤に染まっている。
ロル : お前……がやったのか…。
イリゼ : (プランターからは無数の管が伸び、床を這うように奥側に伸びている。さながら根が蔓延るように。
イリゼ : ふふっ。綺麗でしょ?(いつも通りのおっとり笑顔で
エレア : すごい臭い…
ロル : くそッ…!!!!!(イリゼに向かって走りだしてグーパンを決めようとする
イリゼ : あっ。(目を丸くして、こちらに向かって来るロルの拳―を見て
イリゼ : くれるんだ?(笑って、真っ赤な両手を拳に向かって伸ばす
イリゼ : (腕を掴もうと広げた掌がロルの目に映る
イリゼ : (――それぞれの掌に大口が開き。その奥から――無数のあかい目がロルを見つめる。
イリゼ : (――禁忌。 異界。 「触れてはいけないもの」の片鱗。
ロル : …あ…(触れてはいけないものの片鱗を覗きこんでしまう
ロル : この…野郎ッ!!!(そのまま勢いに任せ弱々しい右ストレート
イリゼ : ――― ふふっ
堕異天使 : あ。
エレア : ロル先輩っ?!!
イリゼ :   つかまえた。(包み込むように、ストレートを放ったロルの手首を両手で掴む
堕異天使 : (なんであの人は飛び出して行ってしまうんだろう。
堕異天使 : (一番弱いニンゲンなのに。
イリゼ : 『強欲悪魔の双手』。 (―――それは、『強奪』の顕現である。
ロル : …クソがッ!!!離せよッ!!!(虚弱体質ながら必死で抵抗する
イリゼ : (この両手は  ほしいものを  かならず手に入れる。
イリゼ : (抵抗し、腕を引き抜こうとする その力のままに 
イリゼ : (ロルの右腕の肘から先が引き千切れる。
ロル : ……え…?(その瞬間痛みはなく、
ロル : ………ぐああああああ…!!!(遅れて激痛がやってくる
ロル : (地面を文字通りのたうち回る
堕異天使 : あ。
イリゼ : っ、 うふふっ、 あはははっ(「奪った」ロルの右腕を両腕で抱き締めて喜ぶ
堕異天使 : 嗚呼嗚呼唖々唖々亜亜!!
イリゼ : また手に入れちゃった。 うれしいなあ。
堕異天使 : ろ、るさん
エレア : …とりあえず止血を!!!(のたうち回っているロルを引っ張って簡易治癒魔法を施す
堕異天使 : どうしよう・・・私、ダイテンシなのに、また、ニンゲンを守れ・・・な・・・
イリゼ : もうじゅうぶんって思ってたけど…やっぱり綺麗なものは、沢山あった方がいいよね。(阿鼻叫喚の周囲に構わずご機嫌な様子
堕異天使 : (呆然とのたうちまわるロル、引っ張るエレア、ご機嫌なイリゼを見る
コロン : 呆けてる場合じゃないですよセンパイ達!!
イリゼ : ねっ、フルー? あなたを彩るものがまた増えたよ。(部屋の最奥で蠢くナニカに呼びかけ
コロン : (感覚強化された眼で、見るべきでないソレを、凝視する
コロン : アレはヤバい・・・! ヤバいです。センパイ達。
イリゼ : (傍にあった、土だけ空のプランターに、慣れた様子でロルの腕を突き刺す。
イリゼ : (コロンの感覚で視えるソレは
ロル : ………(うつろな目で自分の腕が突き刺されている様子を見ている
コロン : あの腕、いや、手、手です。アレ・・・(震えながら言葉を選び
エレア : ……手…?
コロン : 伝記の悪魔の…古代魔器<アーティファクト>、、、
イリゼ : あっ。 知ってるんだね?(コロンの方を見て
コロン : 魔術家系の家宝レベルの代物です…!
イリゼ : そうだよ。元々はね、お父さんの腕だったんだ。
エレア : …………
ロル : (息も絶え絶えに様子を伺っている
イリゼ : お父さん、芸術家だったの。素敵な作品を作るために、いろんなものが欲しかったんだって。
コロン : え?は?え?!
エレア : 何を言ってるの…?
イリゼ : …? 素敵な作品を作る為に、素敵を追い求め続けるのが芸術家のお仕事でしょう?
コロン : ・・・じゃ、じゃあ、その、不気味な腕達が、、、
コロン : アンタの芸術だって言うのか?
イリゼ : うん。うん。そうなんだよぉ。(にこにこと、心から嬉しそうに笑って
コロン : コイツ、ヤバい・・・!
イリゼ : わたし、わたしの思う「すてき」を形にしたいって、ずっとずっと、小さい頃から思ってたの。
コロン : なんでコイツが、今までミカエルセンパイやロルセンパイの調査を逃れられたのかわかってしまった・・・!
コロン : 嘘偽りも悪意も無い混じりっ気ない純粋なヤバさ! コイツ、イカれてる芸術家気取りの魔術師だ…!
エレア : 芸術……?
エレア : あれだけ多くの人の腕を芸術のために取ったってこと?
イリゼ : うん。そうだよ?(にこにこと
イリゼ : なんでだろうねぇ、ずっとそんな事しちゃいけないって思ってたんだけど…
イリゼ : なんでそんな風に思っちゃってたんだろうね?(首傾げて
コロン : そうか、、、闇アンプルで自制が効かなくなって…!
イリゼ : ふふ、やりたい事はやりきらなきゃ、満足のいくものなんて創れないのにね。
エレア : ………ッ
エレア : (……どうしよう。ニカ。
エレア : (今から戦わないといけないのに…。ちょっと怖い、かも。
イリゼ : おとうさんがフルーを作品にしたみたいに。
コロン : ッ…!(イリゼを見続けていた眼をたまらず外す
イリゼ : 心を揺り動かす「とてもきれいな花」は、躊躇っていたら咲かせられない。
イリゼ : その為に……おとうさんから腕を捥いだ<もらった>んだって。
イリゼ : ふふっ、「あれ」を打たれて……あの時の気持ちを思い出したんだよ。
コロン : マズイまずい不味い! このままじゃ全員あの芸術の仲間入りですよセンパイ方!
エレア : …ごめん…、何言ってるのか全然わからないけど、
エレア : このままじゃまずい、かも…
コロン : 家宝レベルの古代魔器と闘うなら最低でも八首クラスの戦力がいる!イキった学生程度のボクらじゃ全然足りない!!
エレア : でもどうしたらいいの?!!
エレア : 一旦退却して、誰かを呼んで……
堕異天使 : はちくび。
堕異天使 : いえ、いいえ。いいえ。
堕異天使 : また…大切なニンゲンを奪われて、ハチクビの暴力に屈して敗走するなど…
堕異天使 : ダイテンシの振る舞いではありません。ええ。ええ。ええ。(イリゼを見つめて
イリゼ : わたし、八首じゃないけど…(首傾げて
コロン : いや!?センパイ!?やる気出すの今!?退却しようかって話だったんだけど!?
イリゼ : ミカエルちゃんは、みんなの腕を取り戻しに来たの?
堕異天使 : ええ。ええ。それもあります。
堕異天使 : 私は。
堕異天使 : イリゼさん、貴方の暴力を根絶し、全てのニンゲンを救済する為に、私達は来ました。
ロル : ………
イリゼ : そっかぁ。そうなんだねぇ。(うんうん、と
ロル : …(薄れる意識のなかでダイテンシを見遣る
イリゼ : 私がこの両手で、必要なものを手に入れる事は…(血塗れの両手を見つめながら
イリゼ : きっと「暴力」なんだろうねぇ。
堕異天使 : ハイ。
堕異天使 : ニンゲンを傷つける行為は全て「暴力」です。
イリゼ : ふふ。そっかぁ。
堕異天使 : この世に不要なもの。主の天命を受けたダイテンシが、この世から根絶します。
イリゼ : ごめんねぇ。天使さんの言うこと、聞けない。
堕異天使 : いえ、ダイテンシです。言う事を聞かせます。
イリゼ : ううん。わたしには追い求めたいものがあるの。
イリゼ : どれだけミカエルちゃんが「正しく」ても。わたしには届かないよ。
堕異天使 : いいえ。いいえ。きちんとしたダイテンシは…敗北しないのです。
エレア : ………
堕異天使 : 主の天命の元に必ず勝利します。そして、必ずニンゲンを救済します。
エレア : ……先輩。
コロン : ……センパイ。(流石ミカエルセンパイ…人の話を聞かない事にかけちゃキマっちまってる連中にも劣らない…!)
堕異天使 : この腕。(堕落異形天使が、肘から先のない腕を両方とも掲げ、イリゼに見せる
堕異天使 : 貴方の暴力を根絶した暁には、完全なモノに取り戻させて頂きます。
イリゼ : … それって…(少し考えて
イリゼ : 作品<フルー>を壊しちゃうの?
ロル : (「おとうさんがフルーを作品にしたみたいに」
イリゼ : ミカエルちゃんの腕、とっても綺麗だから、フルーの大事な箇所に使ってるから…
ロル : (……フルー……
イリゼ : それは……すっごく困るなぁ。
エレア : …大事な箇所……?
イリゼ : うん。駄目。 駄目だよそんなの。(一人呟いて
イリゼ : 悪い虫に枯らされてしまわないように。ちゃんと手入れをしてあげなくちゃ。
堕異天使 : “ミカエル”の腕を取り返す事が、駄目なのですか。
堕異天使 : 「フルーの大事な箇所」とは、何処でしょう。
イリゼ : あそこだよ?(振り返ると共に照明が点き
イリゼ : (「フルーの姿が一行に晒される
イリゼ : (――それは、あまりに歪。無数の腕を組み合わせて形作られたそれは、直立した人間のようにも見える。
イリゼ : (ちょうど人の頭に当たる部分には、大輪の花のように放射状に腕が並べられている
ロル : ……何だよ…これ……
イリゼ : フルーだよ。 わたしの妹。
イリゼ : お父さんが『作品』にして、わたしが後を引き継いだんだ。
エレア : 妹…?
エレア : さっきから何言ってるのかわからないけど…
エレア : 妹を殺されたの…?
コロン : 滅茶苦茶…すぎる…
イリゼ : ミカエルちゃんの腕はねぇ、あそこ。(にこにこ楽しそうに、触手のように幾つも伸びる腕の、メインとなる大きな二本の先をそれぞれ指差す
堕異天使 : あれが、“ミカエル”の。(その部位を見つめる
イリゼ : フルーは生きてるよ。(確かにそれは、生物のように、呼吸するように蠢いている
イリゼ : ちゃんとお世話してるから。
コロン : は?
イリゼ : もうみんなと一緒に学校に行ったり、遊びに行ったりはできないけど…
イリゼ : ふふっ、それなら、代わりにめいっぱい綺麗にしてあげなくっちゃね。
エレア : ………(怯えながら携帯を見る。あいにく電波は届かない。
エレア : (ニカ……、
堕異天使 : 妹も…そのような“暴力”を受けていたなら。
堕異天使 : “救済”するまでです。
イリゼ : ふふ。(4人の方に振り返り
イリゼ : あなたたちの腕も、くれる?(コロン、エレアを向いて
イリゼ : それとも…
イリゼ : わたしの夢の邪魔をする?
ロル : ………
コロン : (いやいやいやいや。敵があまりにも邪悪すぎる…ここは一旦退いた方が……
ロル : 突っ込んでった僕が言うのもヘンだけどさ……
ロル : いったん冷静になろう…。
堕異天使 : 冷静?
ロル : ああ…。相手の脅威は腕をもいでくることだけど……、
ロル : ミカエル君が前線に立ったら、、少なくとも腕は取られない…。
ロル : ちょっと趣味の悪いコトバだけどさ…
ロル : それを3人でサポートする…
堕異天使 : はい。堕落した異形な私には腕はありませんから。(そう言いながら皆より前に出てイリゼに少しづつ近づき飛んでいく
ロル : 相手は伝説の魔器使いとはいえ一人だ。八首でもない。
ロル : ……勝機はあると思うけど……
イリゼ : そっかぁ。(飛んでくるミカエルちゃんを見て
イリゼ : 残念。(祈るように血塗れた両手を組み
イリゼ : ――『芽吹き』の魔法。
イリゼ : (言葉と共に、プランターに一輪挿しされた、奪われた腕達が魔力を纏い発光。
堕異天使 : 「天輪よ。」(頭上に浮かぶ刺々しい天使の輪が赤く光る
イリゼ : (それぞれのすぐ傍の土から―――人間の腕が次々と生え出でてくる
イリゼ : (新たに生えた腕には――例の「口」が!
コロン : 全ての腕に「口」があります!不味い!!
コロン : (“視覚”強化で診た情報を素早く叫ぶ
イリゼ : ふふ。(次々とミカエルに伸び迫る! 喰らわれれば多くを『奪われる』だろう!
堕異天使 : 「斬れ。」(天輪が手首を切断するように飛んでいく
エレア : 「私は観測する」
イリゼ : (次々と斬り飛ばされ、無数の手首が宙を舞う
エレア : (体内に埋め込まれたスフィアが展開し、可能世界を読み込みはじめる
堕異天使 : 「全て斬り払え。」(飛んでいった天輪が戻ってきて、生え出た腕をさらに切り刻む
コロン : え。いや、それ…
コロン : 誰か生徒の腕なんじゃ・・・?
イリゼ : (発光する腕も切り刻まれ宙を舞う。
堕異天使 : 仕方のない事です。これもまた天命。(かっ飛んでいく腕たちを見つめて、コロンに答える
堕異天使 : 「全ての“ニンゲン”に。“暴力”からの“救済”を。」(天輪が縦に。堕異天使の前で静止し
イリゼ : あらら。
イリゼ : (掌の異形の口が、それぞれ魔力の光を吸い取り―「奪って」いく。
ロル : (とりあえず宙を舞った手首をどこからか出した大袋に回収していく
堕異天使 : 「堕天裁断」(イリゼ本人の肩へ目掛けて天輪を発射する
エレア : 「私は語る」ミカエル先輩の攻撃は直撃するっ!!!(観測している可能世界の収束
イリゼ : (そもそも、避ける素振りが全く無い。
イリゼ : (天輪を見つめ、片手を伸ばすように掌を向ける
イリゼ : 素敵な光。研ぎ澄まされた、聖なる一撃。 とっても綺麗。
イリゼ : わたしにちょうだい?(掌の口で吸いこむように、天輪から光が失せる
イリゼ : (※ 天輪に「裁き」や「聖性」のバフ効果があればそれを無効化するぞ!
堕異天使 : (堕ちていても天使。天使族本来の魔力の輝きが失われる。
コロン : 触れる前に干渉した!? あの「口」、直接触らずとも魔力を吸えるのか!?
イリゼ : (異形の天輪を掴む。 イリゼが欲しい、と――「素敵」だと思ったものは、この双手に奪われるだろう。
堕異天使 : (タダのトゲトゲの輪っかとなったものがイリゼの手に向かって飛んでいく
堕異天使 : 受け止めましたか。
エレア : 先輩っ……!!
イリゼ : じゃあ、わたしもお返しするね。(トゲトゲの輪っかを掴んで)――「開花」の魔法。
イリゼ : (掌の口がそれぞれ吸いこんだ魔力光を一気に吐き出し――イリゼの持つ天輪に収束!
堕異天使 : 。(先のない右腕をイリゼに構える
イリゼ : (天輪が禍々しい魔力光を放ち――)―― 
堕異天使 : 「主の生き血よ。」(右腕の先から血が溢れる
イリゼ : えいっっっ(明らかに不慣れによろけながら、だが「双手」のパワー任せに、ブーメランのようにブン投げる!
堕異天使 : 「堕とせ。」
堕異天使 : (右腕から湧き出る血の波が天輪へと向かう
堕異天使 : (禍々しい魔力を帯びた天輪が血の波に触れ、
堕異天使 : (波が弾ける
イリゼ : (血の波が天輪とぶつかり、周囲に血が弾け飛ぶ
堕異天使 : 「天命を持って歯向かう全てを堕とせ。」(左腕を構えて
イリゼ : わぁ、すごいねぇ。(にこにこと
堕異天使 : 「堕天血壁」(両腕から再度放たれた血の波が天輪を地に堕とす
堕異天使 : 当然です。この技は代償に主の命さえも削ります。
イリゼ : 術者が組み上げたその魔法を、最後に委ねる手。 それが無くなっても…
イリゼ : ミカエルちゃんはとっても綺麗な魔法が使えるんだね。
堕異天使 : ・・・。
堕異天使 : 綺麗かはわかりません。
イリゼ : そう?わたしはとっても、とーっても綺麗だと思うなぁ。
堕異天使 : “2人目”の私には、このように命を削る方法でしか、抗えませんので。
イリゼ : そう。命って綺麗。 限られているから。削られていくから。
堕異天使 : そうですか。
イリゼ : お花達も、フルーも、みんなの腕も……とっても命を感じるよねぇ。
堕異天使 : 私は…“3人目”のように自らも他人も、どちらの命も守って救う方が、より綺麗だと考えます。
堕異天使 : 「天輪よ。」(堕ちた天輪に命ずる
堕異天使 : 「纏え。」(地に堕ちた多量の血を天輪が纏い、回転刃になる
イリゼ : (命あるもので「芸術」を為そうとするイカレ女の妄言である。
堕異天使 : 私は全ての“ニンゲン”を“暴力”から救済する。
ロル : (……ミカエル君……っ
堕異天使 : その為に、イリゼさん、アナタの腕を切り落とします。
イリゼ : ふふ。
イリゼ : できないよ。
堕異天使 : いいえ。ちゃんとした“ダイテンシ”は敗北しないので。(先ほどと同じ解答
イリゼ : 今、『強欲悪魔の双手』の主はわたし。わたしからこの腕を捥いで、新たな主になれるのは…
イリゼ : わたしよりもこの腕を欲しがってるひとだけだよ。
堕異天使 : ・・・。私が欲しいのは“ミカエル”の腕です。
堕異天使 : しかし、“ニンゲン”を“暴力”から“救済”する為なら、アナタの腕も奪いましょう。
イリゼ : だから、できないよ。 ミカエルちゃんは、わたしよりもこの腕、欲しい?
イリゼ : それとも…この腕を使って…
イリゼ : わたしよりも、どうしても奪い取りたいもの、ある?
堕異天使 : ええ。
堕異天使 : “暴力”の無い。“ニンゲン”が“救済”された世界です。
堕異天使 : 「主の血を刃に。全てを断て。」(血の刃を纏った天輪が高く飛び上がる
イリゼ : ・・・?(首傾げて
堕異天使 : 「堕天降輪」(イリゼの肩に向けて天輪が降ってくる
イリゼ : ……
イリゼ : 私がこの両手で、必要なものを手に入れる事は…(血塗れの両手を見つめながら
イリゼ : きっと「暴力」なんだろうねぇ。
堕異天使 : ハイ。
堕異天使 : ニンゲンを傷つける行為は全て「暴力」です。
イリゼ : へんなの。(暴力の無い世界を、暴力で奪おうなんて。
イリゼ : (そんなの、手に入る訳無いのに。 でも――…
イリゼ : (矛盾だらけ。 間違いだらけ。 それでも正しいと信じきって。 それって。
イリゼ : (愚かしいほど、欲張りかもね。
堕異天使 : (天輪の堕ちる先、イリゼの姿を真っ直ぐと見つめる
エレア : …………
エレア : …これで……勝った……??
エレア : (そういうや否や体内のスフィアを起動し、可能世界を解読しはじめる。
最終更新:2023年01月16日 23:36