一葉さんが入室しました
一葉 : ふむ。
一葉 : 次の授業まで余暇が出来たな。
一葉 : ああ。勘違いしないでほしいな。
一葉 : 教員である以上、学園内にいる間はほぼずっと仕事中なのは当然よね。
一葉 : だから余暇なんてあるわけないのだけれど。それでも出来る時は出来るのよ。
一葉 : いつもじゃないわ。
一葉 : だから・・・
一葉 : この珍しく空いている時間に
一葉 : 都合良くお腹の空いている
一葉 : 暇な殿方でも入れば良かったのだけど。
一葉 : そう。都合良くも行かないわね。
一葉 : (クイーン。阿笠一葉。
一葉 : (戦力としても教員としても。そして妹が“あの事件”に関与している関係者としても。
一葉 : (とにかく忙しい。
風谷さんが入室しました
風谷 : (ちょうど歩いてくる暇な殿方
一葉 : (机に九つの筒を並べて、通路を眺めている不思議な女性
風谷 : (……やれやれ。この騒動だと、上の人と話ができるのもしばらく先になりそうだな。
風谷 : ……
風谷 : ん。
風谷 : (そのまま無視して通り過ぎようとする。
一葉 : あなた。
一葉 : 留学生ね?
一葉 : 違うのかしら?
風谷 : …留学生。
風谷 : うん、まあそんなところかな。
風谷 : ……阿笠一葉先生。
一葉 : そうね。そうよね。ちょうど良いわ。
風谷 : (さわやかで人畜無害そうな笑みを振りまき、その場を通り過ぎようとするが……
一葉 : (風と書かれた緑の筒を手にもち
一葉 : コレを持っていきなさい。(風谷に突き出す
風谷 : ……??
風谷 : (何だコイツ?
オレオルさんが入室しました
一葉 : 良い?留学生。これはね、この学園、いえ、この大陸の風習で、
一葉 : 無病息災を祝って、チョコの入った筒を女性から男性にプレゼントするのよ。
一葉 : 決して意中の人とか、付き合いたいとか、将来を見据えてほしいとか、そういう重い意味はないの。
一葉 : だから受け取りなさい。(ぐいぐい風の筒を突き出してくる
オレオル : おーい!風谷くん――(曲がり角を曲がってきて、姿の見えた風谷に片手を挙げて声を掛ける男
風谷 : ……えっと。
風谷 : (あからさまに助けてくれという表情を向かってくるオレオルに向ける。
一葉 : あぁ。あなたも留学生ね。いらっしゃい。(オレオルにも気付き
一葉 : (地と書かれた茶色の筒を別の手に持ち
一葉 : あなたの無病息災も祈るわ。どうぞ。ええ。遠慮しなくていいの。(ずずいっと椅子から立ち上がって突き出してくる
オレオル : ……ん??
一葉くんじゃないか?
オレオル : ――ああ!なるほど!(合点が行ったように
風谷 : (ジェネシスの屋台みたいになってるな…。
オレオル : これは……トモチョコというやつだね!
一葉 : っちょ!
一葉 : そ、そんなハッキリ種明かししなくても良いんじゃなくて??
一葉 : 今その、留学生の無病息災を祝うという説明をね、、、(しどろもどろ
一葉 : だから貴方も「留学生」カテゴリ呼びをする事で渡してしまおうという私の機転が…
オレオル : うん?いいじゃないかい?トモチョコ。
オレオル : 僕も風谷くんも君の友人じゃないか。(はははー、と明るく笑い
風谷 : …………
風谷 : (断りづらくなったな…。
一葉 : ま、、、まあ、それならそれでもいいわ。ええ。
一葉 : 別に「トモチョコ」だとしても結局深い意味や重い意味はないのだからね。
オレオル : ともあれ。そういう事なら有り難く頂くとも?(筒受け取って
一葉 : せっかく9本も用意したのだし、2本ぐらいもらって行ってくれても構わなくってよ。
風谷 : (…まあ、仕方ないか。
風谷 : じゃあ、ありがたくもらいますよ、先生。
一葉 : ええ。どうぞ。
風谷 : (これ食ってキエったりしないだろうな……
オレオル : 流石マメだね一葉くん!
うん、ありがとう。
オレオル : 海咲くんに聞いた話だと、来月には3倍返しをするといいそうだね。
一葉 : ・・・まぁ。
風谷 : ……3倍?
一葉 : 律儀ね。素敵よ。期待しているわ。
一葉 : 一度女性を期待させたら裏切っちゃダメよ? フツーにヘコむからね。
オレオル : ああ、1ヶ月後がお返しをする記念日なんだってさ。(カザヤに
一葉 : 約束よ?
風谷 : …海咲、か。ずいぶん会っていないね。
風谷 : ・・・・・
風谷 : (おもむろにもらったチョコを食べ始める。
オレオル : あれ?そうなのかい?(カザヤに
風谷 : ……うん、思ったよりいけるね。
風谷 : ……そうだけど?会う理由なんてないさ。
一葉 : わ。わぁ!(目の前で自分の用意したチョコを食べられるという出来事にわぁ!してる
風谷 : …どうせそれなりに幸せにやってるだろうしね。
オレオル : ああ。今年ついに式を挙げるって…
一葉 : そ、それじゃあ、私はあと7本捌ーーーいや、多忙だから、おいとまするわね。
一葉 : やれる努力はしなきゃ気が済まない性質だから9本…いやこれが最大効率のはず…よね…うん…(ぶつぶつと
一葉 : それじゃあ留学生達。
オレオル : おや、そうなのかい?無事渡せるといいねぇ。
風谷 : ……(全く一葉の話が耳に入ってない。
オレオル : 僕も何かしらお返しを準備しておくから、期待しておいてくれたまえよ!(朗らかに笑って
一葉 : う。本当よね?期待して待ってしまうから覚悟しておきなさいね。
風谷 : (下を向きながら苦虫を噛み潰したような表情を一瞬見せ、
風谷 : ………まあ、幸せそうで何よりだ。
一葉 : それじゃあ………私、忙しいから・・・!(どこかへ7本持って消えていく
一葉さんが退室しました
風谷 : (穏やかな表情に戻る。
オレオル : はは、一葉くんには此方で良くお世話になっているしね。その分……あ。
風谷 : ……連絡を取る手段がお互いにないから、それは知らなかったね。挙式か。
オレオル : やれやれ、忙しい人だなぁ。
…それで…(風谷に向き直って
オレオル : ……うん。そうか、僕はてっきり連絡取ってるものかと思ってたよ。(何となく不味った感は覚えるものの
風谷 : 別に仲良しグループじゃなかったからそんなものさ。(気まづそうなオレオルを察して少しおどけたポーズを取る
オレオル : うーん、(そうも思えないけど…)そうなんだねぇ。
オレオル : 2人は君に会いたいと思ってるだろうけどね。どうだい、この機会にジェネシスに…
風谷 : ・・・・・。
風谷 : まあ、考えておくよ。(にこりと
オレオル : うん。(屈託無く笑って
風谷 : ………。(傷心旅行ももう少し続くかと思ってたけどな、と自嘲気味に思う。
風谷 : さて、ルウィア先生のところに向かうんだろ?
オレオル : ぁ、そうだそうだ。そのつもりで大学に来たんだったよ。
風谷 : じゃあ行こうか。それにしても、阿笠一葉も案外俗っぽいんだな。
風谷 : (とか言いつつ、阿笠チョコをかじりながらルウィアの部屋に向かう二人であった。
風谷さんが退室しました
オレオル : (歩き出し)うん?親交の贈り物だろう?気配りが出来るって事じゃ―(とかなんとかだべりながら歩いていく2名
オレオルさんが退室しました
最終更新:2023年02月18日 01:46