一葉 : 忙しい。
一葉 : いや、それ自体は良い事なのだけどね。
一葉 : 授業や生徒の修行で忙しいだけなら願ったりだけど、
一葉 : “事件”なんてもので忙しくなるのは望ましくないわ。
一葉 : しかも…何。
一葉 : いつの間にか“輝空”君が来ていたなんてね。
一葉 : 学業の道へ進まなかったと記憶していたけど……
一葉 : 理事長の繋がりか、はたまた市議会の思惑か…
一葉 : いや、考えるのは辞めるわ。
一葉 : 私は魔導と学業の事だけ考えて、政治や権力からは離れる。
一葉 : そう決めていろんなお誘いを蹴っているのだから。
一葉 : 今更気になってクビを突っ込むなんて、それこそ日頃から働いている彼らに敬意が無いわ。
一葉 : そう。だから。
一葉 : 今日も学業に忙しい………
一葉 : ………。
一葉 : (学習机から離れ、
一葉 : (校内を歩く
一葉 : …。
一葉 : (校内の木の近く
一葉 : (公園の休憩所のような
一葉 : (木製の机と石の椅子
一葉 : (簡単な作りの屋根
一葉 : ふぅ。一息入れましょう。
一葉 : (そう言ってそこへ座って
一葉 : エミリー………変な事件に巻き込まれて……可哀想に…
一葉 : はぁ・・・。
一葉 : (ため息をついて、ぼんやりと校内を眺める
オレオル : (大学構内を歩く男
オレオル : (片手に何かの袋を下げ、何かを探すように見回しながら歩いている
オレオル : うーん。(キョロキョロと
オレオル : 流石にこの広い構内を闇雲に探すのは無理があったかなぁ…?
一葉 : ふむ。(それを遠巻きに気付いて眺める
一葉 : 「探し物かしら?」(特定の方向にのみ声を集約して届ける魔法
オレオル : 誰かに訊いた方がいいかもしれないなぁ。しかし常に忙しい人だというし――ゎぁ!?
オレオル : えー、あれ?その声は何だか聞き覚えがあるような気がするけれど!
オレオル : 僕の記憶が正しければ一葉くんかな!?
一葉 : 「わざとらしいわね。机のほうにいるわよ。」(手を振って
オレオル : ??(わざとらしいかな??と首を傾げて)
オレオル : えーと、机机…… あぁ!(遠景に、テーブルに座る一葉の姿を見つける
オレオル : 今行くよ。探し人が見つかったからね!(言って、そちらに歩いていく
一葉 : 「うん。ココよ。」(手を下ろして両手を机に
一葉 : 「探し人。」
一葉 : 何…?私を探してたの…?(魔法無しに呟いて
オレオル : (休憩スペース?に近付いてきて
オレオル : あぁ、うん。今日は一葉くんを探していたんだよ。(屈託ない表情で笑って
一葉 : あぁ、そうなの。(???と近づいてくるオレオルを座ったまま見上げて
一葉 : それはまた、何でかしら?
オレオル : おや。…もしかしてもう過ぎてたりするかな?(腑に落ちない様子の一葉を見て
オレオル : あんまり日付の感覚が無くってねぇ…えーっと…今日は何日だろうか?
一葉 : 不思議な質問ね? 遺跡洞窟酔いが溶けてないのかしら?
オレオル : そんな感じだねぇ。『ルーインズ』内は空間と共に時間もあやふやというか…
オレオル : まあ、とにかくだよ。僕は14日に間に合ったつもりで来たんだけれど。
一葉 : ご苦労ね………14日?
オレオル : うん。あれ…
一葉 : 何? 話が見えないわね。
オレオル : 14日だったよね?三倍返しの日って。
一葉 : えっっっ???
オレオル : えっっ??
一葉 : え、ちょ、ちょっと、え。
オレオル : ほら、前に君がくれたじゃないか。トモチョコ。
一葉 : 私を探してたのって、その・・・???
オレオル : そのお返しをと思ってね。持って来たんだよ。(笑顔で袋を掲げて見せて
一葉 : え。。。ほんと?ほんとにね?
オレオル : ははっ、嘘は吐かないよ。
オレオル : ほら、受け取ってくれるかな?(袋を差し出し
一葉 : んっ、、、(座ったまま両手差し出して
一葉 : …、、んっ、、(袋を受け取る
オレオル : どうぞ。(袋を渡す
一葉 : その、
一葉 : これ、今、開けても、いいもの?(ドギマギした様子で
オレオル : あぁ、勿論!(店のショッピング袋に入った、包装された箱。手作業感のある素朴なラッピングだ。
一葉 : じゃあ・・・
一葉 : (机の上に、丁寧に箱を置いて、
一葉 : 箱。。。
オレオル : まあ…『三倍返し』のお眼鏡に適うかはわからないけどね。
一葉 : ふぅ…(一呼吸置いて
一葉 : バッチリ観てあげるわよ。(今更強気に取り繕って
一葉 : (ラッピングをピリピリピリピリと剥がす
一葉 : (ベリベリ。ベリベリ。
一葉 : (次第にラッピングを破き、、、
オレオル : (横長の平ための箱!包装がベリベリと剥がされ……
オレオル : (中の本体が露わになる
オレオル : (発掘!地層バウムクーヘン ~魔法石編~
一葉 : わ。。。わぁ。。。
オレオル : (箱に書かれている商品名 包装一部がむしめがねのように丸い透明フィルムになっており、中のバウムが見える
一葉 : 素敵………。え。素敵。(語彙力
オレオル : それはねぇ、食べ進める事で魔法石に見立てた九種類のジェリーグミを発掘できるっていう菓子なんだ。
一葉 : え。センスある。
一葉 : 私の九印チョコへの返しを含ませつつ、
オレオル : ははっ、喜んでくれて何よりだよ!見かけて、なかなか面白いものがあるなあと思ってね。
一葉 : え。自分の探掘エッセンスを入れて。
一葉 : それでいて食べ物。サイズ感。重すぎない。トモチョコ返し。
一葉 : え。センス………
オレオル : えっ(ものすごく冷静に判断されてる…!?
一葉 : どうしよ。
一葉 : 凄く嬉しいわ。
一葉 : ありがとう。(オレオル見上げて、笑顔で
オレオル : あぁ、どういたしまして!(笑顔で返して
一葉 : どうしよう。3倍所じゃないわ。
一葉 : 今まで貰ったプレゼントで1番嬉しいかも。
オレオル : ははっ、上手だねぇ。そうまで言ってもらえると選んだ甲斐があったよ。本当に。
一葉 : っ、、、。。。
一葉 : お、おうちに持ち帰ってから食べる事にするわね。
一葉 : 今、この場で採掘したら、その…止まらなくなりそうだし。
オレオル : あぁ、そうすると良いよ。お茶と一緒に、食事も採掘も楽しんでくれると何よりだね!
一葉 : …うん。
一葉 : えぇ。そう、するわ………
一葉 : そうね、ちょうど、ええ。ちょうど今、
一葉 : お家に親戚から頂いた美味しい茶葉があった気がするわね…
オレオル : よし、無事に会えて、渡せて良かったよ。そっか、それは丁度良いね!
一葉 : うん。
一葉 : そう。あなた。その、あなた、お茶は好きかしら?
オレオル : あぁ、好きだよ!良く家でも淹れてたし…こういう(冒険)生活をするようになってからも。
一葉 : そう…そうなのね。
オレオル : 何かとお供にしてるね。一葉くんもお茶は良く嗜むのかい?
一葉 : それなら、そのちょうど良い茶葉が、私のお家に今あるのだけど、
一葉 : 今日、この後にでもーーー
一葉 : 「PPPPPP!!!!」
オレオル : ―――?
一葉 : (現代キアシスの街並みに鳴る、ちょっとレトロな着信音
一葉 : っ、失礼。(何か言いかけていたが電話に出る
オレオル : うん。どうぞ。(短く答えて
一葉 : 「エミリー?!」
一葉 : 「…、、、………。」
一葉 : 「…わかったわ。そこに居なさい。すぐに行く。」
オレオル : 、………(その表情と声色が、明らかに深刻さを帯びていくのがわかる
一葉 : (素早く電話を終えると、顔色を変えて
オレオル : …何かあったのかい?
一葉 : ええ。緊急。悪いわね。
一葉 : (凄く悲しそうな目で魔法石バウムを見下ろしながら、立ち上がる
一葉 : 緊急だから。(理由は特に告げず、どうして欲しいかも言えず
オレオル : そうか。いいや、構わないよ。 気を付けて。
一葉 : {42: -光-}
一葉 : (指輪から記された魔法の光は、一瞬で一葉の体を何処かに消し飛ばしていく
一葉 : ーーーーー
オレオル : ――――!(眩しさに目を細めると、既に姿は無く
オレオル : …忙しい人だなぁ。(…否、でも、さっきの様子は、何か……
オレオル : ……
オレオル : (テーブルに視線を落とす さっき渡したばかりのバウムクーヘン
オレオル : …あれだけ喜んでくれてたんだから。きっとまた渡した方がいいよね。
オレオル : (破けた包装紙とバウムクーヘンの箱を袋に入れ直して
オレオル : (その場から歩き去る
最終更新:2023年04月07日 10:04