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名探偵の名推理 [エメル エレア エミリー 空太郎 コロン]

アレンシス : (アレンシス ロンズディール邸 内部
アレンシス : (阿笠一葉が「進路選択に備えた家庭訪問」を行い家の人間を引き付けて時間を稼いでいる間に、
アレンシス : (残る生徒達が邸宅内を捜索する手筈だ。
エメル : 「学生、即ち子供の私室は二階にあるもの…というのが青春小説での定番だけれど。」
エメル : 「どうやら名家の邸宅もそのお約束に則っていそうだねえ。」
エレア : ……あそこがニカの部屋。
エレア : (少し考え事をして、軽く首を振る。
エメル : ああ、なんとか使用人を撒いて辿り着けたね。
エメル : 空太郎氏には尊い犠牲になってもらったよ。
エメル : (彼等がいる二階の窓の外…吹き抜けの中庭では、
エメル : (ドローンが飛び交い、使用人の注意を一手に引き付けている
エミリー : 結構ハデにやったのね。ま、別にいいけど。
エメル : まあ、入ろうか。あまり時間を掛けてはいられないしね。
エレア : …お、おじゃまします。(小声で
エメル : フフ、年頃の青年の私室に忍び込むなんてねえ。(小声エレアの様子になんか楽しそうに
エメル : (続けて部屋に入っていく
エレア : 変な言い方しないでよ…、。(少し顔を紅くしながら
アレンシス : (年頃の青年の私室とは思えないくらい片付いている部屋。定期的に使用人の清掃が入るのだろう。
アレンシス : (ベッドに勉強用デスク。ソファ。本棚が三台ほど壁際に並び、その傍にミニテーブル。
アレンシス : ミニテーブルの上にはチェス盤が置かれ、駒が並べられている。綺麗に整えられた部屋の中で、ここだけ片付けられていないようだ。
エレア : ……。チェス、好きだったんだ。
アレンシス : (テーブルの上にはチェスの問題集も置かれている。明らかに途中のため、使用人もここだけ片付けずに置いておいたのだろう。
エメル : …(ふーむ。と見て
エミリー : …ふーん、エロ本でも探すか。(あちこちガサゴソ物色しながら
エメル : おやおや、可哀想に。(やれやれと笑って肩を竦める
エレア : ちょ、ちょっと…!!
エレア : そういうの、プライバシーの侵害じゃない…?
エミリー : しのごのいってる場合じゃなくない?
エミリー : エロ本隠してる場所探すくらいしっかり調査したらなんか見つかるでしょ。
エミリー : なんかヤケに焦ってるじゃん?
エレア : ………、。(黙り込んで怒りを露わにする
エメル : まあまあ、落ち着きたまえよ。今私達は「ニカ君が残しただろうヒント」を探してるんだ。
エメル : ならばわざわざ官能写本と同じような所には隠さないんじゃないかな?
エレア : ……!
エレア : あ、ありがとう…。
エミリー : ちっ。なんでアンタがお礼言うのよ!
エメル : という事で…(ミニテーブルの方に歩いてって
空太郎 : いっっ今っ、、!!(部屋に駆け込んでくる男
エメル : おや?
空太郎 : みんなで「エロ」い話とかしてたんですか?!!?!
空太郎 : (ぜえはあ息を切らしながらやってくる功労者
エメル : おやおや。無事逃げ果せたのは立派だけれど。君はドローンに盗聴機能でも付けてるのかな?
空太郎 : いやいやいやいや!?!?!?
空太郎 : 僕は純粋にエロい話をしている所に遭遇したいなというピュアな気持ちで急いでやって来た次第でしてそのえっとですね。
空太郎 : (色々とここまでの道中やってる技術は凄いが台無し感万歳の男
エメル : まあ、そのモチベーションは置いておこうか。話は次に進んでいるとも。
空太郎 : なる、ほど・・・
エメル : 露骨なコレが気になるね。 必勝局面問題集…か。(駒の並べられた盤を見下ろして
空太郎 : あ!?
エミリー : キモっ
エメル : 所謂次の一手問題って奴だね。必勝の局面から勝ち切る手順を考えるもの。(無駄に説明したがるキアシス学生
空太郎 : 確かにこの綺麗な部屋で、あの真面目君がやりかけの問題を放置して出かけるのもおかしーーーキモって何のことですかねえ!?
エミリー : アンタのことだけど?
空太郎 : ととととととにかく、、、
エミリー : はい、説明つづけて。
空太郎 : この問題には意味がある。。そういう事ですかねえ!?
エメル : あぁ、問題そのものに意味があるのか…それともコッチかな?(傍の本を手に取って
エメル : (パラパラと捲る
空太郎 : 問題…ふむ??
エメル : えっと、…これか。 (該当の問題が載ったページを見つける
空太郎 : 問題のページと……
空太郎 : 並んでいる盤面の駒を見比べて……
エメル : … 配置が違う駒が一つあるね。
空太郎 : まさかの並べ間違え!!?
エメル : どうだろうねえ? えっと、そうか。
エメル : 「白のビショップ」が一路ズレてるんだね。
エメル : (ひょい、と該当の駒を拾いあげる
空太郎 : それじゃあ問題として成り立たなくありませんか!?
エレア : 白のビショップ……
エレア : あやしいね。ニカのことだから無意味な練習問題はしないと思うけど…。
エメル : だろうねぇ。これじゃ詰まないし。 …(ズレていた駒を手に取って調べると
エメル : …あぁ。コレか。(「ビショップ」の裏側を皆に見せる
エメル : (紫色の…マーカー?で六芒星が描かれている
エメル : 六芒星か。ありふれた記号ではあるけれど。
ドローン : (ディスプレイ付きドローンがフワフワと部屋に飛んでくる
エメル : コレに心当たりがある者は―― ん。
コロン : 「あー。あー。みんな聞こえる?」
コロン : (ディスプレイに映るコロンの姿)
エレア : コロン先輩…?
コロン : 空太郎センパイから緊急の着信を受けた所なんだけど、
コロン : 「このカメラ…今ドローンの一基に接続されているのかな?部屋のみんなが見えるよ」
エメル : おや。名探偵へのご依頼というわけか。
エミリー : ………
コロン : 名探偵??へぇ……何何?
コロン : ドローン越しで何処まで出来るかわからないけど……もしかして謎のメッセージとかある感じ?
エメル : あぁ。今ニカ君の部屋を捜索中なんだけどね。あからさまに謎解きめいたヒントが残されていて。
コロン : ………(カメラから部屋の様子を注視する
エメル : 文殊の知恵を貸して貰えると助かるね。(カメラに触れ、チェス盤や駒、問題集がきちんと映るように
コロン : なるほど……ニカセンパイの部屋にやりかけのチェスがあるわけね。
コロン : いいよ……センパイからの挑戦状……解いてあげようじゃん!
コロン : この……ジーニアスシックスがね!(瞳が光って視力向上~~~!
コロン : まずはそのビショップだね。問題文と違う場所にあるという。
エメル : そうだね。「コレ」が描かれている事までは突き止めたよ。(カメラに「白のビショップ」の駒の裏…紫の六芒星を向けて
エレア : うん。ビショップだけがズレてるんだよね。
コロン : なるほど!手の込んだメッセージを残してくれて助かるよセンパイ!
コロン : ~♪(コロン君が学生探偵団に説明するときのBGMがドローンから流れ出す
エミリー : うわっ。うざっ。
エメル : フフ、あまり目立つ真似は控えた方が良いんだけれどねぇ。(言いつつ笑ってる
コロン : 「いや、ボクが流したわけじゃないからね!?」
コロン : 「と、とにかく進めるよ!」
エメル : ああ。是非とも。
コロン : 「ニカセンパイの残したメッセージはシンプルなサインのはずだよ。」
コロン : 「つまり、自分が、誰と、何処に、行かなきゃ行けなくなったか。」
コロン : 「ビショップ………このコマが示す人物を僕らは全員1人思い浮かぶはずだよね?」
エミリー : 何もったいぶってんのよ!
エメル : …『司教<ビショップ>』、か。なるほどねぇ。
エメル : 何、そのまま、先の会議でも浮上していた人物じゃないか。
コロン : 「そう。スバリその名で呼ばれている教員がこの学園にはいる。」
コロン : 「『司教<ビショップ>』イオン教授だ。」
エレア : キングが学園長、クイーンが阿笠先生…
エレア : そっか、そう言うことだったんだ。
コロン : 「あぁ。ココまでは誰を示すサイン。」
コロン : 「じゃあ何処に?って事なんだけど………」
コロン : 「その六芒星のマーク。それがヒント2つ目。」
エメル : フフ、という事はだ。
エメル : 君はこの印に心当たりがあるんだね。
コロン : 「うん。何の変哲もない。このキアシスでは毎日見かけるマークだけど、」
コロン : 「特定の教団ではもう一つの意味合いを含む。」
エメル : 教団。
コロン : 「上下左右対照にして、古来より使われる伝統ある魔法印。」
コロン : 「PUREの教団の隠れシンボルさ。」
エミリー : ……(わからないので靴で音をコツコツ鳴らしながらイライラ話を聞いている
エミリー : PURE…
エミリー : へぇ。思ったよりイカれた名前が出てきたわね。
エメル : PURE、か。その名と思想は耳にした事があるね。
コロン : 「あぁ。少しコレだけだとこじつけだけど、」
エメル : フフ、なかなか……このキアシスでは審議を呼びそうな教義を掲げていた筈だけれど。
エレア : PURE…そいつらがニカを…
コロン : 「イオン教授がそこの教団に出入りしてる…なんてのは噂話の一つでしかないし、確度も高くない。」
コロン : 「でも。ほら。ココにニカパイセンが残してくれたヒント3を足してみてよ。」
エメル : ヒント3。それは…
コロン : 「えっと、チェスでは1プレイヤーあたり2個のビショップを使うんだ。」
エレア : 3…?
コロン : 「ほら、白のビショップ、もう片方はすでにその盤面に配置されているでしょう?」
コロン : 「そして…更に付け加えると…」
コロン : 「チェス盤は白のマス32マスと黒のマス32マスに別れた64マスで構成されてて…」
コロン : 「チェスのコマで唯一ビショップだけが、」
コロン : 「最初に置かれたマスの色とは別の色に、決して移動しないんだ。」
エメル : あぁ、ビショップは斜めにしか動けないし。似たボードゲームと違い新たに打ち込まれる事もない。
コロン : 「そうそう!!」
コロン : 「それで…すでに設置されているビショップは…黒いマスの上に置かれているよね?」
コロン : 「じゃあ、ニカセンパイが残してくれたビショップを置くべき場所は・・・・・・・・」
コロン : 「白。」
コロン : 「白のマスに。六芒星の。司教<ビショップ>を置く。」
エミリー : ……それがどうなるって言うのよ!
エメル : 決して他の色に染まらない「白」。故に「PURE」…って事かな。なんだか詩的だねぇ。
コロン : 「うん。そうそう。でもちゃんと場所の答えになるのさ。」
コロン : 「ニカセンパイの作ったヒント、オシャレだよねえ。」
コロン : 「白のマス…真っ白の立方体の建物。」
コロン : 「・・・実はこの割と近くにあるって知ってた?」
エミリー : ……!
エミリー : ちょっとアンタら、マジであそこ行く気?
コロン : 「不気味に浮かぶ真っ白の立方体。」
コロン : 「それこそがPUREの総本山。今、イオン教授とニカセンパイが居る場所さ。」
エメル : フフ、そんな奇怪な建物がある事も、そこが宗教団体の本部だとも知らなかったよ。
エメル : けれど、そんな場所があるのならそれはもう答えが出たようなものなんじゃないか?
コロン : 「うん。今日日ケータイでも近影を調べる事が出来るらしいんだけど、」
コロン : 「ちゃんと浮遊した立方体の下には六芒星も描かれているらしいからね。」
エレア : うん…行くしかないね…
コロン : 「ニカセンパイはそれも示していたんじゃないかな?」
エメル : なんとかマップって奴かな? …やれやれ、個人の邸宅よりもよほど警備が厳重そうだけれど。
エメル : フフ、乗り込む気満々みたいだね?
エミリー : はぁ……
コロン : 「行くって言うなら止めやしない…というか止めるつもりなら推理なんて披露しないしね。」
コロン : 「でもそこの人達だけで突っ込むのは危険だよ。ちゃんと合流して向かおう。」
エミリー : そうね。数が多いし、何より全員イカれてるわ。
エメル : フフ、冷静だねぇ。まあ同意だとも?
エメル : という訳で、だ。逸る気持ちはもう少し抑えてくれたまえよ。(エレアを向いて
エレア : ……わかった。
エレア : 一人でも行きたいくらいだけど、その方がニカを助けられる可能性が増えるならそうする…。
コロン : 「じゃあ、集合場所をグループにポストするね。」
コロン : 「一旦そこに集合して…」
コロン : 「今度こそニカセンパイに会いに行こうか!」
エレア : ………、ニカ…。
エレア : みんなで、助けに行くから…
最終更新:2023年04月27日 16:06