クレプスキュル : ………(見送り
クレプスキュル : あ~あ。…行っちゃった。
クレプスキュル : ………(ぽつんと三角座りして
クレプスキュル : 寂しいなあ、寂しいなあ……
クレプスキュル : ・・・・・・
クレプスキュル : あいつらはあなたのこと絶対に認めない、わかってあげられるのは私だけだから。
クレプスキュル : 友達ごっこ、青春ごっこ。がんばってね。アリシア。
クレプスキュル : どうせ足が出るから。
クレプスキュル : 私が出させてやるから。
クレプスキュル : ……(ふらふらとカプセルに向かい
クレプスキュル : ふふふ。そうだ。
クレプスキュル : 今やっちゃえばいいんだ……。
クレプスキュル : (何やら怪しげな術式が展開される。
コロン : ーーーーー
エメル : ―――(場所は移り、部屋の外。PURE施設内、廊下
エメル : すまなかったねアリシア。彼女に余計な口を利かせてしまった。(廊下を歩きながら
空太郎 : 何やら怪しげな雰囲気でしたが、パンチはよくないですよおパンチは。
コロン : (アリシアに声かけするエメル達の前を歩く最前列の探査役
アリシア : …あ、いえ……
アリシア : だいじょうぶ……です……
コロン : みんな、止まって!(手を広げて静止の合図
アリシア : …?
コロン : 来るよ。(コロンの自己強化された聴覚がナニカを捉える
コロン : 早速クリーチャー達が。
クリーチャー : (何やら人間ならざる吐息と足音が近づいてくる音が聞こえてくる。
エメル : そうか。(体が再び――あたたかな光を纏う。
クリーチャー : フゥ……フゥ……
クリーチャー : (ぴちゃ、ぴちゃっと一足ごとに音がなる。複数体いるようだ。
クリーチャー : アオ…ハル…………
クリーチャー : (目標を視認した途端、ダッシュで人ならざるものが接近し、飛びかかってくる
コロン : 敵意しかない奴だな?!
エメル : (今の私は、満月――は少し過ぎて。立待月。
クリーチャー : キシャア!!!(鋭い爪と鋭い牙。そしてあえて作られたようなおぞましい顔
クリーチャー : (1体が空太郎にものすごい臭い粘液を吐きかける
空太郎 : うぎゃーーー!!!(頑張って避けようとするが粘液が襲いかかる
クリーチャーB : (もう一体がエメルにするどい爪で肉を抉り取ろうとする
コロン : 光よ灯れ!“光開術<コウカイジュツ>”!!
エメル : (『炎』か。わりに扱いやすい方だ―…ね!(鋭い爪の一撃を――敢えて腕に食い込ませるように受ける!
コロン : (吐きかけられた粘液に伸びる光の帯
コロン : (空太郎に向かっていた粘液がクリーチャーBの背中へと流れる
クリーチャー : (腕に爪を食い込ませたそのままエメルの顔を喰らおうとする
クリーチャーC : (……が粘液が背中に付着する。
エメル : 『慈たる炎』。(爪が食い込んだ腕から炎が噴き上がり、クリーチャーBの顔面にも
クリーチャーB : {#6F3198:?!!!(人間ならざる奇声をあげながらたまらず後ろに飛び退く}
コロン : (コロンはいつの間にか空気中のマナを纏った「プリズム剣」を手に持っている。使用する直前まで透明色にして隠していた。
クリーチャーB : {#6F3198:(火がなかなか消えない。必死で手で炎を振り払おうとする}
空太郎 : は、、、いきなり激しい戦闘ですねえ!!?
エメル : (炎自体の威力は然程でもないが。―よく見ると腕の方は徐々に回復している。
コロン : いっくよ!!(飛び退いたクリーチャーB目掛けて剣を構え
クリーチャーC : カァッ……(空間に何かを放射する。粉のようなものがあたりを舞う
エメル : まあ、あれだけ前置きしてくれていたらねぇ。何か来るのはむしろお約束だろうさ。
クリーチャーC : (錯乱効果のある花粉だ
コロン : チャージ・アタック!!(並以下の身体能力から繰り出す切れ味の鈍いプリズムの一刺しがBの腹を襲う
エメル : 『育みの炎!』(癒えた腕に炎を纏わせ、コロンの剣戟に合わせて炎を飛ばす
クリーチャーB : {#6F3198:ッ!!!(剣戟をもろに受けるが手応えが変だ}
エメル : (着弾と同時に、燃え上がり――魔力増強効果!
クリーチャーB : {#6F3198:(まるで剣戟のダメージなどないかのようにコロンに噛みつこうとするが、}
コロン : どおだ!!(拙い身体能力と低い火力。それでもやっぱり相手を斬りたい!
クリーチャーB : {#6F3198:(炎が一気に体を周り、身を焦がす…}
コロン : (エメルの手助けを経て炎の剣でクリーチャーBの腹を燃やす
クリーチャーB : {#6F3198:アアアアァ……(ひどいダメージを受けているようだ 攻撃もままならない}
コロン : ーーー(そして、、、攻撃中の隙に、、、錯乱の花粉を吸ってしまう
クリーチャーC : (アリシア、エメル、空太郎それぞれが異常な憎悪を持ってコロンを嘲笑っている…ような気がしてくる。
クリーチャーC : (もちろん妄想なのだが。
エメル : ― ―…、(戦場に散乱する花粉を防ぐ術は、今の「彼(?)」には無い
クリーチャーC : (記憶中枢にも作用し、過去のトラウマに由来するさもありそうな心のない罵詈雑言が妄想の中でコロンに浴びせられる
コロン : (”ジーニアス“発動中のコロンは五感が超強化され不意打ちに強い!
コロン : (ただし、
コロン : (感受性も豊かすぎて、花粉とか吸う!精神攻撃の影響も自分で深めてしまう!
コロン : うあああああああ!!!??!!
クリーチャーC : (味方への憎しみと攻撃衝動がコロンの心を支配しようとする。
エメル : ――ドイル君! やはりさっきの粉は…
コロン : こんなもの頼んでないっ!!(エメルに炎を纏ったプリズム剣で斬りかかる
クリーチャーB : {#6F3198:(その一方、クリーチャーBは炎に全身を焼かれたまま、動かなくなる。}
エメル : ――…あぁ、全く。今はそんな事を言ってる場合かい?(彼(?)も同じく花粉に曝されている。――が。今の彼は【陽】である。
空太郎 : 何事ですかねえ!?!?(味方に斬りかかるコロンパイセンを見て
アリシア : こ、コロンさん…?!
エメル : (回復支援に特化し、魔力防御耐性に富む状態。そういう身体をしている。
エメル : っ!(プリズム剣を腕で受ける
コロン : はっ!?避けるまでも無いってかよ?
エメル : ――……。あぁ、残念だねぇ。残念だけど。 そういった台詞はこの在学3年間で聞き飽きているんだ。
コロン : そうやって僕の不出来な体を見下してるんだセンパイは!!(めいっぱいプリズム剣に力を込める
アリシア : (あれ……なんだか……
アリシア : (その一方でアリシアの呼吸器官にも花粉が流れ込む
エメル : 頭の中を勝手に推し量られるのは、もう慣れてるんだよ。――あぁ、少しアツくなっているようだねぇ。(ジジジ、とめりこむ傷口から火種が起き
クリーチャーC : (様子を窺っている。同士討ちになったところを一気に攻めようという算段だ。
クリーチャー : (空太郎に臭い粘液を吐く
空太郎 : パイセン達がガチバトル始めちゃう!?どどどどどうすれば良いですかねえ?!(アリシアに話しかける
エメル : せっかくだ。もう少し燃えるといい。 『擁する炎』(傷口から炙る程度の淡い炎が吹き上がり、
アリシア : うるさいっ……
アリシア : うるさいうるさいうるさいっ!!!
エメル : (ステータス異常解除。コロンに根付いたデバフ効果が回復され癒されていく
空太郎 : ううううるさいですか僕!!?っぅっっぎゃーーー!(とか言ってる間に後ろから粘液を喰らう
アリシア : (アリシアの耐性上、攻撃衝動には抵抗力がある。だが、精神攻撃には…。
コロン : せっかくだ!?何年も炎上してたボクに今更これ以上求めーrーーっ、、
コロン : っっっ。。、、、(体内の花粉が浄化されていく
アリシア : く、クリーチャーって私のこと笑ってるんでしょ…?
アリシア : ……し、信じてたのに……
クリーチャーC : (すかさずコロンの首元を狙い、鋭い牙を光らせながら飛びかかる
空太郎 : 笑ってないですよおおおお!!(謎の粘液を食いながらの断末魔
クリーチャー : (アリシア、空太郎にさらに粘着性の粘液を吐き、動きを封じていく。
コロン : っ!(後に倒れながらCの飛びかかりを避けて、
エメル : ――、はぁ。…泥沼だね。(辟易と息を吐いて
コロン : ボクに攻撃は当たらないっ!!(Cの喉元を下から剣で突く
コロン : (ムキになった叫びは自分への鼓舞と自己嫌悪。物理攻撃は当たらないと言い換えずもう喰らわない決意として。。。
クリーチャーC : (不意をつかれて喉元を貫かれる
クリーチャーC : (一瞬動きが止まるが、ダメージがないようだ。
クリーチャーC : (そのまま、コロンを爪で切り裂こうとする
エメル : っ、!(全身に揺らめく光を纏い、クリーチャーCを横から蹴り飛ばす
クリーチャーC : (なすすべなく蹴り飛ばされる
エメル : ――…キリがない。一匹ずつ丁寧に叩こう。…茶々入れ、許してくれるかな?
エメル : ――…、(…光が揺れ、炎が揺らぐ。肉体の変質を予感する。次の私は――……
エメル : (二十六夜月。ぁぁ、そろそろ――……
コロン : もちろんですよセンパイ!あっちだって多人数ですしね!
コロン : 喉を突いたのにノーダメージって、いい加減自分の低火力っぷりに嫌気が差しますね!
エメル : (【陰】に寄る。――『水』、か。(己の中の月に応じ、エメルの肉体は変容する。
エメル : (今の所、外見に大きな変化は無い、が。今の彼―女、は、「どちらかというと女性」の印象を与える。
エメル : フフ、それは何より。(コロンの言葉に安堵し)…ぁぁ、それだけれど。
エメル : どうも単純な攻撃力の問題では無い気がするよ。不自然に攻撃が通らないというか。
コロン : む。そうなんですかね!?
クリーチャーC : (体勢を立て直し、ふたたびコロンに飛びかかる
コロン : 特定ミッションを終えるまで遂行するタイプの無敵召喚獣とか??
クリーチャーC : (動き自体はシンプルでバリエーションがない
空太郎 : (Aにどろどろ吐かれまくっている
エメル : あぁ、さっきの『炎』は通ったけれど―…(クリーチャーCに片手を差し向ける
エメル : 少し動きを止めていてくれ。(コロンに無茶ぶりして
空太郎 : んぎぎぎ。僕の方なら既に動き止まってますけどねえ!?(粘着性液に固められている
エメル : クール・ロゼ!(片手の先にシリンダーのような小型の魔法陣が形成され、弾丸のように高速の水流を発射する
クリーチャーC : ………
コロン : 止めるのは無理ですけど、当たらないのなら!(Cの突進を横方向にベクトル変換
クリーチャーC : (効果はないようだ。
エメル : 成程。(ふむ、と
エメル : これは…少し厄介だな。私が打点役になるのが望ましい所だけれど。
クリーチャーC : (エメルの方に向き直り、ゆっくりと加速しながら走り出す
エメル : (フ、とCを見て笑み)なんだ。囮役をさせてくれるとは好都合じゃないか。(迎えるように対峙する。片手には魔力水流を纏わせ
アリシア : ……く、くさいよぉ(粘液でべとべとになりながら半べそかいてる
コロン : やっぱり無敵型ですかね??(なら条件は…??
空太郎 : ああああアリシア様とこんな一緒にべとべとなんてそのこうえっとだいぶいけませぬね!?
空太郎 : でもセンパイ達はあっちで手一杯だし、自分達の事は自分達でしなければなりませんねえ!?
アリシア : 変な想像しないでください……
エメル : 炎は有効。水は無効。単純物理攻撃も芳しくないようだ。(コロンと共に情報整理
クリーチャーA : (そのまま空太郎に噛みつきかかる
クリーチャーC : (誘き寄せられるようにエメルにとびかかる
コロン : ま!ボクの物理攻撃力が低いだけかもしれませんけどね!
コロン : (後ろの空太郎はなんか一旦スルーして良さそうなので、エメルとCに集中
アリシア : こ、これ多分ロストパーク家の術式ですっ!!
アリシア : もともとプシュケが持ってた魔法と違うから…
エメル : トゥルビヨン・マレ!(片腕から水流が渦を巻いてCに迫り――魔力発光!
空太郎 : ぎゃあああ噛みつかれる直前ですねえコレ!? こんな身動きの取れない状況で魔法が使える魔法使いなんてーーー………
エメル : (勢いはそのままに、水流がどろりと粘性を帯び―クリーチャーCの動きを拘束する
空太郎 : いますねえ!?(空太郎の頭上に何処からか飛んできたドローン4機が雷弾をAに撃つ
クリーチャーC : (粘液に捕獲され動きが鈍くなる ダメージはないようだが、行動阻害は通るようだ
コロン : ロストパーク家の術式…?!
コロン : それなら…いや、元々持っていた魔法と違うって…???
クリーチャーA : (ばちばちばちとしびれて動きが一瞬止まるが、雷が地面へとアースのように流される ダメージはさほどない
クリーチャーC : グギ……(思うように身動きが取れないため、何かしらの行動の準備に移る
空太郎 : 印章魔法ー「雷」 4機のドローンによる綺麗な印章描きをご覧になって頂きたいですねえ!!
空太郎 : (4機のドローンが空中を飛び回り、多数の四角と傘のような蓋と、4つの点。つまりは「雷」文字を空中に描く
空太郎 : スタンが有効ならコチラで!!(印章からAに高圧電流が飛ぶ
クリーチャーA : (動きがにぶくなるが、のそりのそりと空太郎ににじり寄る
クリーチャーA : (先ほどよりもダメージがあるようだが動きがとまるには至らない
空太郎 : あれえ!!?有効なんじゃあないんですかねえ!!?
エメル : …(さて、どうしたものか。 空太郎氏も色々試しているようだけれど、
エメル : (こちら(C)も無視はできないな。何かしらの準備をしているようだ。)
クリーチャーC : (その瞬間、怪しげな花粉をエメルに向かって噴射する
エメル : ――(次の手を、)―――ッ!
エメル : ――エロジオン(浸蝕)!(差し違えとばかりに魔法行使。Cに纏わりつく粘性の水が更に変質
エメル : (対象を外側からじわじわと蝕む水属性魔法。
エメル : ――、、…(そして怪しげな花粉を浴びる。 咄嗟に息を止めるが、効果に晒される事は免れない―!
クリーチャーC : (動きの取れないまま、じわりじわりと侵食されていく
クリーチャーC : (吹き出した花粉は先ほど使われたものと同じ、錯乱花粉だ。エメルをトラウマの記憶が襲い、それをもとにした錯乱状態にかかる。
コロン : 捕縛は有効…!ただ、決定打にはもう一手欲しいけど…!
エメル : (先程の炎よりも些か攻撃的な魔術が続く。【陰】の性質。
クリーチャーA : (そのまま空太郎ににじり寄り、首元に噛みつきかかる
エメル : ――ッッ、、(エメルのトラウマと呼べる記憶は、どれも大学在学中にまみえたもの。
空太郎 : 結局噛まれるんですかあー!!?
空太郎 : こ、ここここんなに近づかれたら電撃を打ってはアリシアさまにも感電がー!?(噛まれる直前にまさかの電撃を引っ込める
エメル : ッ、、、!(今の【陰】たるエメルは、【陽】の時よりも魔力耐性に欠ける。 頭を抱え
エメル : ――嗚呼、、全く、こんな時に――……
コロン : センパイ!(様子がおかしい??)さっき使ってた治癒魔法は!?
エメル : 、、、っ、、今の「私」じゃ、使えない――…
クリーチャーA : …!!
アリシア : (クリーチャーAの動きが寸前で止まる
アリシア : つ、使いたくなかったけど…
エメル : ――ぁぁ、そうだ。「どうせ何でもできるんだろう」なんて、思われているかもしれないけれど。
アリシア : おいでなさいませ、アガルタッ!!
アリシア : (クリーチャーAの体に印象が浮かび上がり、猛烈な重力がそこにかかる。
エメル : 「全属性魔術を使える」なんて触れ込みもね。…あぁ、それ自体は間違いじゃないさ。…
クリーチャーA : (猛烈な重力とともに地面に這いつくばる
コロン : あ! センパイそれ、さっきの錯乱花粉を…!
空太郎 : アリシア様そんなの使えたんですねえ!?
アリシア : ほ…ほっといてください…!!(手を広げて、Gをクリーチャーにかけながら
エメル : 「飛び級でエリートぶって、皆を見下してるに違いない」――とかね…!
エメル : どいつも、、こいつも……ッ!(片手で頭を抱える 自身に外的作用がある事は分かっている 理解している、筈だ。
エメル : 「私」を勝手に形容するな――……!
コロン : っっっと!!
コロン : 錯乱状態のセンパイっっ!
コロン : その「飛び級でエリートぶって、皆を見下してる」って単語、、、
コロン : すっっっげえボクのハートにグサグサ来るので、
アリシア : エメルさんっ?!(意識が一瞬そちらに逸れる
コロン : 「「「辞めてくださいー!!!」」」
エメル : ―――はぁ、、注文が多いね情報通のキm ッ!!
コロン : (咄嗟に、無意識に。“エメルへ向けて” ジーニアスツー(聴覚バフ)をかけていた
クリーチャーC : (錯乱しているエメルの首筋に狙いを定める
エメル : !!!(両耳を塞いで俯く 実質スタンだ
コロン : (錯乱する幻覚をも貫通してエメルに自分の言葉を届かせる荒技
クリーチャーC : (弾丸のようにすさまじい速度で硬い種を口から射出する
エメル : ――――――
コロン : 今センパイと話してるでしょうが!(Cに向かってキレ気味にプリズム剣を振るって
コロン : (硬い種はプリズム剣から流れでた光のレールにのって軌道を描き
コロン : “光流閃”っ!(Aの背中へ向けて放たれる
エメル : ――――――………ああ。(俯いたまま
クリーチャーA : (意識?の範囲外からの弾丸は直撃する
クリーチャーA : (地面にへたばりながら、何かしらの行動準備に移る
エメル : …感謝するよ、ドイル君。 荒業のお陰で正気を取り戻せた。
エメル : ――漸く絡繰も掴めた。 そして―――……
エメル : 時は満ちた。 ―――月は、消えたけれどね。
クリーチャーA : (勢いよく膨らみ、アリシアたちに向けて錯乱花粉放出の準備に移る
エメル : ――――
エメル : ―――新月だ。(エメルの全身に黒く異質な光が奔り
コロン : センパイ…?(エメルの方を見つめる
エメル : ―――(急速に髪が伸びる。肉体はしなやかに、曲線みを帯び。 そう、この変容は……
エメル : 『アルティオ』――(新月の夜に明らかとなる、『彼女』の姿。
アリシア : エメル、さん…?!
クリーチャーA : (勢いよく花粉を噴射する
アリシア : あっ…(虚を取られながら、口を押さえる
エメル : ―――……はぁ、気付いてみればだね。炎に弱く、水に強い。粘液に花粉に、種…(いつもより少し高い声。彼女が彼女である故か。
エメル : 要するに君達は、(クリーチャーCに片手を翳すと
クリーチャーC : (奇音を立てて威嚇する
エメル : 『光無き地では生きられない』。(周囲に漆黒の暗闇エネルギーが発生。クリーチャーの全身を塗り潰すように覆い尽くそうとする。
クリーチャーC : ガ…ガ……・・・(見る見るうちに乾涸びていく
エメル : ――どうかな? 私の回答は。(シンプルに魔力任せの直撃型の侵蝕魔法だ。普通に厄介!
クリーチャーC : (そのまま灰のようになり消える
エメル : おや。どうやら解を得たようだ。(続けてクリーチャーAに手を翳し
エメル : (同じように周囲に暗闇エネルギーを生み出し、光を与えぬよう覆い尽くす
コロン : 光を奪う…?
コロン : そうか光合成…!?
クリーチャーA : ゲ…ゲ…・・・(同様に瞬く間に乾涸びていき
クリーチャーA : (灰のようになり消える
エメル : あぁ。恐らく彼らは植物をベースに作り出されたモノだったんだろう。
アリシア : げほっ…げほ‥(息を止めていたようで、堪えきれず咳き込む
エメル : …仕舞いかな。 さて、――…(離れた空太郎、アリシアの方を向いて
エメル : 無事かな、そちらは。
アリシア : (頭がぐるぐる周り、動悸がひどい
アリシア : (でも、ここで迷惑をかけちゃいけない
アリシア : は、はい……なんとか…
アリシア : でも…
アリシア : エメルさんは…女…なんですか…?
エメル : … 「今は」、という答えになるね。(長く伸びた髪、曲線みのある体は、確かに女性のそれ
エメル : 今は女だけれど、男である時もある。
アリシア : 「今は」…。そっか……。
アリシア : ……よかった……。
アリシア : (といいつつ、三角座りでかがみ込む。気分がわるそうだ。
アリシア : (というよりも、破壊衝動を抑えているのだろうか。
エメル : 私の中の月に応じて肉体が変化するんだ。振り子のようなもので、基本的には、常にどちらも入り交じっている。
エメル : …あぁ、顔色が悪そうだね。長話を聞かせている場合じゃなかったか。(歩み寄って
コロン : 「月」ですか……そういう魔術というか…種族というか…?
空太郎 : 大丈夫ですかアリシアさまぁ!?
空太郎 : (この男。何度も花粉直撃ゾーンに居たはずなのにケロッとしている
アリシア : (……あ、どうしよ…やばいかも……
空太郎 : (対魔力耐性とか対植物耐性とかではなく、単にトラウマが無いらしい。強靭なメンタル。
エメル : 妖精種の一つさ。かつては「月妖」と呼ばれたもの。(コロンの言葉に
アリシア : (ばたんと倒れる
エメル : 旧き種の一部が持っていた性質を、どうやら私は持って生まれたらしい。先祖返りと言うやつかな。
コロン : 古代種みたいな……?
コロン : って!?(アリシア見て
エメル : 、 アリシア。(はっとして、歩を早めて駆け寄る
空太郎 : アリシア様ぁ!?
アリシア : (お姉ちゃん…お兄ちゃん・・・ママ・・・・・((記憶がぐるぐると反芻する。大半が暗い地下室の記憶だ。
エメル : (傍に屈んで)大丈夫かい。
アリシア : あ……(エメルの顔を地面から見上げる
アリシア : だめかも、しれないです……
空太郎 : ち、致命傷ですかぁ!!?
コロン : そんなはずは無いですよっ!
エメル : …あぁ、肉体のダメージは然程でも無さそうだ。となると精神的なものかな。
アリシア : ((地下室にいたころ、ずっと恋愛小説や恋愛漫画ばかり読んできた。恋愛というものに憧れをいだき、それだけがその頃のアリシアの生きる糧だった。
アリシア : ((だが、うすうすと自分の恋愛は醜く、歪んだものになるだろうという予感があった。
アリシア : (この人を独占したい全部私のものにしたい私だけを見てほしい
アリシア : (鼓動が自然と高鳴っていく
アリシア : ……だ、大丈夫です。(ふたたび座り直し、目を伏せる。
エメル : …ぁぁ、少し休むといい。色々あって気疲れしただろう。
アリシア : は、はい……(まじまじとエメルの顔を眺めながら横になる
エメル : (横に伏したアリシアを確認し
エメル : 失礼。(彼女の背中と膝の裏に腕を入れ、抱え上げて立ち上がる
アリシア : きゃっ…!
空太郎 : あわわわわあ!
エメル : …ずっとここに居る訳にも行かないからね。「今は」同性の私の運搬で許しておくれよ。
コロン : ゎー(ぼぅっと紳士なエメルの言動を見ている
アリシア : あ、はい……(ぼーっとした頭で
アリシア : 同性でも…
アリシア : (異性でも…どっちでもいいな……
アリシア : (エメルさんだったら…いいや……
クレスプキュル : ふふふ。(こつこつと靴音を鳴らしながら、そこに何食わぬ顔で現れる。
コロン : (聴覚がそれを捉え
エメル : さて、行こうか。 追っ手を送られないとも限らないし、ロンズディール君の捜索に…
コロン : やあ! 今更何しにきたのさ?
クレスプキュル : ええ~、なんか騒がしいなあ、って。
コロン : (クレスプキュルの方へ向いて先に声をかけた
コロン : 危険な生物を放し飼いにしてるなんて、
コロン : とんだ危険居住地だね、PUREって所はさ?
クレスプキュル : ふふふ。かわいかったでしょ?
クレスプキュル : 「アリシア」だったっけ。ふふふ。
クレスプキュル : なんかすごい発情したって顔してるね~。
空太郎 : 何故そこで「アリシア」様のお名前が!?
クレスプキュル : 気持ちわる。
コロン : おい、わざわざ現れてなんだよその言い草は。
アリシア : (もはやクレプスキュルの声が耳に入らない!夢現で頭がぼーっとしている!
クレスプキュル : えっ。素直な感想だよ?
エメル : ……はぁ。(プシュケの言葉に溜息吐いて
エメル : 放っておこう。彼女はそういうやり方でしかコミュニケーションが取れないんだろうさ。
クレスプキュル : ・・・・・・・
エメル : 嫌悪して、否定して、それに反発される形でしか反応を得られない。
クレスプキュル : うるさい…
クレスプキュル : うるさいうるさいうるさい!!!
クレスプキュル : (あたりに虹色の気体が充満し始める
エメル : おやおや。どうやら図星の様―――、(普通にヤバい気配が立ち込めてくる
クレスプキュル : あんたに、あんたに何がわかるっ!!!!!(気体の濃度がどんどんと濃くなっていく
コロン : コレは…!(強化された視力で見るまでもなくヤバい気配!
エメル : (敵の根城で煽り散らかすものじゃないぞ!
コロン : (奴の魔法はクリーチャー操作だけじゃ無かったのかってのかよ!?
クレスプキュル : (第五元素。火・水・風・土に分岐する以前の元素の原初的な形態。
クレスプキュル : (安定した存在ではないため、これほどの濃度の第五元素を操った魔術師を数えれば右手の指で足る。
エメル : …『何がわかる』、ねぇ。フフ、いつも私が思っていた事だが――…
エメル : 『わかる』こともあるんだねぇ。そう、例えば――
エメル : 君のそうした歪な偏愛を、彼女は望んでいなかったんだろうさ。(『彼女』を紳士的に抱きかかえ、プシュケに言ってのける女
クレスプキュル : ・・・・・・・・・
クレスプキュル : (ぷっちーん、と何かがキレる音がする。
クレスプキュル : (一番言われたくなかったことを、言われた。
クレスプキュル : だいっきらい…‥!!!!!(次の瞬間、
クレスプキュル : (凄まじい爆音があたり一面に鳴り響いた。
最終更新:2023年06月21日 21:54