ほのか :
ほのか。
ほのか :
そう。
ほのか :
・・・
ほのか :
(ほのかは選手では無かった。
ほのか :
(ドラフトに他の選手は色々選ばれているのに自分が選ばれない事への劣等感
ほのか :
(などは
ほのか :
(そんなに無く
ほのか :
(ジルギスとかも選ばれてないし
ほのか :
(単にルールとの相性だろうと
ほのか :
(割り切る事にしている。
ほのか :
・・・
ほのか :
(しているったらしている。
ほのか :
(鳳凰ラピエル灰簾ツカサ。順当すぎる選定。
ほのか :
(日輪………
ほのか :
(まあ、そういうこともある。
ほのか :
・・・
ほのか :
なんだか。
ほのか :
・・・
ほのか :
(ツカサや他の熱戦を繰り広げたファイターに労いの言葉でもかける
ほのか :
(部活の後輩的な
ほのか :
(ベンチ盛り上げ選手的な
ほのか :
(そんな活動をしようと駐屯地までやってきたが…
ほのか :
・・・
ほのか :
なんだか。なあ。
ほのか :
(気分が乗らなくなってしまった。
ほのか :
(まあ、そういうこともある。
ほのか :
そもそも・・・
ほのか :
(一回戦の鳳凰から行くのがスジだが、なんか重苦しい雰囲気だったので行けず
ほのか :
(じゃあ二回戦ってことにしたけど、
ほのか :
(まだ1ラウンド残ってるし、半端は良くないね。
ほのか :
・・・
ほのか :
せっかく来たけど。。。
ほのか :
・・・
ほのか :
(せっかく来たというわりにはジャージ姿だ
ほのか :
(GBB
ほのか :
(グレートボインバスターの格好で来たら、
ほのか :
(なんか試合出たがってるみたいで
ほのか :
(ドラフトで選ばれてもないのにその格好でくるのはちょっとアピールがすぎる
ほのか :
(お給料の発生しない夢の中までそんなプロ根性魅せるのは、
ほのか :
なんか、違うし。
ほのか :
・・・
ほのか :
そうだ。
ほのか :
(普段行けない所に行こう。
ほのか :
・・・
ほのか :
(行き当りばったりの思考と行動だが、
ほのか :
(これはこれでいいのだ。
ほのか :
(休みの日のスケジュールにまで計画性を求められちゃたまんない。
ほのか :
(バカみたいにスイーツを食べたりしないだけ褒めて欲しい。
ほのか :
(夢の中でだってみんなの記憶に残るなら滅多な事は出来ない。
ほのか :
(なら、こっそり。
ほのか :
・・・
ほのか :
(隠れeスポーツバー
ほのか :
(フォーデンの最新にして最深。
ほのか :
(ファイター至上主義のこの街で、フェニキシアンゾーン以上に新規新鋭を貫くこの場所。
ほのか :
(これでも有名人なジャージほのかがおいそれとは行けないので、
ほのか :
今日ぐらい。いいよね。
ほのか :
(こっそり行ってみる事にした。
ほのか :
ーーーーーーーーーー
ほのか :
ついた。
ほのか :
(ジャージほのか。eスポーツバーにIN!
ほのか :
お金払わなくて良いのかな…
ほのか :
夢だし、良いよね?
ほのか :
…
ほのか :
………
ほのか :
(バー内に勝手に侵入して
ほのか :
(オレンジジュース(???)をグラスに注ぎ
ほのか :
なんか…良いのかな…ほんとに…
ほのか :
(オレンジジュース片手に店内をうろつく
ほのか :
(奥の奥へ行くと…
ほのか :
広いんだな…この隠れ家…
ほのか :
(古めかしいアーケードゲーム機。シドリーからの型落ち品の輸入か?
ほのか :
・・・?
??? : (こういう店は奥に広い。事が多い。 隠れ家的というやつか。
??? : (そんな訳で、奥の奥。店の最奥にある広めのテーブル席。
??? : (ほのかの耳に静かな物音が聞こえる。 人の気配だ。
ほのか :
(あれ? もしかして店員さん…?
ほのか :
・・・
ほのか :
(物音の方へ近づいていく
??? : (パチ、パチ、と。 軽くて硬めの物同士を打ち付けるような。
??? : ……と、此処で… (小声で呟く、男の声。店内BGMが掛かっていればどれも掻き消される程度の音量だが。
ほのか :
・・・(近づいていき
ほのか :
・・・あ!(小声の男を見かけて声を出す
??? : (テーブルには81マスで区切られた盤。 盤上に、はたまたテーブルにも置かれた駒は将棋のそれだけではなく。
??? : (他のボードゲームの駒を拝借してるのだろう。テーブル上は思いの外雑然として、つまり……
??? : ……ん、(案外好き放題遊んでる。
ほのか :
(ジャージ姿で、いつぞやと違いサングラスは無し。
ほのか :
(なぜかオレンジジュースを入れたグラスを片手にうろつく…爆乳女子選手(OFF)
春慶 : …(現れたほのかと目が合う、着物姿の男。
春慶 : ……どうも。(何を言うか迷って結局無難に挨拶した。
ほのか :
…あ。はい。
ほのか :
その………おめでとうございます。
春慶 : …ぁぁ、うん。(絶対その為に来たんじゃないよな…とは理解しつつ。
ほのか :
(ひとまず祝辞。バトルロイヤルにおける称賛の言葉は結構難しいものだが、あの春慶の活躍は褒める所しかあるまいて。
春慶 : ありがとう。(讃辞は受け取る。卑下する方が感じ悪いだろう。
ほのか :
…何を、しているんですか?(本当に何をしているかわからないので訊く
春慶 : 振り返りだよ。さっきの試合の。(将棋盤に視線を落として
ほのか :
・・・。(すんっとした目で、盤面を見る
ほのか :
・・・。・・・。
ほのか :
反省会のようなものですか?
春慶 : そんなとこかな。 あっちのモニター(無音のテレビ画面を指差し)、観客席用の試合映像が流れてるでしょ。
春慶 : あれで他PLの動向を補完できるから、試しに全体の一連の動きを並べてみようかなって。
ほのか :
・・・ふぅん、、、
春慶 : どっちかというと棋譜並べみたいなものか。
ほのか :
なんか、やっぱり、
ほのか :
本当ストイックなんですね。・・・。・・・。ぁ。すごいです。
ほのか :
(一個はなれたテーブルの椅子に座って、オレンジジュースを飲む
春慶 : まあ…半ば趣味だよ。好きでやってるだけ。
春慶 : 次戦に繋がる物もまあ、あればいいとは思うけどね。
ほのか :
全選手の動向を………(モニターも見ながら
ほのか :
っ、すごいですね。
ほのか :
……ぅゎ、これお酒だ。(半分ぐらい呑んじゃったオレンジジュース見ながら独り言
春慶 : は。…大丈夫なの?(怪訝そうにほのか見て
ほのか :
ぁ。聞こえてました?
ほのか :
…別に良いですよ。私、試合呼ばれたわけじゃないですし。
ほのか :
そんなに酒弱い“キャラ”でも無いんで、特になにも変わりませんしね。
ほのか :
(そういう本人だが、明らかに平時より口数は増えている)
春慶 : (あんまりボリューム差無かったよ)…ま、夢だし。そう悪酔いする事も無いか。
ほのか :
試合にも出ず3回戦を前に酔っ払ってロクに観戦もせず、じゃあ本当に何しに来たかわかりませんし、
ほのか :
大丈夫でしょ。大丈夫です。だいじょぶですよ。このぐらい「ほのか」は。
ほのか :
(残ったオレンジジュースを飲み
春慶 : 酒の強弱まで設定優先なんだ。 なんか大変だね。(嫌味でもなく
春慶 : …そもそも未成年じゃなかったっけ。深くは突っ込まないけど。
ほのか :
そうですよ。「プロ」なんですから。当然ですよ………(空になったグラス見て
ほのか :
パッチテストって知りませんか?プロ棋士は。
春慶 : あぁ、ファイターはそういう検査多いわけね。
ほのか :
いいえ。
ほのか :
…お酒の強さを測るパッチテストの結果をファン限定公開のプロフィールに載せるんです。
ほのか :
そうすると
ほのか :
if妄想で飲みシチュとかするときに捗るんです。
ほのか :
…売れセンですよ。
ほのか :
(なんだか淡々と説明し、
春慶 : …… そうなんだ。(ようわからん世界だな…と思うも
ほのか :
…(近くの棚にあった見るからに酒な缶を手に取る
春慶 : …その辺にしといたら?(頬杖ついて横目に
ほのか :
………貴方に差し上げようと思っただけですけど。(頬杖つく男を見て
春慶 : 遠慮するよ。 酒は…
ほのか :
そうなんですね。
ほのか :
飲まない“設定”ですか?プロ棋士さんは。
春慶 : 得意じゃないから。(苦手、とは言わない。弱くはないのかもしれない
ほのか :
ふぅん。
ほのか :
…はぁ。そうなんですね。
春慶 : ……(少し様子が違う事は察せる。だがわざわざ突くような間柄でもない。
春慶 : (駐屯地に選手以外が訪れる事は、…まあ弟がやってたから出来るんだろうが
ほのか :
(考える春慶を尻目に缶を開ける
春慶 : (恐らく同業のファイター経由でこの催しを知って、…ならなんでこんな所に来てるのやら。
ほのか :
(プシュっと泡の音。今度こそわかりやすくお酒。いわゆるビールだ。
ほのか :
…(乾杯。も言わずに黙って飲み始める
春慶 : …(ぁーぁ。と頬杖突いたまま 特に何も言わないが
ほのか :
良いじゃないですか。
ほのか :
夢の中ぐらい………
春慶 : そうだね。止めないよ。
ほのか :
………
ほのか :
そうだけど、そうじゃないんです。
春慶 : ……は?
ほのか :
…(思わせぶりな事を言いながらビールに口をつける
ほのか :
「ほのか」じゃなくて、
ほのか :
………
ほのか :
貴方達「プロ」の事ですけど。。。
春慶 : ……(はぁ、と一息吐く。 「わざわざ突く」と腹を決めた合図でもある。
春慶 : どうしたの。さっきからやけに捨て鉢だけど。
ほのか :
………
春慶 : 言いたい事があるなら言いなよ。
ほのか :
………それなら。言っちゃいますけど。
ほのか :
……そんなに言うなら。仕方なくですけど。
ほのか :
…春慶プロ、既に強いじゃないですか。
春慶 : ……(色々返す言葉が過ぎるが、まあ黙って。
ほのか :
………既に。強い。強い人です。
春慶 : ……
ほのか :
そうですよね?
春慶 : …基準を何処に置くかにも拠るけどね。(案外と即答せず
ほのか :
………一番嫌な答えです。
ほのか :
…(ビールをごくごくと飲んで
春慶 : せめて堂々と強いぶれって?…そうも行かないよ。
春慶 : 今の僕は棋界最強じゃないんだから。
ほのか :
………
ほのか :
それは……知らないですけど。
春慶 : だろうね。あんまり知られた世界の話じゃないし、周りに態々説明もしない。(そもそも
ヴァースで将棋界というのはニッチすぎる。
ほのか :
でも。
ほのか :
春慶さんは、
ほのか :
フォーデンプロファイターのチームにドラフトで選出されて、
ほのか :
他の道場のフォーデンプロファイターのチームに勝ってます。
ほのか :
そればかりか…ヴァース中の有名人を相手とって勝利してます。
ほのか :
………
春慶 : ……ぁぁ。そういう。
ほのか :
ほら。そんな感じ…
春慶 : それこそ「基準を何処に置くか」だね。 仮に狭いコロシアムに1vs1で放り込まれたら結果は出せないよ。
ほのか :
じゃあ、その状況で「ほのか」に負けると思いますか?
春慶 : 君の戦闘技能を全部把握してる訳じゃ無いけど。負け筋が無いとは思わない。
ほのか :
………
春慶 : ていうか、君が最初から「勝てる筈ない」って思ってるだけなんじゃないの。
ほのか :
っっ!!
ほのか :
それがダメだって言うんですか…?
春慶 : …試合見てたんだよね。 じゃあ僕の召喚に準備が要る事も解る筈でしょ。制限も多いし、対策は幾らでも見出せる筈だ。
ほのか :
………ぁー。。。
春慶 : そういう事を考えないで試合するな、……とまで言う心算は無いけど、
ほのか :
もうっ、ほんっと………
ほのか :
そういう所です。
春慶 : 感情的に当たられる謂われまでは無いかな。
ほのか :
………
ほのか :
ごめんなさい。(謝り
春慶 : ………急に落ち着くんだ。
ほのか :
………
ほのか :
なんで。
ほのか :
なんで、そんなに「強くあれる」んですか?
春慶 : なんで、って。 ……(少し考えて
春慶 : 考える事と、勝つ事が好きだから。
ほのか :
………そっか。
ほのか :
薄々わかっていたけど、残酷な答えですね。それ。
春慶 : 好きだと思える畑を生業にしたんだから、後はとことんやるだけだよ。 …(ほのかを見遣って
ほのか :
それなら、
ほのか :
私は?
ほのか :
「ほのか」は…?
春慶 : ……うん。(今まさに訊こうと思っていた事
ほのか :
(ビール缶を机に置いて、春慶を見る
春慶 : 君は楽しくないの?
ほのか :
………
ほのか :
…“私”は、夢の中でまで勝とうなんて思えなかった。
ほのか :
ドラフトに選ばれなくても、お給料が出ないなら………悔しくないし。
ほのか :
今日この日しか使えない戦略なんて考えるつもりも無かったし………
ほのか :
なのに……どうして…
ほのか :
あなた達は、“そう”なの?
春慶 : ……
春慶 : 将棋棋士は遊戯を本気で遊び続けるプロ。 ファイターの面々は、試合や戦いがそうなんだろうね。
ほのか :
だから夢の中でも全力で挑むし、
ほのか :
誰の目から見ても快勝でも、
ほのか :
(盤に目線を落として)反省会に勤しむ?
春慶 : …(え、逆に感想戦しないとかある? と思うが
ほのか :
あの試合を見たら、勝者<あなた>に対して、「ほのか」の勝ち筋を考えてなきゃ行けないの?
ほのか :
(ーーーーー …試合見てたんだよね。 じゃあ僕の召喚に準備が要る事も解る筈でしょ。制限も多いし、対策は幾らでも見出せる筈だ。
春慶 : (火に油だってことは解る。)…
春慶 : (まあ人それぞれなんじゃない。さっぱり切り替えて観戦してる人も痴話喧嘩してるのもいたし。…とか言うのもアレなのは解る。
春慶 : ……勝ちたいなら。 勝ち続けたいと君が思ってるなら、そうなんじゃない。
ほのか :
………
春慶 : …プロファイターと言っても複合的な要素がある。 闘技場で戦う事。勝ち負けを競う事。その為に努力する事。多くの観客に見られる事。声援を貰う事。
ほのか :
思えて、無いですよ、、すでに。
春慶 : 君は、その何処かしらに魅力を感じて、それ(プロ)を続けてるんだと思ってたけど。
ほのか :
………。。。
ほのか :
私、
ほのか :
ずっと「ほのか」じゃないんです…。。。(謝るように俯いて
ほのか :
ツカサプロが、「砕動-砌場ツカサ」じゃなかった時を見た事がありますか?
春慶 : ………
ほのか :
「荒廃した宝石鉱山-灰簾」は?「聖剣闘士-エペ・ラピエル」は?
ほのか :
…(顔上げて
ほのか :
…「巌黒春慶」棋士は?
ほのか :
みんなずっと、ずっと、ずっと「プロ」なんです。
春慶 : ………
ほのか :
「ほのか」は現実でさえ、ずっと「ほのか」じゃ居られないし。
ほのか :
夢の中なんて、(ビール缶再び手にとって呑んで
ほのか :
こんな風に怠惰で無意味………
ほのか :
………
春慶 : それを君は後ろめたく思ってるんだ。
ほのか :
………
ほのか :
(春慶を見つめて
ほのか :
…
ほのか :
…はい。(涙を流す
春慶 : ……。そう。
ほのか :
………
ほのか :
勝つために考え続けられない私は……きっとプロファイターには向いてないんです。
春慶 : ……(多分、突き詰めると残酷な結論に行き着く。それは適性とか才能の問題だろうから。
春慶 : ……難しいね。 僕ならこう考える、とか今言われてもしんどいでしょ。
ほのか :
………きっと、そう、ですね。
春慶 : ……… あぁ。でもさ。
春慶 : ドラフトに選ばれなかった事は、悔しかったんでしょ。
ほのか :
………っ、。。。
春慶 : ……そう思える事は、きっとプロファイターに向いてるよ。 …少しね。
ほのか :
っっ、、。。
ほのか :
………っ、、悔しがってるだけでも、、、ですか?
春慶 : あぁ。悔しささえ無くなったらきっと終わりだから。
ほのか :
………っ、
ほのか :
それだけなら、ありますよ。“私”にも。
ほのか :
負けたら悔しいし、サボったら悔いるし、選ばれなかったら泣いちゃいます。
春慶 : そう。良いじゃない。…(言って、傍の棚に手を伸ばす
春慶 : (取り出す缶は…二本。 自分と、ほのかの前のテーブルに置いて
春慶 : じゃ、悔しい自棄飲みでもしようか。(ようするに、付き合うよ。と
ほのか :
………
ほのか :
そんなのに付き合わせるのは申し訳ないです。(言いつつ缶は受け取り
ほのか :
…(缶を持って、盤の前に正座して
春慶 : …あぁ、なんだ。(その様子を見て
春慶 : 思ったより全然「頑張れそう」じゃない。
ほのか :
………ちょっと、無理してるだけです。
ほのか :
……乙女の涙まで見せて、凹んだままだったら、現実で起き上がれないですから。
ほのか :
…だから、その、それ。
ほのか :
感想戦、聴かせてもらっても良いですか。
ほのか :
春慶「プロ」。
春慶 : あぁ、勿論。
春慶 : …っていうか、感想「戦」って言うだけあって、本来は対局者2人でやるものなんだよね。
春慶 : という訳で。ちょっと相手になってよ。(言うなり駒を動かし始める 幾分楽しげな様子
ほのか :
半端者ですけど、、、………今だけ、
ほのか :
「対戦宜しくお願い致します。」(深々と一礼
春慶 : あぁ。よろしくお願いします。