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DDF 幕間「少しくらい甘えても良いと思いますよ」 [叉羅 鳥賀陽]

叉羅 : ・・・
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (オープンテラス。
叉羅 : (氷の入った烏龍茶
叉羅 : (ガラスのグラス
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (何をするでもなく
叉羅 : (叉羅は、お茶を飲んで
叉羅 : (最終戦までの時を過ごしていた
鳥賀陽 : (亜人連合チーム 駐屯地内
鳥賀陽 : (最終戦を控えた身ではあるが、そこまで本格的なブリーフィングは行わず。 軽い段取りの打ち合わせのみで済ませた。
鳥賀陽 : (全力でないという訳ではなく、団体柄だ。亜人連合チームは、その辺りおおらかな顔触れが多い。
鳥賀陽 : …(という訳で。
鳥賀陽 : (最終戦までには恐らく、それなりに時間がある。
鳥賀陽 : (ポウフェナの開けた街並みを模した駐屯地内を、低い高度で滑るように飛び進む。
叉羅 : ・・・
叉羅 : (静かに烏龍茶を飲んで、座っている
鳥賀陽 : (開けた場所にある、オープンテラスが視界に入り
鳥賀陽 : (羽搏きを止め、着地。
鳥賀陽 : 叉羅様。こちらにいらしたのですね。(オープンテラスに歩いてくる
叉羅 : ・・・あら。
叉羅 : すいません、少しぼうっとしておりまして。
鳥賀陽 : イエ、此方こそ、静かにお過ごしの所失礼致しますが故。(叉羅の元に歩いてきて
叉羅 : (席に座ったまま麦茶のグラスを持っている
叉羅 : …ご一緒致しませんか?
鳥賀陽 : オヤマア、宜しいですか?
鳥賀陽 : 実はワタクシも。叉羅様と少し、お話をしたく思っていたのです。
叉羅 : まぁ、、そうだったのですね。(少し驚いたように
叉羅 : では、どうぞ。ご一緒に。(小さく笑って歓迎
鳥賀陽 : ハイ!それでは失礼致します。(ササッとした動きで対席に
叉羅 : ・・・
鳥賀陽 : …(閑静な……がらんとしたオープンテラス。他に人の気配も無い。
叉羅 : お飲み物は席にあったものを拝借しているのですけれど、
叉羅 : (席中央には氷烏龍茶のピッチャー
鳥賀陽 : そうだったのですね。ではワタクシも失礼して。(伏せてあるグラスの一つを取り
叉羅 : はい、どうぞ。(鳥賀陽のグラスに烏龍茶を注ぐ
鳥賀陽 : 有難うございます、叉羅様。(注いでもらって
叉羅 : いいえ。 それで・・・
叉羅 : お話とは、なんでしょうか?
鳥賀陽 : ハイ。 …あぁ、イエ。その。
鳥賀陽 : こうして、揃って夢の祭りの代表にご指名頂いたものの。なかなか言葉を交わす機会もございませんでしたからね。
鳥賀陽 : 少し、気になっていたのです。……(言いにくい事なのか、少し沈黙して
叉羅 : ………
鳥賀陽 : 叉羅様は、この催しに…
鳥賀陽 : …前向きな気持ちで、おられるだろうか、と。
叉羅 : あら。
叉羅 : それは………
叉羅 : チームの勝利のために、闘えるか。
叉羅 : ………ということですよね。
鳥賀陽 : ……、アアイエ、何でしょう、イエ、その(言い方がやたら重くなったことに今更気付いたように
叉羅 : いえいえ、良いのですよ。(落ち着かせるように微笑んで
叉羅 : 丁度同じ事を考えて、コチラに座っていたのですから。
鳥賀陽 : …、そうだったのですね。
叉羅 : ええ。
叉羅 : ………
鳥賀陽 : …私達が選出したチームの他の方々とは違い、叉羅様には、…
鳥賀陽 : …ご本人がそれを得意とされているだろうか、という配慮の余地はございませんでしたからね。
叉羅 : ええ。ふふふ。
叉羅 : 何故か、代表に選ばれてしまいましたから。
鳥賀陽 : フム、言われてみれば、何故か…でございますね。
鳥賀陽 : ワタクシ達は連合の行事を取りまとめる事が多くございますから、その関係なのでしょうか。
叉羅 : ええ……結果的に連合の皆様が、
叉羅 : 楽しく
叉羅 : 参加できているようで何よりです。
叉羅 : ………
鳥賀陽 : エエ、それはワタクシもそう思います!……
鳥賀陽 : ……叉羅様は、実際の所、どうお思いなのでしょう?
叉羅 : ………
叉羅 : 私は、
叉羅 : どうなのでしょう………
叉羅 : 鳥賀陽さんは
叉羅 : 闘う事は好きですか?
鳥賀陽 : ハイ。 とお答えできると存じますが、そうでございますね…(少し考え
鳥賀陽 : 例えばアーゼス様やルフ様のように、己の力を追求する方とは少し趣が異なる気がします。
叉羅 : アーゼス様やルフ様………
鳥賀陽 : 管制塔での戦闘行動も、楽しんで出撃する訳ではないですし。 ですが…
鳥賀陽 : 互いを尊重し、礼を持って、全力を尽くして競い合う。そういう「闘い」は、エエ、好きとお答えできるかと。
叉羅 : ………
叉羅 : なるほど……
叉羅 : やはり、そうなのですね………
叉羅 : ………
叉羅 : 私は、清根様と闘う事がたびたびありまして………
鳥賀陽 : オヤマア、清根様と。
叉羅 : (思い返しながら、鳥賀陽が来る前に考えていた事の整理がまだつかないまま話す
叉羅 : 私はその闘いを望まない闘いだと思っていたのですが……
叉羅 : 闘い終わった後に、そう思った事は不思議と無く………
叉羅 : ………
鳥賀陽 : (清根様。鬼の一族である覇王堂巌黒家の長女で、その能力は――…
叉羅 : わかりません。相手が清根様だからでしょうか…
鳥賀陽 : (「潜在能力闘争本能を全身全霊全力全開!!!」 今大会でも過去にも何度も見ている。
鳥賀陽 : …そうなのですね。(少し意外そうに
叉羅 : ………そうみたいなのです。
鳥賀陽 : 叉羅様は、舞台立てがどうであれ、相手を傷付ける行為が苦手なのだと思っていましたし、
鳥賀陽 : …恐らくは、叉羅様ご自身もそうお考えだったのですよね。
叉羅 : ………はい。
叉羅 : 鳥賀陽さんは、
叉羅 : ………
叉羅 : ……………
叉羅 : ……
鳥賀陽 : …… 何でございましょう?
叉羅 : いえ。その…
叉羅 : ………
叉羅 : 私が、「鬼らしくある」時を何回ほど見かけた事がありますか?
叉羅 : どれも……私は、後悔して、いましたでしょうか?
叉羅 : ………
鳥賀陽 : 鬼、らしく。ですか。………
叉羅 : ………はい。
鳥賀陽 : 正直に申し上げて、殆どありません。
叉羅 : …そうですよね。
叉羅 : あまり、そうならないように、していますから。
鳥賀陽 : その「鬼らしく」と言いますのが、お持ちの身体能力を振るう時であれば、幾度か目にした事はございますが。
叉羅 : ………ええ。
叉羅 : それ、は。どうでしょう?
叉羅 : 私は、、、その、後悔していましたか?
鳥賀陽 : …例えばそれは、遮音ヘルメットを失くしたこだま様をお助け頂いた時でしたね。
叉羅 : ………
鳥賀陽 : 酔い潰れたつむり様とシヴァ様を両脇に抱えて運んでいた事もありましたでしょうか。
叉羅 : ……
叉羅 : 結構見られて、いえ、覚えられているものなのですね。(少し恥ずかしそうに
鳥賀陽 : マア、付き合いもなかなか長くございますからね!(こちらも少し恥ずかしそうに
鳥賀陽 : …ええ。ワタクシが見ている限りでは、叉羅様が力を揮うのはいつも、誰かの力になる為ですよ。
叉羅 : ………
鳥賀陽 : それは、「鬼らしい」というよりは、ああ、「叉羅様らしい」な、と…
叉羅 : …まぁ。
叉羅 : ………それは、、、
鳥賀陽 : …そういう風に、見ているかもしれません。(恥ずかしそうに
叉羅 : 少し、恥ずかしい質問をしてしまいましたね。(目線そらして
鳥賀陽 : そ、そうでございますね!改めて言葉にしますと、、…(つばさで片頬を押さえて
鳥賀陽 : ……叉羅様は、そうやっていろいろな方に手を差し伸べた後に…
鳥賀陽 : 後悔をされた事は、ありますでしょうか?(逆に問う
叉羅 : ありません。(ハッキリと。
叉羅 : …だからこそ、迷っているのです。
鳥賀陽 : …そう、なのですか?
叉羅 : 私の次の闘いが、
叉羅 : 皆のためになるなら、
叉羅 : ………一体何を迷っているのでしょうか。
鳥賀陽 : ……何か、不安があるのですね?
叉羅 : それは………
叉羅 : ………
鳥賀陽 : …言葉にするのも、難しいかもしれませんが。…良ければお話し頂けませんか?
叉羅 : ………
叉羅 : 鳥賀陽さんは、
叉羅 : 私が、本来の力を発揮せずに、
叉羅 : 人狼の遊戯の時のように、
鳥賀陽 : ……
叉羅 : 勝利を放棄した振る舞いをしたら、
叉羅 : 私を給弾しますか?
鳥賀陽 : イイエ。(はっきりと
叉羅 : ええ。きっと、そうですよね………
叉羅 : そして、他の皆様も恐らくは………
叉羅 : ………
叉羅 : (悩んで、烏龍茶を見つめている
鳥賀陽 : …叉羅様が皆様の為に力を尽くすのは、とても優しく、素敵な事だと思いますが…
鳥賀陽 : …それは叉羅様のお心を無碍にしてまで成さなくてはならない事ではありませんので。
叉羅 : ………
叉羅 : 駄目ですよ。そんなに優しくされては……
叉羅 : その言い訳に甘えたくなってしまいますから……
鳥賀陽 : 叉羅様は、むしろ、……少しくらい甘えても良いと思いますよ。
叉羅 : ………まぁ?
鳥賀陽 : 、ア、エット、、その……ですね??(急に焦り出して
鳥賀陽 : 叉羅様はそういった自身のお心やお悩みを、、いつもあまり人に見せようとされないでしょう?
叉羅 : ……えぇ。
鳥賀陽 : 今回も、試合の直前までこうして。…ですからその、、ワタクシも気掛かりで…
叉羅 : ………
鳥賀陽 : ………そう思って、窺ったのですけれど、
叉羅 : それならば、もう十分、甘えさせて頂いていますよ。
叉羅 : ふふ(少し、笑って
鳥賀陽 : 。(キョトンとして
鳥賀陽 : そ、 そうでございますか…??
叉羅 : このような、答えの見つからない悩みに、
叉羅 : 真剣に取り合って頂いてくださるのですから。
鳥賀陽 : …、、 その、エットですね。
鳥賀陽 : ワタクシは、悩みの答えを導くには、未だ些か未熟かもしれないですけれど…
鳥賀陽 : ……私で宜しければ、いつでもお聞きしますから。
鳥賀陽 : …む、むしろっ、聞かせて欲しいです。
叉羅 : …ええ。ええ。ええ。
叉羅 : 頼りに、していますよ。
鳥賀陽 : ハ、ハイ……!
叉羅 : お陰様で………少し、迷いが晴れましたので。
叉羅 : 試合を終えた後、
叉羅 : ………
叉羅 : 1つも風船を割れなければ、
叉羅 : またお話を聞いて頂けますか?
鳥賀陽 : 勿論でございます! …その、八面六臂の大活躍をされたとしても、是非に!
叉羅 : ……ええ。
叉羅 :
叉羅 : 鳥賀陽さんこそ、
叉羅 : ご活躍期待しております。(微笑み
鳥賀陽 : ありがとうございます!そう言って頂けましたからには、応えられるよう益々力を尽くさねばなりませんね。
鳥賀陽 : お互いに、頑張りましょうね!(何を、何処まで、どういう意味で頑張るのかは、きっとそれぞれで違うけれど。
叉羅 : ………はい。
叉羅 : 良い、お祭りに致しましょう。
最終更新:2023年06月29日 09:35