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DDF 本戦第三試合-2「燃えてきてしまうね。」 [藍住麗 ニシキ ラピエル]

藍住麗 : ーーーーー
藍住麗 : ーーー
藍住麗 : (エリア⑥
藍住麗 : ーーー(特徴的なビル群。
藍住麗 : ーーー(先の戦闘映像を2戦も見せてもらった。
藍住麗 : ーーー(降りてきた瞬間に、ココがエリア⑥だという事はわかった。
藍住麗 : それなら。
藍住麗 : 嗚呼……聞かせてごらん。皆の息吹を。
藍住麗 : (【理想】の存在、「藍住麗」の優雅たる異彩の聴覚
藍住麗 : (Evチームが開幕に通信機を使ってお互いの居場所を伝え合う作戦なのは既に2戦も観せてもらっている。
藍住麗 : (それならば当然、その動きを感じる取る為、通信を行う瞬間を傍受し、位置を割り出す
藍住麗 : (そう、思案し、耳を澄ませた、その時だった。
藍住麗 : ーーー ーーー
藍住麗 : ーーー      ーーー
藍住麗 : (周囲に響き渡る異様な程に巨大な爆発音
藍住麗 : っっっ…!
藍住麗 : (建造物破壊を目的としたモノではなく、聴覚へのダメージを狙ったモノだとすぐにわかった。
藍住麗 : (Evと敵対した自分が行う最善手。
藍住麗 : (それを読んだカウンター。
藍住麗 : っっっ……VDC……
藍住麗 : いや・・・・・・紅椿家次五紅郎兄さん。
藍住麗 : 私なんかを・・・いいえ・・・【藍住麗】を本気で対策しに来てくれている。
藍住麗 : (耳を澄ました瞬間、不意打ちの轟音は聴覚へダメージを与えるが、機能不全には至らない
藍住麗 : 逆効果よ・・・・・・こんなの・・・・・・
藍住麗 : 嗚呼……燃えてきてしまうね。整えられた最高の舞台を前に。
藍住麗 : (「藍住麗」は笑みを浮かべる
藍住麗 : (きっと私が怯んだ隙をついて、Evチームは重要な位置交換の連絡を終えたのだろう。
藍住麗 : (落下タイミング、藍住麗が耳を済ますタイミング、爆発、情報交換。整えられた作戦の出だし。
藍住麗 : ・・・・・・(それでも。
藍住麗 : ・・・・・・(家族想いの兄が、気合いを入れさせる為に行ったルーティンと考えるのは、
藍住麗 : ぁは・・・・・・都合が良すぎるかな……
藍住麗 : (つま先で地面を何度か叩き
藍住麗 : 「藍住麗。エリア⑥から移動するよ。」
藍住麗 : (チームメイトに“音”を届けて、
藍住麗 : (姿が消える
藍住麗 : ーーー ーーー
ニシキ : 「藍住麗。エリア⑥から移動するよ。」
ニシキ : ……
ニシキ : 「了解。ボクはエリア②だね。敵陰無し。」
ニシキ : VDC君か……実に合理的な対策だね……
ニシキ : 通信機戦略を見せ続けて来たのは……最も情報が集まる三戦目でも有効に活用する為……
ニシキ : Ev<自分たち>からそれを仕掛けておいて……相手の対策を対策する策もある……
ニシキ : ふふっ……実に良いね……
ニシキ : 君達のような“優秀”な子達と試合をするのは……楽しいね……
ニシキ : より“完璧”であるために……ボクも活躍しないとね……
ニシキ : (ニシキは会敵を焦らない
ニシキ : (というよりそれを行えない。というネガティブな要因が強い
ニシキ : (各チームに諜報力に優れる兵や通信機器が備わっている今、不用意な動きは出来ない。
ニシキ : (更に、スピードファイターも揃っているメンバーだというのは確認済みだ。
ニシキ : (ゆえに、どちらかといえばバランスファイターな自分が取り乱して走り出すのはもっと先の話だ。
ニシキ : ーーー(ゆえに今は……
ラピエル : 会敵。
ラピエル : それだけの事。
ニシキ : (堂々と、隠れる様子もなく現れたその敵は、
ラピエル : (ひゅんひゅん。
ラピエル : (手に持つレイピアを無駄に回して、無駄に決めて、構え直して。
ラピエル : 『聖剣闘士-エペ・ラピエル <アークナイトグラディエーターエペラピエル> 』
ラピエル : (名乗りを上げた。
ニシキ : (ふふっ……そうだね……
ニシキ : (軍人ばかりが参加しているわけじゃない……それもまた興味深いお祭りだね……
ニシキ : 『EE=XX=D.S.(イーイー=ダブルクロス)』
ニシキ : (所属は貴族チームだが、あえて。こちらの名を名乗り返す。
ラピエル : ……
ニシキ : ……
ニシキ : おいでよ……プロフェッショナル……(糸目に、薄らと笑みを浮かべ
ラピエル : 断罪。
ラピエル : (ラピエルの姿が消えーー
ニシキ : 光子盾<フォトンシールド>
ニシキ : (ラピエルの一突きを受け流す光の盾
ラピエル : 光。
ラピエル : (レイピアを引き、重心を後ろにーー
ニシキ : 光子地雷<フォトンマイン>
ニシキ : (ラピエルの足元で破裂する多量の光学兵器
ニシキ : (会敵までの間にニシキが予め設置しておいた装備の数々
ニシキ : ーー光子剣<フォトンレイ>
ニシキ : (間髪入れずに両手で持った光の剣をラピエルに向けて突き刺す
ラピエル : 熟練の剣……それだけの事……
ラピエル : (高速でレイピアを振り上げ、光子剣を弾き飛ばす
ニシキ : (蒼、紅、Ev、それぞれの地で剣技を磨き上げたニシキを持ってしても、フォーデン最上位の剣士の剣技には叶わなかった
ニシキ : くすっ……それだけの事だね……
ニシキ : (袖元から現れた鎖がラピエルの両腕に絡み付く
ニシキ : デモンズチェーン。
ニシキ : (『古代魔器-封鎖』<デモンズ・チェーン>
ニシキ : (ニシキが“選ばれた”古代魔器で、
ニシキ : (縛られた対象から全ての力を奪う。
ニシキ : (たとえ磨き上げた剣技で敵わなくとも、そんな事は関係無い。
ニシキ : (この鎖に囚われた者は誰であれーーーーーー
ラピエル : 聖。
ラピエル : (零距離から放たれたレイピアが、ニシキの左肩を穿つ
ニシキ : なにーー(助走無しから放たれた一撃
ニシキ : (それでも、ニシキの体を大きく後ろに吹き飛ばし、鎖を外し
ニシキ : (更には幾重も仕掛けた光子盾と光子地雷を消し飛ばすには十分な威力だった。
ニシキ : っっ、、
ニシキ : (遠く離れた場所にある消火栓に背中を打って、その場に止まる
ニシキ : (高速の追撃は行われる気配は無い。ただ、突きを撃った場所からコチラを見ている。
ニシキ : “そっち側”なんだね……君……
ニシキ : (どこか恨めしそうにラピエルを見つめる。
ラピエル : …?
ラピエル : 聖なる突き。
ラピエル : (ひゅんひゅん。
ラピエル : (レイピアを振って、構え直す。
ラピエル : それだけの事。
ニシキ : 「それだけの事」か……参っちゃうね……
ニシキ : (踵に仕込んだナイフで消火栓を蹴り壊す
ニシキ : EE=ミスト。(消火栓から舞い上がる水が霧となって周囲に広がる
ラピエル : …?
ニシキ : 「こちらニシキ。ラピエル氏に会敵。」(味方に通信を送る
ニシキ : 「……撤退する。」
ニシキ : ーーーーーー(霧の中で無数の走り去る音と閃光が奔る
ラピエル : …?
ラピエル : 勝利…?いや。
ラピエル : 仕切り直し。
ラピエル : それだけの事。
ラピエル : (ここに向かってきた道を通って戻っていく
ラピエル : (ニシキを罠タイプの軍人と見定めて、新しい道路を歩くのを嫌ったのか、
ラピエル : (それとも、特に行くべき場所がわからないのか、
ラピエル : (通信機の無いラピエルには進む道を選ぶ情報は無い。
ラピエル : (敵に会うまで進む。
ラピエル : それだけの事。
最終更新:2023年06月29日 09:45