叉羅 : (エリア④
叉羅 : (住宅地ゾーン
叉羅 : (ランダム転送で降り立った叉羅
叉羅 : (セントラルの土地勘が物凄くあるわけではないが、
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (⑧ではなく、⑤でも無い、ぐらいはすぐにはわかる。
叉羅 : 住宅地…でしょうか…?
叉羅 : (エリア④である自信は無いが、
叉羅 : (実際はあまり関係ない。
叉羅 : (わかった所で通信機器も無いし、特に誰かと合流する作戦も立てて居ないからだ。
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (戦闘前の鳥賀陽との会話で、戦闘参加への決意を彼女なりに僅かに示したものの
叉羅 : (即作戦会議という空気にはならなかった。
叉羅 : (相手が叉羅だから・・・というよりはチームの色、か。
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (遠くで大きな爆発音が聞こえる。
叉羅 : (叉羅にはそれが音を主体とするための爆発なのか戦闘音なのかの区別はつかない
叉羅 : もう始まっているのですね。
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (角ノ守叉羅(つのがみ さら) 。亜人。鬼女。
叉羅 : (高い身体能力を持つ彼女は自ら敵を探しに走り回った方が良いのだろうか?
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (「自分から闘う相手を求めて彷徨う」
叉羅 : (そんな事は、多少の決意程度では実行には至らなかった。
叉羅 : (自分は、超高速で移動できる、鬼の亜人、
叉羅 : (そこから今は、目を逸らさず…目を逸らさずに…そうしようと思った所で…
叉羅 : (じゃあ、どこへ?走れば?
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (答えの出ない彼女は転送開始位置に立ち尽くしていた。
――― : (そんな叉羅の……鬼女の優れた聴覚に、
――― : (どこからか足音が響いてくる。 そう遠くは無い。同じエリア内。
叉羅 : ・・・。
――― : (最終戦に数多く居る超速度の持ち主では無さそうだ。人間並みの駆け足で、叉羅の方へと近づいてくる
叉羅 : いよいよ覚悟を決めねばなりませんね。(小さく呟いて
叉羅 : (足音の方へと体勢を向ける
――― : (住宅街の路地を地道に走ってやって来て、
――― : (立ち尽くす叉羅を視界にいれる。……少年。
日輪 : あっ。(修行僧のような法衣姿の、まだ年若い少年だ。
日輪 : 良かった。 早めにどなたかとお目見えできましたね。(声変わりもしきっておらず、黒目がちの目は大きく、輪郭も丸い。
叉羅 : こんにちわ。(一先ず挨拶。
日輪 : はい。こんにちは。(同じく、挨拶。
日輪 : (戦略型戦争型のチームはこんな悠長な事はしないかもしれない。
叉羅 : (普段通りの地味目な格好だが、流石に膝丈スカートは自重したようだ。
日輪 : (だが、彼の所属――フォーデンプロファイター率いるチームは、そうではない。
叉羅 : (パンツスタイルのオフィスレディ。シュシュでまとめた一つ括りを肩に垂らす
叉羅 : 改めまして…角ノ守叉羅と申します。
叉羅 : (つのがみ さら。
日輪 : はい。ぼくは蓮花寺日輪と申します。フォーデンにて戦士のつとめを頂いております。(丁寧にお辞儀し自己紹介
日輪 : 叉羅さま。亜人連合の…緑の組の方ですよね。
叉羅 : はい…今回も普段も、亜人連合の一員です。
日輪 : はい。…ええと、では。(かつてフォーデンにて、似たルールの大会を戦った事はあるが、
日輪 : (フィールドが大幅に広くなったためか、少し勝手が異なる気もする。主に挨拶等の礼節面で。
日輪 : 一戦よろしくお願いいたします。 …でしょうか?
叉羅 : ………。(困った表情で固まる
叉羅 : プロのファイター様であるなら…
叉羅 : 問う事自体が無礼なのかもしれないですが…
日輪 : (少しきょと、として)はい。なんでしょうか?
叉羅 : 全力で闘い合う………それ以外の選択肢は無いのですよね?
日輪 : …ふしぎな事を仰るのですね?
叉羅 : ………、、
日輪 : この仕合にご指名を頂き、闘技場に立った以上は。
日輪 : はい。それが、ぼくのつとめだと思っておりますよ。
叉羅 : っ・・・!
叉羅 : (まっすぐな答え。
叉羅 : (1番困る相手だ。
叉羅 : そう、なのですね。やはり。
叉羅 : (誰かを傷つけたくない、みんなを困らせたくない、
日輪 : …叉羅さまは、そうでは無いのですか?
叉羅 : (チームを救いたい………助けになりたい。
叉羅 : それは・・・
叉羅 : (それと同じぐらい
叉羅 : (この真っ直ぐな子を裏切れない
叉羅 : いえ、私がやはり、無粋でしたね。
日輪 : ・・・ふふ。 ええ。
日輪 : きっとあなた様は、とても強い方です。(微笑みを浮かべて
叉羅 : ………(ちょっと、困ったように。
叉羅 : …心も、そうあれるように、祈ります。(手を合わせて祈る
叉羅 : (「強い」という部分は、否定した事は無い。
日輪 : それを惜しまれてしまっては、ふふ、すこし・・・
日輪 : いえ。……やっぱりなんでもありません。(困ったように笑み直して
日輪 : (目の前の相手が「強者」である事は、肌感覚で解る。
日輪 : (そして、「強者」でありながら、どうやら闘いを躊躇っている事も。
叉羅 : 亜人…「鬼女」… 角ノ守叉羅(つのがみ さら)………
叉羅 : …どうかこの場は、プロのあなたの胸を借りる想いで、
叉羅 : ……全身全霊で、闘わせてくださいませ。(祈る所作から、日輪を見つめて
日輪 : ――はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。(両手を合わせ、彼女と同じく祈る様な動作
日輪 : お見せください。 『御身のお力を』―――(それは、彼の試合開始時の決まり文句。
叉羅 : (何処からか突風が吹き込み、叉羅の周囲を吹き荒れーーーすぐに止む
叉羅 : ーーー(祈祷術:「山風への祈り」)ーーー
日輪 : ―――【千寿<サハス>】!(纏うは後光。全身がぶわりと金色のオーラに包まれる
叉羅 : (来てしまう…達人の技…まずはこの至上の一手に応えなければ…!
日輪 : ――いざっ 参ります!(拳を振り被り
日輪 : 金剛飛礫<アルデバラン>っ!!(拳を振ると同時に、枝分かれするように多数のオーラの拳が更に飛んでいく
叉羅 : (山に祈り風を内包した鬼女の肉体
叉羅 : (亜人連合でも随一のフィジカル。高速の肉弾戦はこの体の最も得意とする主戦場
叉羅 : 受けます…っ!(オーラの拳に合わせて拳を突きだし
叉羅 : (打ち合う。打ち合う。打ち合う。打ち合う。打ち合う。
日輪 : ―!(真っ向から打ち合って来られるとは。技を放ちながら少し笑って
叉羅 : っっ!! まだっ…!!(拳を突き続け、迫り来るオーラの拳を殴り続ける
日輪 : …!(千の腕を持つとされる守護衛霊千寿による拳のラッシュは、彼の代表技と言ってもいい
叉羅 : (ゆえに足りない。強化したフィジカルだけでは、
叉羅 : っ…! (決意したばかりの揺らいだ心、その初戦。その闘いで自らのフィジカルだけでは圧倒できないプロフェッショナルと闘えた事に。
叉羅 : ーーー感謝。致します。
叉羅 : ーーー(祈祷術:「山姥の賄い」)ーーー
日輪 : (それでも真正面から全てに打ち合ってくるのは、フォーデンの戦士達に引けを取らぬ近接技術が無ければ不可能だろう。 だが――
叉羅 : (拳の周囲に現れた数本のナタがオーラの拳に向かって刃を?く
日輪 : ――やはり、打ち合うのみでは終わらぬと!(現れたナタをを認識し、どこか楽しそうに
日輪 : (だが、それはこちらも同じ!オーラの拳の光が増幅していく
日輪 : 金獅子<レグルス>ッ!(数十のオーラの拳が統合し――獅子の如き大きな拳がごうっと放たれる
叉羅 : ・・・なっ?
叉羅 : (拳のラッシュとナタの連打を大きな拳が粉砕する
叉羅 : っっっ!!(風船は無事、だが、放たれた拳は叉羅の腕を体を大きく後にのけ反らせる
日輪 : ――星雫<スターダスト>!(息をつかせる暇も無く――片手指から叉羅の頭上の風船を狙い放つ速射のオーラ!
叉羅 : っ、やむおえな、、
叉羅 : (額から伸びる2本の角が
叉羅 : (速射のオーラを貫き弾く
日輪 : !(オーラを弾かれ
日輪 : ……ふふ。やはり… 簡単に隙を突かせてはいただけませんね。
叉羅 : っっ、ぅあ、、、ぅっっ!!
叉羅 : (目は血走り口はひしゃげ裂け、鬼気迫る形相に。
叉羅 : っ、、
日輪 : 、 …!(少し驚いた様子で
叉羅 : お、に。
叉羅 : ・・・っ。、、
叉羅 : (苦しそうな顔を浮かべ苦悶
叉羅 : (亜人…「鬼女」… 角ノ守叉羅(つのがみ さら)………
叉羅 : ( 鬼 女 つ さ 羅
叉羅 : ぁっ。、、
叉羅 : ………礼儀を、尽くし、、ま。っ。!
日輪 : ……(先程、鬼女、と自ら名乗った。その力の真価を、漸く見られるという事か。
日輪 : ええ。
叉羅 : (吹き飛ばされた場所から大跳躍、一足飛びで日輪へと迫る
日輪 : ―――ぼくも、感謝いたしますよ。(迫る鬼女を迎えるように構え
叉羅 : ーーー(羅。 さ つ 女 鬼
日輪 : (そのように苦しみ、呻きながらも、
叉羅 : ーー(鬼化。
日輪 : …あなたさまに、力をお見せいただける事に。
叉羅 : ー(大振りの腕を日輪の顔に向けて上から振り下ろす
日輪 : ―!(オーラを纏った拳で克ち合う――拮抗しきれぬと直ぐに解る!
叉羅 : 羅刹女。(腕から嵐が吹き荒れ、叉羅の体を前へと更に押し出す
日輪 : 恒散<フレア>!(金色のオーラを炸裂させるようにして後方に吹き飛ぶ
叉羅 : 嵐。(フレアの吹き飛びをも嵐で追って突き進み
叉羅 : っ!(日輪の腹部に浴びせ蹴り
日輪 : !(吹き飛びの反発をも超える突進! 咄嗟に身を横に逸らすも
日輪 : ――っ !!(鋭く重い蹴りを脇腹に受ける
叉羅 : っ。。。(その場に着地し、
叉羅 : コレっ…でっ!!(両の手に具現したナタを持って左右から挟み込むように頭部の風船を潰しに行く
日輪 : ――――御請来なされよ!(両手を合わせると
日輪 : カネス・ヴィナティキ!(日輪の纏う金色のオーラが急激に――実体を持って膨れ上がる!
叉羅 : っっ?!
日輪 : (叉羅を質量で圧し潰さん勢いで実体化する、巨大な多腕の像。黄金の阿修羅。
叉羅 : 嵐。(嵐を纏って高速離脱
叉羅 : っ、(元の距離ほどの場所で着地し、
叉羅 : 風船1つ割るだけなのに…(血走った目で日輪を見つめ
叉羅 : 難しい……(困った表情を浮かべる
日輪 : ――ええ、本当に。容易い事ではありません。(数メートル、聳え立つ黄金像の頭上から叉羅を見下ろし
日輪 : …「勝つ」ことは。
叉羅 : ………っ、
叉羅 : (2本の角、鬼化した肉体、2つの祈祷術、ナタと風
日輪 : ですが、それが普段の、そして、今この場でのぼくのつとめ。
叉羅 : (コレだけ並べても、なお、足りない。闘技場都市の大型ルーキーと張り合うには。
日輪 : その為に、持てる力を尽くしましょう。
叉羅 : …はい。ええ。
叉羅 : 亜人…鬼女の力を呼び起こし…、、(冷静になろうと言葉を紡ぎ
叉羅 : 愛用具と風嵐を呼び寄せる2つの祈祷術を用いて、
叉羅 : 「羅刹女」の、、持てる力を全て、、、っ。。
叉羅 : 尽くして、見せま…す…(血走った眼で日輪を見つめる
日輪 : ――ええ。 どうぞそのように。
日輪 : では。
日輪 : いざ。 参ります!(仕切り直しのように言い直し、その直後。
日輪 : (守護衛霊【千寿<サハス>】の巨大な掌が更に向け次々と叩き付けられ、地を揺らし始める――!
叉羅 : (揺れる大地を哀しく見つめ
叉羅 : 複合。祈祷術。(祈るように手を重ねて
叉羅 : (祈りを呟く。
叉羅 : 宝具。
叉羅 : 「芭蕉扇」
日輪 : ――――!
最終更新:2023年06月29日 09:54