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DDF 本戦第三試合-8「ものすごく敗けた気がする…」 [日輪 アヤメ]

日輪 : (「芭蕉扇」。
日輪 : (なんだかおぼえがある気もします。たしか、お寺での座学で。 伝承話に出てきたのだったでしょうか。
日輪 : (それは、燃え盛る山の炎をひと扇ぎで消してしまうほどの風を起こせるとか―――
日輪 : ―――
日輪 : (エリア④。 ―― 
日輪 : (から―― エリア―――
日輪 : っ―――― 
日輪 : ―――(伝承に残されし『宝具』の大風を浴びた彼は。
日輪 : (エリアを跨ぐ程の距離を吹き飛ばされていた。
日輪 : ―――― 【千寿<サハス>】ッ!(叫ぶと、巨大に具現化し、共に吹き飛んでいた守護英霊が動き出す
日輪 : (無数の掌のうち2つが日輪の身体を受け止めるように包み込み――巨体がビル街に突っ込むように落下
日輪 : (うらぶれた昼の繁華街に轟音を響かせる
日輪 : ―――…………・・・。(手を付いて身を起こし
日輪 : ・・・ふぅ。一本、取られてしまいましたね。(鋭く重い蹴りを受けた脇腹を押さえて
日輪 : やはり、どれほど戦をかさねても、勝つ事は、とてもむずかしい…
アヤメ : ・・・・・・・・(一方その頃。
アヤメ : (何か凄い大きくて光ってるのが吹っ飛んできて
アヤメ : (傍の繁華街が一瞬で潰れた………
アヤメ : (えっ…何?あれって確か日輪さん…?(時は月見里撃破後から少し。建物の陰から様子を窺う
アヤメ : (スケールが、、、スケールが違う……!
アヤメ : ………(落ち着こうアヤメェ。この試合…そもそもこの大会、基本こういう顔触ればっかだった筈。
アヤメ : (正面突破なんて最初から考えない。 私がこれから取れる作戦は―――
MMN : 「熱戦冷めやらぬ戦場の皆様~~~!」
MMN : 「早速最初のポイントが動きましたわ!!」
MMN : 「赤チームの月見里あかり様を緑チームの彩命*アーヴィデルゼ様が撃破! 緑チームが最初の1ポイント目を獲得ですわね!」
MMN : 「戦場にはまだ15名のファイターが残っております。この初動を受けて、これからの試合がどう展開されるか!」
MMN : 「試合終了まで一時も目が離せませんわ~!」
MMN : 「それでは皆様!泣いても笑っても最終戦!勝負の行方を引き続き見守ると致しましょう!」
アヤメ : ・・・あ。
日輪 : ……。(響き渡るアナウンスが耳に届き
日輪 : …そうですか。(呟き、短く瞑目し、すぐ顔を上げる
アヤメ : (――……なんか異様に緊張するなこれ。けどまあ、うん。大丈夫…
アヤメ : (…1回戦、2回戦と見て来たら分かるけど、このアナウンスって案外フェアに出来てる。
アヤメ : (「どのチームの誰が」「どのチームの誰を」撃破したか以外の情報は、極力伝えられないようになってるっていうか。
アヤメ : (だから。まあ。うん。何を気にしてるかって。
アヤメ : (まだ私潜伏できてるよね………!!??
日輪 : (顔を上げ、周囲を窺う。ビル建ち並ぶ街並みは、(自分が吹っ飛んだ所を覗いて)そこまで破壊された形跡はみられない。
日輪 : …?(が。
日輪 : (視界の先、壊れていない街並みに、細く高く立ち昇る煙がある事に気が付く。
日輪 : あれは……
日輪 : (特におぼえはない。味方の技にも、知る敵方の技にも。ただ……
日輪 : (平時の街並みを再現しただけの景色に、あんな煙は立つまい。
日輪 : ――どなたか、いらっしゃいますか?
アヤメ : 。(え 。
日輪 : (先に声をかけるのは、慈悲と言っていいものか。 すっと煙の方向に片手を差し向けると――
アヤメ : ―――拙   っ!
日輪 : 流星落下<メテオライト・フォール>。(具現化した【千寿<サハス>】の巨大な無数の掌が、発煙筒煙る周囲の建物を叩き潰し始める
アヤメ : っ 嘘   は――!?(咄嗟に窓から飛び降り――滑空!
アヤメ : ――― は!?(直後、潜伏していた建物が張り手で木っ端微塵に
日輪 : ふふ、良かった。 いらっしゃいましたね!(飛び出すアヤメを視認し、駆け出していく
アヤメ : っっ(片足で地を踏み、急加速し、滑るように飛んで逃げる。トップスピードならば引けを取らない。何なら上を行く
アヤメ : ――……、、!(そうだよこの人大会でもそうだったけど!いやプロファイターやってるんだしそうなんだろうけど…!
アヤメ : (虫も殺さないような雰囲気出しといてこういう事するんだよなぁ…!!!
アヤメ : 、、。。っ!(揺れる地面を飛び飛び、空を滑り、張り手の地形破壊を掻い潜る。逃げの一手。
アヤメ : (しょうがない余裕が無い!でも速度には分がある…筈。一度撒けたらまだチャンスは――…
日輪 : ―― っ、 さてっ、(ぐ、と地を踏み締め、
日輪 : 気合を入れて。  征きますっ!!(――一息と共に、アヤメの進路に叩き込まれる【千寿】の張り手。
アヤメ : っ!!(直進ルートを防がれる
日輪 : 努力で! (踏み込み大ジャンプ!【千寿】の差し出す掌を足場にして
日輪 : 越えれぬ! (掌を足場に。 更に掌を足場にして
日輪 : 山は無しっ!(アヤメの上空へと宙を飛び、迫り来る
アヤメ : ……ぁ。
アヤメ : ぁ。 …ぁ。  あぁ~~~~!!(ナニカに気が付いてしまった彼女は思わず叫んだ
日輪 : ご覚悟を!
日輪 : (言葉と共に、【千寿】の姿が日輪に収束してゆき――、再び日輪自身が黄金色のオーラに包まれる
日輪 : 流星群<メテオストリーム>ッ!!!(上空から地上へ、無数に放たれる流星の拳
アヤメ : ――― ……っく…、!(降り注ぎ煌く流星 退路は無い
アヤメ : ―っ!(ならばと咄嗟にダブルセイバーを振り、その軌道に沿った半月上の闇のシールドを形成する
アヤメ : ―、 ―、 ―、、(ぁー……!(だが、
日輪 : (此方、手数こそを利とする身。 防がれるならば――粉砕するまで叩き込むだけの事!
アヤメ : っ!!(漆黒のエネルギーシールドが砕け散り
アヤメ : (   ぱ ぁ ん っ !
アヤメ : (無数の拳に、身も風船も叩き潰される
アヤメ : ―――……(ぁー、何か………
アヤメ : (月見里さんには勝ったのに…… ものすごく敗けた気がする………
アヤメ : (うう、、私もこういうの…… いや焦らない焦らない……
アヤメ : 後は宜しくー……(この場に居ないチームメイトに呟くと、姿が虹色に溶けて消えていく
日輪 : …… ――
日輪 : (拳のラッシュが収まり、輝く身体でとんっ、と地面に着地する。
日輪 : (誰も居ない荒れ野…破壊されたビル街に両手を合わせ、一礼。
日輪 : …。
日輪 : さて。(顔を上げ、次の戦いへと。
最終更新:2023年07月14日 19:31