日輪 : (エリア⑦
日輪 : (―― から。 エリア④へと北上する。
日輪 : (敵の大技を受け、吹き飛ばされた元の位置にみずから戻ろうとしている。
日輪 : (何故なら。
日輪 : ・・・勝負はまだ途中。
日輪 : 決着は、ついていない… …ですよね?
日輪 : (第一報をすぐさま伝えた後、得点の報せ(あなうんす)は聞こえてこない。
日輪 : (各地の戦いがよほど進んでいないのか、拮抗しているのか。あるいは報知の機が掴めないほど試合が混戦しているのか。
日輪 : (まあ、深く考えても仕方が無い。 もとより策を弄するのは得意ではない。
日輪 : (他チームの選手を探して、戦って、勝つ。
日輪 : (フォーデンの戦士である自分は、あくまでそうつとめよう。
ーーー : ーーーーー
こだま : あ。 (エリア⑦より、???m北。
こだま : (チームメイトの計らいにより、街全体をカバーする集音索敵能力は抑えられている。
こだま : (だが。 それでも彼は『音』を司る精霊だ。
こだま : (静まり返った街の中で、こちらへ近付いてくる足音も。呟きのような声音も。
こだま : (人間嫌いの精霊には、一際耳に障るもので。
こだま : いた!! (一言叫ぶのは、後方の味方に向けたなけなしの協調性。
こだま : ―― ―(言うだけ言って―― 加速。 その姿が消える。
叉羅 : (「いた!!」)
叉羅 : (そう言って消えた。
叉羅 : (つまり、敵を見つけて戦闘に入ったという事だ。
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (四肢に風を纏った「羅刹女」姿の自分の移動力は、こだまには劣るものの非常に速い。
叉羅 : (きっとすぐに自分も戦場に追いつくだろう。
叉羅 : ・・・。
叉羅 : (その時に、また、彼らに恥じぬ、闘いを、自分は、出来る、だろうか、、、
こだま : ―――――― (縁あるヒトの作戦の枠組みに、一応最低限で乗る事はあれど。
こだま : (てき、みつけて、ぶっとばす!!
こだま : (彼の戦闘構造は非常にシンプルだ。
こだま : ―――― ――(――――― ゅ んっ
こだま : (距離にして???mの距離を一瞬にして越え
こだま : てき!
日輪 : ―――!(はっと顔をあげる さながら、真昼に星が瞬いたような
日輪 : ―緑!(ソレを視認して、意を得たと笑って
こだま : ―――― ―ぶっ (そのままの勢いで、みつけたてきにむかって
こだま : とばしてや る ―――!!(飛行機さながらに突っ込んでくる!!
日輪 : ――――【千寿<サハス>】ッ!!(突撃を目の前に、黄金色に輝く両手を前に出す
日輪 : (「そうする猶予しか無かった」とも言えるが!)――――ッ!!!
日輪 : (ギリギリの防御動作で――凄まじい速度の体当たりを受ける
こだま : っ!!!(凄まじい衝撃でぶつかり合い、互いに盛大に弾かれる
日輪 : ――っ!(弾かれながら飛来者―こだまを見据え、)こんにちは!
こだま : っっ! くっそお、、!(バウンド気味に地滑りしながら日輪を睨む
こだま : (だいたいあたったらみんなしぬのに! 今日はうまくいかないやつばっか…!
日輪 : 今度は――こちらの番ですっ!(遠方で拳を振りかざし―― 黄金色のオーラが枝分かれし無数の拳となる
日輪 : 流星群<メテオストリーム>っ!!(無数の流星のように黄金のオーラの拳が放たれる
こだま : ―― うるっさいなあ!!(ガッ、と地に足かけて止まったと思うと
こだま : ――― (加速の概念を無視して、斜め前上空に音速で急上昇 流星の拳の上空を飛び抜ける
こだま : (――― ゅん っ そのまま勢い余って日輪を飛び越えてくが
日輪 : ――、お迅いですねっ(上空に振り返り
こだま : そうだよお! ぼくがっ (同じく振り返り
こだま : この空<ゆめ>で――――いちばんはやいんだから!!
日輪 : ―――(来る!
こだま : (空中で振り返り、そのまま地上の日輪へと瞬時に音速化し、突進する。
こだま : ――― (人間の物理法則では到底成し得ない、精霊のみわざ。
日輪 : (さきほどより近距離で、、 しかし、不意を打たれたさきほどとは違う――今度は!(空を睨み
日輪 : (――音にも程近い突進と剣閃ならば、ぼくはしっています。し。
日輪 : (体は感覚を覚えている――はず――――!(思考する暇も無く、音は迫り来る
こだま : (―― ―― ― ゅ ん っ
日輪 : ――― っ、(両腕を大きく広げ
こだま : ――――― ぶっ こわれろお!!(日輪の肉体を、風船ともども弾き壊さんと突撃
日輪 : ――― 千星抱擁<ヴィルゴ>っ!!(技の展開――よりも速く
日輪 : (凄まじい速度の突進に身を砕かれる――が!
日輪 : っ!!(そうして砕かれ、地面を抉り吹き飛びながらも、両腕から枝分かれする黄金のオーラの手がこだまを捕らえるように展開される
こだま : ――― っ んっ!! (オーラの手に捕らえられる
日輪 : 、 っ、 ――捕まえ、、、 ましたっっ!
こだま : おまえっ、、、!!!(ぎりりと睨んで
叉羅 : (風を纏って飛んでくる
叉羅 : こだまっっ、、さま…!?(2人の位置から10td程離れた位置に着地し、
叉羅 : (日輪の体を見る。「芭蕉扇」ではない傷がある。激闘の跡がある。すでに何試合も闘っているであろう戦士だ。
叉羅 : (こだまの窮地を見る。あの音速精霊が捕まっている。窮地だ。“白”家の皆様は筋肉で争う闘いは不得手なはず。
叉羅 : っっ、、!(突進するでもなく風を飛ばすでもなくナタを投げるでもなく
叉羅 : っ・・・!!!(血走った目で2人を見て、ひしゃげた口でも。不安を隠せない表情
日輪 : 、、っ 御覚悟を!(捨て身で突撃を受け、やっと捕らえた。 この機を――逃しますまい!
叉羅 : だ、、ダメっっ!!
こだま : こっっ、、の、!(叉羅の想像通り、筋力争いは不得手。 そもそも「とらわれている」事が不愉快で仕方が無い!
叉羅 : (咄嗟に手元に呼び出した大扇「芭蕉扇」を
日輪 : っ、!(声に、叉羅の存在を認識する。―一瞬の判断を迫られる
叉羅 : っ!(強風も纏わぬただの大扇として、日輪へと投げた
日輪 : 、――!(「この試合で不意を打たれるなら、それは頭上を狙ったものが多いだろう」。
叉羅 : (闘士の決闘に応えたい。傷ついた戦士に2人がかりなんて。味方を助けてあげたい。不愉快な自分と闘う彼を救ってあげたいーーー!
日輪 : (その本能的観測だけを頼りに、頭部のみを大きく逸らす
叉羅 : ぁ(大扇は日輪へと当たらず明後日の方向へ飛んでいく
日輪 : っ!(避けきれた。 しかしニの矢が来るだろう、と読む
叉羅 : っ(たじろぐ、四肢に風は纏っていても、一歩が踏み出せない
叉羅 : っっ、助け、てさしあげないと、、
日輪 : (対処し続けるのは困難か。 ならば優先すべきは―!(前方、捕らえたこだまを見据える
叉羅 : っ、っ、、祈祷術。(風を纏った両手を上に構え
日輪 : (「敵の数を減らす」―!(こだまを捕らえる黄金色のオーラが増し始める
叉羅 : っ!(日輪に向けて腕輪サイズの風輪カッターを2つ飛ばす。「祈祷術:山嶺の冷風」
叉羅 : (狙うはまたもや頭部の風船!
日輪 : ―― 生憎ながらっ、!(身を低めてカッターを躱し、オーラは止まらず 捕らえる腕から枝分かれするように黄金色の腕が伸びる
日輪 : 止まる気はありませんっっ!!!
こだま : ~~~ ―――!(無数の拳が間近に、頭上の風船に迫り来る――
叉羅 : ゃっーーー!
空 : ――――
空 : ―――― 『アスピーデッ!!』
空 : ―――(日輪の横っ面に―――真逆の空から風を受けた「芭蕉扇」が吹っ飛んでくる
日輪 : ―――― ぁっ !?(大扇がこめかみに激突し、首が傾きながら横に吹っ飛ぶ
空 : (扇の投擲に遅れ、空より飛び来るは―――…
叉羅 : ぁっ、、。。
叉羅 : (あれは、「芭蕉扇」。。。それと。。。
鳥賀陽 : 鳥賀陽トリエスタ、只今合流致しましたっ!(スーツ姿の鳥頭。もとい、スカイロード航空管制塔直掩部一等粛清官
叉羅 : 鳥賀陽さん、、っ、
こだま : おっっっ そい っ!!(術者の被弾により腕の拘束が弱まった。這い出る用に抜け出し
こだま : おっまえ!(そして
叉羅 : (角を生やし、目は血走り、口はひしゃげ
叉羅 : (凶暴な様相なのに不安そうな。「羅刹女」。鬼の姿。
鳥賀陽 : ―――叉羅様!こだま様!(鳥瞰。鳥の目。遠くからでもその様子はよく見える
日輪 : ――!(こう、なっては――!
こだま : ふざっっっけんなよ ! !!(一瞬、一速。トドメのトドメ。吹き飛び倒れる日輪に音速で突撃
ーーー : ーーー
日輪 : ―― ―!
ーーー : (――音にも程近い突進と剣閃
鳥賀陽 : ――― っな!(『観測外』から突如現れし気配。
ラピエル : 突。(こだまに向かって真横から割って入る。風船狙いの正確な刺突
こだま : ――― ―― !
こだま : (一瞬。一速。 そこで起こったあらゆる事象に、 音が置き去りになった。
日輪 : ――― (ぱ ぁ ん っ
こだま : ――― (ぱ ぁ ん っ
こだま : (2つの風船が割れたのは、同時。 ―――多くの観戦者はそうとしか認識できないだろう。
こだま : (『音速の刺突』が彼の頭上の風船を貫き、
日輪 : (『音速の体当たり』が彼の風船を身体ごと叩いた。
日輪 : (――― あまりに迅いが故に、二つの事象がどちらも成立してしまった。
こだま : ――― ?(何が起こったのかはわからない。 ただ、耳はその音を聞いた。
こだま : ――― ・・・ (ただ、じぶんの風船が割れた事は、理解した。
こだま : ・・・ もうっ(不満げに、仕方無さげにむくれて
日輪 : ――― ぁぁ…(何が起こったのか、遅れて理解する。
日輪 : (やられたなぁ、と困り笑いして
日輪 : あとは・・・おねがいしますね。(姿が虹色に溶け
こだま : (2人の戦士が戦場から消えて行った。
鳥賀陽 : ―――― 叉羅様っ! ( 上空から叫ぶ 友軍の退場を偲んでいる時間は無いと気付いている
鳥賀陽 : お気を付けくださいまし。 次の――戦いですっ!!
最終更新:2023年07月28日 10:39