ラピエル : 消滅。
ラピエル : (ぽつりとつぶやく。
叉羅 : っ。。。
叉羅 : こだまさま、、助けられなかった………、、。。
ラピエル : (突進後、しばし距離で静止し、今はなき日輪とこだまの場所を振り返り、剣先を振るう
ラピエル : 合流叶わぬ孤の戦闘か。
鳥賀陽 : ――……、叉羅様。 (上空に待機し地上を見下ろす 残る仲間の、消沈と不安の様子。
ラピエル : (見るからに消沈してる叉羅に剣先を構え直し
MMN : 「ななななんとー!」
MMN : (MMNによる中間報告)
MMN : (長いアナウンス
MMN : (ラピエルは不思議な男だが、コレでもショーを魅せるタイプのプロファイター
MMN : (MMNのアナウンス中、構え続けて、仕掛けては来ない
鳥賀陽 : ――、(今の攻防で残り半分に。チームも残るは私達2人のみ、ですか…
鳥賀陽 : …(―…飛行能力を持たない(と仮定する)相手には、空中状態を保つのが鉄則だろう。
鳥賀陽 : (相手の機動力の及ばぬ射程外から機を窺う。 それは経験則的に解る。
鳥賀陽 : (…ですが。 そうなると。
鳥賀陽 : (…地上での応戦を、叉羅様にお任せする事になります。それは―…
鳥賀陽 : (プロファイターがアナウンスを待つ短い猶予に逡巡する。合理と感情が鬩ぎ合う。
鳥賀陽 : ......(―――ワタクシが突撃し、攻防の主となる事もできます。それが、戦略的視点で最善では無かったとしても―― …
ラピエル : 鳥の者。(叉羅に剣を向けながら上空に話しかける
鳥賀陽 : ―。
ラピエル : あの者(羅刹女)は闘うのか?
鳥賀陽 : ―――…(視界には消沈の表情が映る。 乱入を躊躇い、手を出しあぐねていた姿も鮮明に思い出せる。
叉羅 : ………、、、
鳥賀陽 : ……叉羅様は。
鳥賀陽 : (だが、…それでも。
鳥賀陽 : (――同時に、思い出す。 今も見える。 戦場にぽつんと転がったもの。
鳥賀陽 : …エエ。
鳥賀陽 : 叉羅様は――…闘っております。 今も。
叉羅 : 鳥…賀陽…さん、、、
ラピエル : …成程。
鳥賀陽 : (…だって、そうでしょう。「闘う為に闘って」いなければ、あんな宝具(もの)は出しますまい。
鳥賀陽 : (例え迷おうとも、躊躇おうとも、全力を出し切れずとも。――叉羅様は本気で、この場に出せる限りの力で、闘っていらっしゃる。
叉羅 : っ、、。。
叉羅 : …っ闘いの、、お祭り。。、
叉羅 : ですから………(ゆっくりと、地表から芭蕉扇を拾い上げる
ラピエル : ………
鳥賀陽 : ……叉羅様。(ぽつりと、しかし決心した声で地上に投げかける
鳥賀陽 : 応戦をお願いします。 ――ワタクシも、…(援護する。サポートする。私が仕留める。そのどれもが微妙に違う気がして―…
鳥賀陽 : ――ワタクシも、 居りますから!
叉羅 : ………(1度は戸惑い、止まった。
叉羅 : (でも、いまなら、いまこそ。
叉羅 : ……はい。
叉羅 : (鳥賀陽へ返事。視線はラピエルへ向け。
鳥賀陽 : …!(返事が聞こえて
鳥賀陽 : エエ。 共に――……参りましょうっ!(空中で、片方の翼に視覚化できる白の旋風を纏わせる
叉羅 : ・・・!(呼応するように、四肢に風を纏う。
ラピエル : (2人の纏う風を見つめる
ラピエル : (覚悟の無い者に剣を向けるつもりは無い。
ラピエル : (しかし、覚悟を持ってこの戦場に立つのなら
ラピエル : 切り裂く。(それだけの事。
鳥賀陽 : ――エアラコメット!(ラピエルの直線軌道上、本人を狙うものもあるが、進路を妨げるように次々と風の刃が落ちる
ラピエル : (正面から風を叩き切るようにレイピアを振り下ろし
ラピエル : (自分の進路を妨げるものを切り裂きながら叉羅へと突進していく。鳥の狙いに真正面から立ち向かう
鳥賀陽 : っ、―(相手は超速度の持ち主。神懸かり的な原理でも無い限り、減速させる手段はあるものだが―…
ラピエル : (純粋に剣速。一振り二振りのレイピアが風の刃を叩き切り
鳥賀陽 : (小手先では通じない――…そうですね…!(地上の風を読みつつ
叉羅 : っ…!(迫り来るラピエルにコチラから踏み込み
叉羅 : …(山姥の賄い!)(振り戻す剣先にナタをぶつける
ラピエル : 、(ナタをぶつけられてもラピエルの剣は止まらないが、風ではないものを切り払った事により一瞬減速する
叉羅 : (音速の世界を管制する鳥賀陽にも高速の剣技を競い合うラピエルにも、動体視力はついていける
叉羅 : (山に祈り、風を纏う、羅刹の鬼女。
叉羅 : ーーー(ゆえに。
ラピエル : (最後の踏み込みと共に放った突きが風船に当たらず空を切る
叉羅 : っ、(鳥賀陽の妨害、ナタの減速があっての回避
鳥賀陽 : ――、っ叉羅様!(共闘の腹を決めたとはいえ、心配に揺らがない訳ではない――しかし、だからこそ!
ラピエル : (「羅刹女」。一目で変身した鬼だとわかったが、ここまでのものとは。
ラピエル : (風船を狙った突き。コレがかわされたのなら、もう憂いは無礼だろう。
鳥賀陽 : (お助けしなくては。――今度こそ、しっかりと! (2人から20m程離れた地平、地上スレスレまで急降下し
ラピエル : 縦。(外した突きを縦に下ろし、肩口からレイピアで叉羅を縦に斬る
叉羅 : ッ!!?(回避に成功し安堵するコチラとは判断力が段違い
鳥賀陽 : ヴァーヴィルッ!(地上旋回の軌道に沿い、2人の足元を大きく薙ぎ払うような強風を起こす。
鳥賀陽 : (――当然、この大風には「味方を巻き込む」。
鳥賀陽 : (だが、彼は――先程から読む風によって理解していた。彼女の戦いを知らずとも。
鳥賀陽 : (彼女は風の護りを受けている、という事を。
叉羅 : …!(強風の中、地に足をついて
ラピエル : …(強風によって体は大きく押し返され
ラピエル : (自慢の剣技は2回も空を切り
ラピエル : (宙に浮いた体は斜め後方へと飛ばされていく
鳥賀陽 : っ――!(体勢を崩せました、後は――…!(技の勢いのまま、飛ばされるラピエルに対して弧を描くように地スレスレを高速飛行
ラピエル : 空。か。(鳥賀陽を視認し
鳥賀陽 : イーグルッ!!(中心のラピエルに向け、次々と幾つもの風の刃を飛ばす
ラピエル : 足場がない。
ラピエル : (そう、言いながらもレイピアを構え、
鳥賀陽 : (相手方の恐るべき高速突進も、曲線軌道を捕らえるのはそう易くはあるまいという読み。
ラピエル : それだけの事。(次々と突きを繰り出しながら風の刃を貫き打ち消す
鳥賀陽 : (放つ刃は次々に打ち消されていく。姿勢を崩した程度で打ち取れる相手ではない。
鳥賀陽 : (ならば――……!(そのままラピエルを中心に、旋回し続けながら上昇し始める
ラピエル : 上へ。(落下しながら、腕を引き、鳥賀陽に狙いを定めながらレイピアを構える
叉羅 : …!(斬りかかられていた。所を鳥賀陽さんに守られー、、、
叉羅 : (今も2人は闘いを……っ、、
鳥賀陽 : ホワールウィンド――!(旋回する内側に風が起こる。――上に向かい、渦を巻き吹き上げる――……竜巻!
ラピエル : 、(地表に着地する寸前に竜巻に飲まれる
ラピエル : 足。
鳥賀陽 : (一度姿勢を崩した――この機を逃しますまい!
ラピエル : (地上に着地する事叶わぬまま、またも上に叩き上げられる。竜巻の内部とあらばその身もその風船も持つまい。
ラピエル : それだけの。事。(姿勢を大きく下げ、吹き上げられる前にレイピアを地面へと突き刺す
ラピエル : 放。(突き刺したレイピアを軸に自身の体をバネのように打ちだし
ラピエル : (竜巻に皮膚を裂かれながらも鳥賀陽の肩に向けてレイピアで突く
鳥賀陽 : ――――!(簡単に浮き上がらぬどころか、斯様な鮮やかな反撃!――
鳥賀陽 : (―――肩を狙うその鋭い一撃を、彼は、『本能的に』―――
鳥賀陽 : 、、 っ(肩でも腕でも無く、胸で受け止めた。
鳥賀陽 : 。(そして。
鳥賀陽 : ッ!!!(風を纏った腕を水平に振り、ラピエルの頭上の風船を斬り飛ばす
ラピエル : (空中に打ち出されたこの体勢から避ける手段などは無いが
ラピエル : (『本能的に』動いた鳥賀陽と同域の速さで『冷静に。』
ラピエル : 断罪。(胸に突き刺したレイピアを水平に振り、鳥賀陽の体を斬り裂く
鳥賀陽 : ―――ッッぁ!!(胸から横に裂かれ、宙に鮮血が噴き出す
叉羅 : ぇ
叉羅 : 嫌あ!!!
鳥賀陽 : (それでも、放った技は止めない! 翼を振り切り、ラピエルの風船を叩き切る!
叉羅 : (鮮血吹き出す鳥賀陽を見上げ叫ぶ
ラピエル : (空中に打ち出されたこの体勢から避ける手段などは無い。
ラピエル : 止まらぬか。
ラピエル : ぱぁん
鳥賀陽 : 、、 っ、(――、、、生き、る。 翼さえあれば、まだ飛べる。
鳥賀陽 : ( その為に―――胴を差し出したのですから。
ラピエル : (翼がラピエルの風船を叩き切る
ラピエル : (胸を裂かれて鮮血を吹き出す者が目の前にいるが、
ラピエル : (風船という命の灯火を先に消されたのは他ならぬ自分の方。
ラピエル : 見事。
ラピエル : (虹色の光にじわじわと体が包まれていって
ラピエル : (戦場から消える。
最終更新:2023年08月05日 16:47