藍住麗 : ……
藍住麗 : 「エリア⑤の右斜め上方にて6分待機……」
藍住麗 : 「エリア③に近づく影は無し……」
藍住麗 : ・・・・・・
藍住麗 : 「エリア⑤に既に別部隊の闘争の跡がある為……」
藍住麗 : 「エリア⑥へ探索を移行する……」
藍住麗 : (淡々と偵察兵をこなす
藍住麗 : (芝居がかった言い回しは探索任務には少し不向きだ。
藍住麗 : (数値と場所を伝え続ける。
藍住麗 : 自分が生還するのであれば過剰な情報かもしれないけどね……
藍住麗 : 生きて情報を持ち帰れるとは限らないから……
藍住麗 : (エリア⑤には銃の弾痕などを含む闘争の跡。
藍住麗 : (自分のいたエリア⑥に飛ばされて来た……よつば様のモノ……?
藍住麗 : (角度や窓ガラスの割れ具合からして上方の敵と下方の敵が撃ち合っている構図がイメージ出来る。
藍住麗 : (“音”を拾う能力だけにかまけるわけにはいかない。
藍住麗 : (軍隊として役者として特殊部隊として、
藍住麗 : (培ってきたものは使うべきだ。
藍住麗 : ……。
藍住麗 : ・・・
藍住麗 : ・・・・・・
藍住麗 : (・・・・・・いいえ、違うわ。
藍住麗 : (それだけじゃ足りない。全て使って本当にこなすなら。
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : 「……ーーーーーー」
藍住麗 : 「ーーーーーー……」
藍住麗 : (エリア⑥への移動を行う間、
藍住麗 : (“ EE=XX=D.S.”と“金鳳花燦山”に
藍住麗 : (見た情報と自分の考えを伝える
藍住麗 : (軍隊として役者として特殊部隊として培って来た自分の経験……【理想】を信じて興じる……
藍住麗 : (それよりも更に高みへ。
藍住麗 : (2人の先輩方の知見を活かすべきだ。
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : (状況的に撃ち合っていた“上空の敵”は「鳥賀陽」と仮定すれば、
藍住麗 : (「鳥賀陽」は自分の通ったことのあるエリア⑤よりも
藍住麗 : (他の部分を探索しながら敵を探すはず。
藍住麗 : (「よつば」を⑥に吹き飛ばしたのに追撃に追いかけにこなかった事情がある。
藍住麗 : (それらを考慮し、脱落した敵を考えれば移動経路は……
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : ⑤、④、⑦、⑧、⑨、⑥、③
藍住麗 : 戦闘しながらそれ以外の場所を探索し、③へ辿り着く道筋はこれになるはず……
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : (2人の先輩達は真面目に返答してくれた。
藍住麗 : (“完璧だね。”と。
藍住麗 : ふふっ……
藍住麗 : 本職の任務でもなかなか言われる事なんて無いのだけどね……
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : (「ぶっ飛んできてくれた”よつば“君に感謝だね……」なんて、
藍住麗 : (愉しそうに煽っていたけれど、
藍住麗 : (実際・・・・・・そうだし・・・・・・
藍住麗 : (あんな強烈な光景・・・・・・そうは忘れないよね・・・・・・
藍住麗 : 「ーーーーーー」
藍住麗 : (さて、
藍住麗 : (丁寧に喋りすぎたか。
藍住麗 : (もうエリア⑥に侵入してから少し経つ
藍住麗 : (エリア⑨に向けて南下。
藍住麗 : (そろそろ……
藍住麗 : 来るはず……
藍住麗 : (地を踏み鳴らし、
藍住麗 : (ビル壁の反射のエコーロケーションも織り交ぜながら
藍住麗 : (“敵”の音を探る
エリア⑥ : (――――そして。
エリア⑥ : (静まり返った真昼のビル街。建物と建物を反響する、
エリア⑥ : (羽音のような――風を切るような音が、麗の精緻な耳に届いた。
藍住麗 : ーーーーーー来た。
鳥賀陽 : ―――――
藍住麗 : 「敵。自置から真っ直ぐ下方にて、」
藍住麗 : ーーーーーー
藍住麗 : (動きが、変わった?まさかこの距離でお互いに気付いた…?
鳥賀陽 : …叉羅様。(前方を見据えたまま、短く呟く。 藍住麗の察知した通り。
鳥賀陽 : 敵影です。 …相手は恐らくお一人。(この距離でありながら、進行に変化がある。速度をやや緩めた。
藍住麗 : ーーーーーーにて、敵もコチラに気付いて、止まろうとしている模様。」
叉羅 : まぁ……
叉羅 : 全然何も見えないですが……凄いんですね。
叉羅 : (状況が全く掴めていない為、呑気に感心している
鳥賀陽 : イヤハヤ、これが領分ですので!(ありがとうございます、と
鳥賀陽 : …どうやらお相手様も、此方に気付いている様子ですね。
藍住麗 : (③まで進む道のりを素通りさせて挟み込みのがプランAだったけど、
藍住麗 : (この距離で気付かれる相手にそれは無理……?
ニシキ : 「どうやら……挟み込むのは難しそうだね……」
ニシキ : (藍住麗の思考より判断が早い。
鳥賀陽 : 恐らくは…藍住麗様でしょうか。(残る3人の戦闘技能を思い出し予想する 三色貴族とは大会の審判やらでゆるく繋がりがある
叉羅 : まぁ……そこまでわかるのですね……
叉羅 : しかし、なぜ減速を……?
鳥賀陽 : …。一つは、相手方の出方を窺う為です。「こちらが気付いている」事に気付けば、動きに変化が見られるかもしれませんし。
鳥賀陽 : ……もう一つは…、
鳥賀陽 : ……、このまま互いに進めば、2vs1ですよ。
叉羅 : まぁ。
叉羅 : 確かに……そうですね。(今更気付く。戦闘における判断がとことん遅い
藍住麗 : 「攻撃がくる気配は無いね……」
藍住麗 : 「索敵能力を超えた攻撃手段や移動手段は無いみたいだね……」
藍住麗 : (藍住麗の分析はこの間も続く。
藍住麗 : (エグゼのように索敵範囲と攻撃範囲がイコールの距離を持つ者が相手なら、即座に離脱しなければ我が身が危険だが、
藍住麗 : (そうそうそのような長距離砲は無いだろう。
鳥賀陽 : …互いに止まりましたね。あちらも対応を考えているのかもしれません。
藍住麗 : (そもそもそのような長距離砲があるなら、2人同時に行動するのも不条理だ。
藍住麗 : 「敵の気配は2つある。」
叉羅 : そうなんですね…
鳥賀陽 : …退却されるようであれば、追いましょう。味方と合流する可能性も高いですし、
鳥賀陽 : 罠に誘い込まれたとしても…その時はその時ですし。(妙な所で亜人判断する
叉羅 : 私が単機で突撃するのは……?(断られるだろうなと思いながら一応聞いてみる
鳥賀陽 : …「察知できる」以上は、どのみち追って援護に参りますよ?参らざるを得ません。(それはもう、職業柄でも個人柄でもだ
鳥賀陽 : …それで構わないのであれば、……イエ、結局全然変わりない気もするのですけど……
鳥賀陽 : 、、、。イエ、流石に言っている事がおかしいですね…(頭抱えて
叉羅 : ・・・
叉羅 : その場合だと………
叉羅 : (1vs2になる。けど。
叉羅 : (実際に1vs2の形に途中からなった場合、自分がどうなるのかは自分でもよくわかっていない。
叉羅 : (ともかく手助けしないで見守るって状況にはならないようだ
藍住麗 : {お取り込み中失礼……聞こえるかな……?}
鳥賀陽 : 、――!(突如耳に届く声
藍住麗 : (鳥賀陽と叉羅の2人の耳に響く声
藍住麗 : (エグゼのような射撃は出来なくとも、
藍住麗 : (・・・【理想】にはコレが出来る・・・
叉羅 : …まぁ?
鳥賀陽 : …。… 「オヤマア。藍住麗様ですね?」
藍住麗 : {ご明察の通りだよ……鳥賀陽選手。}
鳥賀陽 : 「アア、やはり此方からの声も届いているのですね」(調子を切り替えて呼び掛けに答える。
藍住麗 : {ええ……一方通行な警鐘を鳴らすだけじゃあ、}
藍住麗 : {このクライマックスには味気ないからね。}
叉羅 : あら…? 闘う前にお話し合いを…?
鳥賀陽 : 「成程。流石のお心構えでございます。」
藍住麗 : {お褒めに預かるような事では無いよ。}
藍住麗 : {鳥賀陽選手……叉羅選手……}
藍住麗 : {私の所に、向かっては来ないのかい?}
藍住麗 : (足を止めた理由を問う。お互いに位置を把握し、それをお互いが気付き、お互いが足を止めた事への説明はもはや省略だ。
藍住麗 : (あくまで優雅に。できれば余裕をもって。
鳥賀陽 : …(試合中にわざわざ敵と会話を試みるのは、交渉か策略である事が多いだろう。
鳥賀陽 : (それか舞台人としての酔狂さか。そのどれもの可能性がある相手だと考えるが…
鳥賀陽 : 「そうですね、只今ワタクシ達は――…」
鳥賀陽 : 「今後の方針について少々、作戦会議を行っておりました!」(もう堂々と伝えてしまう。
鳥賀陽 : (お互いに位置を把握し、それをお互いが気付き、お互いが足を止めた。それを互いに気付いておいて言い繕う事も無い。
藍住麗 : {ふふっ……それはそれは……}
藍住麗 : {大事な会議中にすまないね……無粋な真似をしたよ……}
鳥賀陽 : 「イエイエ。今現在もなお戦いの最中ですからね。」(まさかその作戦会議の内容が、「2VS1になってしまう」事を危惧しているなどとは思いもしないだろうが…
藍住麗 : ……(さて。素直な人達だ。
藍住麗 : ……(「作戦会議が終わるまでピアノを弾いている事にするよ」とか伝えて儀式魔法の準備を整えても許してくれそうなぐらい素直に見える。
鳥賀陽 : 「しかして、麗様はどうしてワタクシ達にお話を?」
藍住麗 : {急に足が止まったからさ……}
藍住麗 : {この広い舞台でせっかく出会えたというのに……}
鳥賀陽 : 「この大詰めの局面を前に宣戦布告…という訳ではございませんでしたか。」
藍住麗 : {ふふっ……作戦会議中に切り込むような真似はしないよ……}
鳥賀陽 : ……。(少し、考える。 もしかしたらこれは、降ってきた好機かもしれない。
藍住麗 : (言っていること全てに嘘はない、が、正しくもない。
藍住麗 : (鳥賀陽の索敵能力と攻撃範囲が未知数だから。これが1番大きな要因で、今すぐにでも確かめたい内容。
藍住麗 : (【空間把握】を持つよつばと(「ふふっ……“よつば”くんばかりだね……」)建物越しに優位な上空から撃ち合うなど中々高度な要求だ
藍住麗 : (それをやってのけたのなら、今すぐコチラへ飛んできて私を蜂の巣にしてもおかしくない。
鳥賀陽 : …。
鳥賀陽 : 「…藍住麗様。それでは、」
鳥賀陽 : 「コチラから宣戦布告をさせて頂きますね。」
藍住麗 : {おや……?}
鳥賀陽 : 「今から私は叉羅様と共にそちらに向かいます。――2人がかりで、貴方と戦います。」(叉羅を見ながら、対戦相手に伝える。
叉羅 : あらまぁ?
藍住麗 : {おやおや……}
藍住麗 : (逆に覚悟を固める手伝いをしてしまったかな…?
鳥賀陽 : 「勿論、得意の立地に誘導するも、残る仲間の方々と合流するも、そちらの自由ですが。」
鳥賀陽 : 「ご了承、いただけますか?」
藍住麗 : {勿論。}
藍住麗 : (地面を靴のつま先で叩いて、
藍住麗 : {どんな挑戦でも受け付けるよ。この舞台に立っている以上ね。}
鳥賀陽 : 「…ありがとうございます。」(笑み混じりに
鳥賀陽 : (――叉羅が2VS1を苦手とする理由を、完全に理解できる訳ではない。感情的なもので、受け取り方はそれぞれだろうし。
鳥賀陽 : (ただ、こうする事で、この先の戦いは「相手が了承してのもの」になった。
叉羅 : ……戦闘のお時間、ですね。
叉羅 : 私と鳥賀陽さんの2人で。
鳥賀陽 : エエ、そうですね。(気持ちの上で、そこは大きく違うのではないかと、思う。…想像で、希望でしかないけれど。
鳥賀陽 : (その為に戦略的な駆け引きを投げ捨てるのは愚行だろうか。――でも、構うまい。
藍住麗 : (来る……最後の2人の相手が……
鳥賀陽 : (少なくとも今の私達にとっては、これがもっとも素直で正しい。
藍住麗 : (素直に愚直にやってくる。
藍住麗 : (私の今いる場所に罠はない、純粋たる1vs2。受けるべきでない。
藍住麗 : (でも、まだ、情報が足りない。
藍住麗 : (先ほどから通信はONにし続けている。相手の動向や会話も届けている。
藍住麗 : (ただ、せめて、もう1手、相手の初撃を知りたい。
藍住麗 : {ふふっ……どちらでも好きな方からかかっておいで……}
叉羅 : ……(鳥賀陽を見ている
鳥賀陽 : 「…」(――再び風が起こる。空気が揺れる。進む準備はできたまま、叉羅の視線に気付く
鳥賀陽 : 「…参りましょうか。叉羅様。」
叉羅 : ……はい。(何処からか突風が吹き込み、叉羅の周囲を吹き荒れーーーすぐに止む
叉羅 : ーーー(祈祷術:「山風への祈り」)ーーー
藍住麗 : 「風。2人ともか……」(通信にのみ呟く
鳥賀陽 : 「では―― 宜しくお願い致します、麗様!」(風の流れに乗り、急加速。
叉羅 : 「対戦宜しくお願い致します。」(風を内包した四肢の強靭な鬼の筋力と共に跳ぶ
鳥賀陽 : (ビル街立ち並ぶ都会の空を飛び抜けてゆく2人
藍住麗 : ……疾い!!
藍住麗 : (エリア?へ向けて背を向けず後ろへ連続バックステップしていく
藍住麗 : (2人の初撃のリーチはわからないけど、このまま悠長に見ていたら燦山の罠地帯よりも遥か前で囲まれてしまうっ、そんな想定以上の速度。
鳥賀陽 : ――後退を始めました!北側―エリア?へと向かっていますっ(高速で飛びながらも観測を続ける
叉羅 : ーー助かります。(鳥賀陽と違って藍住麗の場所を知る手段はない。
藍住麗 : (勝負を受けると言っておきながら殴られる前に距離を離すのはのは少し不恰好か?背中さえ見せなければ優雅なのか?
鳥賀陽 : 増援かトラップが予想されます。警戒しつつ参りましょう!(―…まあ、こちらが侵攻を伝えた以上、そんな事は予想の範疇だ。
藍住麗 : お互いに全うする……それだけの事……
鳥賀陽 : (もはやどんな困難が立ちはだかっても――愚直に突破する他無い!
藍住麗 : (結果的にプランB。あまりにも素直な寄せ餌になっている。
藍住麗 : (初撃を受けるだの決闘を受けるだの危険な選択肢は数多にあったが、
藍住麗 : (斥候としてやるべき手に専念する
叉羅 : 増援……お仲間さんの所へ向かっているのですね……
鳥賀陽 : エエ。先程の術(声)もございますし、味方同士疎通が取れている。進行方向には意味がある筈です。(その前に自分も使ってた通信機とか諸々あるが、説明は省略する。
叉羅 : …では、速度を上げた方が良いですか?
鳥賀陽 : ―! (…そうか。彼女はまだ……余力を残しているのか。
鳥賀陽 : (…勿論、捉えられるならば早い方がいい。 だがそうなると―… 然し―…
叉羅 : (戦闘中の意思疎通が悉く下手な彼女。
叉羅 : …では。(飛び上がり、優しく両手を鳥賀陽の背中に添えて。
鳥賀陽 : … 分かりました。 先行して頂、―――ェッ??
叉羅 : ーーー祈祷術:山嶺の温風ーーー
叉羅 : ーーー(背中に添えた両手から鳥賀陽の体に暖かい追い風が注ぎ込む
叉羅 : ーーー(なにか。
鳥賀陽 : ――――
叉羅 : ーーー(これ以上無理をしてほしくないのに無理をする彼へ言葉をかけるなら…
叉羅 : …がんばって、くださいね。私もすぐに追いつきますから。
叉羅 : (背中を押して、鳥賀陽の体を前へと押し出す温風と共に送り出す
鳥賀陽 : ――――― …、っ(暖かい風に包まれる。血を流し軋む身体が、まだ飛べる、と――
鳥賀陽 : ―― ハイッ。 行って参りますっ!(風の恵みを、加護を受け、送り出され。
鳥賀陽 : (音速をも超える速度で空を滑り消えてゆく
藍住麗 : ーーーーーー
藍住麗 : 「加速している…!」
鳥賀陽 : ―――――― ―――
藍住麗 : (空気の震えは音の聞こえ。風が動き羽が動き鳥が動けば、それ即ち感知出来る者。
鳥賀陽 : (自然の加護を受け、加速する。音速域を管制しても自身がこれほどの速度を出す事は珍しい。
藍住麗 : ーーーーーー
鳥賀陽 : (風を切り、ビルの合間を突き抜け――― 高速で後退する相手にも追い付くほどの速度――!
藍住麗 : (しかし、頼ってきたその音は、突然聞こえなくなった
藍住麗 : (その代わり嫌でも視界に入ってくる
藍住麗 : (そう、あの者は、
藍住麗 : (すでに音速を超えている……!
鳥賀陽 : ――――――( 不思議と軋む感覚は無い。 加護により守られているためか。
鳥賀陽 : (元より――― 反動の事など考えるつもりもない――――!
鳥賀陽 : いざっ――――(突き進む直線の先に―――藍住麗の存在を察知する。
鳥賀陽 : 参ります――――!(音を置き去りにしている為、届く事は無いが
藍住麗 : っ、(来る…初撃が…!
鳥賀陽 : ――――――TGYーTT―――(速度と勢いのままに――錐揉み回転し更なる加速!
鳥賀陽 : ――――――ハープーンッッッ!!!(遥か彼方に思える標的に向かい――突撃ドリルダイブ!
鳥賀陽 : (遠距離攻撃は持っている。それなりの射程もある。だが―この飛行距離で得た速度を殺さずに与える初撃はこれより無い!
藍住麗 : (亜音速の突進!! いえ、大丈夫よ、間に合う、今すぐサイドステップを踏めば急な旋回にはーーー
藍住麗 : (脳裏に浮かぶ一瞬の光景、よつばと撃ち合っていたであろう建物の破損跡
藍住麗 : (ある…遠距離武器も…それなら、亜音速の突進をギリギリで回避した私にーーいや、考える時間なんて、
藍住麗 : っっ!(左に咄嗟に跳ぶ 亜音速の突撃を回避する為の高速のステップ
鳥賀陽 : ――――――!!(―――周囲の地面をドリル状に削り、建物を薙ぎ倒す勢いの余波と共に突撃が迫り来る
藍住麗 : 音速秘奥義……!(左ステップはこの技の為の初動、音速に達する回避手段
鳥賀陽 : (直撃は避けられた――――だがそれも想定の範囲!
藍住麗 : (【空間把握】を持つものが・・・飛んできた後、”空中で身を捻り、散弾を機銃掃射“するなら・・・
藍住麗 : (あの舞台の再現になる・・・!(先読みで大きく円を描く高速のステップに入る
鳥賀陽 : (――これで相手を「追い抜いた。」 大きく追い抜いた後、片腕―翼を地に擦り急速ターン!
藍住麗 : ターン・・・!?(あの時よりも挙動が大きいのに速い・・・!
鳥賀陽 : (――ターンの勢いで麗を煽るような大風が発生する!あの舞台とは異なる要素が幾つかある。
鳥賀陽 : ――烈風!(そもそも風の勢いから段違いだという事!麗の身体を大きく後方に吹き飛ばす大風
藍住麗 : 不覚っ!!(構えていたレイピアを放つよりも前に大風に飛ばされる
藍住麗 : (吹き飛ばされながら、レイピアを地面に投げ捨て、レイピアが地面に刺さる
叉羅 : ーーー・・・まぁ。
鳥賀陽 : スカイレイッ!!(風に煽られた麗に向けて次々と発射される、線状の風刃
叉羅 : (そんな様子を視認できる距離までもう迫っている
鳥賀陽 : (行動の意図はもはや明確。彼は「相手の避難路を塞ごうとしている」。
鳥賀陽 : (そして――そうするからには―――信じている。
藍住麗 : (大風に体を煽られながら迫り来る風刃
鳥賀陽 : (――『…がんばって、くださいね。私もすぐに追いつきますから。』
藍住麗 : (レイピアをも手放した・・・・・・己の武器はもう、声しか……
藍住麗 : んっ、!(頭部への風船は身を捻って避けるが、左腕、両脚が風刃に裂かれる
鳥賀陽 : (―― 追撃など、援護などしなくとも構いません。迷っても、躊躇っても、動けなくても構いません。
鳥賀陽 : (ただ、追い付いていただければ。 ――貴女がそこに居さえ、してくれれば。
叉羅 : ええ。追いつきました。(藍住麗の後方に、その姿が見え、
鳥賀陽 : (―――「相手はそれを意識せざるを得ない」。――もう、共に戦っているのだから!
叉羅 : …(藍住麗が避けた風刃を両手で掴み取る
叉羅 : ーーー(この音速で動く皆様の舞台に着いて行くには迷う時間などありませぬ
叉羅 : ーーー(2人の、そして、皆の作り上げてくれたお祭りに、臆病で我儘な私も、最後ぐらい、、、
鳥賀陽 : ―――!(叉羅の気配を、姿を、行動を視認し目を開く
叉羅 : 山嶺の冷風。(手に取った風刃で、藍住麗の風船に斬りかかる
藍住麗 : ーーっっ、、!!(下唇を噛み
藍住麗 : (音速世界に飛び込んできた鬼女の連携攻撃によって……その命は散らされる
藍住麗 : ぱ ぁ ん
鳥賀陽 : ―― 叉羅様――…!
叉羅 : ーー っ、(風船を斬りました。今度こそ。
叉羅 : …(お祭りに参加してくださった素敵な役者様、ゆっくりとおやすみください。
鳥賀陽 : ・・・、 、、(戦を憂いていて。傷付ける事を嫌がっていて。 2VS1の、二人掛かりで。 にも、関わらず。
鳥賀陽 : ………、叉羅、様……
藍住麗 : ーーーーーー
藍住麗 : ーーーーーー (レイピアをも手放した・・・・・・己の武器はもう、声しか……
藍住麗 : ーーーーーー んっ、! 「軍師様。承った最後の1枚。地表に楔を撃ちました。」
藍住麗 : ーーーーーー (自分の声で音声を掻き消しながら通信へ載せる秘密の伝言。
藍住麗 : ーーーーーー (あの時すでに仕込みを密かに伝えていた。
藍住麗 : ーーーーーー (地面に刺さるレイピア、その先端に仕込まれたのは“承った札”
藍住麗 : ーーーーーー
藍住麗 : (嗚呼っ・・・・・・最後まで舞台に立てないのは残念だったけど・・・・・・
藍住麗 : (隊員としての務めは……どう転じるかな……
藍住麗 : ーーーーーー(虹となって体が消えゆく
鳥賀陽 : ――――……、、 、(藍住麗の姿が戦場から消え、ふらふらと叉羅の方に歩む。
鳥賀陽 : さ、 叉羅、様。 私―――、、(声が、表情が、震えて、感極まって
鳥賀陽 : (――つまる所限界だったのだ。 身体面はそれはそう。山風に護られて居なければもはや立つ事も儘なるまい。
鳥賀陽 : ………、、 私は、、……(集団戦に混ざり続け。胸を断ち斬られ大傷を負い。風船を割られそうになり。
鳥賀陽 : (試合前に声を掛けて。答えの出ないまま試合に臨み。我儘と無理を通して。それこそが間違いだったのではと青褪めて。
鳥賀陽 : (考えても考えても。悩んでも。迷っても。正解も答えも見つからず。 考えすぎて、自分がどこか変になってる自覚もあった。
鳥賀陽 : ……、、、。。(風船を斬った叉羅の正面に立つ 人間時に表情は取り繕えない 泣きそうだ
鳥賀陽 : (「ついに風船を割った」それが良かったのかさえ分からない。 ただ、何とも言えない安堵感と、感慨が押し寄せて きて――― ―――
鳥賀陽 : ――― っ(叉羅の身体を思いきり抱きしめていた。
叉羅 : ………っ!?!!??!(抱きしめられ
ーーー : (そんな2人の少し後方で、置き去りになっていたレイピアがちかっと光る。
鳥賀陽 : ―――
鳥賀陽 : あ。 (我に返った とほぼ同時に。空が茜色に染まった。
ーーー : (【趨炎奉勢】。 なーんて術者の声は届かないが。
ーーー : (空を照らす巨大な炎の竜が、レイピア――によって打たれた楔(カード)…そして、その傍に居る2人を呑み込まんと迫り来る
鳥賀陽 : さっ――― !(此処から――否この体を一刻も離れないといけない許されない! 硬直した頭で必死の抗い
鳥賀陽 : ―――~~~!!!(なんとか押し飛ば――否――それで防げる規模では(おそらく多分)無い――!!
鳥賀陽 : っっっ!!(あろうことか離れる事もなく叉羅と共にそのまま地面に倒れ
鳥賀陽 : (叉羅の身体を庇うように覆い被さり―――背部に全力で風を発生させる!
叉羅 : えーーー
鳥賀陽 : ――――――(視界を覆う灼熱が2人を呑み込む
鳥賀陽 : (2人の姿が龍の口に呑まれるように消え、
鳥賀陽 : (―――やがて炎が失せて行く
鳥賀陽 : …………… ・・・・・・
鳥賀陽 : (――程無くして、人間一人分の重みが、力無く叉羅に圧し掛かる。
鳥賀陽 : (風船が灼き溶かされた場合は、あの特徴的な破裂音も鳴らないらしい。
鳥賀陽 : (焼け焦げたスーツ姿が虹色になり、空気に溶けて消えていく
最終更新:2023年09月02日 01:21