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DDF アフター 「とびっきりの眠気覚ましを用意するよ」[スコット アイン]

スコット : (時はDDF
スコット : (夢の舞台
スコット : (あぁ。
スコット : (この素晴らしかった夢の祭りもいよいよ終わっちまう
スコット : (たしかに?
スコット : (結果だけ見ればオレ達は最下位になっちまったが、
スコット : (この素晴らしいファイティングスピリッツは会場のみんなにも届いたんじゃあないかな
スコット : (ま。気休めだけどな。
スコット : (でも、それでも、
スコット : (楽しい祭りだったのは間違いないね
スコット : (秘密結社との作戦会議は心躍ったし
スコット : (別の地方の技術を持った錬鋼術師との名勝負は忘れもしない
スコット : (自分のいない試合だって
スコット : (手に汗握る大勝負ばっかりだったんだぜ?
スコット : ・・・
スコット : ・・・(夢の中で残された時間
スコット : ・・・(Evチームの反省会はサクッと終わって解散し、
スコット : ・・・(彼は街をふらついて歩いていた
スコット : 仮想都市シドリーか。
スコット : 秘密結社の皆様は夢から覚めたらこの街でまた夢のデータの振り返りと反省会の延長戦だとよ。
スコット : 仕事熱心な事で。
スコット : でも楽しそうでもあるね。
スコット : そのぐらい魅力的なデータ…選手、試合が揃ってた。
スコット : あぁ、推しむらくは・・・・・・・・・
スコット : フッ、なんて、叶わぬ夢は夢の中でも見ないもんだぜ?
スコット : ・・・
スコット : ・・・・・・・・・
スコット : (クールにダンディに試合後の街を彷徨うぜ
スコット : ーーーーー
??? : ――――(シドリー
??? : (否、仮想都市シドリー
??? : (Evチーム駐屯地エリア……の、外れも外れ。都市部から離れた工場地帯。
??? : (数多の工場が建ち並び、それを幾つもの道路が結ぶ。そんな街並みの中に…
??? : (やけに広々として閑散とした、殺風景な土地がある。
??? : (―――この地では以前、大規模な襲撃事件があった。
??? : (被害に遭ったのは、かの八色貴族が一片、ヴィオレット家とその所有軍。
??? : (■■■■を巡り、闇組織との諍いがあったのでは――等と噂されているが、真実は闇の中だ。
??? : (■■■■の性質故に、多数の犠牲者が出る事となった。当主アインスブルクも――事件以降一切表に出ていない。
??? : (事件で死亡したのか、昏睡状態等表に出られる状態では無くなっているのか。詳細は公にされていないが…
??? : (ともあれ、そんな曰く付きの土地だ。閑散としている。街民が居ないのだから当たり前かもしれないが、居たとしてもこの場所は閑散としていただろう。
■■■ : 「……。」
■■■ : (閑散として、静まり返っている、モブ不在の夢の仮想都市に。
■■■ : (何やら人の姿が――ある。
スコット : …気づけばココへ来てたんだが。
スコット : (フラッと立ち寄る1人の男
スコット : コレは夢か?
スコット : あぁ、いいんだ。夢だってのはわかってる。
スコット : ドリーム世界だからな。でもそういう事じゃあないんだ。
スコット : (遠くから「人の姿」を見かけて
スコット : (額に手を当て、観念しながら、歩いてくる
スコット : ああ、夢だ。夢のようだな。
スコット : まあでも夢なんだからな。
スコット : そりゃあ夢ぐらい見たって良いだろうよ!
スコット : (「人の姿」に近寄る
■■■ : ―――……あぁ。
■■■ : 「夢」ですか。(近寄って来るスコットの方を向く、人の姿。
スコット : あぁ。
アイン : (ロングコートをきっちりと身に纏った長身。紫色のボブ。怜悧な視線。
スコット : 「夢」だよ。
スコット : オレにとっても間違いなく。
アイン : (――八色貴族が一、当主アインスブルク・ヴィオレット=ファイルヒェン。
アイン : 成程。(スコットの言葉に何か納得して
アイン : 今のわたしでも夢は見られたという事ですね。
スコット : あぁ!そっりゃあ嬉しい大発見だな!
スコット : 夢が見られるのと見られないのじゃあ0と100ぐらい違うさ!
スコット : それならきっと…!………
スコット : それで、お嬢さん。
スコット : どうだい?「久々?」な夢の世界は。
アイン : そうですね。久方ぶりに開けた景色を見ましたし、久方ぶりに人と話しました。
アイン : ええ。ですが少々思考が鈍っている気がしますね。
スコット : おやおや。それは珍しいな?
スコット : 長く眠っていた反動の眠気眼って奴だな。
スコット : どうだいじゃあ一緒にコーヒーでも?
アイン : 夢の中とはいえ本調子では無いのでしょう。111とは言いませんが、10くらい使えれば良いものを。
アイン : …。(スコットの提案に短く思考し
アイン : そうですね。それも良いでしょう。
アイン : (珍しく…?すんなりと了承する。
スコット : フッ、良いねえ。(笑って
アイン : この景色をただ眺めるのも進展性がありません。何か変化が欲しい所ですから。
スコット : 町のコーヒー屋さんにゃあちと遠いが歩けるかい? 道具さえあればオレが淹れても良いけども?
アイン : 歩行に問題はありませんが、あまり誰かと鉢合わせたくはありませんね。
アイン : この不自然に静まり返った街では無用な心配かもしれませんが。わたしの家に案内しましょうか。
スコット : グッド!
スコット : 遠慮なく上がらせて貰おうか。
スコット : 良いコーヒーも揃ってるんだろう?
アイン : (彼女の知る、此処からもっとも近い「コーヒーを淹れられる場所」は、「自分の家」である。
アイン : ええ。覚醒作用が有効なものを揃えています。(言うなり歩き出す
スコット : そいつあ良い響きだ。今求めてるものにピッタリかもしれないね?
スコット : ただ、頭が冴えるのは良いが、夢が覚めるのはゴメンだぜ。
スコット : 夢うつつなママのコーヒーブレイクと行こうじゃあないか。
アイン : そうですね。わたしとしても。
アイン : 今醒めるのはぬか喜びな感があります。せめてコーヒーは摂取しましょう。
アイン : (言いつつ歩いていればすぐに着く。先程の更地と隣接する、貴族の家にしては小さな屋敷。
アイン : セキュリティが掛かっていません。好都合ですが、夢とは言え無警戒ですね。(言いつつ門を押して開ける
スコット : 夢の世界に敵なんていないさ。きっとね。
スコット : (言いながらお家にお邪魔する
スコット : そんなにずっと前ってワケじゃあないけど、
スコット : 随分と来てなかった気がするぜ。
アイン : そういう考え方もありますか。(そう広くもない庭を抜け、屋敷へと入っていく
アイン : ああ、以前訪れたのは確か、――いえ。今が何時であるか定かではありませんね。
アイン : (特に説明する事も無く来客用の応接室に歩く。初めてでは無いのだから知っているだろうと。
スコット : あぁ、そうだな。夢うつつなフワッとした世界。
スコット : 時間を測るのはコーヒーにお湯を入れてる時間だけで良いのさ。
アイン : (部屋に時計はあれど、針の示す時間が情報として頭に入って来ない。自分の頭の問題ではなく、それがこの夢の仕様なのだろう。
アイン : どうぞ。先に入っていてください。コーヒーと器具を持ってきます。
アイン : (至って真面目に。淡々と粛々と。しかしやる事はコーヒーブレイクの準備。
スコット : あぁ。悪いね? じゃあ遠慮なく。
スコット : (勤めて自然に。
スコット : (久々に会えた今この時さえあれば細かい追求は野暮ってもんだ。
アイン : (程無くして。間を取らせず、トレイにコーヒー豆と各種器具やカップを乗せて現れる
アイン : (コーヒーミル、お湯の入ったケトル、ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、スケール…豆から挽く時のセット一揃い。
アイン : (スコットの待つテーブルの前に置く。
スコット : グッド!夢のようなテーブルだ!(愉しそうに親指を立ててアインに
アイン : スコット殿はコーヒーを挽く心得がありますか。
スコット : それが・・・意外と・・・あるんだよな~?(用意してもらったセットに手をかける
アイン : そうですか。ならばお願いしても?
スコット : あぁ、勿論。とびっきりのを期待してもらっていいぜ?
アイン : わたしにも淹れる技術はありますが、ええ。貴方に任せた方が良いでしょう。
スコット : ふふっ謙遜してもらったからには頑張らないとなあ
スコット : …ウチの家はアウトドアでランチやディナーを嗜むのが好きでね。
スコット : とはいえ…あんまり料理や準備に協力的でないワガママなシスター達も多いから、
アイン : (味に拘りが無いあまり「これじゃあ泥よアインス姉さん!」…どと末妹に言われる事もある。飲食店員が言うのだからそうなのだろう。
スコット : 必然お兄ちゃん達が出張ることも多いのさ。
アイン : そうなのですね。ええ、機会が多ければ上達もするでしょう。
スコット : (なんて言いながらテキパキと…所々無駄にくるくるくるっと回しながらキャッチして準備していく
アイン : (その様子を腕組み腰掛けて、なんとなく眺めている
スコット : ・・・(今今の惨状を踏まえて、でも、いいのさ。夢。夢の中の夢。だからさ。
スコット : そちらさんも兄弟で食事会とか結構するのかい?
スコット : (した。じゃなく、する。細かなニュアンスでも悲観しない男。
スコット : (それが良い話と悪い話をどっちも話せるオレのスタイルだぜ
アイン : …。そうですね。それぞれに役割(仕事)がありますから、機会は多くありませんが。(こちらも過去形では話さない。
アイン : (希望でも楽観でも無く、自身が倒れた後の情報を殆ど持たない為だ。確定的な話し方をしない。
アイン : 家族、…いえ。兄弟仲は悪くありませんし。 特に末の弟はよくそういう集まりをしたがりますから。
スコット : あぁ。彼は確かにそういうパーティ好きそうだ。
スコット : さーーーて、(とか言っている間にコーヒーの準備が出来上がる
アイン : …。(少し考える。家族の話をすると、家族の事に意識が向く。
アイン : (が、出来上がったコーヒーを見て切り替える。)出来ましたね。
スコット :
スコット : ああ!
スコット : (コーヒーをアインに差し出しながら席について
アイン : ありがとうございます。(カップを受け取り
アイン : (湯気の立つコーヒーの水面を見つめ、息を吹きかける
スコット : 眠気覚ましになるといいな。自慢の逸品だ。
スコット : (眠気は冷めてほしいけど夢は覚めないでほしい。なんてワガママ
アイン : ええ。頂きましょう。(カップを口元に運び、静かに飲む
アイン : …。
アイン : 眠気が醒めそうですね。良い案配に。
スコット : (良い塩梅に。見透かしてくれてるのかな?優しい響きだぜ
スコット : ああ。それは良かった。
スコット : (安易に「んーvvv美味しいっvvvvv」って言わないのも解釈一致って奴だな?ハハハハハ
スコット : それじゃあ眠気覚ましに情報を一つ投下しようか。
スコット : まずは軽く。良い話と悪い話。どっちから聞きたい?
アイン : 優先度の高い事項から。
スコット : なるほど? それは難しい判断って奴だが。
スコット : 良い話は…そうだな、この『夢』の話が1つだ。
スコット : 変なゲームを仕掛けてくるドリームマスターのサカイとかいうヒゲ男は覚えてるかい? この『夢』がそうなのさ。
アイン : あぁ、夢で頻繁に人狼をさせていた主ですね。記憶しています。
スコット : 今回の『夢』は過去最高レベルにド派手でね。
スコット : 各貴族だのプロファイターだの秘密結社だのをドラフトして集めたドリームチームで闘うドリームマッチ。
スコット : 観客席にも大勢来てさ。目も離せないマッチアップの連続だったぜ?
アイン : ああ。夢で大規模な交流大会を開くという、その催しの話を、わたしは――…(ふむ、と考え
アイン : どうやら知っていたようです。故にこの夢に渡る事ができたのかもしれません。
スコット : へぇ!そいつあ新発見だな!話して良かったぜ!
アイン : あなたの話を聞き、「そういえばそうだった」と感じましたので。
スコット : そういう記憶の入れ方もあんだねぇ? あーあ。でも、
スコット : 悪い話ってのは、その試合が全部もう終わっちまって、観戦も参戦も出来ないって話さ。
スコット : アインが出てりゃきっと優勝だったろうになぁ。惜しい事をしたぜ。
アイン : 成程。夢には繋がれたものの、大会そのものは見られなかったと。
スコット : あぁ。先ほど表彰式まで丁寧に終わっちまった所だぜ。
アイン : まあ、負傷者をドラフト選抜する者は流石に居なかったのでしょうが。(すごくあっさり言って
スコット : (負傷者っちゃあ負傷者だな?
アイン : それは確かに悪いニュースですね。情報を得る機会を逃してしまいました。
スコット : 慮りって奴かねえ。ま。お祭りに負傷者引っ張り出してはこれねーかったんだろうさ。
スコット : あぁ、情報。情報!・・・なるほど?
スコット : そうだね。確かにショーとしてしか見てなかった名試合だったが、
スコット : 秘められた強者達の躍動を見るには持ってこいだったとも言えるね!
アイン : そうですね。選ばれし強者達の戦いを観戦すれば得られる物も多い。
アイン : それに。シンプルにわたしは自分が「こう」なってからの情報を余り多く持ちません。
スコット : あぁ…。あー。へー。んー。
スコット : ちょっとコーヒーの眠気覚ましが効きすぎたかい?
アイン : 醒めぬ方が良かったような口ぶりですね。元々こうですが。
スコット : あぁ、ちょっと聞き方が意地悪だったかな。
スコット : …もう一つの良い話と悪い話をするよ。
アイン : ええ、どうぞ。情報は必要ですから。
スコット : 良い話は、試合も表彰式も終わったのにまだ『夢』が続いてるっていう事。
スコット : 悪い話は、それは永遠じゃないってことさ。
アイン : 成程。
スコット : どうやったら夢から覚めてもキミに会える?
アイン : 催しが終われば夢も終わる。自然ですね。
スコット : 今日みたいにコーヒーを淹れたら飲んでくれるかい?
アイン : …。
スコット : いいや、悪い。
スコット : これこそ聞き方が悪かったよ。
アイン : この夢を繋げたのは『サカイ』殿ですから、彼と交渉するのが一案です。(大真面目に答える
アイン : ですが、ええ。言っておいて何ですが、あまり成功する気はしませんね。
スコット : ふふっ、真面目に答えてくれてありがとう。でも夢の中でだけ会いたいわけじゃあないんだ。
スコット : 同じ内容だけど、言い方を変えるよ。
アイン : …?
スコット : (自分の目覚めが浅い事や、祭りに誘われている事や、負傷者である事や、時が流れている事を認識している。
スコット : (眠った時のまま全てが止まってるわけじゃあない。
スコット : (なら、生きてる脳も、生きてる思考もあるはずなんだ。
スコット : (そうだろう?
スコット : (それならさ。
スコット : また、夢が覚めても一緒に会おうよ。
スコット : どんなに無理難題でもひょっとしたら何年も待たせちゃうかもしれないけど、
スコット : 必ず会えるさ。会いに行くよ。
アイン : …。
アイン : そうですね。わたしもこのまま、虚ろを彷徨うままでいるのは不本意ですから。
アイン : いずれは貴方に、現実でコーヒーを淹れて頂きたいと思いますよ。
スコット : あぁ。勿論。
スコット : とびっきりの眠気覚ましを用意するよ。
アイン : ええ。
スコット : ………(アインに微笑み
アイン : …そうです。こうしてわたしと疎通を取った事は内密に願えますか。 特に家の者には。
スコット : あぁ。良いぜ?勿論。
スコット : 人の夢の内容をベラベラ喋るほどお喋りじゃあないさ。
アイン : 「目覚めるかもしれない」という不確定な期待を抱かせるのは良くない。こと家の運営に関して、弟妹はわたしに依存気味でしたから。
アイン : ええ。よろしくお願いします。
スコット : オイオイオイオイ?(笑って
スコット : 心配性なのも弟妹想いなのも良いけど、
スコット : 「目覚めるかもしれない」を「目覚める」にするのがオレの誓いだ。
スコット : ーーーまぁでも成し遂げないうちから吹聴するのも格好がつかねえからね。
スコット : なんにせよ秘密にするよ。
アイン : ああ、なるほど。 あなたはそこまでの決意を先程の言葉に込めていたのですか。
アイン : …。
アイン : 何故ですか?
スコット : 好きだから。
スコット : また君に会いたいからだよ。
スコット : 他に理由なんて無いさ。
アイン : 確かに八色貴族の一片としても、当主同士としても、わたしが欠けているのは、―――?
アイン : …。
アイン : 好意、ですか。(ふむ、と
スコット : あぁ。そうだね。
アイン : …。 難解な答えですね。
スコット : そんな難しいもんじゃないさ。
スコット : 人が動く時の原動力が『愛』ってのは、いつ聞いても素敵だろう。
アイン : 理屈でもなく、合理でも無く、並列思考で処理し難い事項。
アイン : …。難しいですよ。わたしにとっては。
スコット : あれ、そうか?
スコット : じゃあ、(笑って
スコット : 起きるまでの時間潰しにでもちょっと考えてみてくれよ。
スコット : 起きたら答え合わせしよう。
アイン : ええ。そうします。
スコット : ………あぁ、
スコット : 他にもいっっっっっぱい話したい事はあるんだけど、
スコット : どれも起きてから話せるような事だし、
スコット : せっかくだからこの夢の中でだけ出来る事をしようか。
アイン : …。何でしょうか。それは。
スコット : (手持ちのスマホ取り出して開いて
スコット : 1分間だけ待ってくれ。ちょっと知り合いに電話してみるからさ。
アイン : 突然ですね。
スコット : 悪いね。(席を立って歩きながら
スコット : 「やあやあ。まさか電話に出てくれるとは!」
スコット : 「忙しいだろうに急にかけちゃって申し訳ないね。でも申し訳ないついでにもう一個お願いをしたいんだけど、良いかな?」
アイン : …?(真顔だが、やや怪訝な気持ちでスコットの背を見ている。今の自分では、これから行う「夢の中でだけできる事」に皆目見当が付かない。
スコット : 「ーーーーーあぁ、ちょっと急にね。見返したくなってさ。」
スコット : 「出来るかい?流石すぎるね。まあ出来るって信じてたよ。」
スコット : 「じゃあ宜しく。頼りにしてるよ。」
スコット : 「Big thanks! 白薔薇百合恵様。」
スコット : (電話を切って、アインの方に戻ってくる
アイン : 一体何を行おうと言うのですか?(スコット見上げて尋ねる
スコット : たまたま頼れる“知り合い”が居てね。(アインの隣に座って
スコット : 全試合、録画してるそうだ。
スコット : (スマホを横向きに持って
アイン : …ああ。成程。「この夢の」中でだけ、ですか。
スコット : そういう事。起きてからの楽しみは起きてから。
スコット : 「夢」は「夢」で楽しまないとね。
スコット : あんな楽しかったお祭りをアインだけ知らないなんて寂しい事できないだろ?
アイン : …成程。良い提案だと思います。折角ですしプロジェクターを用意しましょうか。
スコット : ・・・なるほど? 流石お屋敷。設備が揃っていらっしゃるね?
アイン : 必要な物はあります。サンフラワー家にもあるのでは?(言いつつ立ち上がって
スコット : 勿論。海にだって映せる奴もあるぜ?(笑って
アイン : そういう種類もあるのですね。 では、器具を運んできますので。
アイン : (言い残し一旦部屋から出ていく
スコット : ふぅーーー(居なくなった部屋で一息だけ吐いて
スコット : 結構勇気出したんだぜ?(笑って
スコット : でも、これから、もっと。だな。
スコット : (スマホをくるくるっと回して立ち上がり、彼女の持ってくる器具を待つ
アイン : ―――(廊下に出て、プロジェクターの置いてある私室へと向かう
アイン : …。
アイン : (――「好きだから。」「また君に会いたいからだよ。」「他に理由なんて無いさ。」
アイン : (…どうしてそこまで?時間も労力も計り知れない。そもそも叶う目標なのかも不明だ。
アイン : (他ならぬ己自身や、身内の者が必死になるのは理解できるが。
アイン : …。好意。
アイン : (わたしはそこまで彼に利益を与えただろうか? 記憶に無い。
アイン : ……。
アイン : やはり。難解では無いでしょうか。
アイン : (使える脳の領域が少なく感じる。不便だ。
アイン : (――まあ、今は切り替えよう。試合を観戦し、この夢の中で「今」を過ごした人々に触れよう。
アイン : (今のこの夢の中でしかできない事を。
アイン : …。戻ったら、コーヒーのお代わりでも入れてもらいましょうか。
アイン : (私室へと歩いていく
最終更新:2023年09月18日 10:12