ミカエル : 禁忌なのに法<ルール>を守る……不思議なお話ですね。
ロル : (まずい…。仕掛けが全然わからない上に、いきなりミカエル君の詠唱を封じられた…。
イオン : ええ。私の魔術はキアシスに認知され、認められていますからね。
ミカエル : それはそれは名誉な事です。
イオン : …フフ、しかしそちらの方。なかなか良いですね。(ロルの方を見て微笑み
ミカエル : 困りました…それなら、物知りなニカ様なら知っていらしたかもしれませんのに。
イオン : 今の現象を一度見ただけで「時間に干渉した」と理解する方はなかなかいらっしゃいません。
ミカエル : えぇ。ええ。ふふふ。(ロルが褒められている気配に笑顔で頷き
ロル : ど、どういうことなんだ…?(イオンの目線に怯みながら
ミカエル : 私にもすぐ教えてくれました。とてもお優しいですわ。
イオン : (ロルの観察眼を見抜く。教師らしく、案外と生徒の事を見ている……のかもしれない。
ロル : (時間操作は禁忌…。でも先生は「時間に干渉した」と言っている。ブラフなのか…?
イオン : …さて。(部屋の両端の窓を飾るステンドグラス。その一つが発光し始める。
ミカエル : それに、私にも詠唱を禁止しております。ええ。
ロル : (それともこの部屋でだけ可能になるとか…?でも、そんなことできるのか…?
イオン : (ステンドグラスは全部で8つ。あからさまに「大規模な魔術が1段階進んだ」と解らせるように。
ミカエル : もしかすると何かを禁止したり、その禁止を書き換えたり、そんな風な力なのかもしれませんね。
イオン : …フフ。さあ、それは貴方達に協力して紐解いて頂くとしましょう。
ロル : まずいな…。迂闊に動けない。(ステンドグラスを見遣りながら
イオン : どうぞ試行錯誤なさって構いませんよ。時間は多く取ります。無限とは行きませんが。
ミカエル : ・・・それでは、まず。(イオンに提案
ミカエル : この詠唱封印の解除を試みても良いでしょうか?
イオン : ええ、どうぞ。
ミカエル : ありがとうございます。初めてなので少し時間を頂きますね。(イオンに一礼して
ミカエル : (ロルの前にふわっと移動して、少しかがむ
ミカエル : ・・・
ミカエル : (少しの間、ロルを見上げている
ロル : ……ミカエルくん。
ロル : …相手はこれまでにない強敵だけど、全力を尽くそう。
ミカエル : はい………
ロル : ・・・・
ミカエル : なので…
ミカエル : 1つお願いがあります…
ミカエル : 「法<ルール>」を司どる魔法ならば、コチラもその上を行かねば闘いになりませんので………
ロル : お、お願い……?
ミカエル : はい………
ミカエル : (すぅっと一呼吸して。
ミカエル : 私<偉大天使>と唇を重ねて…噛んで頂けませんか?ロルさん。
ロル : え、ええっ…。
ロル : (気まずそうにイオンの方をちらっと見る。
イオン : ……はい!?(普通に聞こえて普通に驚いてる敵
イオン : あっ……いえ、案外そういうのありますよね。儀式的な意味合いでも…… …えーっと。
ミカエル : ………(口調は冷静だが耳は赤くなっている
イオン : …………目隠ししておきましょうか?(いらん気遣いを見せ始めた
ロル : …!!(おもむろにミカエルの唇を奪い、優しく噛む
ミカエル : 別にいyーーーんむっっっ!!?
ミカエル : んっーーーっ・・・
イオン : うわぁ!!?(突然開始したー!!
ロル : (ミカエルくんが望むことはなんとなく予想がついた。きっと戦術的にも意味があるはずだ。どうせするなら、イオン先生を動揺させてやれ!!
ミカエル : ーーー………
ミカエル : ………
ミカエル : ーーー
ロル : ……ーーー。ふぅ…(唇を離す。
ロル : ……こ、これでいいかな…?
ミカエル : あっ・・・。
ミカエル : は、はい。普通に惚けてしまっておりました。
イオン : (勿論、魔術的に意味が無いとは思わないが―…学生カップルのいちゃつきを突然見せつけられて困惑しないかというと話は別でしてねぇ…!
ミカエル : これで私は今・・・(唇から僅かに血が出て、
ミカエル : (唇が切れてちょびっと)「異形」になって、(メロメロにされて)「負けて」しまいました。
ミカエル : (赤黒い霧が唇から湧き出し、翼が黒色化
イオン : ……(条件そんななんです!?それそんな満たし方する必要ありました…!?
堕異天使 : これで。私<偉大天使ミカエル>は、私<堕異天使>になりました。
堕異天使 : (赤黒いトゲトゲの天輪に黒い羽根
イオン : ――……あぁ、そちらが話に聞く「堕天」ですか。
堕異天使 : (両腕は綺麗に生えたまま、唇からだけ血が滴る
堕異天使 : …はい。「2人目」の私とも言えますが。
堕異天使 : ロルさんの素敵でロマンチックで強引な献身によって私の心は変容し、
堕異天使 : 「別人格」になったとも、「別の口」になったとも言えます。ええ。ええ。
イオン : …なるほど。貴方は先程の貴方では無いが故に、魔術の影響からは逃れられる…と。
ロル : ひさし、ぶりだね…。
イオン : なかなか力技ですが…、ふふ、良く考えたものですね。
堕異天使 : ええ。ええ。ええ。お久しぶりですね。(ロルへ血を滴らせた唇と共に笑みを見せる
堕異天使 : …相手はこれまでにない強敵。
堕異天使 : 共にあの強敵<ぼうりょく>を殲滅致しましょう。(ロルに微笑み、そして、隣に立って
イオン : …… 暴力的なのはどう考えてもそちらでは……?(思わず言ってしまう
堕異天使 : いえ、いいえ。ちょっと強引で刺激的でしたが、こちらも唇を重ねただけですので。
堕異天使 : …ですので。はい。
イオン : あ、いえ、そうではなく……。いえ、はい。
イオン : ……言っておきますけど。何度も言ってますけど。可能な限り、私はあなた方を傷付けたくは無いんですよ。(ため息交じりに目を閉じて
堕異天使 : それはそれはお優しい。
堕異天使 : でも試験は別の話…そうですよね?
ロル : ……(先程の時間操作?のシーンを頭で何度も反芻する。
堕異天使 : 唖々。唖々。なので。「堕異天使の血をもって。」(トゲトゲの天輪を掴んで手のひらから流血
ロル : ……うん。打倒、ぼうりょく、だね…。
堕異天使 : 「法<ルール>を司る貴方をも救済します。」(血濡れた手のひらを前に翳し
イオン : ……ええ。どうぞ掛かってきてください。(返答を避けた。攻撃の意思は、試験でもなお薄いという事か。
堕異天使 : 「堕天」「穿血」
堕異天使 : (詠唱完了。
堕異天使 : (詠唱禁止を潜り抜ける荒技を持って
堕異天使 : (掌から圧縮された血が噴き出てイオンへと撃たれる
イオン : ―(…先程よりも短い詠唱。私の術に準備時間が掛かると予想してのものでしょうか。(撃ち放たれる鮮血を見据え
イオン : 先程と条件を変える。視点は良いですね。(イオンに着弾する――手前で、不自然に弾速が遅くなり
ロル : (その瞬間に炸裂する火炎弾をイオンに投げつける
イオン : (イオンに近付く火炎弾も同時に速度を落とし
ロル : くそっ…いくつでも対応されるのか…?
イオン : 聖盾<イージス>。(片手が翳され、魔術シールド展開。 2つの攻撃を同時に防ぐ
堕異天使 : むっ……(その様子をしっかりと観る
ロル : (火炎弾が盾に防がれながら炸裂する
堕異天使 : ロルさん、堕異天使<わたし>の攻撃に合わせていたのね。
イオン : ――(室内に炸裂する炎と閃光。 その中で――
イオン : (ステンドグラスの2つ目に光が満ちる。カウントダウンのように。
ロル : ……二つなら後から来た方に時間操作?がかかるんじゃないかと思って。
堕異天使 : なるほど……ふふ。手数を増やして試してみるのは良いですね。
堕異天使 : (ロルさんが堕異天使の攻撃に合わせてくれるなら……
堕異天使 : (黒の翼を羽ばたかせ、天輪を握ってイオンへと飛ぶ
堕異天使 : 「天輪よ。」「死地に向かえ。」(詠唱し、トゲトゲの天輪が2m程の円月刀のサイズになる
堕異天使 : 「その身を斬って、この地から“救済”して差し上げましょう」
ロル : (何やら丸い球を構える
ロル : (ステンドグラスが気になるけど…、もう一回試すしか、ないのか…?
堕異天使 : 「堕天裁輪」(詠唱と共に天輪でイオンに斬りかかる
ロル : (同時に丸い球をイオンに投げつける
イオン : …―近接戦ですか。ああ…、(堕異天使の突撃はそのままに迫り、
イオン : ―あまり得手では無いのですが、ええ、…(斬撃が当たる前に数Td後方に移動し、 球体の軌道からも逸れている
ロル : (球体がぱかりと開き、中からおぞましい異臭が漂い始める。
ロル : (ミカエル君が近接すると思ってなかったから、チョイスを間違えたかもしれないけど…、
ロル : (これまでの動きを見ていると、きっとイオン先生は繊細なタイプだ。繊細なタイプは、魔術が出せないくらいえげつないものをぶつけるしかない!!
ロル : (えげつのない臭いがイオンとミカエルを襲う
イオン : ――――
イオン : えっ 嫌ーーッ!?(普通に動揺したし普通に効いた
イオン : っ ―― ― ――(が―――
イオン : (途端、球体の動きのみが遡行する。イオンの傍からロルの手元に、逆再生のように戻ってゆき
ロル : う、嘘だろ…
ロル : (じょ、状況をよく見るんだ…返されても次に生かさないと
イオン : 【障壁<バリアー>】っ(戻ると共に、ロルのすぐ手前に張られる透明な壁。この状態で投げたらロルがえげつない事になる!
堕異天使 : しかし、堕異天使<私>の接近までは戻っていませんね。
イオン : っ― …はー、えらい事になるかと思いました…
堕異天使 : (斬りかかった天使の輪っかは避けられたものの、すぐ近くで振り下ろしていた
堕異天使 : 本来、天使の輪は斬るものではなく、投げるもの。
堕異天使 : 「堕天」「投身」(巨大なトゲトゲ天使の輪をイオンに向かって投げ飛ばす
イオン : ……――ぁぁ…(気疲れした様子で、堕異天使の放った天輪を見遣り
ロル : (くそっ…何かできることはないのか…?
イオン : 「二人同時に迫れば対処に追われる」「本人の処理能力を上回る対応は不可能」…ええ、それは。
イオン : …もっとも現実的な対策として考えられるものでしょうね。(敢えて見せつけるように天輪に片手を伸ばし、掌を削り飛ばされる
イオン : っ 痛ッた やるんじゃなかった……!(なんかぼやきつつ血を散らし――
堕異天使 : 着弾。しました?
ロル : …………!
堕異天使 : しましたね?
堕異天使 : (当たっても半信半疑だったが、
堕異天使 : (血が出るなら話は別だ。堕異天使は血を判断基準にしがち。
イオン : しましたよ。 ええ、不死身ではありませんから。 ですから、
イオン : 着弾しなかった事にします。(逆再生のように血が戻り、傷が塞がり
堕異天使 : しなかった事に………?!
ロル : くそ…!
堕異天使 : いえ、いいえ。ええ。そんな事が…?
ロル : ………(これだけの大掛かりな術式…何か秘密があるはずだ
堕異天使 : そうか。そうですか。確かに。考えてみれば。
堕異天使 : 時間操作ではなく法の操作、ルール変更が魔法の基盤でしたか。
ロル : 法…?
イオン : …先程申し上げたあなた方の策は有効なものですが、…それは「後出しでの対処が不可能な場合」に限られます。
堕異天使 : 対処可能な攻撃は、そうするまでもないと…?
イオン : 今の私は、あなた方の殆ど全ての行動に対処が可能というだけですよ。
ロル : ………(黙って話を聞きながら、先ほどのシーンを何度も反芻して思考する
ロル : だめだ…全然わからないっ…!!
イオン : ……【儀式魔術】、という魔術形式をご存知でしょうか?
ロル : (と言いつつ、コソコソと移動する
堕異天使 : ……勉強していたのは【大天使】のミカエルだ。
堕異天使 : ただ、ソレは天界にもある。
堕異天使 : 大掛かりな儀式と共に空間を取り込む大魔術。
ロル : とりあえず…
堕異天使 : 「主」はそう言っていた。そうね。違う?
イオン : 仰る通りのもので、幾重にもの準備と行程が必要な大規模術式によって発動します。
イオン : そして、…一度発動してしまえば、その術中から逃れる事は困難です。
ロル : レバガチャだ!!!!(無数の炸裂弾を大時計に投げつける
堕異天使 : ああ。そう。それ。それがあった。(ロルの行動に振り返って懐かしみながら
堕異天使 : アレ、は、困るんじゃない?(イオンへ振り向き直して
イオン : ……あなた方は「侵入者」として此処に招かれました。つまり――(全ての炸裂弾が空中で停止し
ロル : (これが儀式魔術だとしたら、目立ったギミックは大時計とステンドグラス…イオン先生でも仕掛けがないとこんな魔術は使えないはずだ…
ロル : なっ…!!
イオン : 既に完成しきった術式の中に放り込まれたんですよ。(福さんがそこまで考えていたかは解りませんけども。
堕異天使 : ・・・。
堕異天使 : ロル、さん、アテが外れたな。困った事になった。
イオン : ……本当に「試験」であれば。もう少し前提を緩くしたものでしたが――【転移<ワープ>】。(全ての炸裂弾がロルの傍に移動し
堕異天使 : 私の中の三人目<大天使>が、「初めて一緒に戦闘した時のように天井を壊してしまいましょう。ええ。ええ。ふふふ。」と愉しそうに微笑んでいたぞ。
ロル : ……!!
イオン : (そのまま炸裂する
ロル : ーーーーーーーー
堕異天使 : 想い出語りと共に勝ち語りする理想展開を思い描いていたようだったが残念だーーー
ロル : (一気に意識が飛ぶ
イオン : ―――― ああ。 ご安心ください?
イオン : 「私は生徒を傷付けるつもりはありませんから。」(炸裂弾のダメージを負い、意識を飛ばした後で。ロルの時間が巻き戻る。
イオン : (炸裂弾のダメージを受ける前。意識を失う前の、無傷の状態のロルに戻る。
堕異天使 : っっ!!(ロルへと飛んで行って側に立つ
堕異天使 : ………生きているか?
ロル : ……!!
ロル : し、死んだかと思った…
ロル : さ、さすが教育者…なのかな…?
堕異天使 : ・・・!
堕異天使 : それか。
堕異天使 : その手があったか。
堕異天使 : ふふ。ふふふ。
堕異天使 : (ロルの発言から何か気付きを得て笑う
堕異天使 : ロル。(両肩掴んで目を見て
堕異天使 : 私を爆殺しよう。
イオン : (相手の足掻きを尽く封じる。苦痛を与えたとて再生する。終わりの無い時間をひたすら遅延し、繰り返させる。
イオン : (大概良い趣味の魔術師だ。二霞・ロンズディールとどのような「おはなし」をしたかも想像が付く……かもしれない。
ロル : そ…それは…
ロル : ………
ロル : わ、わかった…
ロル : でも爆殺するなら
ロル : 一緒だよ!!!(自分たちの真上に無数の炸裂弾を放り投げる
イオン : …(ふむ、と様子を見ている 作戦会議まで止める無粋はしない
ロル : (閃光のような炎が二人を焼く
イオン : …!(自決―! …いえ、それだけである筈が無い
堕異天使 : っふふ。ふふふふふ…!
堕異天使 : (閃光のような炎に焼かれていく
イオン : (――ああ、ですが興味深いですね。それをして、どのようにしてこの魔術<へや>から逃れる心算なのか…!
堕異天使 : ぁ、、あ、、っ。ふふ、、唖々。。。
堕異天使 : (首を掻きむしり血を流し、掻きむしった腕が折れて焼けただれ、口から血を吐いてロルに重なるように前へ倒れる
堕異天使 : ふふ、
堕異天使 : このままだと…生徒が死ぬ。な?
堕異天使 : (そんな無茶苦茶な遺言?をイオンに聞かせて、
ロル : (すでに意識が飛んでいる
堕異天使 : (体内から燃える血が吹き出すように撒き散らかされていく
イオン : ―――…はい!?加護とか無いんですか貴方!? 天族ですよね!?(急に聞かされて
イオン : …(まさか「堕異天使」は加護の埒外とかそういう理屈……!? だからってこんな真似しますか―…!?
イオン : (私<教育者>が助けなければ、作戦<それ>は成立しないのに――……!
堕異天使 : 嗚呼。唖々。嗚呼。唖々。
堕異天使 : (意識の飛んだロルの体を
堕異天使 : (肩に添えた手を背中に回して抱き寄せるようにして
堕異天使 : (体中から燃える血が吹き出しながら焼かれていく
イオン : ―――………
イオン : …はぁ。(仕方なさそうに溜息を吐く
堕異天使 : ーーー(作戦①②③④⑤。私<敗者>の立てた私の作戦そのどれもが通用する気配が無い。
堕異天使 : ーー(ならば、相方<パートナー>の。それでも足りなければ敵方<せんせい>の。
堕異天使 : ー(力を借りてでも無理を通す。。。
堕異天使 : ……… ………
イオン : (どうして自殺行為にまで手を差し伸べねばならないのか。ええ、それは私が教育者だからに他ならない。
ロル : (見事に気絶している
イオン : (善意でも誇りでも無く。魔術の座組みとも関係が無く。ただ、教員たるもの、そうしなければなるまい、という――…
イオン : ……本っ当に、、「仕方が無いから」ですよ……!(祈りを捧げるように胸に手を当て
イオン : (堕異天使とロルの「刻<ターン>」を遡行させる。 傷付け弾け飛んだ身体は蘇生し、吹き出た燃える血は元の肉体に戻っていく。
堕異天使 : ーーー!!!
堕異天使 : (吹き出た血は体に戻っていき、傷は癒やされる。
堕異天使 : 唖々。嗚呼。(ロルに向かって倒れていた姿勢から、立ち上がりながら
ロル : ………(傷が癒やされていく
ロル : はっ?!!
堕異天使 : せっかく魔法の種となる「血」をばら撒いたというのに…
堕異天使 : 完璧に治されてしまいました……(ロルの手を取り立ち上がらせる
ロル : あ、ありがとう…
ロル : えっと、ということは…
堕異天使 : ええ。ええ。残念ながら。(イオンの方を見て
イオン : …ああ、今発動したのは、通常の回復魔術とは異なる理屈によるものです。
堕異天使 : 体が治るなら無限に「血」をばら撒いてしまって、大量の血魔法攻撃で包囲網……という物量作戦は失敗に終わりました。
堕異天使 : ええ。このような完璧な治され方をしてしまうとは、計算外です。(回復魔術?を説明してくれるイオンに
堕異天使 : (失敗した魔法や作戦をも説明しながら闘う。
堕異天使 : (せんせいは発動した事象を教えてくれる。
堕異天使 : (単なるレイダー戦<襲撃者戦>とは違う、魔道を認めてもらう為の闘い。
イオン : 炸裂弾の自縛で傷を負い、血を吹き出す前の貴方がたに戻しました。故に血液も遡り戻っていく…という訳です。
ロル : じゃ、じゃあもうどうしようも…
堕異天使 : それでは堕落の魔法が使えません。困りました。
堕異天使 : …しかし、偶然にも。
イオン : (この部屋で起こる不可解な事象を、なんだかんだ懇切丁寧に説明している。 秘匿した方が有利であるにも関わらず。
堕異天使 : 命を救って頂くというニンゲン<せんせい>からの救済と、命をも投げ出して私なんかの作戦に追従して頂くニンゲン<ロルさん>の覚悟で・・・
堕異天使 : ーーーーー
堕異天使 : (翼が発光し、白色化。光に身が包まれ、天輪も変化を遂げる。
ミカエル : 「完璧であり、」「ニンゲンを愛し、愛される。」
イオン : ―――!(更に変化を…?
ミカエル : 3人目の私…「大天使ミカエル」の顕現条件を満たしました。
ロル : ………!
ミカエル : 先生。
イオン : …はい。何でしょう?
ミカエル : 「今の私は、あなた方の殆ど全ての行動に対処が可能というだけですよ。 」
ミカエル : このお言葉。
ミカエル : 我々への課題と受け取りました。
ミカエル : パタパタパタパタ(6枚翼の後ろから現れる6匹のミニ天使ちゃんs
イオン : …ええ。(―『先程の貴方がたの提案通り、今から私と、ミカエルさん、ロルさんとで戦闘を行いましょう。』
イオン : (―『……そこで、……そうですね。 見合った成果を拝見する事ができましたら。 二霞くんを連れて、あなたがたを芥川くんの元に案内する。 そうお約束致します。』
ミカエル : 授業でもお教え頂いた【儀式魔術】の構成要素。
イオン : そうですよ、ミカエルさん。(そう。始めから「自分を倒せ」や「勝利しろ」などとは一言も言っていない。
イオン : この部屋の完璧にも見える静清を、乱してみせてください。お二人で、力を合わせて。
ミカエル : ええ。ええ。
ミカエル : この【儀式魔術】の根幹を成しているこの「聖堂」そのものを。
ロル : (た、頼んだぞ…ミカエル君
ミカエル : 大天使ミカエルとミニ天使ちゃんs6体と天輪と”レバガチャ“ロルさんで、
ミカエル : 破壊します。
ミカエル : (いつも定義が広すぎる“救済”という単語すら使わず、堂々と破壊を宣言。
イオン : ええ。ですが――策無く暴れるだけでは先程(ロルガチャ)のように防がれてしまいますよ。
ミカエル : 「大天使ミカエルは準備します。」
ミカエル : (始める詠唱。三人目のミカエルがロルと最初に共闘していた時から使っている基本構文
ミカエル : (その間にミニ天使ちゃんs6体が部屋の各方向に散らばって飛んでいって
ミカエル : 「降り注ぐ雨矢を空に。」
イオン : まあ、その辺りは―…工夫を見せて頂けそうですね?(そう、単純に手数を増やすのは有効だ。
ミカエル : (ミニ天使ちゃんsが部屋に各所でステンドグラスに向かって矢を放つ
イオン : (聖堂<フィールド>のネタを明かした以上、四方八方に護らなければならない的があるようなもの。
ミカエル : (その間にぎりぎりと光の弓を弾き続け魔力を貯める大天使ミカエル
イオン : ――【遡行<アンドゥ>】。(ミニ天使ちゃんの矢を遡らせ未発射の状態にし、
ミカエル : ーー「???!!!」(攻撃停止するミニ天使ちゃんs
イオン : 【障壁<バリアー>】。(ステンドグラスを守る6つのエネルギーバリアを展開。
ロル : ………(固唾を飲んで様子を見守る
ミカエル : 「学友達と共に。」(天輪がUFOのように飛び、ロルの足を掬い上げて、
ロル : わわっ?!!
イオン : (己の魔術の渦中。このぐらいの並列処理はお手の物。――続いては、本体<ミカエル>への妨害干渉。
ミカエル : 「この世界の救済の為に。」(大時計に向かって天輪がロルを乗せて飛んでいく
ロル : …!
イオン : ――(大規模詠唱であれば【緘口<サイレス>】を再び撃ちたい。だがその前に天輪を止めなくては。
ロル : つまり…(何かを地面に放り投げて
ロル : もう一回レバガチャってことか!!!(残り少ない炸裂弾を大時計に向けて放り投げる
イオン : そう簡単には!(ロルが地面に落とした何かと、炸裂弾、どちらも空中で静止
ロル : くそ!!どっちも止められるのか…?
ミカエル : ああーーー(強大な魔力光がミカエルの右手の指先に灯り、
ミカエル : ーーー破壊します。(光の矢が狙うは天井から吊り下げられた立方体
イオン : 、【返還<リターン>――(先程6つ同時に矢を止め。出来ない訳も無い。 だが――
ミカエル : ーーーーー ロル : あれは……? ロル : 立方体…? ミカエル : はい。この建物の形と同じでしょうか…? ミカエル : PUREの方々にとって、思い入れのある形なのですかね? ロル : シンボルのようなものなのかな
ミカエル : 「アークエンジェル・デストラクション」
イオン : 】 っ !(ターゲット変更 ロルが放ったそれぞれの弾がミカエルの放つ光の矢に向かって飛んでいく
ミカエル : (大天使ミカエルが練り上げた強大な魔力の光の矢。
ミカエル : (その矢は、ニンゲン<ロル>の想いを載せる。炸裂弾を光の矢の先端に集約して、標的へと運び
イオン : ――! そんな事が…!?(想定と――魔術的法則とまるで異なる挙動を見て
ミカエル : (光の矢は炸裂弾と共に。PUREの立方体へと放たれる!
ロル : い、行けえ!!!!
イオン : ―――――――!( 炸裂弾の威力をも相乗した光の矢が、立方体を木っ端微塵に破壊する!
イオン : ――――
イオン : っ(一瞬、ヒビが入るように、部屋全体がフラッシュして
イオン : (再び聖堂の景色に戻る。何も変わっていないようだが――…
イオン : ………・・・・・・ あぁ………
イオン : よ~~りによってコレ壊しますかぁ………いやま目立ちますけどぉ……… (片手で頭抱えて嘆く
ミカエル : ………
ミカエル : 如何でしょうか? せんせい。
ロル : や…やったぞ…!!
イオン : ええ。「見合った成果を拝見する事ができたら」、……私はそう言いましたね。
イオン : その点を違える事はしませんよ。教師としてね。
イオン : あなた方はこの部屋の静清を打ち破った。…象徴の破壊を以て。それを認めましょう。
最終更新:2023年09月28日 21:48