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不条理なこの世界 [ルーチェ サイギ]

サイギさんが入室しました
サイギ->(深夜、誰も居ない店内 テーブルを拭いてまわってる
サイギ->(夜も此処まで更けると少ないな。(窓の外を見遣って
サイギ->…(時計を確認 AM04:38
サイギ->(作業を再開。どうせ暇なのできっちり丁寧に
サイギ->……ふう。(あらかた終わったらしい
サイギ->(花瓶の水替えを始める
サイギ->ぁ(花瓶の中にカエル発見
サイギ-><ケロケロ
サイギ->……(花瓶を傾けて水と共に出し
サイギ->(指で弾く(ベシャッ
サイギ->(適当に近くのゴミ箱に捨てて袋を結び、洗面台に水掛けて洗い流す
サイギ->(水替え再開
ルーチェさんが入室しました
ルーチェ->御機嫌ようですわ…(入店する青いドレス
サイギ->あ、(手早く手を洗い、ルーチェの元へ
サイギ->いらっしゃいませ。(変わらぬ笑顔で
ルーチェ->こんな遅い時間でも空いてますのね…(店内をさっと見渡し
サイギ->そうですね。24時間営業ですから
サイギ->お席のご案内は必要ですか?
ルーチェ->お願いしますわ…(微笑み
サイギ->はい。(微笑み返し
サイギ->(ルーチェがいつも座っている奥の席へと案内
サイギ->こちらへどうぞ。(席を手で示し
ルーチェ->はい。(鞄を置いて座り
ルーチェ->アイスティーを一つお願いしますわ…(サイギを見上げて一言
サイギ->畏まりました。銘柄はどうされますか?(ルーチェと目を合わせて
ルーチェ->この前のものを。 お願いしますわ…
サイギ->はい。畏まりました。少々お待ち下さい(ニコ、と笑って会釈
サイギ->(厨房に歩いていく
ルーチェ->…(鞄からいつものセットを出し始める
サイギ->(この前通り、紅茶を淹れ始める それとなくルーチェに目を遣りつつ
サイギ->セイロン・キャンディ、と…(茶の葉を取り出したりなんたり
ルーチェ->…(紙を何度か折り、ハサミを入れる
サイギ->(程無くして、トレイにアイスティーを乗せてやって来る
サイギ->お待たせしました。アイスティーになります(ルーチェの手前にコースターを置き、それからグラスを
ルーチェ->…(作業を中断し、ハサミ片手にサイギを見上げる
ルーチェ->ありがとうございますわ…(微笑む
サイギ->はい。(いつも通りの笑顔
サイギ->そうだ、お茶菓子のリクエストありますか?(ふと
ルーチェ->まぁ…
サイギ->どうせならお好みな物を準備しようと思いまして。
ルーチェ->ありがとうございますわ…、ですが…(少しだけ考え、
ルーチェ->この前と同じ物でお願いしますわ…
サイギ->マカロンでしょうか?それともクッキーで?
ルーチェ->マカロンをお願いしますわ…
サイギ->畏まりました。少々お待ち下さい(笑って会釈し、再度厨房へ
ルーチェ->…(セイロンの香りを楽しみながら静かに待つ
サイギ->(アイスティーより待たずに、トレイにマカロンの入った器を乗せて現れる
サイギ->お待たせしました。(ルーチェの手前奥辺りに置き
サイギ->ごゆっくりどうぞ。(ニコ、と笑顔で
ルーチェ->ありがとうございますわ…、
ルーチェ->この前と同じ…ですわね…(微笑み
サイギ->はい、 (会釈した頭を上げ、ルーチェを片目で一瞥
サイギ->変わらぬサービスをお客様にお届けしたいので。
ルーチェ->この前、わたくしが貴方様に差し上げた物も…変わらずに在りますか…?
サイギ->、――(ハッと
サイギ->この間いただいた…切り絵ですか?(しかし、何処かはっきりした表情でルーチェを見る
ルーチェ->そうですわ…(微笑む
サイギ->…ありますよ。ちゃんと大事に保管してあります。(笑って、答える
ルーチェ->………(微笑みの表情のままサイギから視線を離さない
サイギ->その切り絵が何か?(キョトンと、いっそ白々しいほどの表情
ルーチェ->いえ…あまりにもこの前と同じ状況なので…(目線をテーブルに移す
ルーチェ->ふと…思い出しただけですわ…
サイギ->そうですか。
サイギ->…本当はどうなっていると思いますか?
ルーチェ->…本当?(呟く、視線はテーブルに向けられたまま
サイギ->ええ。切り絵です。
ルーチェ->大事に保管されているのではないかしら…
サイギ->そうですね。 なのにルーチェさんはそんな顔のままです。
サイギ->目がひとつも笑ってない。
ルーチェ->…(パチン、深夜の喫茶に響く乾いた音
ルーチェ->…(パチンパチン…ハサミで爪切りを始める
サイギ->……、(少し動揺するも、言葉を続ける
サイギ->本当は解っているんじゃないですか。
ルーチェ->何を…でしょうか…(パチンパチン…と、音は続く
サイギ->切り絵の行方、です。
ルーチェ->…、(音が止む
ルーチェ->それなのに…貴方は聞きたいんですの…
サイギ->…確信が必要だからね。(目を細め、声の調子が変わる
ルーチェ->そうやって私を弄んでるのね…(呟く
ルーチェ->本当は捨てたのに…そんな風に聞いてきて…
ルーチェ->本当は捨てるのに…あんな風に受け取って…
サイギ->大事に、保管してるよ。(確信を得、口元に笑みが
サイギ->片方だけね。
ルーチェ->貴方も…私を弄ぶのね…
ルーチェ->本当は捨てるのに…あんな風にもてなして…
ルーチェ->本当は捨てたのに…こんな風に取り繕って…
サイギ->酷い、とか言うつもり?
ルーチェ->言っちゃいけないの…
サイギ->勘違いされちゃ困るな。最初はちゃんと保管してたさ。言葉通りに
ルーチェ->だから…何だっていうの…
サイギ->捨てたのは君の能力を勘繰ったから。…っていうか大方当たりみたいだし(すっかり敬語が失せている
ルーチェ->だから…何だっていうの…
サイギ->魔人能力にも色々あったもんだね。(ルーチェを一瞥、紙を一瞥
ルーチェ->だから………何なの…(握ったハサミを見つめながら呟き続ける
サイギ->……チカラの程度によっては訴えて勝てるかなって。
サイギ->…どうなの? 声とか全部聞こえてたのかい? ファイルに綴じてたけど視界は?
ルーチェ->そうやって…
ルーチェ->みんな私のせいにして…
サイギ->……うわ。(思わず出る声
ルーチェ->貴方が悪いのに…
ルーチェ->私を誘惑し、期待させ、弄んだのに………(ハサミを握る手に力がかかる
サイギ->プレゼントは与えられた瞬間からこっちの物。処遇は自由。
サイギ->誘惑? 期待? …君が勝手にしただけだろ?
サイギ->俺は店員として、至ってマニュアル通りの応対をしてるだけだよ。
ルーチェ->そんなはずないわ!(テーブルを叩き、ハサミを置く
サイギ->、…
ルーチェ->貴方は私に優しかったわ…(ティーカップに手をかけ、愛でるような視線で見つめる
サイギ->それが仕事だからね。
ルーチェ->そんな仕事…無いくせに…
ルーチェ->どうしてそんな下手な嘘をつくの…
サイギ->サービス業やってる奴なんてみんな愛想良いだろ。あんた今までどんな暮らししてきたんだ?
ルーチェ->私に仕える使用人はみんな違ったわ…
ルーチェ->みんな私の事を憐れむような目で見て…みんな私の事を嫌ってて…
ルーチェ->してほしい事なんて何一つしない癖に…私にいじわるばかり…
サイギ->……、(うわ、本物のお嬢様か…
ルーチェ->妹には…ちゃんと出来るのに………私だけ…
ルーチェ->私にだけ…
サイギ->……じゃあ家出たら?(あっさりと
ルーチェ->あの家は私のモノですわ!(立ち上がりサイギの眼を見る
サイギ->、(視線を受け
ルーチェ->妹さえ居なくなれば今すぐにだって…あの使用人達を根絶やしにだって出来る…
サイギ->妹、ね……(ふとルーチェの顔と、佇まいを見
サイギ->……(少しだけ目を見開く
ルーチェ->…何。
ルーチェ->何だっていうのよ…
サイギ->…別に?(表情を戻し
サイギ->言ったら余計腹立つんじゃない?
ルーチェ->それなのに貴方は言うわ…
サイギ->できる妹さんがいると大変だねって?
ルーチェ->―!(鋭くサイギを睨み
ルーチェ->貴方も私よりも妹を選ぶの!?(激しい口調で問う
サイギ->…はぁ、別に。そこまで縁無いし。(先程と変わらぬ調子で
ルーチェ->くすっ…(嬉しそうに笑みをこぼし
サイギ->……?(怪訝
ルーチェ->やっぱり貴方じゃない…(込み上げてくる嬉しさに声を震わせ
サイギ->…何の話?
ルーチェ->やっぱり貴方だけは…私を選んでくれるわ…
ルーチェ->本当は選ぶのに…そうやってとぼけて見せて…
サイギ->―― そこまで飛躍するか (後ろに引き気味
ルーチェ->ほら、また誤魔化す。(微笑み
サイギ->いや正直この間全力で引いたんだけど。(包み隠さず
ルーチェ->まぁ…そんなはず無いじゃない…(微笑みながら
サイギ->切り絵、捨てただろ。その意味解らない?
ルーチェ->気に入らなかった…そうかしら?
サイギ->生活覗き見されると困るからだよ。 迷惑なんだ。
サイギ->(相手がどう思うかなんて知ったこっちゃない。率直に
ルーチェ->そうね…それは困るわ…
ルーチェ->疑心暗鬼になって…私の贈り物さえも敵に見えてしまうのね…
ルーチェ->でも…安心して…
サイギ->………はぁ?
ルーチェ->もうこんな能力必要ないわ…
サイギ->……(全身に嫌な予感
ルーチェ->これからは一緒に暮らすもの。(笑顔で
サイギ->―― はぁ  ?(一瞬、意味が呑み込めず
ルーチェ->そうでしょ…もう監視も盗聴も盗撮も必要ないわ…
サイギ->…やっぱしてたのか。 いや、ていうか待てよ何さその話の飛躍
ルーチェ->私を好きと言ってくれる貴方なら…
ルーチェ->そう言ってくれた初めての貴方なら…
サイギ->言ってない言ってない。解釈捻じ曲げ過ぎだ。
ルーチェ->捻じ曲げてるのは貴方でしょ…
ルーチェ->(トーンが低くなる
サイギ->全然歯に衣着せてないつもりなんだけど。
サイギ->ていうか、何?さっきから妄想ばっかり飛躍させて。鬱陶しいよ
ルーチェ->妹ではなく…私を選んでくれたじゃない…
サイギ->別にどっちを選んだつもりもないよ。
ルーチェ->貴方…私の妹を知っているでしょ… 知っていないはずがないわ…
サイギ->知ってるけど。なんでその二択?
ルーチェ->貴方はどちらを選ぶの…
ルーチェ->私と…妹…
サイギ->だから、なんで。…あんた自分で自分の首絞めてるの気付いてないのか
ルーチェ->何を言ってるのよ…
サイギ->そりゃ君の妹は知ってるさ。類まれなる能力を持った天才少女だってね。
サイギ->で、なんであんたはそいつと自分をばっかり比較してるんだ。
サイギ->勝てる訳ないじゃないか。
ルーチェ->―――――
ルーチェ->勝てる訳…無い…?(言葉を繰り返す
サイギ->違うって言えるのかい?
サイギ->あんたの物差しはその巨大なひとつしかない。だからしんどいんじゃないのか?
ルーチェ->何を言っているの…
サイギ->諦めればいいだろ。 って。
ルーチェ->諦めるわけないじゃない…
ルーチェ->あの家は私の家なのよ…
ルーチェ->当主も本来私になるはずの…
サイギ->……でも、ならなかったんだよな。
ルーチェ->どうしてみんな妹ばかりをヒイキするの…
ルーチェ->九千の分割思考が何だって言うの… 私より若く生まれたから何だって言うの…
サイギ->…あんたはできるのか? 分割思考。
ルーチェ->出来ない訳ないじゃない…薔薇家を馬鹿にしてるの?
サイギ->いくつ。
ルーチェ->十と三…
サイギ->……さて、何倍差があるか。
ルーチェ->貴方もそうやって692倍の差を馬鹿にしにきたの?憐れみにきたの?蔑みにきたの?
サイギ->その差が決め手だろって言いたいだけだよ
ルーチェ->そんなはず…無いじゃない…
サイギ->…それ以外の素養で、あんたは妹さんより秀でてるのかな
ルーチェ->私が百合恵に劣ってる点なんて一つだって無いのよ!(叫び、サイギの眼に訴えかける
ルーチェ->いくら思考が増えようと扱う人体は一つよ…
サイギ->…覆しようはある、と思ってるのか。
ルーチェ->そうよ…私が妹に劣っているわけがないじゃない…教養でも素行でも美貌でも学力でも才能でも全てで…
ルーチェ->みんな騙されてるだけだわ…
ルーチェ->あの妹と…その人形に騙されているだけ…
サイギ->………。(黙り込み
サイギ->悔しい?
ルーチェ->不条理だわ…
サイギ->…そっか。(不条、理、…
ルーチェ->そうよ… 貴方だってそう思ってるでしょ…
サイギ->まぁ、ね。
サイギ->でも、そんな物だよ。(ルーチェを見る光の薄い瞳
ルーチェ->………
ルーチェ->何を言っているの…
サイギ->…まあ、君がまだ頑張るんなら、俺は止めないけど。
サイギ->たまには肩の力抜いたら?
ルーチェ->まぁ…
ルーチェ->優しい人ね…(微笑む
サイギ->家は息が詰まりそうな感じだろうし。此処に来れば愚痴くらい聞いてあげるよ
サイギ->……勘違いはナシの方向で。(薄い笑みを返し
ルーチェ->―、――、―――
サイギ->ね。
ルーチェ->そうね…(サイギから視線を逸らし
ルーチェ->今だけはここを使わせてもらうわ…
ルーチェ->私が当主になるまで…の間よ…
サイギ->これからも、どうぞご贔屓に。(店員っぽく、しかしサイギの笑みを浮かべて
ルーチェ->…(席につき、服を整える
ルーチェ->…、すっかり溶けてしまったわ…せっかく入れてもらったのに…
サイギ->氷溶けちゃったね。淹れ直そうか?
ルーチェ->お願いしてもいいかしら…
サイギ->畏まりました。(グラスを引き、会釈して厨房へ
ルーチェ->…(厨房へ向かう彼の背を隠しきれない笑顔で見つめる
サイギ->(視線は察するが、表情までは読み取れない
ルーチェ->やっぱり…彼だけが…(小さく呟く
ルーチェさんが退室しました(2008/01/29 07:15)
サイギ->(その背が厨房の奥へと消える
サイギさんが退室しました(2008/01/29 07:16)

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最終更新:2008年01月29日 08:03