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鳥籠の壊し方 [ルミ様 cotori]

ルミ様 : (某日
ルミ様 : (朝:シドリー入り
ルミ様 : (昼:自らプロデュースしたアロマカフェに入店。本日貸切。
ルミ様 : (昼~夕:打ち合わせ。打ち合わせ。打ち合わせ。打ち合わせ。打ち合わせ。
ルミ様 : (夜:池から聞いた連絡先に勝手に連絡。文面は・・・
ルミ様 : 「今日、シドリーに居るの。話す事があるから、21時にルミ様のアロマカフェに来なさい。」
ルミ様 : (それだけ書いた文面を送りつける
ルミ様 : ・・・。
ルミ様 : (シドリー鉄道近くの1Fに構える新店舗
ルミ様 : (アロマの香りとヒーリングミュージック
ルミ様 : (高級そうな木製の机と椅子とカウンター
ルミ様 : (生い茂る草木
ルミ様 : (天井には木製プロペラがゆっくり回っている
ルミ様 : (1人しかいない店内でハーブティーを飲む
ルミ様 : ・・・。
cotori : (カララン…
cotori : (控えめな入店ベルの音がして 店内に入って来る
cotori : (時刻は約束の21時…を少し過ぎた頃。
ルミ様 : ルミ様を待たせるなんて…とんだ不調者ね。
cotori : 遅れるって連絡入れたでしょ。…っていうか…(ルミ様の座る席に歩み寄りながら
cotori : 普通学生を21時に呼び出す…?
ルミ様 : はぁ~あ。早速“普通”ね。話が早くて何よりだわ。
ルミ様 : 座りなさい。(質問には答えず目の前の席を視線でさす
cotori : …。
cotori : まあ、いいけどね。…たまたま誤魔化せそうな日だったし。(嘆息して、ルミの体席の椅子に腰掛ける
ルミ様 : ふぅーん。興味ないけど…誰に何を誤魔化してるの?
ルミ様 : (机にあったメニュー表を机に置いて
cotori : 両親に帰宅時間を誤魔化してる。主に母親。(すっと答えて
ルミ様 : ふぅーーーん。
ルミ様 : ・・・。面白い話になってきたじゃない。(何故か上機嫌でにんまりと笑って
cotori : …はぁ。こっちは全然話が見えないけど。 …(メニュー表なんとなしに見て
cotori : すみません。レモングラススカッシュを一つお願いします。(注文を取りに来た店員に、ぱっとにこやかに愛想良く
ルミ様 : それとクラブサンド。
ルミ様 : (注文を繋げる
ルミ様 : 夕飯は? それも“おうち”かしら?(なんかにんまり笑って
cotori : …そうだよ。(半目で)
cotori : ……外で食べてきた、って言ったらどうなると思う?(楽しそうなルミ様に
ルミ様 : …えー?誰と食べたから聞かれるとか~?
cotori : それは一番調子が良い時。
ルミ様 : へぇ~…悪い時は?
cotori : 微妙な時は『怒る』。 もっと良くない時は「泣く」。 最悪な時は「部屋に引き籠もる」。
cotori : 全パターンこっちが謝りに行くまで収まらない。
ルミ様 : あらあら。(くすくすと笑って
ルミ様 : 監禁されるのかと思ったら、そうじゃないパターンが来るのね?
cotori : 似たようなもんだよ。不快感情で相手を縛り付けようとするんだから。
cotori : ……まあ、別にいいでしょ。僕の家の話は。
cotori : 「話す事がある」んじゃなかったの?
ルミ様 : ふふふっ…うん…聞けば聞くほど…
ルミ様 : ブチ壊したくなってくるわねぇ?
cotori : …はぁ?
ルミ様 : (裏面にしたファイルをバサっと机の上に乱雑に置く
ルミ様 : “普通のいい子ちゃん“である事を強いられながら、
ルミ様 : プロゲーミング集団の中でさえ今日日珍しくキレ散らかすアンバランスなお子様に
ルミ様 : とても”面白い話”があるの。聞きたい?(ニヤニヤとcotoriを見て
cotori : …(ファイルに視線を落として
cotori : …いちいち煽りを挟んで来るのはどうかと思うけど、気にはなるね。
ルミ様 : ふぅーん。まずはいい反応ね。
ルミ様 : ここで反抗的な態度を取られたら終わりにする所だったから。
cotori : …何の話かもわからない段階で突っぱねるほど子どもじゃないからね。
cotori : …それで?常に上から目線のアイドル様は、よっぽど面白い話を聞かせてくれるんだろうね?
ルミ様 : (裏面のファイルに手を当てて
ルミ様 : (くるっとめくると
ルミ様 : (表紙はまだ未発売の電気自動車のイメージ図
ルミ様 : (メーカーはシドリーなら誰もが大手メーカーだ。
ルミ様 : (というかこの前科学館で飾ってあった自動車だ。
cotori : …ぁれ。コレって…
ルミ様 : そう。この前見た車。
ルミ様 : コレのCMのオファーが来てる。(cotoriを見ながら伝える
cotori : 科学技術館で先行展示されてた???社の●●の新技術搭載EV(電気自動)車じゃ … ん。(呪文唱えてたの途中で止めて
cotori : … 君に?(少し考えた後、訊ねる
ルミ様 : 詳しいのね。興味津々じゃない。(車を語るcotoriにニヤニヤと笑って
ルミ様 : ルミ様と…アンタの2人のCMよ。(ニヤニヤと笑って伝える
cotori :
cotori : …(驚く…かと思いきや、考え込むように黙っている
ルミ様 : あら。面白くなーい。ビックリして倒れるぐらいしなさいよ?
cotori : ……いや。……なんだろう。
cotori : 話がうますぎる。  確かに『AsciiE』として企業とコラボしたりとかはあったけど…(スイパラとか…
ルミ様 : うますぎる。…ふふふっ、いい反応ね。
ルミ様 : わざわざ呼び出した甲斐が少しはあったかしら。(楽しそうにハーブティーを飲んで
cotori : 他のAsciiEのメンバーを置いて、自分がこんな大きなCMに選ばれるっていうのは…あんまり実感が沸かないというか。
ルミ様 : はぁ~あ。冷静で自惚れが無いと弄り甲斐が無いわね。
ルミ様 : そこは池に感謝なさい。ご察しの通り元々はルミ様だけに来た企画よ。
ルミ様 : (ファイルを開いてパラパラとページを見せる
cotori : …そりゃあ、毎日数字見てるような活動者だしね。 …(ルミの言葉に、ファイルを覗き込んで
ルミ様 : (環境に配慮された電気自動車だとか自動操縦機能で安全性だとか
ルミ様 : (色々と自動車のアピールポイントが書かれた後に
ルミ様 : (企画案としてルミ様のアイドル案やドラマ案や環境親善大使案などのページが続く
ルミ様 : ほら。どこにもAsciiEの名前なんて無いでしょ?
cotori : …。そうだね。何なら聖竜真っ黒車の名前もない。単に君の所に来た仕事って感じだ。
ルミ様 : そ。
ルミ様 : こんな大仕事。そうそうAEにだって来るわけじゃないのに。
ルミ様 : 欲張りな池が断ったのよ。グループ対バンで受けさせろってね。
ルミ様 : あの…断られた時のシドリーのくっさぁいおじさん達の顔なんて傑作だったわ(思い出し笑いして
cotori : …確かに。良くやるね。池井さんも。
ルミ様 : (もう隠す事も無いのかファイルを突き渡してクラブサンドを食べ始める
ルミ様 : ほんとよ。池の癖にルミ様の仕事を潰す気かしら?
ルミ様 : で。何。あとはわかるでしょ?
cotori : …あぁ。それで、…(ファイル受け取って読みながら
ルミ様 : AsciiEの“ママ“とも”パパ“とも出たく無いから。
ルミ様 : アンタ、ルミ様と一緒にCM出ない?
ルミ様 : (池井ベリオがゴネたのはあくまでAsciiEと聖竜真っ黒車で受けさせろ。という話。
ルミ様 : (その相手が誰かまでは指名してない。
cotori : …。(ファイルを持つ手を下げて、ルミを見て
ルミ様 : (登録者順で言えばAAZZやEGOえもんだが…
cotori : ………意外だな。ちゃんと頼んでくるなんて。
cotori : …僕に拒否権なんて無いようなものだと思ってたし、
cotori : 「都合良く同社に運転粗いレースゲーマーのクソガキが居るからちょうど良いわ。」くらい言われるかと思ってた。
ルミ様 : ま。そこは丁度いいんだけど…(認めつつ
ルミ様 : 違う。違うのよ。
cotori : だよね。(冷静。
ルミ様 : ルミ様が見たいのは、
ルミ様 : アンタが可否を選べる状況で、「この有名企業のCM出演を受ける事を選ぶ」
ルミ様 : こんな大きな案件、絶対にTVで流れるし、
ルミ様 : シドリーの駅や街にまでヴィジョンが出るわ。
ルミ様 : 当然…ふふふ。こっちが本題だけど、
ルミ様 : あんたのおかーさんにも知られちゃうわねぇ?
cotori : ………。
cotori : …そうだね。そうなんだよ。
ルミ様 : うん。そーよ?(愉しそうにcotoriを見る
cotori : バラエティ番組観ないし、プロゲーマーなんてものの存在すら知らないから、一度きりのTV放送やネットでの活動は知られずに済んでるけど…
cotori : …今回の話は、そうはいかないよね。
ルミ様 : そうね。そう。ふっふふ。
cotori :
cotori : (テーブルに両肘ついて、額を重ねた両手の甲に当てる
ルミ様 : あぁ~良い眺め。しっかり悩みなさい。
ルミ様 : (求めていたモノが見れたようで満足気に、それをおかずにクラブサンドを食べる
cotori : ……
cotori : ……君はさ、
ルミ様 : 何よ?
cotori : クッソ口悪いし煽るし息するだけで世界中に喧嘩売ってるような人だけど、
ルミ様 : はぁ~~~あ???
cotori : わざわざ人が苦しんでる姿を楽しむほど他人に興味は無い……と思ってるんだけど。
cotori : ……なんでそんなに楽しそうなの?
ルミ様 : 生意気な奴が苦しんでるのは…面白いじゃない?(ニヤニヤと
cotori : チッ
ルミ様 : ほら。生意気。(愉しそうに。
cotori : 見世物じゃねぇっつの… はー…………(長い溜息を吐いて、
cotori :
cotori : ………「最終的に自分がどうするのか、多分もう解ってる」。
ルミ様 : この前のセリフねぇ?
cotori : ……科学技術館で言った通りなんだよ。…いつかは直面しなきゃならない事。 …思ったより相当早かっただけ。
ルミ様 : ええ。で。
cotori : ………理屈立てるのは便利だよね。ちゃんと適切な答えが出せる。……(言いながら、手の甲で目を覆った…項垂れたままで
ルミ様 : どうするのかしら? “自分”クンの適切な答えは?
cotori : ………
ルミ様 : …。
ルミ様 : (笑みを浮かべてcotoriを見ている
cotori : …(解り切った答えを言葉にするだけの事なのに、どうしてこんなに口が重いのか
cotori : …、
ルミ様 : あらあらぁ~?
ルミ様 : 思ったよりちゃんと悩んでくれるじゃない?
ルミ様 : そりゃあそうよね。こんな大仕事。
ルミ様 : 絶対にどこででも見かけるレベルの規模になるでしょうねえ。
ルミ様 : …。
cotori : …「自分の人生の成否を子どもに依存しないでくれ」。
cotori : 「僕は自分の人生を生きる」…って。
ルミ様 : …ん?
cotori : …そう言って突き放せたら、…それは正しいんだろう。どれほど楽になれるだろう。って、
cotori : ……何度も考えた事がある。(少し顔を上げて、苦悶の表情を見せて
ルミ様 : きゃは。良い表情するじゃあないっ!(反面。愉悦。
cotori : ……でも、結局、今までそれをできた事は無くて…、
ルミ様 : へぇ~~~?それで?
ルミ様 : どうするの?ずぅ~~~っとそのまま?
cotori : …全部ブチ壊れればいい。って君は思ってるんだろうね。
cotori : …多分さ。僕もそう思ってるよ。
ルミ様 : …。(答えずニンマリと笑って
cotori : めちゃくちゃスカッとするだろうな。 その瞬間は。
ルミ様 : それはもう…今でさえこんなに愉しいんだから…ねぇ?
cotori : そうして、…壊れたガラクタの残骸に背を向けて、自分だけの楽しい人生を生きていく。
cotori : ………
cotori : ……ぁーーーぁ。…うんざりする……(ズルっとテーブルに伏して
cotori : …全然優しい人間でも無い癖に一丁前に悩むの。…情ですらない、…責任、…呪いだよこんなの……
ルミ様 : ほんっと…良い光景ね。(テーブルに伏したcotoriを見下して微笑むルミ様
ルミ様 : あなた以外のAsciiEなら即断で受けてたでしょうねぇ?
ルミ様 : やっぱりあなた、プロゲーマーの中でも浮いてるんじゃなぁい?
cotori : 僕だって自分が即断出来ない事に引いてるよ。(突っ伏したまま
ルミ様 : ホントよ。池以上の欲張りモノだわ。呆れちゃう。(でも愉しそうに
cotori : ……っは。確かに。
cotori : ……どっちか選ばなきゃって状況で、選べないんだもんな。… … ……
cotori : ……そっか、(腕を支えに身体を起こして、俯きがちに顔を上げて
cotori : …両方欲張るの、無くはないか。(真顔で
cotori : ……とりあえずさ。(疲れた様子だが、顔を上げてルミを見て
cotori : CMの話、今僕が「受ける。」って言わなかったら無くなるよね?
ルミ様 : ええ。そうよ。(ニコっと笑って
ルミ様 : 察しの良さが裏目に出たわね?面白いわ。
cotori : じゃあ、受ける。
ルミ様 : くっ…くくくくく…
cotori : …実際に話が進んで、撮影とか編集とかあってオンエアされるまでは半年か一年くらい掛かるだろうから、
ルミ様 : アッハッハッハ、良いじゃない。良い返事ねえ?
cotori : もう一つの方はその間に…考える。 ……「見切り発車」ってやつ。
ルミ様 : ただ無駄に悩んでた訳じゃなくてちょこざいな安全策まで考えていてほんっと
ルミ様 : あなた面白いじゃない? ノって来た感じがあるわ。(とにかく愉しそうなルミ様
cotori : …まぁ。半分勢いだよね。悩みすぎて疲れた。
cotori : でも、まぁ…
cotori : …勢い任せの方が結構良いタイム出るよね。
ルミ様 : ふふふ。そんなの知らないけど。ま。いいわ。
ルミ様 : 今すぐ池に連絡して。
ルミ様 : たったそれだけであなたは世間の顔になれるわ。
ルミ様 : (あくまでルミ様からではなく、cotoriにさせようとする魂胆
cotori : ……「僕が可否を選ぶ事が大事」、…ね。
cotori :
cotori : …君はさ、なんでそこまでするの?
ルミ様 : え?なんで?愉しいからに決まってるでしょ?
cotori : …僕をCMに押し上げる事は、君にそんなにメリット無いでしょ。普段散々「格」の話してるし。
ルミ様 : ・・・。
ルミ様 : それはほら・・・池が勝手にするからじゃない。
ルミ様 : 別にルミ様が決めた訳じゃ…無いし。
cotori : …そうだっけ。(AsciiEの中からは選んだ風だったような…
cotori : …まぁいいか。…ちょっと決断に時間掛かっちゃったけど、こっちに取っては願っても無い話だし。
ルミ様 : そうよ。早く池に連絡しなさい。(急に急かすように
cotori : はいはい。解ってるよ。 …ぁぁ、でもその前に。
cotori : 今更改まるのも変かもだけど。 …共演よろしくね。ルミさん。
ルミ様 : ふんっ。こんな機会滅多に無いんだから。
ルミ様 : せいぜいルミ様の足を引っ張らない事ね。(笑み浮かべてcotori見る
最終更新:2024年08月30日 13:52