黒墨スス : (そんなワケ!で・・・
黒墨スス : (「聖竜真っ黒車」デビュー一ヶ月記念コラボ!…の為の作戦会議!…の為に
黒墨スス : (シドリーまで上京して。
黒墨スス : (その後のお茶会で…
黒墨スス : (なんかもー・・・これでもか!ってボコボコにされて。。。
黒墨スス : (そ、それは置いといて。6人とすだちマネで晩ごはんにも行って。
黒墨スス : (やっとちゃんと「聖竜真っ黒車」のメンバー全員でゴハン食べれたんだよね!
黒墨スス : (ルミ様も…最初は怖い人だなーって思ってたけど…今日は夕飯にも居てくれたし。
黒墨スス : (みんなチョットずつ…歩み寄れてるのカナ?とかね。うん。
黒墨スス : (そんなこんなでシドリーで解散!して
黒墨スス : (西側組のマキちゃんとつたちゃんと一緒に電車に乗って、
黒墨スス : (無事カリーナの駅に到着したトコ。
黒墨スス : (もうすっかり夜だ。いっつも夜だから変わりないけどね。
黒墨スス : (スターダストストリートにあるお店…家まで、
黒墨スス : (ちょっと近道しちゃおうかな。…なんて思って
黒墨スス : (大通りじゃない、少し脇道に入った。
黒墨スス : (そして…
黒墨スス : ・・・
黒墨スス : …なにおきですか!?!?
チンピラ : お、お、お、おおおいお前!(ススの視線の先。 細い路地の真ん中で
チンピラ : なぁんでお前またカリーナまで来てるんだよ!? ストーカーかよ!?(何やら声を荒げている
saas : (白い外套。カリーナらしい魔術師の格好とは違うかもしれないがそれほど目立つ格好でもない
チンピラ : (キャップ逆向き被りスキンヘッドにTシャツにダボズボンの挙動不審なチンピラ
saas : 意味不明。質問の意図がわからない。わかったとて答える義理も無さそうだが。
チンピラ : なんだとてめぇ!しらばっくれやがって!
saas : (挙動不審なチンピラに向かい合う。タブレットを携えた男性
黒墨スス : (あ、あ、あれは……サーセン!?なんでカリーナに…!?てゆーか
saas : 無差別。誰彼構わず難癖つけている酔っ払いの類ではないな。
黒墨スス : (挙動不審なチンピラに絡まれてる…!?!
チンピラ : また偶然を装って「オフコラボ」しようって魂胆だろ!?そうやって純粋無垢なあの子を誑かしてるんだな!?
saas : 手前。わざわざ狙い撃ちに来たのか。彼方かそれとも此方の方か。
黒墨スス : は… え…!?
saas : 話。引き続き意味不明な供述だが概要は掴めてきた。要は此方側を狙って難癖をつけに来たのだな。
チンピラ : ススたやに粘着するのをやめてください!全リスナー望んでいません!向こうも迷惑してると思います!(お気持ち構文
黒墨スス : は!? あーし…!?
黒墨スス : (ちょ、ちょっと待って待って待って!? なんでそんなコトに…!?
saas : 要求。其方の要求は以上なのか?
チンピラ : ぁんだと!?すました態度取りやがって!以上なワケねぇだろ!
saas : (タブレットを左手で持ちながら、右手でペンを走らせる
チンピラ : 勿論俺のススたゃに近付く害悪男配信者は炎上消毒するがァーー!?(ポッケに手突っ込んで
saas : 炎上。物騒な単語だ。その通りの意味で無い事を願うばかりだがね。
黒墨スス : ちょ、ちょちょちょ、 ちょっと待ってよぉ!?(思わず口挟む
チンピラ : 男配信者なんて需要ゼロだ!全員殺――…うん?
黒墨スス : ぇ、ぇーとその… (2人から少し離れた位置におずおずと立つ 話題の?ススたゃその人
saas : 乱入。状況的に喜ばしくない再会だな。(ススを視認し
黒墨スス : な、なんか…色々! 誤解が! あると思うのですが・・・!?
チンピラ : ・・・(ススたやの方を向いて
saas : 提案。見ての通り不審者と交戦直前という所だ。特に危険が及ぼされる可能性の高い貴女はいち早く逃走する事を強く提案するね。
黒墨スス : ぇ、だ、だって。サーセン何か因縁・・・
チンピラ : この裏切り者ーーーーーッ!!!(ポケットから火炎瓶を取り出して
チンピラ : (ススに投げ付ける
saas : 召喚。(タブレットが光る
黒墨スス : ――― は!?(こっち!????
saas : (ススとの間に飛び出てきたスライムが火炎瓶を受ける
チンピラ : あぁん!? 邪魔しくさって!(スライムに火炎瓶が止められ…着火ならず!
黒墨スス : ぇ。な、何!? サーセンに喧嘩売ってたんじゃ…
チンピラ : はああああ!?!???(ススに謎ブチギレ
黒墨スス : は!?!?
チンピラ : なんだよその親し気な呼び方はぁ!!!!ニっっっクネームなんかで呼んじゃってまあ!!
チンピラ : やっぱり…やっぱりそういう事なんだな!?
saas : 名。確かに関係性を探るに重要なファクターの1つだと思うが、その一つだけでその妄言に至れるのは盲信的すぎて驚嘆するよ。
黒墨スス : ちょ、ちょっと待って!?この人の情緒イミわかんないよぉ!?
チンピラ : うるせぇー!妄言じゃなくて名推理なんだよ!ネットにどんだけ名探偵いると思ってんだ!?
saas : (よく見ればスライムの左眼は機械化してあり、機械の目でチンピラを見上げている
黒墨スス : (カスほど信憑性無いやつじゃん…!
saas : 匿名。広大なインターネットから匿名の情報ソースを拾い集める事そのものは否定しないが、真偽の定かでない者に陶酔するのは小学生のうちに卒業しておいた方が身の為だぞ。
チンピラ : そもそもなんだよあの「オフコラボ」よぉ!「たまたまお店に来てくれました!」ってあるワケねぇだろ!?
チンピラ : それにッあんなっ……その……お前ェ!(ススをぎょろりと睨み付けて
チンピラ : あんなメスの顔晒しやがって!!恥ずかしくねぇのかよ!!!!
saas : 池井。彼は特にコラボを禁じてはいない。むしろ推奨している。偶然の機会にそれを実行に移したまで。こんな説明で納得するとは到底思えないがね。
黒墨スス : は っ??????
黒墨スス : な、、何……な、、、何???
チンピラ : ほ~~~ら狼狽えてやんの! 図星じゃねぇかこの!(指差して
黒墨スス : や。。。(そ、、、そりゃ狼狽えるに決まって… っは、てか何、せんせー目の前にいるのにそんなコト言う…!?
saas : 図星。論破。名推理。レスバトル初心者が使いがちな単語だな。
黒墨スス : ……(恥ずかしい。なんでこんな…
saas : 考察。暫定的な考察になるが貴君の中での正義は世の中の法や倫理に照らし合わせても正道な物ではない。
saas : 信念。確固たる信念も新基軸の発明も弁論だけで論じ切る気概も感じられない。
saas : 戯言。ただ不満な事に駄々を捏ねて暴れ回る素面の酔っ払いの世迷言に過ぎない。
チンピラ : はぁ…? 何言ってんだコイツは?べらべら並べ立てやがって・・・
チンピラ : この「ジュウイチ」が法や倫理や論理で縛れる存在なワケ無いだろうが!!
saas : 残念。論ずるに値する不審者であれば久方ぶりに無意な論争が発生するかと思ったが…見当違いだ。
saas : 正当防衛。先に攻撃を仕掛けてきた者に反撃を行い対象を滅する。
saas : 異論。無いな? 襲撃者。
チンピラ : 地獄の底に法なんざねぇ!俺の怒りが俺を動かすのだ!!
チンピラ : ――ゴチャゴチャうるせえ!地底より湧き上がるこの怒りで!(両腕を広げて
チンピラ : 貴様らまとめて!
チンピラ : 炎 上 さ せ て や る !!!!!
saas : (半機械のスライムがチンピラの前に立ちはだかる
チンピラ : (地獄人の固有能力!周囲30Td内の可燃物を検知し発火させる!
saas : クラウド召喚魔術。「スライムボーグ」(呼び出されたスライム族の名前を宣言する
チンピラ : (路地の居酒屋ののぼりが突然炎に包まれ
チンピラ : 燃えろ~~~!!(火柱となって横からsaasに襲い掛かる!
saas : 特技。みがわり。(火柱に向かってその身を挺して突撃していくスライムボーグ
黒墨スス : …ちょ。え。。な、何!? 物理的炎上…!?
黒墨スス : (てか何!?普通に攻撃してきたくない!?ただのダル絡み厄介視聴者じゃ・・・ない!?
チンピラ : (スライムボーグが炎に包まれる!
saas : (スライムボーグが炎に包まれ機械が燃え上がる
saas : 炎耐性。??。
saas : (機械が燃え上がってもまだ耐えているみがわりスライム
チンピラ : 何だと…俺の炎で燃えねぇとはちょこざいな!…だが!
saas : 実地実験。(本来。「スライムボーグ」の種族値による炎耐性は△だが、メタル系との配合を繰り返し耐性を1ランク上げる事が出来るセミメタル化というテクニックを利用している。このスライムボーグはゲームによる「クラウド召喚」の第一号で実戦投入の機会が少ないが、「みがわり」と「炎耐性」を試せるとは幸運…いや不運な事に実践実験が出来てしまったな。さて。本来であればこの事を2人…いや、配信を待つ全てのリスナーに伝えてあげたいぐらいだが、生憎自分にはそれほど高速で喋りながら戦闘する余裕は無いな。半人前め。
チンピラ : この世はまだまだ燃えるぜぇ~~~!!!(今度は裏路地のゴミ箱が燃え上がり
チンピラ : (ススの後方から火柱が迫り来る!
saas : 特技。しっぷうづき。(燃えたスライムボーグが後方の火柱に素早く飛び掛かり斬りつける
黒墨スス : っっ!!(後方を振り返ると同時に飛んでいくスライムボーグ
チンピラ : なんだよ!雑魚モンスターの癖にいっちょ前に!(しっぷうづきで火柱が相殺され
saas : (特技。しっぷうづき。後出しでも此方の攻撃の方が先に当たる不可解な技だ。攻撃威力が下がる代償があるので手放しで褒められた物ではないが、このような投擲物への対応防御兼攻撃技としては良いチョイスになったと言えるな。さて、いつまでもスライムボーグに戦況を任せるつもりはないが、なかなかどうして先の見えないレイダーだな。
黒墨スス : っっ、ごめん先生…!(たっと駆けて、saasの傍に退避してきて
saas : 雑魚。確かにフィールドで遭遇する「スライムボーグ」はあまり強敵に作られていないが、恵まれた特性、ランク、サイズ、会心率を備えていてな。対人環境において…いや、この説明はまた後日にしようか。(ススを迎え入れて
saas : (実戦経験。その少なさが作戦への迷いに如実に繋がっているな。
黒墨スス : …(どうしよう。。。このままじゃ足手纏いになっちゃう。
saas : (召喚制限。自分の魔力値、まだまだ未達のクラウド召喚、実験中のゲームを用いた召喚のサモンニューステージ。試せていない事ばかりだ。果たして2体目を呼び出してもスライムボーグは維持出来るのか。
黒墨スス : (あたしも何とか…迎撃の仕方を考えないと……(不安気に襲撃者の方を見ながら
ジュウイチ : ぁ゛ーーーー!!!
黒墨スス : 今度は何!?!?
ジュウイチ : こ、コイツ……これ見よがしに同じ画角に入りやがった!?お近付きアピか!??
黒墨スス : 攻撃してくるからじゃん…!?!?
ジュウイチ : 黙れぇ!!リスナーに責任転嫁すんじゃねえ!!
saas : 画角。日頃から配信者としての考えが多角的に身に付いている証拠だな。見習わなければならない姿勢だ。
saas : 連投。素人質問で恐縮だが。同じ画角に入ると何か問題があるのか?
ジュウイチ : 2人は親密な仲なのではないかと疑われる可能性があります!私は気にしますしリスナーも不安になると思います!
黒墨スス : うわぁ…!(思わず
saas : 親密。聞き慣れない単語だ。少なくとも学生時代に言われた事は一度たりとも無いが。
ジュウイチ : 新卒デビューってやつか!?とにかく許せねぇ!タイセツなのは「今」だ!!
黒墨スス : こ、この人……(会話出来てるようで全然できてない…本当にヤバイ人なんじゃ…ヤバイ人だけど…!
ジュウイチ : 不用意な男女コラボは・・・!
ジュウイチ : 『炎上』の可能性がございますぅ!!!(2回の火柱を耐えたスライムボーグくんに手を差し向けると…
ジュウイチ : 着火ァ!!(スライムボーグくんを中心に炸裂するように周囲に炎が散らばる
saas : 、(咄嗟にスライムボーグに背を向けて、
saas : (ススちゃんを庇うように被さり
黒墨スス : … え!?
saas : (その白服の背に炸裂したスライムボーグの破片が燃えたまま着弾する
ジュウイチ : はーっはっはっは!(スライムボーグくんは生命体に分類されるため、コイツの能力で直接発火はできなかったが…
ジュウイチ : (二度の火柱で生命力が弱った結果着火可能になった!以上解説!
黒墨スス : …ぁ! 先生!(白服に炎が引火するのを見る
ジュウイチ : かかったなぁ!!!
saas : 着火。敵の能力を軽んじていたようだ。まさか召喚獣の機械部位を利用して爆裂させるとは。(白服に引火していても研究考察を辞めない
ジュウイチ : 本当は大戦犯クソ女を燃やしてやりたかったが……この際どっちでもいいぜ!!!
ジュウイチ : (白服からsaasの身体に炎が燃え移っていく
黒墨スス : …、え、う、嘘…やだ!
ジュウイチ : 地獄人の必殺技――――喰らうがいい!!
ジュウイチ : 『記憶の延焼<フレイミング・メモリーズ>』!!!
saas : 無策。という訳では無いが、あまり状況は良くないな。(左手のタブレットに何かペンを走らせーーー
ジュウイチ : (大炎処 十一の『記憶の延焼<フレイミング・メモリーズ>』は……
saas : (「地獄人」…セントラルの文献で見た事のある名前だ。魂を狩る襲撃者達。
ジュウイチ : (火を付けた対象の「人に知られたくない」記憶をありありと脳裏に思い出させる!
ジュウイチ : (そして、副次効果として――炎を視認した他の人間の脳裏にも記憶を延焼反映させる!
saas : 地獄人。記憶の炎かーーー(炎に、脳裏に、浮かび上がる
黒墨スス : 地獄人……!(何か、どこかで聞いた事が… ううん、、そんな事より……!
saas : (大学院
saas : (誰も居ない講義室。
saas : (リーズベルトの地。あの有名学園。
saas : (視界の端に映るカレンダーは日付を示している。
saas : (リーズベルト大学院。卒業1ヶ月前。
黒墨スス : ―――… …ぇ。(何。これ。頭の中に……
saas : (机に並んだ魔術封筒。
saas : (開封され、伏せられている
saas : (古びた黒板に並ぶ有数の名前。
saas : (魔術名家。魔物漁師会。宝石採掘屋。大企業。学習塾。元老院。
saas : (その全てに大きなバッテンが付けられていた。
黒墨スス : … … …
女性の声 : 『それで。』
女性の声 : 『ご覧の通り全滅ってワケね。』
女性の声 : (封筒の束の間に置いてあったタブレットが光り、女性の声が聞こえる。
浅川明日未 : 『どうするんだい?お兄ちゃん。』
浅川明日未 : 『まさか優秀で勤勉な学生のお兄ちゃんが来月から無職ってワケにもいかないでしょ?』
浅川明日未 : (その声はAAZZ。
浅川明日未 : (saasの実の妹で、プロゲーマーで人気配信者。
浅川今日 : 「全くもって。」
浅川明日未 : 『リーズベルト学院に現役合格。大学院まで優秀な成績で卒業見込み。』
浅川明日未 : 『教授相手に大立ち回りで弁論をかわし…立ち上げたサークルは大規模に成長し、八首まで排出か。』
浅川明日未 : 『ご立派なものじゃないか。両親もきっと喜んでいるよ。』
浅川今日 : 「いつになく饒舌だな。しかし、全て受け入れよう。」
浅川明日未 : 『おや。それなら遠慮なく続けるけど。そちらも家の喋り方だしね。』
浅川今日 : 「単刀直入に言う。」
浅川今日 : 「助けてくれないか。」
浅川明日未 : 『あら。意外。』
浅川明日未 : 『受験戦争から落第した妹に助けをこうなんてよっぽどね。』
浅川明日未 : 『晒し上げて私のチャンネルにでもUPすれば少しは溜飲が下がるかしら。』
浅川今日 : 「そんな無意味な事をするような人間じゃない事ぐらいはわかっている。」
浅川明日未 : 『そうね。そうそう。大人になってからの兄妹喧嘩ほど虚しいものはないし。解決策を考えましょうか。』
浅川明日未 : 『“兄”が魔術家系を継ぐ。そして“兄”が優秀な魔術師であり続ける。それは私がアタシとして自由に活動するのに必須な条件だし。』
浅川明日未 : 『助ける。だけじゃなく、交渉って事なら手を打ちましょうか。』
浅川今日 : 「任せよう。細かく指摘出来る時間的余裕も無いものでな。」
浅川明日未 : 『そう。なら簡単。』
浅川明日未 : 『アタシと同じ仕事にしなさいよ。』
浅川今日 : 「カードゲーマーか?そんな簡単に天下を取れる世界には見えないが。」
浅川明日未 : 『いつもの自信は何処へ行ったのかしら。だいぶ参ってる?』
浅川明日未 : 『でもラッキーね。流石は私のお兄ちゃん。持ってるわ。』
浅川明日未 : 『まだ秘密だけど………』
浅川明日未 : 『橘イアンと一緒に今度新チームを立ち上げるのよ。』
浅川明日未 : 『そのメンバーに推薦してあげよっか?』
浅川明日未 : 『アタシのコネで。さ?』
浅川今日 : 「…。」
浅川今日 : (AAZZ。明日未は無駄な話はしない。
浅川今日 : (結果に繋がる提案なのだろう。
浅川今日 : (キアシスでの大立ち回り。
浅川今日 : (新しい“正解”を探し求めた活動の結果は、
浅川今日 : (見るも無惨なモノだった。
浅川今日 : (クラウド召喚システムは机上の空論で終わり、
浅川今日 : (若人によるリーズベルトの学生運動も押し潰され
浅川今日 : (終わりかけたSNSを復権させたのは間違いなく夏凛の功績で、
浅川今日 : (夏凛でない自分にはどの魔術協会も企業も興味を示さなかった。
浅川今日 : (改革は成せず、ギルドに誘われず、就活は断られ、卒業だけは無事出来てしまう。
浅川今日 : (虚無。
浅川今日 : (優秀が故に止まる事が無く、
浅川今日 : (止まる事が無いが故に留まれる所も失った。
浅川明日未 : 『どう?好きでしょキアシスの民。』
浅川明日未 : 『血筋と年齢を利用したコネ入社。』
浅川明日未 : 『何もなし得てない者がイアンやAAZZと同格に飛び級出来るの。』
浅川明日未 : 『これって最高に最強にラッキーな提案じゃない?』
浅川今日 : 「心を抉る素敵な勧誘だな。我が妹。」
浅川明日未 : 『どう致しまして。』
浅川明日未 : 『ここまで来て断る選択肢は無いはずよ。いいわね?』
浅川今日 : 「…。」
浅川今日 : 「嗚呼。頼み事をしたのはコチラの方だ。」
浅川明日未 : 『ふふふ。恨み言の一つも言わないなんて本当に参ってるのね。』
浅川明日未 : 『パパやママにはもちろん秘密にしてあげる。まだまだ優秀な兄としてスケープゴートになってもらわないといけないし。』
浅川明日未 : 『優秀な羊として、せいぜいアタシ…あとイアンとか?AEの為に?頑張ってよね。』
浅川今日 : 「承知した。」
浅川今日 : 「それと。ゴートはヤギだ。」
浅川明日未 : 『カード用語だと羊なの。じゃあね~?』
浅川今日 : 「…。」
浅川今日 : (通話が切れた。
浅川今日 : (今日この日の事は、
浅川今日 : (2人だけの秘密だった。
浅川今日 : (ベリオすら知らない。
浅川今日 : (SNSのみんなにも結局伝えなかった。
黒墨スス : ………
浅川今日 : (優秀な学生であった浅川今日は、
浅川今日 : (キアシスの外へもその新理論を届ける為、
浅川今日 : (ゲームや配信者の世界に乗り込み
浅川今日 : (学歴や様々な活動実績を捨てて、
浅川今日 : (後戻りの無い前例の無い配信者生活に踏み込んだ。
浅川今日 : (そのチャレンジング精神が見込まれて、大企業AEゲームスからオファーがかかった。
浅川今日 : (そういう事になっている。
浅川今日 : (そういう風にしか見えない。
浅川今日 : (浅川今日という男を知っていれば知っているほど。
浅川今日 : …。
黒墨スス : … … …
黒墨スス : ………
ジュウイチ : … っぷ。
ジュウイチ : ぎゃははははははははははっっっ!!!! だ~~~~っせえ!!(腹抱えてsaasを指差して
ジュウイチ : すました秀才気取っといてなんだコイツ? 就活全滅して人気の妹に泣き付いてコネ入社???
ジュウイチ : 上辺取り繕っといて! ざぁこ! だっさ! はっっっずかしいなぁ~~~!!??
黒墨スス : ・・・
黒墨スス : …
黒墨スス : … る、さい。
ジュウイチ : は?
黒墨スス : …… あんたに何が分かんの……!?
黒墨スス : (――・・・どの口が、だ。
saas : …。
黒墨スス : (この人の辿った道程を、苦しみを、あたしだって知りようがない。
黒墨スス : (だから……
黒墨スス : っ…!(涙が出るのは、多分、タダのあたしの怒りで。
ジュウイチ : はあああ!!!????
ジュウイチ : 悲劇のヒロインちゃんかよ!? 愛しのカレを傷付けないで~!ってか!?
ジュウイチ : そのカレの体たらくをこうして炎の下に晒してやってんだろうがよ!
saas : 地獄人。…よく喋る男だな。
saas : 記憶。戦闘中に敵の記憶を燃焼させ突き付ける。想像もして無かった戦術だが…
saas : 存外。堪えるものだね。
ジュウイチ : あぁ!なんだお前理性的なようで良い反応じゃねぇか!
ジュウイチ : 人生の弱みを炙り出され、突きつけられた人間は――…その魂まで堪え弱る!
ジュウイチ : つまりィ……
ジュウイチ : 絶好の狩り時ってワケだ!!!(saasに指を差し向け
saas : 案外。自分は「人の心」とやらが残っているらしく、そして戦闘人としての覚悟も未熟な事を再認識させられた。不甲斐ない事に。だが。
黒墨スス : っっ、、!(saasの方に駆け寄って
saas : (ススが駆け寄ってきたタイミングで燃え上がる服を上空に脱ぎ捨てる
ジュウイチ : あぁん!?
黒墨スス : っ、センセ―!(センセ―が何をするつもりなのかわかんない、けど…!
黒墨スス : っ えぇい!!(saasの後方の地面、ジュウイチとの間に… 小瓶から何かの液体をぶちまける!
saas : (液体か。アレは……
黒墨スス : スパッタリング印章【水】!!(路地のコンクリに飛沫状に広がる――水色を基調としたマーブルネオンカラーの奇妙な液体
saas : 印象魔術。水か。ちょうど良い。(言いながら。
saas : (上空の白服から炎の雨がジュウイチに向けて降り注ぐ
黒墨スス : (この飛沫模様を「印章」と言い張るか。
ジュウイチ : ―――なんだと!?(炎の雨が身に降り注ぎ………
ジュウイチ : …… なぁんて言うと思ったかよ!?
ジュウイチ : この炎上の化身であるジュウイチ様に!「炎」が効くワケが―――
黒墨スス : …っ、周囲には炎のマナが!(誰かの口上を真似たような
黒墨スス : そしてっ、そこにっ!
黒墨スス : (炎に煽られ、揮発していく不思議な色のインク。と……
黒墨スス : ――【水】のマナッ!!
黒墨スス : (【水】と【炎】のマナが混ざり合い、連鎖的に水蒸気爆発を起こしていく
saas : (詠唱。空間マナを利用して…?
黒墨スス : (地面の不完全でランダムな印章と、混ざり合った2種のマナと、口上(詠唱)を掛け合わせて完成する魔術
黒墨スス : ええっと…(技名とか無いし!?)……即興のどどんぱ!!
ジュウイチ : なにィ!?!?(水蒸気爆発が次々と炸裂
saas : (キアシス…雲ヶ丘…印章魔術に空間マナの詠唱…成程…確かに…
saas : 炎渦。(後続詠唱。発動後の魔術に後載せ詠唱で威力を増す現代実戦魔術
saas : (爆発の威力をジュウイチの付近に留める炎の渦が発生
ジュウイチ : ―――っぐ! まだだ! まだ耐え…… グワーーーッ!?!?
saas? : 記憶を覗かれたのであれば…コチラも隠す必要は無いな。
ジュウイチ : (広範囲の水蒸気爆発がジュウイチを中心とした一点に集約されていく
ジュウイチ : っ! ぬ! んぬぁ! 待て待て待てふざけんな!!!
浅川今日 : (タブレットが光り、複雑な魔術紋章が炎の渦に投影される
ジュウイチ : これじゃあ俺只の当てうm――― まだなんか来んのか!?!?
浅川今日 : クラウド召喚魔術はまだ未達な技。自らの傲慢を恥じる事になっても…先人の召喚魔術にも敬意を払おう。
浅川今日 : 炎と有りし処に舞い降り、炎と共に厄災を払え。(炎の渦。複雑な魔術紋章。詠唱。過去の精霊との契約。それら全てを必要とする古風な魔術。
浅川今日 : 召喚魔術。『イフリート』
浅川今日 : (炎の渦の中、爆発の中心地に現れる炎の精霊
ジュウイチ : ――――な、なんだコイツは!?
ジュウイチ : まさか・・・炎上の先輩だと!?
浅川今日 : 地獄人と精霊。どちらの歴史が長いか私の学が無い故にわからないが。
浅川今日 : 勝敗を決めるのは歴史では無い。威力と精度だ。
浅川今日 : (イフリートが掌に水蒸気爆発を吸い集め、ジュウイチに向けて叩き下ろす
ジュウイチ : ぐわああああああっっっ!!!!!(爆発を叩き付けられ、全身が爆破霧散
ジュウイチ : じ、じご…… 地獄のノルマに……
ジュウイチ : 俺が追加ーーーーーっっっ!!!(ついでのようにもう一回爆発が起きて
ジュウイチ : (姿が木っ端微塵チリチリカスカスとなり・・・ 蒸発して消えて行った。
浅川今日 : (その爆発も渦が抑え込み2人には届かない
黒墨スス : ………! …!(固唾を呑んで闘いの結末を見守る
浅川今日? : 蒸発。そして消えたか。
黒墨スス : ……、うん…
黒墨スス : っ。(ハッとして
saas : 襲撃者。守護の対象外で負けると命を落とす生命。
黒墨スス : せ、センセ―!…怪我は…!?
saas : 地獄人。しかし、地獄人ならそれもまた復活する。か。
saas : 怪我。無いと言えない事もない。耐火服でもない服をしっかりと焼かれたからな。
saas : 其方。怪我は無いか?
黒墨スス : そんな冷静に…! あ、あたしは大丈夫です。直接炎は当たんなかったから…
黒墨スス : え、えぇっと…こーゆー時どうしたらいーんだっけ…、、
黒墨スス : と、とにかく治療!治療しないと…!
saas : 守護。大袈裟だな。此方側は襲撃者では無いのだから、背中を焼かれた程度の傷なら守護任せでもそのうち治癒する事だろう。カリーナの守護量には知識が明るく無いがな。
黒墨スス : カリーナは一応都市だからそこそこだけど、キアシスには及ばな…ってそーゆートコ~!
黒墨スス : あの…先生!まさかホントにそのまま帰るつもり…!?
saas : 夜。もう遅い時間だ。…いや、カリーナの地で「夜」の話などするのは他所者が露見するかね。
saas : 帰路。其方こそ帰る途中だったのでは無いかね。
黒墨スス : あーしは後は家に帰るだけだし、家もすぐ近くだから … あ!
黒墨スス : っ センセ―!(saasの片腕をガシッと掴んで
黒墨スス : 応急処置しよ! …家(うち)で!
saas : ……。(掴まれて
saas : (黒墨ススを見て、暫し止まる
黒墨スス : は、早く行こ!また何かヘンなの出てくるかもしんないし…!(本人は何にも気付いてない いっぱいいっぱいそうだ
黒墨スス : せ、センセ―??(止まってるsaasくん見上げて
saas : 焼跡。この程度の燃焼などリーズベルトの魔術訓練ならありがちなものだが、
saas : 帰路。この道中の帰路で世間の方々に見掛けられた時に荒事を察される可能性が高い。
saas : 自覚。インドアなゲーム配信者として無用な噂話を避けて治療と身嗜みだけでも整えて行けという判断か。客観的で合理的だな。
黒墨スス : う、うんうん!とにかく…治した方がいいよ!(同意してるが理屈はあんま聞いてなさそうだ
saas : 享受。甘んじて受け入れよう。
黒墨スス : (半ば強引にsaasを引っ張って歩き出す
saas : 家。か。近いのだな。夜分に世話になる。
saas : (引っ張られて観念して歩き出す
最終更新:2024年09月28日 20:03