アットウィキロゴ

攻めるは守るなり [キアラ ナレノニア]

キアラ : (戦闘都市フォーデン
キアラ : (北河道場
キアラ : (正門前。
キアラ : (例にもれず伝えていた時間よりも早く着いたが、
キアラ : (諸々調整して、良い感じの時間。
キアラ : …。
キアラ : (インターホンは…無い。
キアラ : (ノックする感じの扉でも無さそうだ。
正門 : (程なくして正門が内から開いて、
キアラ : (…フォーデンは街だと思ってたけど、場所によっては意外と椎那と同じ感じなんだな。
ナレノニア : やあ。時間通りだね。
ナレノニア : (中から現れる美人格闘家
キアラ : (…ぁ。(開く扉の前に立つスーツ姿の男
ナレノニア : (腰下まである茶髪長髪。体のラインがわかる真っ黒な衣装
キアラ : …えぇ。こんにちは。
キアラ : (一見して物腰柔らかだが、金髪の一部だけが赤く染まり、黄緑色の瞳の瞳孔は縦に割れている。
ナレノニア : こんにちは。北河道場の「暗姫ーナレノニア」だよ。
キアラ : (異種族。である事は一目で分かる見目。
キアラ : 先日ご連絡差し上げました、将棋棋士の希彩*アーヴィデルゼです。
キアラ : 本日は宜しくお願いします。
ナレノニア : うん。宜しく。人違いじゃなくて安心したよ。
ナレノニア : 特に何もない道場だが…ま、入って入って。(中へと案内する
ナレノニア : (塀に囲まれた広い土地。本館と思われる道場以外に離れや別室などが目に入る
キアラ : はい。…それじゃ、お邪魔します。(案内を受け、道場の中へと
ナレノニア : 今日は結構賑わっているからね。蔵の方に行こうか。
ナレノニア : (そう言って少し歩いて
ナレノニア : (“蔵”と呼ばれた武器庫へ案内される
キアラ : (連れられるままに歩いて行き、
ナレノニア : (火の入ってない鋳造場、壁に飾られた槍や剣、作業場の邪魔にならない程度の椅子が幾つか
ナレノニア : 狭い所だけど、非公開内緒話をするにはうってつけの場所だからさ。ちょっと我慢してね。
キアラ : いえ、全然構いませんよ。
キアラ : …こんな部屋もあるんですね。急にフォーデンだな。って実感してきました。(なんて笑って
ナレノニア : なんだい?疑ってたのかな?(笑いながら、椅子に腰掛けて
ナレノニア : 北河道場はフォーデンの中でもかなり古い道場だからね。
キアラ : ぁぁ、いや。そうではないんですが…
ナレノニア : 色々とレトロだけど、必要なものは揃っているさ。
キアラ : この道中、思いの外馴染みがある…椎那とそんなに変わらない景色が続いていたので。
ナレノニア : ふふ。出身の地か。
キアラ : 此処を見て「あ。やっぱりフォーデンなんだな。」って。
ナレノニア : そうだよ。血気盛んなスポーツマンを見たければ是非本館へ。(笑って
キアラ : ええ。後程ぜひ見学させていただきたいです。「これからの話」にも関わるかもしれませんし。(失礼します、と椅子に腰かけて
ナレノニア : 本館では今、或在とツカサが公開練習中。
ナレノニア : 北河の素手の子達は全員来てるし、T3からの見学生もいるかな?
キアラ : へぇ、それは凄いですね。確か北河でもビッグネームのお2方でしたよね。
ナレノニア : ああ。1人は「元」がつくけどね。
ナレノニア : 2人とも歴代の北河でも五指に入る実力者かな。
キアラ : ぁぁ、そうでしたね。(…もしかしてデリケートな話だったかな?と心内反省
ナレノニア : あぁ、気にしないで。私の妹だって「T3」に行ってるし、全然どっちとも仲良しだよ。道場同士もね。
キアラ : 、ソレは良かった。(笑って)プリン姫選手と姉妹プロとしても有名ですよね。ナレノニア選手は。
ナレノニア : あぁ、ありがとう。出来た妹と歴史ある道場のおかげで楽しく過ごせてるよ。
ナレノニア : さて…要件は将棋武道だよね? 私、当確したのかな?
キアラ : はい。(本題に入り、ナレノニアに向き直って
キアラ : ナレノニア選手は8名の出場者に選出にされました。…そして、
キアラ : 前大会の上位者を除く5名、つまり…将棋の経験が比較的浅い選手には、コーチ役としてプロ棋士がつくという新たな試みがされる事になったんです。
ナレノニア : へえ。それは面白いね。
ナレノニア : 私は将棋のルールはわかるけど…灰簾には到底将棋で勝てそうに無いからなぁ。
キアラ : 僕がナレノニア選手の担当を任される事になりまして。今日はそのご挨拶も兼ねて参りました。
ナレノニア : わざわざ来てくれてありがとうね。
ナレノニア : 出場者のメンバーリストあるかな? まだ秘密?
キアラ : いえ、もう伝えても構わないとの事です。書類を出しますね。(言って、ビジネスバックを手繰って
キアラ : (ちゃんと整理された鞄から整理されたファイルを取り出し、)こちらですね。
キアラ : (出場棋士とコーチ棋士が一覧形式で乗っている書類。を、ナレノニアに見せる
ナレノニア : お。おー。おーおーおー。(楽し気にリストを眺めている
ナレノニア : なるほどね。ありがとう。これは私が駆り出されるワケだね。
ナレノニア : (道場バランス的に北河枠で選出されたであろう事をなんとなく察する
キアラ : (にわかにテンション上がったナレノニアを見て少し微笑み)…なるほど?
ナレノニア : キアラさん。コーチとの作戦会議はもう今日から始めて良いのかな?
キアラ : はい、勿論。そう思って訪れた訳ですから。(笑って
ナレノニア : ふふっ。それはよかった。それなら遠慮無く。
ナレノニア : 棋士達5人は全員「戦闘」も出来るのかな?
キアラ : それは… …人に依りますね。全員ではない…と思います。
ナレノニア : じゃあ、キアラさんは?
キアラ : …。
ナレノニア : ん…?
キアラ : …護身程度ですね。シーナは治安が悪い地域もあるので。(少し逡巡し、答える
ナレノニア : 私と闘って「護身」するのは出来る?
キアラ : …。(再び沈黙し、答え方に迷い
キアラ : …いや。…そうですね。正直に話します。
ナレノニア : んん?私なんかマズった?
ナレノニア : あぁ、ちょっと待ってくれないかな。(何かを話そうとするキアラを制止して
キアラ : 、ぁ、はい。
ナレノニア : (スマホを取り出して
ナレノニア : (誰かに通話をかける。
キアラ : …?
声 : 『ぉー。なんだなんだ?』(電話口、ナレノニアの耳元に聞こえる声
ナレノニア : 「シュウ。今、暇?」
ナレノニア : (突然、別の参加者に電話するナレノニア
キアラ : (シュウ… …天野くん?
声 : 『どしたよ。用件より先に予定押さえるタイプか?』
ナレノニア : 「何。別に罠にかけようってワケじゃないさ。」
ナレノニア : 「私と今から、将棋武道しない?」
声 : 『は???』
声 : 『…。何だ。お前もしかして出場するんか?次の大会』(少しの間の後、すぐ訪ねてくる
ナレノニア : 「それは一応言えないけど、まあ察してよ(笑って」
ナレノニア : 「で。将棋武道ってまだまだ競技人口少ないじゃん?スパー相手も見つからなそうでさ。」
ナレノニア : 「そうじゃなくてもシュウは将棋も武道も出来るじゃん? やろうよ。今から。」
声 : 『察するわ。急すぎるもんよ。 …はー、なるほどなぁ?』
声 : 『そーゆー事なら・・・ …』
声 : 『…その誘いにゃ乗れねぇな。ちゃんとリングと盤の上で闘りてぇからよ。』
ナレノニア : 「なん・・・だと・・・」
キアラ : …(心配そうに様子を見守っている
声 : 『悪いな。ちゃんと勝つ気だからよ。いやそれならいっそっつー話かもしれねぇが…』
ナレノニア : 「ったく…しょうがない奴だな。」
ナレノニア : 「良いと思うよ。確かにね。言われたらその通りだ。」
声 : 『あぁ。 …ま、何だ、その。』
声 : 『本番でお前の将棋見れんのは楽しみにしてるぜ。』
ナレノニア : 「魅せるのは「将棋武道」だよ棋士サマ? ちゃんと仕上げておくから覚悟しておきな。」
声 : 『ぁぁ、そりゃ解ってんよ。…、ま、ソッチも楽しみにしてな。』
声 : 『…じゃーな。』
ナレノニア : 「じゃあね。『決勝で会おうぜ。』なんてね。」(言いながら電話切る
キアラ : ……
ナレノニア : ・・・。
ナレノニア : え。私、フラれたんだけど?
キアラ : …。…ぁ、ぁぁ、えーっと…(普通に気まずい…
キアラ : …仲が良いんですね?天野くんと。
ナレノニア : うん?そうだね。ダブルデートもトリプルデートも行ったし。(サラッと
ナレノニア : だからこそフラれるとは思わなかったな。
ナレノニア : しかも理由がな…「オトコノコ」め…
キアラ : …ぁ。思ったより仲良いですね。(素朴)…まあ、でも、
キアラ : 詳細は解りませんけど…天野くん、なんかそういう所ありますよね。『型』に拘るというか…
ナレノニア : それも勿論あるけど…「覚悟」だろうね。
ナレノニア : 参加者同士で練習するのは「上位」を狙うには有効な戦術だけど、「優勝」を狙う場合は少し話が変わってくるからね。
キアラ : …覚悟。…そっか。そうですね。(色々と思う所があるのか
ナレノニア : そもそも今回の場合は、私とシュウじゃ「将棋武道」のレベルが違いすぎるから、あっちのメリットは薄かったんだけどさ。
ナレノニア : …やれやれ。プレッシャーになりすぎないと良いけどな。
キアラ : …。
ナレノニア : 他のスパー相手を探すよ。誰が良いかな…他の6名からは選びたくないな…
キアラ : …何か…不思議な感じです。奨励会で競った天野くんとこうして再び相見える事になるなんて。
キアラ : 今更だけれど…実感が沸いてきました。…(ナレノニアの言葉を聞き
ナレノニア : ふふっ。何言ってんのさ。私もだね。
ナレノニア : ちょっとしたお祭りに出る感覚だったけど、
ナレノニア : 今は優勝しか考えてないよ。
キアラ : …流石ですね。(微笑んで
キアラ : 実は。(ぽそ、と
キアラ : 僕は、奨励会では天野くんに勝てた事が無かったんです。彼は早咲きで、常に先を進んでいたから。
ナレノニア : え?そうなの?
キアラ : …でも、彼は先に道を諦めてしまった。 続けていたら、きっとプロになれていたのに。
ナレノニア : (普通に驚いて
ナレノニア : すっごく今更だけど…
ナレノニア : キアラさんはシュウと幼馴染で…元ライバル?
キアラ : 幼馴染の定義にもよりますけど…(対人距離遠い野郎の謎予防線)奨励会で数年一緒でしたよ。
キアラ : 狭い世界なので…その時期はそれなりに濃い付き合いだったと思います。
ナレノニア : ふぅん…それなら尚更シュウ呼びたかったけど…尚更来ないだろうな。(なんとなく納得して
キアラ : ですよね。(なんとなく解ります、と苦笑して
キアラ : …それで、なんですけど。
ナレノニア : うん。何か思いついた?
キアラ : 気付きましたが、ナレノニア選手は…僕が思っていたより「将棋」と「将棋武道」を別種と扱っていますよね。
ナレノニア : あぁ。そうだよ。
キアラ : 将棋の座学を学ぶよりも実戦経験…スパー相手を求めている。
キアラ : …そこまで理解したなら、コーチ役の僕が単なる「将棋の先生」でいる訳にはいかないですね。
ナレノニア : あぁ、理屈はあってるけど…責任まで感じる事は無いよ。
ナレノニア : 勿論将棋はやるし…将棋武道の方は私が考えれば…と。思って。居たけれども。
ナレノニア : 闘えるんならそれに越したことはないよ?(キアラ見て笑み
キアラ : 大丈夫です。なんだか本当に今更ですけど…この大会では「僕も戦う」のだと気付きました。
キアラ : ですから。勿体付けた言い方になってしまいましたが…
キアラ : 宜しければ、僕がスパー相手を務めますよ。
ナレノニア : へえ。…。(キアラをジロジロと見て
ナレノニア : 願ってもない事だけど、良いのかな?
キアラ : …。(問われた事で、色々察されてるな…と息を吐き
キアラ : …まぁ、大口を叩きましたけど、余り自信が無いのが本音ですね。 実戦は本当に久しぶりなので…(嘘では無い言葉
ナレノニア : それは…楽しみだね。(笑みを浮かべる格闘家
ナレノニア : それじゃ、行こっか。(スマホしまって急な提案
キアラ : …はい。
キアラ : 早速ですね。行きましょうか。
ナレノニア : 今日の賑わってる北河に別の色を出したくない。「秘密基地」へ行こう。
キアラ : …なんだか不思議な響きですね。そんな場所があるんだ。
ナレノニア : フォーデンの街に武器博物館あるの知っているかな?あそこの地下に結構丈夫な闘技場があってさ。
キアラ : …ぁぁ、そんな設備まであるんですね。本当に戦闘都市って感じです。
ナレノニア : ふふ。存在自体あまり知られていない場所だけどね。スポンサー様に感謝さ。
ナレノニア : (暗姫ーナレノニア 後援:洋服メーカー(ファッション)、武器製造会社(暗器)
ナレノニア : 将棋武道の本番までは、私とキアラさんの秘密基地にしよう。
キアラ : …ふふ、分かりました。秘密の特訓、という奴ですね。
ナレノニア : あぁ。シュウとああなった手前、練習に野次馬は不要だし。
ナレノニア : ほら。プロ棋士を目立つ試合場で何度も闘わせたら話題になっちゃうだろうからさ。
ナレノニア : (事情は知らないが、数年ぶりに戦うという彼への彼女なりの配慮。
キアラ : …。ありがとうございます。配慮していただいて。
キアラ : …そうだ。(武器博物館へと歩く道すがら、ふと
キアラ : …プロファイターの方相手にいっそ失礼なのは承知なのですけど…、一つ予防線を張らせてください。
ナレノニア : なんだい?
キアラ : 僕の「護身」は、「守るは攻める」の方です。
ナレノニア : …へえ。(キアラ見て
ナレノニア : …楽しみが尽きないイベントだね。
キアラ : (驕ってはいない。自分の刃がプロ格闘家にどれほど届くものか。…それでも、言っておかずにはいられない。
キアラ : …ご期待に沿えるほどかは分かりませんけどね。(曖昧に微笑んで、歩いていく
ナレノニア : (将棋武道…2人の「秘密の特訓」が始まった…!
最終更新:2024年10月13日 13:32