サマンサ : (そして!
サマンサ : (選手紹介を経て!
サマンサ : (準決勝戦!
ナレノニア : やあ。公式戦の場で会うのは初めてだね。
ナレノニア : フォーデンには慣れたかな?留学生。
烈火 : はい…。なかなか退屈しない街ですね。
烈火 : 来たばかりの留学生をイビりに来るお兄さんお姉さんが一杯います。
ナレノニア : そっかそっか。楽しんでいるようで何よりだよ。
烈火 : はい。なかなか…思ったよりも手強い街で、
烈火 : 僕がAリーグに到達するのは…留学期間では難しいかもしれません。
ナレノニア : ぼうやは、わざと言ってるのかな?ちょっと鼻につく言い方だね。
ナレノニア : 君にはまだ遠いよ。
烈火 : …。
烈火 : ナレノニアさんが言うならそうかもしれませんね。
烈火 : でも、今日は、将棋武道なら、僕は貴女に勝ちます。
ナレノニア : 自信満々だね。目標の高いチャレンジャーは嫌いじゃないよ。
ナレノニア : あぁ、違う。嘘だったかも。
ナレノニア : 私に歯向かって来る場合は、そうじゃないね。
ナレノニア : 生意気な留学生を叩き潰して、三獄姫の元に帰してあげよう。
烈火 : …その名を簡単に口にしない方が、良いですよ。
ナレノニア : 良いんだよ。私だから。“姫”仲間なんだ。
烈火 : …?
ナレノニア : さて。始めようか。まずは将棋から。
烈火 : …。対戦、宜しくお願い致します。
ナレノニア : ーーーーー
ナレノニア : (1戦目で灰簾相手に見せた遅延戦略はあまりにも露骨だった。
ナレノニア : (武道パートで灰簾相手を仕留めるのに時間をかけすぎたという事は無いが…
ナレノニア : (将棋パートで途中から明らかに動きが遅くなっていった。
ナレノニア : (灰簾が早くに狙いを看破して来たのもあり、のらりくらりとやり過ごすには限界があったね。
ナレノニア : (そんな訳で、烈火陣営には狙いがバレている。
ナレノニア : (藤野とかいう…なんだ。最強将棋棋士も随分と私の事を気にかけているみたいだし、
ナレノニア : (こっちのぼうやもずっと私にガン付けて来ていた。
ナレノニア : (そう来れば話は非常にシンプル
ナレノニア : (将棋パートは烈火側の早差しでコチラの時間を削りに来る戦略。
ナレノニア : (そして、武道パートは、
ナレノニア : (非戦。
ナレノニア : (持ち前の機動力で空高く飛んで一切攻撃せずにやり過ごす。
ナレノニア : (普段のルールで闘い慣れたプロファイターならレフェリーやファンの心象を恐れて打たない手だが、
ナレノニア : (失うモノの無い。軍人上がりのぼうやなら、
ナレノニア : (迷い無く実行してくるよね。
ナレノニア : そうだろう?逃げ上手の若君。
烈火 : くっ…っ!
ナレノニア : あぁ、でも地面に縫い付けられてたんじゃあ逃げ上手とは言えないね。
ナレノニア : (言いながら鞭を振るって烈火を打つ
烈火 : っっ!!
烈火 : (大きな翼で空を飛べばそこに影がっ、
烈火 : (上昇軌道に合わせて飛んで翼から生まれた闇で鎖を引き出されたっ…!
ナレノニア : でも大丈夫。逃げ上手の若君も最近本誌じゃ…あー辞めとこうか。配信されてるしね。
烈火 : なんのっ話っすか!?(打ち込まれた鞭を爪で受ける
烈火 : 【人化】っ!(翼をかき消して鎖から逃れて走って逃げる
ナレノニア : ジャンプアニメも見ないのか?軍人は大変だねえ。
ナレノニア : (む。逃したか。
ナレノニア : (シュウに比べても体の龍人変化が得意なタイプ…って訊いても無いのに教えて来てたな。
ナレノニア : (龍人変化が得意って龍になるのが得意って意味じゃなくて、人になるのもって意味だったのか…
ナレノニア : (あー…最近Xで「叙述トリック」も流行ってたよね…全く…今ここで味わいたくなかったよ。
烈火 : 絶対に攻撃はしないよ!貴女は将棋で倒しますからねっ!
ナレノニア : わざわざ宣言するなんて。(特に追いかけない
ナレノニア : 逃げ回ったら困るのはどっちか…(床にしゃがみ込んで
ナレノニア : 今に、わかると思うよ。(闇の中から作り出した暗器を順番に並べ始める
烈火 : あ!
ナレノニア : 【暗姫創世】…さあ。どの暗器で殺されたいかな?ぼうや。
烈火 : ーーーーー
烈火 : (将棋パートに入る。
烈火 : (こっちは引き続き早撃ち
烈火 : (ナレノニアさんは…そろそろ遅延戦略に入るはず。
烈火 : (やっぱり藤野の見立て通り…序盤の精度の高さに比べて、プレイが遅くて、荒くなる…!
烈火 : (藤野が、”キアラさんとナレノニアさんが練習しそうな序盤の手“を予想し尽くして、
烈火 : (俺は、守りが薄そうな打ち筋を選んで打っている!
烈火 : (藤野に、この僅か2戦の間に考えて貰った…
烈火 : (ナレノニアさんを倒す為の打ち筋だ…!
烈火 : ーーーーー
烈火 : (武道パート
烈火 : (開幕飛翔っ!上にじゃなく、後ろにっ、とにかく離れてっっ
ナレノニア : 【暗姫創世】【銃】
ナレノニア : フォーデン天下五剣だなんて呼ばれてるけど、私が使える暗器は近接武器だけじゃあないよ?
ナレノニア : (開幕の銃撃で手応えはあったが…【龍人化】している鱗が硬すぎるな…
ナレノニア : (やはり【鎖】【鞭】【銃】ではなく、直接斬らないと…ね。
村井さん : 『暗姫!龍人を捉えたーっ!』
村井さん : 『地に引き摺り降ろした烈火選手を剣と槍で滅多刺し!!』
村井さん : 『烈火選手万事休すかー!!?いや、時間!時間が!後少し耐えて将棋パートに繋げば!!?』
村井さん : 『3、2、1…!…!!なんとか将棋パートに繋ぎましたっ!』
村井さん : 『とはいえ、どうなんでしょう?将棋パート、烈火選手優勢との事ですが…』
村井さん : 『このパートで決着まで持ち込む事は出来るんでしょうか?』
烈火 : ーーーーーーー
烈火 : (そうだよ…村井さん先輩…ナナネ解説員…このターンに決着だなんて、できやしない。
ナレノニア : (そうだね。この将棋パートで私が負ける事はない。
ナレノニア : (キアラくんが教えてくれたんだ。
ナレノニア : (「…将棋は究極、玉が詰むまでは敗ける事がありません。いえ、いわゆる「詰み」の形になっても、次で必ず取られます、という瞬間までは終わりません。」
ナレノニア : (「通常の対局で棋士そこまで指さないのは、単なる美学ですね。実際はどれだけの劣勢でも敗勢でも、詰みを1手遅らせる毎に1分の猶予が出来る。」
ナレノニア : (「…これは将棋武道では非常に大きなものになりますよね。」
烈火 : (ナレノニアさんは絶対に遅延してくる。苦手な盤面、返せない盤面ほどそうするに決まっているっ!
烈火 : (「…アーヴィデルゼくんは上位棋士の中でも指導が得意なタイプなんだ。始めたての人の視点に立てる、…っていうのかな。だから付け焼刃の丸覚えをさせるんじゃなくて、理屈を理解して飲み込みやすい手を重点的に練習してるんじゃないかな。その方が本番での手の伸びも良くなる筈だから………」
ナレノニア : (将棋は劣勢だが、このパートはやり過ごして、武道パートに戻ったら暗器を拾って確殺する。
烈火 : (そう。
烈火 : (武道パートのステージは引き継がれる。
烈火 : (作り出した武器も削れた土地も
烈火 : (【龍人】の鱗は【鎖】【鞭】【銃】では貫けないとわかったよね…!
烈火 : (だから地面に引き摺り降ろして【剣】【槍】でブッ刺した!
烈火 : (【剣】と【槍】だ!両の手でフルアタック!!
烈火 : 。。。っ、だからっ!
烈火 : 【銃】<コレ>が落ちてる。
ナレノニア : 私の【銃】を…?
烈火 : 紅ー斥候部隊ッ!!(銃弾を打ちながら上空へ飛翔
ナレノニア : っ、逃したかっ…!
烈火 : ありがとう大先輩!この瞬間を待っていたんだ!
ナレノニア : そうか。それは良かった。私のお古を手に入れてどうやらご満悦のようだけど、
ナレノニア : (地に手を伸ばして新しい暗器を作りーー
烈火 : (作りだそうとする所を銃弾で狙撃
ナレノニア : 無駄な事だね。(新たに闇を手を伸ばしーー狙撃で妨害され、
ナレノニア : すぐに弾切れする。(また新たな闇へーーー
烈火 : 僕はイツキさんに、1人で斥候を任される男だ…!
ナレノニア : 何の話…?(また妨害され、
ナレノニア : (おかしいな。弾が切れない。
烈火 : 【龍人化】と【人化】を繰り返し!爪を生え変わらせる事で!
烈火 : 無限に弾を補充できるっ!!
ナレノニア : …? そんなわけなくないか? 火薬とか薬莢とか…
烈火 : 【龍人】だから出来るっ!!
ナレノニア : …できるんだ。
ナレノニア : (とはいえ上空を取られて狙撃されてるだけで私が詰むほどフォーデンAリーガーは甘くない。
烈火 : (良いんだよ。別に詰まなくって。
烈火 : ーーーー
烈火 : (将棋パート。
烈火 : ーーー
烈火 : (武道パート、銃弾で初動を塞ぎながら上空戦へ
烈火 : ーーーー
烈火 : (将棋パート。
烈火 : ーーー
烈火 : (武道パート、高速で後ろに下がって、鎖を拾い投げてから、銃弾と共に上昇
烈火 : ーーーー
烈火 : (将棋パート。
烈火 : (無限ループ。武道パートで絶対に負けなければ、
烈火 : 将棋は、僕が、勝つよ。
ナレノニア : 成程………。私の、負けだね。
村井さん : 『試合終了ー!!長きに渡る闘いを制したのは今大会のダークホース!!』
村井さん : 『紅蓮ー烈火ぁッ!!!』
烈火 : 対戦、ありがとうございました。
ナレノニア : あぁ、私に勝つだなんて…Aリーグも夢じゃないんじゃないか?
ナレノニア : (退場しながら
烈火 : (退場して、場内に声が聞こえなくなった所で。
烈火 : …。いいえ。
烈火 : 「将棋武道」じゃなく、ちゃんとしたファイトでナレノニアさんを倒すのは、
烈火 : 僕ではまだ早いです。
ナレノニア : 意外と謙虚だね?
ナレノニア : 勝った日ぐらいはイキっても私も見逃すかもよ?
烈火 : いえ…
烈火 : ナレノニアさんを倒すのは僕じゃなくお兄ちゃんです。
ナレノニア : …ん?
烈火 : お兄ちゃんはちゃんと武道の大会で、ナレノニア選手に勝ちます。
烈火 : だから…今日、将棋武道で、ナレノニア選手をお兄ちゃんに負けさせるわけには行かなかったんです。
ナレノニア : …。
ナレノニア : やっぱり君はイキりすぎだな。
ナレノニア : その傷から武器を生やされたくなかったら、さっさと視界から消えなさい。決勝戦もあるんでしょう?
烈火 : わかりました。
烈火 : 対戦ありがとうございました。また、どこかで宜しくお願い致しますっ!
烈火 : (駆け出していく
ナレノニア : 三獄姫、紅椿家では礼儀を教えるのは辞めたのかな…?
ナレノニア : …。
ナレノニア : …。…。
ナレノニア : (控え室へ戻っていく
サマンサ : ーーーーーー
サマンサ : 『準決勝!!第二試合!!』
サマンサ : 『みんなの妹!GBB-十八女帆乃香!』
サマンサ : 『優勝候補!雲蒸龍変ーシュウ!』
ほのか : …。
シュウ : …ぉーぉー。
シュウ : 随分気合入ってんじゃねぇか、GBB。
ほのか : …はい。
ほのか : 貴方ーーシュウお兄ちゃんほどじゃないですけど、私も、
ほのか : ううん。ほのかも、この大会、勝ちたいから。
シュウ : いいねぇ。そーゆー奴ほど倒し甲斐があるってモンだぜ。
ほのか : 多分。
ほのか : 貴方は前回の将棋武道の後からも…ちゃんと第二回が開かれると信じて、腕を磨いてる…
ほのか : …当たってる?
シュウ : おいおいどーした。いきなり分析キャラか?何か影響されてねぇか?
ほのか : むぅ・・・。
シュウ : そしてその質問、そっくりお前に返すぜ。
ほのか : ・・・、うん。
ほのか : ほのかも、ちょっと、頑張ったから。
ほのか : だから…簡単に倒せるだなんて…思わないでね…。
シュウ : あぁ。お前が前大会から各段に腕を上げてる事は、当然コッチも解ってんだ。
シュウ : 将棋でも武道でも、舐めて掛かる気は全くねぇ。全力でブッ飛ばしてやんよ!
ほのか : うん。
ほのか : 対戦、宜しくお願い致します。
シュウ : あぁ。宜しくお願いしますッ!(一礼して
シュウ : (イアン戦ではやらなかった?何かこう合わせるスタイルだ。
会場 : ――――
ナナネ : 『さて、対局が始まりましたねー。』
ナナネ : 『振り駒の結果、ほのか選手の先手番です。序盤はやはりどちらも指し手が早いですねー。』
ナナネ : 『ほのか選手は一回戦と同じく四間飛車を採用。対してシュウ選手は…ゎ、穴熊ですね。』
ナナネ : 『居飛車穴熊は四間飛車の天敵とも言われる戦法なんです。シュウ選手、全く譲る気の無い選択って事ですね。』
ナナネ : 『対してほのか選手は…▲6五歩と強く出ました。角交換を志向する手ですね。』
ナナネ : 『守りの固い穴熊に対して、銀を立てて攻めの姿勢を見せていく展開です。この対応はほのか選手、事前に対策してきてますねー』
ナナネ : 『振り飛車はカウンター戦法と言われますが、このように展開によっては攻めを選択する事もあります。』
ナナネ : 『ほのか選手、ここからどう攻めを組み立てていくのか…――っと。五分経過ですね。続いては武道パートです。』
サマンサ : 『ナナネさんありがとうございます。それでは実況は変わりましてサマンサ!武道パートのお時間です!』
サマンサ : 『開幕、ほのか選手は構えの姿勢!勿論シュウ選手は立ち向かわないで高度を取ります!』
サマンサ : 『先程から幾度と無く繰り返される上昇飛翔!やはり徒手空拳でこれを止める術は無いのか?!』
サマンサ : 『シュウ選手そのまま安全圏から火球に入ります!一発目!』
サマンサ : 『こうなるとみんなの妹ほのかは厳しいですね。密着戦を取られない相手にはトコトン勝率の悪いほのか選手ですが、空中&遠距離砲は手の出しようも・・・』
サマンサ : あれ?『え?ほのか選手、火球をだ、抱き止めた!?』
サマンサ : 『熱く無いの?!喰らってるのとほぼ同じダメージじゃないの?それは!ほのか?!っと?投げ返した!?』
サマンサ : 『“掴み”能力の派生でしょうか?それともタダの気迫の根性論か?!』
サマンサ : 『投げ返せるなら話は若干変わってきます!』
サマンサ : 『戦場はさながら投石機時代の攻城戦!火球が飛び交う戦場です!』
サマンサ : 『シュウ選手、次の手は…いや継続ですね。自身への被弾が無い以上、この火球合戦を辞める必要はありません。』
サマンサ : 『撃った数以上に打ち込まれる事もないので、ムキになって乱打する必要もなし、冷静に上空から戦場を見極めます。』
サマンサ : 『そうこうしてる間に将棋パートへ戻ります。炎を思いっきり掴んだ手は大丈夫なのか?駒は持てるのかしら?ほのか選手!』
ナナネ : 『はい、サマンサアナありがとうございましたー。二度目の将棋パートです。』
ナナネ : 『一回目で戦型が判明して…攻防を見られる時間になりそうです。』
ナナネ : 『四間飛車側は指し手の方針が難しくなる展開ですが…ほのか選手にはあまり迷いが見られませんね。』
ナナネ : 『指し手も乱れてはいないですね。手へのダメージは大丈夫なんでしょーかね。それとも気合かな。』
ナナネ : 『さて、ほのか選手としては、シュウ選手の囲い…穴熊が完成する前に仕掛けて、攻めを繋いでいきたい所です。』
ナナネ : 『一度穴熊が完成してしまうと、四間飛車で突破するのは至難の業になりますからねー。』
ナナネ : 『シュウ選手の方は…おー、囲いを完成させないまま、ほのか選手の攻めに果敢に切り返していきしたね。』
ナナネ : 『読み通りといったスピード感です。ほのか選手が穴熊への対策を学んでいる事も織り込み済な動きですね。』
ナナネ : 『盤面の各所で駒がぶつかり始め、複雑な局面になってきました。…はーい。ここで五分経過です。』
サマンサ : 『さて、再びの武道パート!』
サマンサ : 『展開は最初と驚く程変わりません。』
サマンサ : 『今までの対戦者は必ず“飛翔”行為に対して、何かしら妨害を試みていた物ですが…』
サマンサ : 『飛翔も火球も全く妨害しません!飛んでくる火の玉を気合いで掴んで気迫で投げ返すのみ!』
サマンサ : 『本当にこの膠着状態で合っているのかGBBほのか!?』
サマンサ : 『この膠着状態をーあっ!投げ返した所に直撃する火球!』
サマンサ : 『弾速と軌道を変えて2発目を構えていた飛龍の見事なカウンター!』
サマンサ : 『依然シュウ選手はノーダメージのまま!将棋パートへと戻りますっ!』
ナナネ : 『はーい。三度目の将棋パートですねー。』
ナナネ : 『ほのか選手、これまでよりも時間を使って考え始めましたね。一手のミスで崩れかねない局面ですから、良い判断だと思います。』
ナナネ : 『一戦目の血嬢選手戦では、ほのか選手はどっしりと構えてカウンターを決めていきましたが、今対局ではまた違った動きが求められています。』
ナナネ : 『武道パートでのダメージもあるでしょうが…なんとか冷静に攻めを繋いでいきたいですねー。』
ナナネ : 『シュウ選手の応手は…落ち着いてますねー。ほのか選手の手に対して冷静に対応していきます。』
ナナネ : 『これはもう経験値がモノを言ってますねー。あなたの攻めは届きませんよ、とするだけでなく…』
ナナネ : 『敵陣に見事に切り返していきます。守りに大量の駒を投入する穴熊は、攻めを繋ぐのが難しいとも言われてますが…』
ナナネ : 『これは元奨励会員の実力の見せ所、ってカンジかもしれないですねー?』
ナナネ : 『…はい。形勢がやや揺れ動いてきた所で…5分経過です。武道パートに移ります。』
サマンサ : 『それでは、武道パート!開幕は、やはり飛翔!』
ほのか : …。
ほのか : シュウお兄ちゃん。(地上で、シュウを見上げて。
ほのか : ほのかは、お兄ちゃんには勝てないと思う。
ほのか : (セリフとは裏腹に、両腕を広げて、火球への構えは崩さずに
シュウ : どーした。弱気か? それともブラフって奴か?(上空にてほのかを見下ろし
ほのか : ううん。ただの…分析。
ほのか : ほのかじゃお兄ちゃんの武道は止めれないし、ほのかの将棋じゃお兄ちゃんを崩せない。
ほのか : でも…降参はしないよ。
シュウ : …ぁぁ。将棋なら詰むまで、武道なら倒れるまで――闘ってきなGBB。
シュウ : お前だけじゃねぇ。――この大会に出てる奴全員、俺はブッ倒すって決めてんだ。
シュウ : 絶対になッ!(火球を地上のほのかにブン投げる
ほのか : うん…今日は、勝てなくたって…ほのかは、成長してるから。
ほのか : (火球を“掴む”。成長したほのかが本日初めて見せた技
ほのか : 成長した姿を、お兄ちゃん“達”に見せつけてやるんだからっっ!!(火球を投げ返す
シュウ : (そして、再び始まる火球投げの応酬
サマンサ : ーーっ、『ほのか、敗戦を悟りつつも意地を見せる!その覚悟に付き合うシュウお兄ちゃん!!』
試合 : (その後の火球合戦もシュウが終始有利に展開を進めた。
試合 : (空中からの飛び道具を捕まえて投げ返す。無策だった頃に比べたら目を見張る成長だが…
試合 : (シュウの放つ火球はワンパターンだけではない。威力弾速位置取りも自由自在。
試合 : (明らかな経験値の差。
試合 : (武道でも将棋でもその差は如実に現れていた。
試合 : (それでも最後まで降参しない。それでも最後まで慢心しない。
試合 : (開き続ける力量の差が先に受け止めきれなくなったのは・・・
試合 : (将棋の方だった。
ナナネ : 『ここで金が打たれて――……はい。』
ナナネ : 『112手を持ちまして、ほのか選手の投了となりました。』(淡々とした実況で告げる勝敗
ナナネ : 『この結果により、勝ち上がりました雲蒸龍変ーシュウ選手は、次戦は紅蓮-烈火選手との対局となります。』
ナナネ : 『次回はいよいよ決勝戦。兄弟対決が実現する事となりました。』
ナナネ : 『皆さま、引き続き「将棋武道」をお楽しみください。』
最終更新:2025年03月29日 18:51