村井さん : 『新年特別企画!!!』
村井さん : 『将棋武道!!!決勝戦!!!』
村井さん : 『注目の決勝戦は…大注目の因縁の対決となりました!』
村井さん : 『それでは早速紹介して参りましょう!』
村井さん : 『今日こそ大本命!』
村井さん : 『若き青春を盤上に捧げ、荒々しき青年は闘争と共に帰って来た!!』
村井さん : 『陵西省真柳寺所属…”優勝候補“…雲蒸龍変ーシュウ!!!』
村井さん : (大歓声と大きな拍手
村井さん : (今回の大会が発表された時から、将棋武道が生まれた時から、彼が武道のプロになった時から、
村井さん : (彼の優勝を願う応援の拍手
村井さん : 『そしてーーー』(大盛り上がりの会場に呼び込む対戦相手
村井さん : 『彼にとって大本命の一戦…』
村井さん : 『兄に会うために…兄と闘う為に…兄を超えるために…全てを賭けてきた!!』
村井さん : 『イーストファイトクラブ所属の紅椿家軍隊留学生…“ダークホース”… 紅蓮ー烈火!!!』
村井さん : 『コーチは2人の幼馴染…そして現役最強の棋士…聡見五冠が勤めます。』
烈火 : (拍手に包まれた闘技場に現れる
シュウ : ………(現れた対戦相手をまっすぐ見て
シュウ : …よぉ。勝ち上がってきたな。
烈火 : うん…暗姫ナレノニアさんを倒して、ね。
烈火 : (シュウをまっすぐ見つめ返して
シュウ : …ぁぁ。やるじゃねぇか。でけぇ口叩いて有言実行するのは大したモンだぜ。
シュウ : だが…
シュウ : 「将棋武道に出て、トーナメントでシュウお兄ちゃんを倒す」
シュウ : この言葉まで簡単に実行できるたぁ思わない方がいいぜ。
烈火 : ふふふ、お兄ちゃんは優しいね。(笑って
烈火 : 簡単に出来るだなんて思ってないよ。その為に今日まで鍛えて来たんだ。
シュウ : …ぁぁ、そーだな。武道も…将棋も。ガキん頃とは大違いだ。
シュウ : だけどな!
シュウ : 例え弟のお前でも…否、弟のお前だからこそ! ココでの勝ちは譲らねぇ!
シュウ : 将棋武道全一の夢! お兄ちゃんが叶えっから覚悟しな!
烈火 : っ、そんな…自分を追い込むような宣言…
烈火 : 良いんだね…僕は、僕がこの街に来たのは…
烈火 : お兄ちゃんのその夢を阻止して引導を渡すため!
シュウ : …はっ。全部追い込んで背負った上で勝たなきゃ意味が無ぇだろ!
烈火 : 留学期間は2年も要らなかったよ!今、ココで、全て終わらせてやる!
シュウ : 来いよ!てめぇのその想い、丸ごと受け止めてやっからよ!
烈火 : うん!!お兄ちゃん!!
村井さん : 『将棋武道!決勝戦!!試合開始ィ~~~!!!』
ナナネ : 『―――はい。ついに決勝戦。最後の対局が始まりました。』
ナナネ : 『序盤の駒組が進んでいきます。どちらも奇襲狙いは無さそうで…おっと。』
ナナネ : 『…これは渋いですねー。どちらも矢倉に組み始めました。』
ナナネ : 『矢倉は手数が掛かる分厚みのある囲いで、じっくりとした戦いになる事が多い戦型です。』
ナナネ : 『どちらも同じ戦型。これはがっぷり四つの真っ向勝負が見られそうですねー。』
ナナネ : 『戦いは始まらず、互いに駒組みを進めて…五分が経過しました。武道パートに移ります。』
ーーー : (武道パート開始!
烈火 : 【龍人化】ッ!!(開始と同時に叫びながら変身
シュウ : ―――行くぜッ! (開始早々、飛び上がりながら烈火に接近
烈火 : 飛び回って逃げるだけが“武道”だなんて!みんなに思わせたままじゃあ終われないよねお兄ちゃん!!
烈火 : (烈火も飛び上がって、空中でシュウと相見える
シュウ : ああっ、そーだな!――降竜脚ッ!(脚部に龍のオーラを纏わせ、空中からの落下脚
烈火 : ああああっっ!!(避けない。脚に向かって
シュウ : (開幕の飛翔と攻撃、どちらにも対応できる一手目としての選択―!
烈火 : 【超・龍神化】ッ!!(右手が巨大な龍の足に変化し、シュウの蹴りを受け止める
シュウ : ――ッ!やるじゃねぇか!(龍の頑強な足に蹴りを受け止められる
烈火 : やるよ!僕だってやるんだ!もっと、もっと僕を見てよ!!
烈火 : (受け止めた蹴りからさがり、体を空中で捻るように回転しながら上昇し、
シュウ : ―はっ、何だ何だ?(弾かれるように足から離れ、烈火を見上げ
烈火 : 僕はこの龍人の体を愛してる!その愛はこの血を!肉体を!
烈火 : さらに超進化させたんだ!!(巨大な尻尾がシュウの頭上から振り落ろされる
シュウ : っへぇ――、そんな術まで習得してたたぁな…!(振り下ろされる尻尾を―避けない!
シュウ : 真ッ龍波!(上空に両腕を広げ、尾に向かって両掌から龍の波動を放つ。一撃を止めるものではないが…
シュウ : (振り下ろしの勢いを削ぎ、そのまま両腕で尻尾を掴みに掛かる!
烈火 : お兄ちゃんが僕の尻尾をっっ!!?
烈火 : この重量、この位置関係、力で押し負けるはずは無いのに、波動か?龍の波動…!人間の達人が放つ氣のような魔人の纏うオーラのような魔導士が漂うマナのような…お兄ちゃんの龍の波動かっっ!
シュウ : ぉーぉー…詳しいな!(尻尾を受けながらなんとか両腕で掴み
烈火 : んっ…!(上空で尻尾を掴まれ
シュウ : だが、、、『力で圧し負ける筈は無い』…ッてのは…!(ぐぐぐ、と両腕に力込めて、
シュウ : (シュウの身体が淡い暖色に発光。元々高い身体能力を更に増幅させる…剛氣にも似た龍の力!
烈火 : この圧…っ! お兄ちゃんの龍の波動も…既に超進化を遂げていたんだ…!
シュウ : お兄ちゃんを…侮りすぎなんじゃねぇかぁっ!?(上昇した身体能力で、烈火を上空から振り落とすように下方に投げる!
烈火 : あああああっっ!!!
烈火 : (大地に叩きつけられ、翼や巨大化した体が砕け散る
会場 : ――――
ナナネ : 「――はい。ここで五分経過です。将棋パートに移ります。」
ナナネ : 『大きな一撃が入った直後の頭脳戦突入となりましたが…烈火選手のタフさは一回戦でも証明済み。』
ナナネ : 『…へー?龍人化部位を落下の瞬間に解除してダメージを軽減。そんな器用な技もあったんですね。』
ナナネ : 『ともあれ、将棋は乱れる様子無く続いきます。ここまでほとんど先後同型。どちらが先に仕掛けるか、という所です。』
ナナネ : 『睨み合いが続きますが、先に仕掛けるのは――…ぉー。烈火選手でしたね。』
ナナネ : 『武道パートでの一撃をものともせず、果敢に仕掛けて行く姿勢です。』
ナナネ : 『これは武道も将棋も、気持ちの入った戦いが見られそうですねー。』
ナナネ : 『ここで5分が経過です。こちらでの攻防は武道パートにどう影響しますかねー。』
ナナネ : 『それでは村井さん選手にお渡ししますー』
村井さん : 『さあさあ2回目の武道パートです!』
村井さん : 『開幕から激しい空中戦!?』
村井さん : 『将棋武道のある種の勝ちパターンとして、将棋力で勝っている相手にはひたすら高軌道で逃げ回るというのがあると思ったのですが…』(解説頭くんがタブレット資料を出しながら)
村井さん : 『2人の機動力に差がないせいなのか、はたまた棋力の方にハッキリとした差を作れていないせいなのか、闘いから逃げませんねえ。』
村井さん : 『いいや。』(感情頭くん)
村井さん : 『あれは意地だな。』
村井さん : 『兄に、弟に、それぞれの挑戦・闘志から逃げないっていう意地のぶつかり合いよぉ』
村井さん : 『なるほど!だからこそこの熱い!滾る闘いが見れているわけですねえ!』(実況頭くん)
村井さん : 『フォーデンでの試合経験の少ない烈火選手ですが、ここぞとばかりに初披露の技だらけ!』
村井さん : 『シュウ選手と同じ血筋…同じ種族と聞いていたのですが…あの変身回数は…凄まじい!』
村井さん : 『しかし、シュウ選手、全くパワー負けしておりませんね。』(解説頭くん)
村井さん : 『弟が変身の才能を磨いている間にも、お兄ちゃんは真柳寺で格闘家として鍛錬を積んできたんだ!』(感情頭くん)
村井さん : 『相手の体のがデカかろうと、肉弾戦で負けるわけには行かねえよなあ!!』
村井さん : 『ここでゴングが鳴りました!白熱の闘いの舞台は再び盤上に移ります!』(実況頭くん)
村井さん : 『烈火選手は重い攻撃を貰いすぎな気がしますが…マシュラ戦やナレノニア戦で見せた異様なまでのタフさが今回も光ってますね…どうしてアレでダウンしないのか…』(解説頭くん)
村井さん : 『意地だよ意地ぃ!その意地とやらが頭脳戦をも制するかどうか見ものだな!』(感情頭くん)
ナナネ : 『さて、三回目の武道パートに入りました。』
ナナネ : 『武道パートでの戦いを再現するかのように、盤上でも駒が激しくぶつかり始めていますね。』
ナナネ : 『両者自分の主張を譲らず。将棋でもまさしく意地のぶつかり合いといった様相です。』
ナナネ : 『ゃー。矢倉戦でこんなにバチバチな対局が見られるとはですね。』
ナナネ : 『盤上の各所で攻防が発生しています。これは両者、短い時間の中で複雑な判断が迫られる局面ですねー』
ナナネ : 『こうなると…、やはり経験値で圧倒できるシュウ選手に強みがありますね。的確な応手を重ねていきます。』
ナナネ : 『しかし、烈火選手も喰らい付いて離れません。』
ナナネ : 『烈火選手が元々どの程度の棋力を持っていたのかはデータがありませんけど…元奨励会員のシュウ選手にココまで喰らい付くとは。』
ナナネ : 『この準備期間の中で目まぐるしい成長を遂げている事が盤上から窺えます。』
ナナネ : 『さて、戦いの真っ只中。熾烈な攻防の最中ですが――…ここで五分経過です。』
ナナネ : 『将棋はいよいよ中終盤ですが、果たして武道の方は。 それでは村井さん選手にお渡しします。』
村井さん : 『開幕飛翔!そして超・龍神化!!』
村井さん : 『最後まで両者、攻め手を緩めません!』
村井さん : 『緩めない…いや緩められない…!』(解説頭くん)
村井さん : 『どんなにタフでも、どこまで棋力の修行を積んでも、後半戦には必ずガタが来てしまうハズです。』
村井さん : 『だから、超・龍神化を乱用して、形勢をひっくり返す一撃必殺を狙っています!』
村井さん : 『しかし、シュウ選手の見事な裁きと、撃ち合いでも負けない凄まじいパワーで龍の体が砕け散って行きます…!』(実況頭くん)
村井さん : 『魅せてくれるじゃねーの。大技の撃ち合い!意地の張り合い!』(感情頭くん)
村井さん : 『こんな試合が見たかった!そうだろフォーデン!将棋武道の民!』
烈火 : くぅっっ!!(巨大化した脚を砕かれ、着地する
シュウ : はっ…!(砕いた勢いで烈火と逆方向に地滑りしながら着地
烈火 : …っっ、はぁ、はぁ…(息を切らしながら兄の動きを目で追う
シュウ : どー…した…! もう限界かぁ?
烈火 : すごいや…すごい…(怪我だらけの肉体で息も絶え絶えながら、表情は明るく
烈火 : いい加減…認めるよ…(スッキリとした表情で、笑み浮かべて、
烈火 : 強いね…お兄ちゃん…!(シュウを見つめて
シュウ : ――…っは。 …何だよ。今更気付いたのかよ。(烈火を笑い見て
シュウ : だけどな、、まだ早ぇ。
シュウ : まだ闘いは終わってねぇ。…俺はお前に、ちゃんと勝って…
シュウ : お兄ちゃんは強い…いや、最強だって事を証明してやんなきゃなんねぇ!
烈火 : そうだよ!お兄ちゃんは最強なんだ!!(目を輝かせて
烈火 : そんな!最強のお兄ちゃんにこそ!!僕は勝ちたい!!!
シュウ : はっ……生意気な弟だなぁオイ!
烈火 : 行くよ、お兄ちゃん!!(空高く飛び上がり
烈火 : 超・究極ーーー
烈火 : (ナレノニアさんとの闘いが教えてくれたんだ…!
烈火 : (この戦場には武道で使った武器が残る…!
烈火 : (最強なお兄ちゃんに何度も何度も砕かれた僕の愛する竜の体が戦場に沢山残ってる…!
烈火 : 超・究極…合神!!!
烈火 : (戦場に散らばる竜の体が空へと集い
烈火 : (烈火の背後に
烈火 : (超究極に巨大な竜の尻尾として顕現する
シュウ : ―――……いいじゃねぇか! 全部ぶつけて来いよ!
シュウ : 俺はもう…お前に嘘は吐かねぇ!(巨大な尻尾を見上げながら、全身に行き渡った龍のオーラが可視化し輝くほどに増大し
シュウ : てめぇのその想い、丸ごと受け止めてやるぜ――…!
烈火 : うんっ…お兄ちゃん! これがボクの愛する体の究極奥義…!!
烈火 : 竜尾神アイテール!!!(顕現した尻尾を振り下ろす
シュウ : ―――うおおお!!!(橙金色に輝きながら、振り下ろされた尻尾に向かい突撃していく
最終更新:2025年04月16日 18:10