将棋武道 : (将棋武道。
将棋武道 : (表彰式。
ナレノニア : (スタジアムの客席の通用口の壁に寄りかかって立つ女性
ナレノニア : (決勝戦の決着後、すぐに行われた表彰式の様子を見ている
ナレノニア : (会場は割れんばかりの大拍手
ナレノニア : (将棋の民もフォーデンの民も。彼の優勝を祝福している。
ナレノニア : ・・・。
ナレノニア : ぱちぱちぱち。
ナレノニア : おめでとう。シュウ。
ナレノニア : (小さく拍手をして、祝福の言葉を呟き
ナレノニア : (建物の中へと消えていく
ナレノニア : ーーーーー
ナレノニア : (決勝戦。
ナレノニア : (私の暗器回収から着想を得たという超合体?
ナレノニア : (いちいち鼻につくぼうやだが、ともかく超必殺技だ。
ナレノニア : (何度も超竜変化を砕きまくって疲労したシュウでは耐えきれない。この超必殺技には。
ナレノニア : (そう。見えていた。誰の目からもね。
ナレノニア : しかし。
ナレノニア : (龍の波動。
ナレノニア : (詳しいメカニズムなんかはフォーデンの誰もわからないけど、
ナレノニア : (龍の波動は龍の体に纏わせて闘う事が出来る波動。
ナレノニア : (シュウだけじゃなくて…烈火の体も同じ…龍の体だった。
ナレノニア : (超合体した烈火の体には、シュウの龍の波動が仕込んであった。
ナレノニア : (超合体した超必殺技を打つ烈火の体は、シュウに届く前に粉々に砕け散った。
ナレノニア : なんで。
ナレノニア : (その答えは至極真っ当。
ナレノニア : シュウには烈火の初めて放つ切り札が読めていた。
ナレノニア : (全く。将棋だけじゃあなくって武道も正面から読み切って勝つだなんてね。
ナレノニア : (この大会における『覚悟』を見せつけすぎだよ。
ナレノニア : (結局。
ナレノニア : (超必殺技で決着をつけれなかった烈火は、
ナレノニア : (その直後の将棋パートで詰まされた。
ナレノニア : 見事優勝。
ナレノニア : 良い試合だったよ。
ナレノニア : シュウ。
ナレノニア : ーーーーー
ナレノニア : (表彰式後のエキシビションマッチを経て、
ナレノニア : (シュウの控室に向かうナレノニア
ナレノニア : いるかな?シュウ。(ドアをノックして
扉 : 「ぁーい。入れよー」(ドア越しに聞こえる声
ナレノニア : それじゃ。(ドアを開けて入ってくる
ナレノニア : 将棋武道大会、優勝おめでとう。シュウ。(部屋に入るなり即、祝福。
シュウ : (控室内にて。椅子に背もたれと両腕預けて座ってた男
シュウ : ぉぉ。マジでお前か。吃驚した。あんがとよ。
シュウ : (入って来たナレノニア見て返事 リラックスしてる…というか脱力してる感じだ。
ナレノニア : 私じゃない事あるか。(軽く突っ込んで
ナレノニア : (部屋のベッドに勝手に座って
ナレノニア : エキシビジョンもお疲れ。前回も思ったけど…絶対別日のが良いよね。
シュウ : まー…なかなかハードだったな。(決勝戦の死闘。直後の表彰式。からのエキシビジョンマッチ。
シュウ : ま、言い訳はしてられねぇがな。完敗だったわエキシビジョンは。
ナレノニア : …傍目にはわからなかったけど。
ナレノニア : 一日中闘った後だからね。手の内も全て見られた後。
ナレノニア : …。
ナレノニア : ま。今日は「優勝おめでとう」のマインドで良いんじゃない?大本命さん。
シュウ : まっ、それはそうだな。
シュウ : 大本命の優勝候補が見事優勝してやったぜ。ってんだ。
ナレノニア : あぁ。おめでとう。(素直に祝福
ナレノニア : 練習期間からだいぶ張り詰めていたようだったからね。
ナレノニア : 潰れちゃわないか心配だったけれど。(言うは言う
ナレノニア : 3試合とも見事な勝利だったね。
シュウ : おいおい。心配とか直接言うかよ。(半目で笑って
シュウ : まー、張り詰めた甲斐があったんじゃねぇか。この結果なんだからよ。
ナレノニア : だって…この私の誘いをフったんだぞ?
ナレノニア : 心配にもなるさ。(なんか笑って
シュウ : おいおいフッたとか言うなよ。…何だぁ?根に持ってんのか?
ナレノニア : 言いたいだけのオタクだから気にしなくて良いよ。
シュウ : だよなぁ。つーかお前、
シュウ : 「一緒に修行して切磋琢磨して頑張ろう!」とは程遠い戦略だったもんな。
ナレノニア : …。…。確かに。(考えて
ナレノニア : 私があんな闘い方をしたのも元を辿ればシュウにフラれたせいだから、実質シュウのせいだな。
シュウ : 俺の責任重くねぇか!?
ナレノニア : 優勝したんだから大会を背負うぐらいの責任は取ってもらわないとね。
シュウ : お前…心配とか言いながらどんどん荷を乗せてきてねぇか…?いんだけど…。
ナレノニア : もういくら荷を乗せても良いだろう?
ナレノニア : こんな大本命の大会で、見事優勝したんだ。
ナレノニア : ちょうど、心臓に毛が生えた所なんじゃないかな?
シュウ : ま、それもそーだな。荷が下りすぎて軽すぎてやべぇかもしれねぇ。
シュウ : ったく。心配したりプレッシャー掛けてきたり何なんだよお前はよ。(半目で笑って、軽口っぽく
ナレノニア : ふふっ。楽しんでるだけだよ。
シュウ : 何か普通に祝いに来てるし。(人の事なんだと思ってる発言
ナレノニア : そりゃあ祝いもするさ。私を何だと思っているのさ?
シュウ : 何だって…(「マジでお前か」とか言ってるし、何か本人的には結構意外だったらしい
シュウ : 人の事音の鳴るおもちゃか何かだと思ってんのかと…
ナレノニア : ふふっ。楽しんでるだけだよ。(同じセリフを言う
ナレノニア : 加えて言うなら…
ナレノニア : ちゃんと私のライバルの1人だと思ってるよ。『雲蒸龍変ーシュウ』
シュウ : 、…ぉぉ。
ナレノニア : …。ふっ。(シュウのリアクションを見て微笑み
シュウ : …。なんだ、…(次の言葉がすぐ出てこない
シュウ : …そーゆー事ちゃんと言うんだな。(…いや、俺が言わせるようなファイターじゃなかったってだけか。…そんなら…
シュウ : 優勝した甲斐あったわ。
ナレノニア : おいおいおいおいおい。(笑って
シュウ : な、何だ何だ?そんな変な事言ったか!?
ナレノニア : 私の事ーー…いや、ふふっ。優勝した実感が遅れてやってくるって事、あるよな。
ナレノニア : ふふっ。ふふふっ。
シュウ : くっそー…いやま実際ソレなんだけどよ…何楽しそうにしてやがる…!?
ナレノニア : ふふっ。楽しんでいるだけだよ。(笑って
ナレノニア : オタクの悪い癖が出て…今のシュウをオモチャにして更に遊びたくなっちゃいそうだけど…
シュウ : ぉぃ。さっき人をオモチャにしてるのは否定しなかったもんな…!?
ナレノニア : そうだよ?君じゃなきゃ見逃しちゃうね。
ナレノニア : でも…「大本命」さんは今夜もこの後も忙しいんじゃないかな?
ナレノニア : 将棋の団体とか…君の道場とか…色んな所からの祝勝会とかさ?
シュウ : ぁぁー…そうかもしれねーな。大本命だかんな。
ナレノニア : せっかくだから行っておいでよ。
シュウ : …ぁぁ。そーするわ。せっかく勝ったんだ。勝利の美酒って奴をこれでもかと味わってやんねーとな。
ナレノニア : あぁ。格別だね。
シュウ : おう。…ま、(ナレノニア見て
シュウ : 今日の大本命があちこち引っ張りだこになる前に祝いに来てくれる奴がいて、…
シュウ : なんだ、その…
シュウ : …
ナレノニア : …(シュウを見て微笑んでる
シュウ : ……だーもう、、戦いすぎたし考えすぎたわ。頭回んねぇ…!(謎に逆ギレして頭抱えて
ナレノニア : そりゃそうだ。(笑ってる
シュウ : はーー…まー、何。その。…つまり…
シュウ : (ナレノニアから視線外して
シュウ : …今、すげぇ喜んでるな、っつー…
ナレノニア : ・・・。なんだよそりゃ。(手を叩いて笑って見せて
シュウ : 何わろてんだよ!?
シュウ : …くっそー…さっきから俺が変な事言ってんのか…?疲れすぎなんか…?
ナレノニア : 全部正解。でも悪い事じゃあない。
ナレノニア : これ以上おもちゃにしたくなる前に、
ナレノニア : 最後に伝言を伝えて退散しようかな。
シュウ : …ぁん? どした急に。
ナレノニア : キミのクソ生意気な弟くんからだよ。
シュウ : 烈火…!?アイツ何言ったんだ…!?
ナレノニア : 「お兄ちゃんはちゃんと武道の大会で、ナレノニア選手に勝ちます。」
ナレノニア : だそうだ。
シュウ : 、
シュウ : ・・・
シュウ : いや。
シュウ : なんでお前が言うんだよ!!!(ここにいない弟への全心のツッコミ
シュウ : 言われなくてもコッチはそのつもりだわ!?
ナレノニア : ふふっ、それは良かった。良くないけど。(テンション差の激しいシュウに笑って
シュウ : そもそも今回お前(※ナレノニア)と直対した訳でもねぇし、、、はーーー……
シュウ : いや、良くねぇよ。良くないんだわ。(クソデカため息から顔上げて
シュウ : 弟に代理で宣戦布告されるほど情けない事も無いわ。ちゃんっっっと言い直さなきゃなんねぇ。
ナレノニア : あぁ。弟くんの再教育は後でするとして、
ナレノニア : 最後に言いたい事があれば…言ってごらん?
シュウ : あぁ。(まっすぐナレノニアの方を向いて
シュウ : 一つ大きな結果は出せた。だが、これでお前と並び立てるなんて思い上がっちゃいねぇ。
シュウ : 俺はちゃんと武道の大会で、お前に勝つ。勝ってみせる!
ナレノニア : …。待っているよ大本命。
シュウ : あぁ。大本命の大躍進に期待してな。
ナレノニア : それじゃ。
ナレノニア : 私は行くとするよ。
ナレノニア : 祝勝会を楽しんで大本命。
シュウ : …ぁぁ。じゃーな。
ナレノニア : あぁ、いや、人吉善吉か。(謎の独り言を言ってから部屋の外へ消えるオタク
シュウ : …は?
シュウ : ……何かまた呪文唱えてったな……(ナレノニアが去った扉を見て
シュウ : ・・・
シュウ : (喜んでみたり、啖呵切ってみたり。さっきからなんとも乱高下が激しい。
シュウ : (疲労の所為か。高揚感の所為か。彼女曰く、悪い事でも無いらしいが…
シュウ : ……
シュウ : (大本命の忙しい夜が来る前に、
シュウ : (もう少しだけ、余韻に浸っている事にした
最終更新:2025年06月26日 10:51