キットル : (キットルカーリット
キットル : (とある家の豪邸
キットル : (噴水付きプール庭園を眺められるバーカウンター付きリビング
??? : この世界には貴族と呼ばれる大いなる血筋があります。
??? : この社会には大企業と呼ばれる巨大なる会社があります。
??? : この街にはギャンブラーと呼ばれる夢想な夢追い人があります。
??? : それら。全ての人々に。夢と財産をお貸出しする。
??? : それが金銀天銀行です。
??? : ギャンブルの街の必勝法は「ギャンブルをする側とさせる側の両方の味方になる」事。
??? : 今日も街の皆様が安心して夢を追い続けられますように。
??? : (銀のプレートに乗せた装飾グラスを2人の男の元に届けるバーテンダー
??? : (蝶ネクタイにベストスーツ
??? : (大理石のフロアを可憐に歩く小柄な美青年
零 : 我らが「金銀天銀行」のモットーです。お帰りなさいませお兄様達。
零 : (金銀天零。3人兄弟の末っ子。
涯 : つい最近会ってるはずなのに…なんだか久々な気がしますね。(零見て
涯 : (銀髪赤ネクタイは変わらず。黒スーツに身を包む
辺 : どうもありがとう。(カウンターテーブルを挟み、向かいに立つバーテンダーを見て
辺 : (この人はあんまり変わりない。相変わらず高級そうなスーツ姿だ
辺 : 似たような実感ですね。確かに僕達はつい最近一堂に会しましたが。
辺 : 「兄弟で会うのは久しぶり」という感覚です。
零 : 礼には及びませんよ。お兄様方。(ぺこり
零 : 僕のわがままを聞いて、
零 : 「ムッシュの世界」を守って頂ける2人への僅かばかりの感謝ですから。
零 : (ニコッっと笑みを見せて、自分の手元にもカクテルを
辺 : 世界、つまる所、キャラクターイメージの維持ですね。
涯 : それに関してはオレは別に…(チラッと辺みて
零 : はい。お兄様達が「アナログラム」の話を受けた時にそれが1番の懸念でした。
零 : しかし。杞憂に終わりました。感謝致します。(グラス持って
辺 : 2人が何故兄弟関係を公にせずに活動しているのかは存じませんでしたがね。「まあそういうモノなんだろうな」と。
涯 : あーうん…なんか…職場で兄弟って…恥ずかしいすよね…(ぼそぼそ言ってグラスを持つ
辺 : 恥ずかしい。そういうものですか。…。
涯 : えーあー…まぁ…少し…すね…
辺 : ぁぁ、いえ。巨乳水着好きを公言するより恥ずかしいものなのか、と。
辺 : 少し疑問に感じていた所でした。(真顔で
涯 : え…!?あ、あれは、、ああいう会だって…説明が…あったから…
零 : 何はともあれ。
零 : 新しい門出に乾杯致しましょう。ねえ。お兄様?
辺 : そうですね。乾杯しましょうか。
涯 : ん…じゃあテッペンさん。なんか音頭を…。
辺 : よく任されますね。良いですがね。長男ですし。
零 : 流石ですね。お兄様。
辺 : まあ、シンプルな物で良いでしょう。所謂宅飲みです。
辺 : 我々の新たな門出に、(グラス掲げて
辺 : 乾杯。
涯 : 乾杯~…。
零 : はい。乾杯です。
零 : 時に今日はどのようなご用事でしょうか?お兄様。
零 : 「アナログラム」を結成したことも驚きましたし…そのお話でしょうか?
辺 : いいえ、今回は涯の提案です。
涯 : あ。そうか。そうなるのか。
辺 : そうでしたよね。リハーサル前日の食事会の時に、「兄弟でオシャベリ会をしよう」と。
涯 : 確かに言った…言ったなぁ…うーん。
零 : 部屋が分かれていた時ですね。そういう事だったのですか。
辺 : 「誰かを誘おう」という流れになりましたからね。些か唐突ではありましたが。
零 : お誘い頂き有難うございます。お兄様。(ニコリ
零 : 今後の活動についてのご相談ですか?
辺 : どうなのでしょう。(涯を見て
涯 : えーっと。
涯 : 活動っちゃ活動…。
辺 : というと。(ふむ、と
零 : エンターテイナーとしての話ではなくプロファイターのお話ですね。
涯 : あーいや。
涯 : テッペン。彼女作るらしい。
辺 : 活動…??
零 : それは…驚きですね。
辺 : いえ、広義に活動と言えるのかもしれませんが。(ふむ、と
零 : 金鳳花崇敬様との縁談は遥か昔に潰えたとお聞きしました。あちらのご都合で。
辺 : あぁ、語弊がありますね。交際をすると決定した訳ではありません。
零 : そうなのですね。
零 : お誘いのお話があったという事ですか。おめでとうございます。
辺 : はい。交際を前提とした交流を行う事となりました。鍵奈殿と。
辺 : 彼女は同じAEゲームズ所属ですから、確かに「活動」の話と言えるかもしれませんね。
零 : ………お兄様?
零 : …。……。お兄様…?
辺 : はい。(零を見て
辺 : …。驚いていますね。珍しい。
涯 : ゼロ坊がこんな驚くの初めて見たかも。
零 : あぁ。ええ。はい。
零 : 少し、取り乱してしまいました。失礼しました。
零 : その………アイドル候補生にご興味があったのですね。お兄様。
辺 : どうなのでしょう。興味があるかは自分でも分かりません。
辺 : 2人ならご存じでしょうが、僕はその辺りの感性はてんで駄目なので。
涯 : えっと…
零 : 少し…考えさせてください…
涯 : 胸は大きいですね。
零 : 涯兄さんはもう少し悩んでいてください。
涯 : ……はい。
辺 : …。
零 : …交際を前提とした交流。
零 : つまる所…縁談では無いのですから。
零 : お兄様がアイドル候補生に興味を示したのなら、僕はそれを見守るまでですよ。(ニコリ
辺 : 勿論懸念点がある事は理解していますよ。彼女はまだ若く、僕と一回り以上離れていて、アイドルという職業は恋愛に向きません。
辺 : しかし鍵奈殿は、僕のこういった性質を承知の上で、僕に愛を教えて頂けると仰いましたので。
零 : なる…ほど…。(悩みながら兄の話を聞き
零 : 愛を教えーー!?
零 : (動揺して涯を見る
涯 : 今度ライブにも行くらしい。
辺 : ぁ。はい。 …今日は良く驚きますね。零。
辺 : はい。お誘い頂きましたので。(ライブ
零 : …。…。…。
零 : ハニートラップ…いえ…お兄様に限ってそんな事は…しかし…(悩みながら氷をクルクル
涯 : ゼロ坊の力で2人の愛を応援してやってくれよ。(雑投げ次男
零 : え…その…それは…(珍しく動揺弟
辺 : 罠ですか。その可能性も考慮の必要がありますね。(ふむ、と
辺 : まあ、それも含めて、彼女の事をより良く知るのは悪い事ではないでしょう。
零 : それでまずはライブに…と。
辺 : そうですね。先ずは先方の仕事ぶりを拝見しようと思います。(言い方
零 : 成程…。お兄様らしいですね。
涯 : せっかくテッペンが前向きなんだから応援したいよなー。
辺 : 応援…ですか。それはありがとうございます。
辺 : まあ、短く見積もっても四年は様子を見ますからね。気長に見守って頂けますと幸いです。
零 : 四年…。
零 : 随分と悠長…いえ。計画的な作戦ですね。お兄様。
涯 : 16だから…20歳か。
辺 : そうですね。悠長なのは間違いありませんが、必要な年数かと。
涯 : あぁ…なんか…それだけ聞いてると
涯 : 相当“本気”に聞こえるんだけど…
辺 : …?
零 : …なるほど。
辺 : 本気でなければ提案を受けないでしょう。(普通の感じで
涯 : 「それは…その通りなんですが…」
辺 : アイドル候補生を相手に「遊ぶ」リスクを取る事は無い。受けた以上は全て真剣に考えていますよ。
零 : そこまで覚悟が…かしこまりました。お兄様。
零 : 今までにもお兄様の聡明さや財産目当てに声をかけてきた女性は星の数ほど居たはずです。
零 : それでも此度、ライブに足を運び交際を考えると言うのであれば。
零 : 何かしら…お兄様が惹かれる部分が鍵奈様にはあるのでしょうね。
辺 : …。(少し考えて)
辺 : そうなのかもしれませんね。その辺りは未だ言語化に至りませんが。
涯 : 巨乳美人鳥人アイドル候補生か…。
辺 : 今まで縁談話も碌にまとまらなかった身ですからね。何らかの理由があってしかるべきかもしれません。
零 : 言語化出来ない魅力。まさにそれこそがお兄様の求めるものなのでしょう。(ニコニコと笑顔で
辺 : 確かにそのような話を人狼でもしましたね。『金で買えない価値』ですか。
零 : はい。お兄様自身のお言葉です。
辺 : 自分で言っておいてなんですが… 似合いませんね。
零 : 何を仰いますか。
涯 : 「お金は自分で稼げるので」を前につけるとピッタリだよ。
辺 : これまでの自分といたく乖離している気がします。…。(涯の言葉を聞いて
辺 : 成程。確かに。(納得した
零 : それではご納得頂いた所で。
零 : ボク達にお兄様の交流を応援させてください。
涯 : 応援…ん。まあ。するよ。応援。
辺 : 解りました。ありがとうございます。
零 : 差し当たって…ライブ会場はどんな場所でしょうか?
零 : 狭い空間なら変装が必要かもしれません。
辺 : 小規模な地下会場だと言っていましたね。
辺 : 身バレ対策が必要ですか。僕も公に姿を出すようになりましたからね。
零 : はい。主役より目立ってしまうのは候補生の彼女達に対して不義理ですから。
涯 : なんか思ったより本格的な“応援”だ…
零 : 建物前の道路も狭いかもしれません。リムジンで乗り付けるのは難しいでしょう。
辺 : 確かにですね。(涯の言葉に)昔から抜かりの無い弟ですが。
辺 : そんなに、…。応援したくなる状況なのでしょうか。
零 : ボクが変装をお手伝いして、運転手も務めましょう。
辺 : そこまでやる気ですか。本当に本格的な“応援”ですね。
零 : お家の人に知れたらゾロゾロと護衛が付いてくるかもしれません。そうなれば地下会場では煩わしいでしょう。
零 : ボクはお兄様に気兼ねなくライブを楽しんで欲しいだけですよ。(ニコニコと
辺 : 成程。そういう物ですか。…。そういう物ですか。(何か二回言って
辺 : 何にせよ助言は全て的確で有り難い物ですね。謹んで受け取りましょう。
零 : はい。せっかくの鍵奈様達にお誘い頂いたライブを他の物に邪魔させたくはありません。
零 : ショーはショーとして、純粋にお楽しみください。
辺 : 成程。ショーマンの君が言うと説得力がありますね。
零 : お任せください。(ニコニコ微笑むバーテンダー
辺 : 分かりました。それでは宜しくお願いします。
辺 : …。
辺 : ところで話は変わるのですが。
零 : 変装はマジック(魔人能力)を用いましょう。闇夜でのみ変装効果があり、隣のお客様からは変装状態に見えて、ステージの鍵奈様からはお兄様の姿が見えます。移動手段はお車でお送りします。お車もライブ中は近くを走らせておきますので、ご用の時にお呼び出しください。ライブが終わってもすぐに抜け出す必要はございません。物販では1点以上買うと転売行為と思われる危険があり………
零 : はい。なんでしょう。お兄様。
零 : (ニコニコとお兄様を見つめている
辺 : ああ、いえ。…。 当日の段取りはまた追って伺いましょう。
辺 : せっかく私的に三人で集う機会ですから、僕も二人に聞いておきたい事がありまして。(前置き
辺 : 話は変わるのですが変わらないとも言えるかもしれません。
涯 : ん?何事です?
辺 : 2人は傍に置くならどのような女性が望ましいでしょうか。(すごく真顔で
零 : む。
零 : 応援すると言った以上…なるほど。良いタイミングの質問です。
辺 : 僕のターンを終えて2人に回しましょう。如何ですか?
零 : 流石はお兄様。
涯 : まず巨乳…。
辺 : 涯はいつもシンプルですね。(成程、と
涯 : あ。でも三姉妹とお近づきになる事はないと思うのでご心配なくお兄様。
辺 : そうなのですね。(ふむ、と
涯 : クールな巨乳かオタクな巨乳…クールな巨乳かな…
涯 : あと水着。
辺 : 成程。…。参考にします。
零 : それではボクの番ですね。
辺 : はい。お願いします。
零 : 「側に置くなら」と訊かれてしまったなら、
零 : やはりそれは…“ムッシュ”の世界を楽しんでくれる方になります。
辺 : 成程。(ふむ、と
零 : ”金銀天零“は生まれも育ちも裕福で…何1つ不自由しておりませんが…
零 : 人々を楽しませる事においては、この娯楽の街キットルカーリットでは砂粒のような存在です。
辺 : 成程。思いの外謙虚な自己評価なのですね。
零 : はい。ボクは生まれ育ったこの街に恩返しがしたい。人々を素敵なショーに招待したい。
零 : だからボクはその夢を“ムッシュ”に託したのです。
零 : その夢を共に喜んでくれる方が居れば、それは何よりです。(ニコニコと
辺 : そうだったのですね。プロファイターになった理由、もしかすると初めて聞いたかもしれません。
涯 : ゼロ坊…なんて出来た弟なんだ…。
零 : はい。お兄様に金銀天銀行の事を押し付ける形になってしまったので、
零 : お兄様には言えておりませんでしたから。
辺 : そうでしたか。構わないのですがね。長男ですし、結果向いていましたし。
零 : …この度は同じチームに“ムッシュ”を誘ってくださり…感謝致します。お兄様。
涯 : テッペン…なんて出来た兄なんだ…。
辺 : いえ。こちらこそ。(軽く礼して
辺 : これからもよろしくお願い致しますね。 「天牌-ロン」もです。
涯 : あ。はい。
涯 : ちょっとまあ…真面目に。
涯 : 今夜は案外良い飲み会だったんで…
涯 : 刺激になったし…
辺 : ともあれ、ありがとう二人とも。今後の参考にします。
涯 : ああ。俺も本気でやりますよ。アナログラム。
零 : ええ。引き続き宜しくお願い致します。お兄様達。
最終更新:2025年07月13日 10:44