収録現場 : (番組も無事終わり
収録現場 : (スタッフ達や演者達の満足気な表情
収録現場 : (数字も良かったらしいし…世間は早くもこの話題で持ちきりだ
収録現場 : (イアン移籍から始まった諸々の仕掛けが悉く刺さっている敏腕広報員ベリオ
収録現場 : (は、なんかすげー忙しそうに電話で謝ってる。
収録現場 : (なんか色々あるんだろう…
心奈 : ご、ご指名ありがとうございますっ!
心奈 : 私、プリン姫先輩のチームで、精一杯頑張らせて頂きますっ!
心奈 : えっ…ゲームも…ライブも…戦闘の訓練も!? は、はいっ!なんでも言ってください!
収録現場 : (なんだか心奈も忙しそうだ。
鍵奈 : (ドラも7回鳴らしたし、
鍵奈 : (選ばれた瞬間の「ごわっ!?」ってリアクションも可愛かった。絶対カメラ抜かれてる。
鍵奈 : (どこまでプリン姫先輩が計算済みかわからないけれど…
鍵奈 : (心奈はЯiKUさん、プリン姫先輩、UVカット(血嬢)の大ファンだ。
鍵奈 : (…良かったね!
鍵奈 : (しっかりプリン姫先輩に挨拶に行ってるし…
鍵奈 : …。
鍵奈 : 私も挨拶に行こう。
鍵奈 : (心奈とプリン姫を邪魔しないようにコッソリはける。
鍵奈 : (一度も出番の無かったくじ引きBOXは美術さんに丁寧にお返しして。
鍵奈 : (リーダー控え室へ向かう。
鍵奈 : …。
鍵奈 : (今回、選ばれたAEゲームス関係者は全24名。
鍵奈 : (いくらAEゲームス主催とはいえ、相当な人数だ。
鍵奈 : (チームから選ばれなかったのは歯車ギアさんただ1人で、候補生だと…
鍵奈 : 私。
鍵奈 : (天辺の部屋の前に立つ
鍵奈 : コンコンコン。(優しくノック
天辺 : 「はい。」(扉越しに聞こえる声
天辺 : 「どうぞ。」
鍵奈 : 失礼しますね。
鍵奈 : (お部屋に入るアイドル姿の候補生
天辺 : (部屋の中にいる天辺 スーツのジャケットは脱いで、ベスト姿
天辺 : おや。鍵奈殿でしたか。 お疲れ様です。
鍵奈 : ええ。番組、お疲れ様でした。(ぺこりにこり。
天辺 : (立ち上がって、鍵奈の方に歩いてきて出迎える。
鍵奈 : …。失礼します。(部屋に入ってきて
天辺 : (どうぞ、と中に迎えて
鍵奈 : 番組、盛り上がっておりましたね。(ニコリと笑み
天辺 : そうですね。番組として見ても良い内容だったと思います。
天辺 : 一参加者として単純にドラフトを楽しんでいましたが。…。
鍵奈 : はい。豪華メンバーが揃って居て大会が非常に楽しみになりました。(ニコニコ笑って
天辺 : 鍵奈殿は、クジ引きの担当で出演されていたのでしたね。
鍵奈 : はい。待機しておりました。
鍵奈 : 皆様の…運命の選択が素晴らしかったので、クジの出番はありませんでしたね。
天辺 : そうですね。皆さまそれぞれ異なる思惑でメンバーを選んでいたようです。
天辺 : 個人的には競合するのも見てみたかったですがね。(慰める感じでもなく、普通のトーンで
鍵奈 : アマベさんは…そうですね…(考えて
鍵奈 : 他のリーダーが欲しい人を選択していた…みたいですね?
天辺 : その節はありますね。勿論、それだけで選んだ訳ではありませんが。
天辺 : 誰かに望まれるのは、それだけ期待されているという事ですからね。
鍵奈 : …。ふふっ。(微笑み
鍵奈 : …。……。そうですね。(ニコニコ
天辺 : …。(ニコニコと微笑む鍵奈を見て
天辺 : (少し考えて)…
鍵奈 : …。想像していた最強メンバーが集まりましたか?
天辺 : そうですね。目論見は凡そ成功しています。
天辺 : 実際にどう転ぶかは分かりませんが、狙い通りのチームが組めたと思っていますよ。
鍵奈 : それは良かったです。(ニコニコ
鍵奈 : 私のお姉ちゃんも最強チームに仲間入りしていて嬉しいです。
天辺 : はい。指名させて頂きました。
鍵奈 : お姉ちゃんを宜しくお願い致しますね。
天辺 : はい。一時の間、我々のチームで預からせて頂きます。
鍵奈 : ええ。お姉ちゃんはきっと…強いです。
鍵奈 : アマベさん…この前、
鍵奈 : お姉ちゃん達とのライブにも来てくださってましたね。
天辺 : はい。お約束通り、観賞致しました。 ステージから見えましたか?
鍵奈 : はい。バッチリと。(微笑み
鍵奈 : お姉ちゃんと心奈にも見えたはずですよ?
天辺 : そうでしたか。 本当に『魔術<マジック>』なのですね。(何か呟く
鍵奈 : お忙しいのに…本当に来てくれたなんて嬉しいです。ありがとうございます。(ペコリ
天辺 : どういたしまして。勿論、約束しましたからね。
鍵奈 : 約束…。ええ。そうですね。
天辺 : …。感想など伝えた方が良いでしょうか。(何故か聞いてくる
鍵奈 : まぁ。(驚いて
鍵奈 : 是非お願い致します。(笑み浮かべて天辺を見る
天辺 : 解りました。
天辺 : …。そうですね、前置きから始まるのもどうかと思うのですが、
天辺 : 自分は芸術分野にはとんと疎く。披露されていた楽曲もまるで触れた事の無いもので、その辺りの感想は申し上げられません。
鍵奈 : …まぁ。(話を聞きながら少し驚いて
天辺 : ですが、お三方があの舞台に至るまでに、習練を積み重ねているだろう事は伝わりました。
天辺 : 皆様の演奏も歌唱も歪む所が無く、綺麗に重なっていましたからね。
鍵奈 : …ええ。お褒め頂き有難う御座います。(ニコニコと
天辺 : それから、鍵奈殿のソロ楽曲があった事には驚きました。
鍵奈 : まぁ…。お恥ずかしい。メジャーデビュー前ですが、一応…。(照れ笑い
鍵奈 : あの場所では全員の曲を歌う時間は無いので、
鍵奈 : 今回は私の曲にさせてもらいました。
天辺 : そうだったのですね。
鍵奈 : はい。
鍵奈 : …お気に、召しましたか?
天辺 : …。はい。(すっと返して
天辺 : そうですね、何がどう、と言語化するのは難しいのですが。
鍵奈 : 大丈夫です。歌は気持ちで。(微笑み
鍵奈 : 歌詞は確かにありますが…言語化なんて難しくしないで良いんです。
天辺 : 気持ちですか。それこそなかなか難しいですが…
天辺 : そうですね。「良かった」「気に入った」と、思ったのでしょう。
鍵奈 : それは良かったです。(笑顔で両手合わせて
天辺 : はい。
鍵奈 : アマベさんはきっと…
鍵奈 : 私達…「Happy Happy Harpieees!!!」のうち…(考えながら
天辺 : …?
鍵奈 : 誰か1人を推してたり、しますか? ライブを経て、どうでしょうか?
天辺 : 推し、ですか。(ふむ、と
天辺 : 個人的な付き合いとは関係無く、アイドルとしてどなたを好むか、という話でしょうか。
天辺 : 僕はあの日あの場所に、鍵奈殿を見に行きましたから…
天辺 : 鍵奈殿以外の回答は無いのですが。「推している」かとなると。
鍵奈 : …。なるほど…。ええ。ありがとうございます。(笑顔で
鍵奈 : 言わせたみたいになってしまいましたね。(照れ笑いで
天辺 : いえ。構いません。…。(少し考えて
天辺 : …僕が、
天辺 : 鍵奈殿以外の2人の、どちらかを『推している』ように思えたのですか?
鍵奈 : …。いいえ。(首を振って
天辺 : そうでしたか。それは安心しました。
鍵奈 : 少し…聞いて見たかった…ううん…いえ…ええ。聞きたかっただけですね。
天辺 : そうなのですね。
鍵奈 : ええ。もう、言ってしまうと…
鍵奈 : 私よりお姉ちゃんの方を推しているのではなく…
鍵奈 : お姉ちゃんの方が強いから選ばれた。
鍵奈 : …。そういう事ですよね。(少し、恥ずかしそうに。
天辺 : …。ドラフトの話ですか。
鍵奈 : …。ええ。すいません。
天辺 : 正確には「強いという情報が出回っている」ですね。 …。(少し考えて、
天辺 : これは番組的には一応、秘密にしていて欲しいのですが、
鍵奈 : おや…?
天辺 : 僕があのターンで琴奈殿を選んだのは、たかみ殿が残りの指名権でAll grEEEEEnのメンバーを揃えようとしていると思ったからですね。
天辺 : なので正確には、あの時点で琴奈殿が「All grEEEEEnの指名可能メンバーの中でもっとも実力者だと判断した」ので指名しました。
天辺 : 周囲の計画を狂わせるのもドラフトチーム作成の醍醐味で、… …いえ。…。
天辺 : …。多分、そういう話を聞きたい訳ではないのでしょうけど。
鍵奈 : ふふ。(説明を聞きながら笑って
鍵奈 : いいえ。とっても
鍵奈 : とっても“らしい”と思いましたよ。
天辺 : そうですか。それは…良かったのか解りませんが。(ふむ、と
天辺 : …。
天辺 : …それと、
天辺 : 仮に鍵奈殿が確実に競合する位の実力者であったとしても、僕は指名をしなかったと思います。
鍵奈 : えっ?
天辺 : 何故かと言うと、…
天辺 : …いえ、言葉にするとも何とも勘違い野郎というか、思い上がっている感が否めないのですが、
鍵奈 : あら?(不思議そうな顔から何か楽しみにした笑顔に変わり
天辺 : いずれは交際する事になるかもしれないと考えているからです。
鍵奈 : …っふ、ふふ。
鍵奈 : すいません、笑う所では、無いですよね。(笑顔で
天辺 : そうですね。そんなにおかしな事を言ったのかと。(真顔で
鍵奈 : (顔をパタパタと手で仰いで、いつのまにか頬が赤くなって
天辺 : 真面目に発言していますし、事実を述べている筈なのですけど、妙な事を口走った気がしますね。
鍵奈 : いえいえ。
鍵奈 : 私も…いえ、私が…ちょっと思い返すと恥ずかしいです。
鍵奈 : 「勘違い」していたのはコチラの方です。(パタパタ
天辺 : …。そうなのですか?
鍵奈 : ええ。
鍵奈 : 「カップルペアファイト」で私を選ばない貴方に
鍵奈 : 私は愛を教える約束をしてしまった。
鍵奈 : その事が少し心配になって…ああ、もう、恥ずかしいですね。この説明。
天辺 : …。カップルペアファイトでしたっけ。(素朴に
鍵奈 : 傷口に塩を塗らないでください。(困り顔で
天辺 : …。失礼。
天辺 : …あぁいえ、そこも妙な誤解を生まないように、金鳳花或在殿と組む算段でいたのですが。
鍵奈 : ええ。今ならわかりますよ。
鍵奈 : 強い既婚者だから。ですね?
天辺 : ええ。蒼菖蒲壱葦殿を敵に回すような愚者は居りませんし、世間からはシンプルに「実力者と組んだ」ように見えるでしょう。実際そうですしね。
鍵奈 : 穴があったら入りたいぐらい…恥ずかしいです。
天辺 : …。そうなのですか。
天辺 : ……。もしかして僕は、鍵奈殿に杞憂をさせていましたか?(今更すぎる
鍵奈 : ええ。
鍵奈 : その質問に答えるのは非常に恥ずかしい…のですが。
鍵奈 : これも「愛を教える」一貫です。
天辺 : そうでしたか。それは…。…。(琴奈のドラフトの話など呑気にしていた事を思い返し
天辺 : …申し訳無いですね。
鍵奈 : …。いいえ。(ゆっくりと首を横に振って
鍵奈 : このようなすれ違いも「愛」を育むのです。
鍵奈 : 恥ずかしいのは恥ずかしいのですが…
鍵奈 : お姉ちゃんや心奈(それと特にすだちさん)に知られる前で良かったです。
天辺 : …。そうなのですね。
天辺 : その、大丈夫ですよ。 ええと、僕は今、
天辺 : 君以外の女性に特に関心は無いので… …
鍵奈 : まっ・・・!(顔を赤らめて
天辺 : …語弊がありますね。これ。 …(鍵奈の様子を見て
天辺 : …動揺していますね。(また変な事言ったか?って感じで
鍵奈 : あらあら…困りました。(後ろを向いて扉の方へ歩いて
天辺 : (おや、とその様子を見て
鍵奈 : 教師がこんな様子では授業になりませんね。
天辺 : そういうものですか。(ふむ、と
鍵奈 : …。ふぅ。(一呼吸して
鍵奈 : もう1つお願いを。(アマベの方へ向いて
天辺 : …。ぁ、はい。何でしょうか。
鍵奈 : チームの作戦会議を私にも見学させて頂けませんか?
天辺 : 不思議な提案ですが…構いませんよ。
天辺 : ベリオ殿に許可を伺いますが、NGは出ないと思います。
鍵奈 : ええ。ありがとうございます。(微笑み
鍵奈 : それでは…今日は
鍵奈 : 、
鍵奈 : …。
天辺 : …。はい。
鍵奈 : お姉ちゃんと心奈と一緒に帰ります。
天辺 : そうですか。…お疲れ様です。道中お気を付けて。
鍵奈 : ええ…。
鍵奈 : 1.勘違いも「愛」を育む。
鍵奈 : 2.貴方を想っての行動…は案外と意図が通じません。
鍵奈 : 3.恥ずかしくても…直接答えを聞いてみる事は良い事です。
鍵奈 : …。
天辺 : はい。 …はい。
天辺 : …。学習します。
鍵奈 : これからも、貴方に愛を教えさせてくださいね。(ニコリ
天辺 : ありがとうございます。 …君に問うて貰わなければ、僕は気付けないままでしたから。
天辺 : これからも…君が良ければ、宜しくお願いします。
鍵奈 : ええ。勿論。
鍵奈 : 貴方の世界が常に調和で満ちていますように。(祈りを捧げて
鍵奈 : (廊下へと消えゆく
天辺 : …。(扉が閉まるのを見送って
天辺 : …。…。…。
天辺 : …。 動揺しましたね。僕も。
天辺 : …不可解な物です。(一人部屋で呟く
最終更新:2025年07月18日 22:44