イリゼ : ふふふ。
イリゼ : (なんだかご満悦な様子で歩いている
ニカ : 本当にガメちまったよ……
エレア : ま、まあ放っておくとまずそうだったしよかったのかな…(奥に歩きながら
イリゼ : うん。あの樹、きっとすごい樹だから。
イリゼ : これからの戦いでも・・・役に立つかも?
ニカ : そんならまあいいか…。まあいいか。
ニカ : 正味この先も何があるか分かんねーからな…。戦力多いに越した事は無いか。
ニカ : (何はともあれ、一葉の居たエリアを抜けて…更に奥。
エレア : (相変わらずの地下通路が続いている。
エレア : (奥の方に今までよりも小さな扉がそのかに見える。
コロン : 八首に女王…コレ以上はゴメンですよ。
ニカ : んだな… …ん、あれは。…また扉か?
ニカ : つー事はまたあの中に誰かが待ち構えて…
エレア : そう、みたいだね…
ニカ : …ま。それでも行くっきゃねーか。
エレア : ……、うん。
エレア : 行こう、。
ニカ : …ぁぁ。
ニカ : (小さな扉に手を掛け、
ニカ : (開く
エレア : (奥には小さな空間が広がっている。今までの部屋と雰囲気が異なる。
エレア : (なんというか、生活感がある。テーブル、料理用スペース、古びて埃まみれの子ども用の玩具。
ニカ : …?
ニカ : …。なんだ?ココは…
エザフォス : (奥からぱちぱちぱちと拍手が聞こえてくる。
エザフォス : (椅子に座ってふんぞり返っている男と、その横に女。
ニカ : …
エレア : 子ども…部屋みたいな…、?(そう言いつつ音がしてきた方に目を向ける。
ニカ : …エシャ・ティロン。随分久しぶりじゃねーか。(椅子に座る男を見て
エザフォス : はは。覚えてくれていたとは、だ。
ニカ : …いや。本当はエザフォスっつーんだっけか?
ニカ : それに……(隣の女に視線を移し
ニカ : …よくもまあ。生徒達を出し抜き続けてくれましたね。 ミヌイ先生。
エザフォス : …どちらでもいいさ。好きな方で呼びなよ。
ミヌイ : ………
コロン : お揃いのようですね。
コロン : 今回の…一連の連続事件の黒幕達が。
イリゼ : 犯人はお前だ~。だねぇ。
ミヌイ : (エザフォスに覆いかぶさるように抱きついている。
エザフォス : そうさ。僕たちがこの度の事件の首謀者。
エザフォス : 黒幕だ。
ニカ : …自分で認めるなら話は早いじゃねーか。(はぁぁ、と溜息混じりに
エザフォス : 君たちに負けた演技をするのは少し骨が折れたよ。
エザフォス : 地下牢のメシもまずかったな。うん。
エザフォス : ……、まあ。
エザフォス : 君たちもここで死ぬんだ。
エザフォス : 探偵ものだったら一件落着なのに、な。
エザフォス : …もし質問があったら答えてあげよう。
コロン : 何を言いますか。一緒に滝壺に落ちる趣味は無いですよ。
コロン : ボクもセンパイ達も街の人も死にません。
ニカ : …同感。力ずくでしょっぴいてやんよ。おとなしく法の下で裁かれるんだな。
エザフォス : だといいが。
イリゼ : エシャちゃん、キアシスの人達がみんな欲しくなっちゃったの?
イリゼ : (突然空気を読まずに質問してくる
エザフォス : ……ふふ。
ニカ : ぁー…犯行動機、ってやつな。
エザフォス : そうだね。僕もエシャ・ティロンとして学生生活を謳歌したかった。
エザフォス : ただ、そこの女に目をかけられてしまってね。
エザフォス : ……モルモットに感情移入し、それを愛だと取り違えてしまったこいつ。
コロン : え? え??
エザフォス : こいつの愛とやらで何度も改造されてしまったせいでね。
エザフォス : もう寿命がそんなに残されてないんだ。
イリゼ : へぇ~。すてきな愛だねぇ。
ニカ : …え? は? あ??(急についてけなくなってる
コロン : え!?イリゼさんその反応あってますか!?
エザフォス : ……、だってよ?(自嘲気味にミヌイを見ながら
イリゼ : 好きな人だから、いーっぱい手をかけたくなっちゃったんだよね?
コロン : あの、エザフォスさんが、ミヌイさんを唆したんじゃ…無かったのですか?(思わず聞いてしまう
イリゼ : ふふ。わたしも分かるかも。その気持ち。
コロン : (こんな状況の黒幕の供述。何が真実かなんて裏取りは出来ない。
ニカ : 待て待て待て…!(ツッコミと理解が追い付かねぇ…!
コロン : (それでも大事件の起きるきっかけは知っておきたかった。
ニカ : そ、そーだよ。「謎解き」の時は、主犯はあくまで『エザフォス』で、もう一人は協力者だって…
エザフォス : 僕たちはね、実験体だよ。この女の、いや、老グリアス公のね。
エザフォス : クランケ・ロルのような実験の別バージョン、といった方がわかりやすいかな。
ニカ : …。あぁ、アリシアさんから聞いたよ。その話。
コロン : グリアス公の子供達<グリアス・チルドレン>・・・?
ニカ : アンタとアリシアさんと、プシュケとかいう奴が、同じ施設で育ったグリアス・チルドレンだった…っていう。
エザフォス : ヌース、プシュケー。僕たちは家族だった。
エザフォス : …偽りのね。
エザフォス : ああ、こいつは男として僕を好いているらしい。異常にね。
エザフォス : (ミヌイを見ながら
エザフォス : 実験者として失格だよ。
エザフォス : なら、愛を証明させてやろうと思ってね。
エザフォス : それをそそのかしたというのなら…
エザフォス : まあ、好きに言えばいいさ。
ニカ : …。何だって?
ニカ : …アンタらの家族事情と恋愛事情が、街を混沌に陥れる事にどう繋がるんだよ。
エザフォス : 簡単な話だ。この世界に、そしてキアシスに復讐してから死にたくてね。
ニカ : 実験体としての不遇な生活への復讐…ってか?
エザフォス : まあ、そうとも言えるかな。
ニカ : いや…言ってる事無茶苦茶だろ。
エザフォス : そうかな?
ニカ : 復讐すんなら既にお陀仏した老グリアス公か、アンタを実験に使い倒した研究者どもにやってろよ。
エザフォス : キアシスはグリアスとは別だと?
エザフォス : この街そのものが腐ってる。そう思わないか?
ニカ : 別だろ。少なくともイコールじゃない。
ニカ : べっつにキアシスが最高の街だとか言う気はねぇけどよ。
エザフォス : ああ…君はボンボンなんだっけか。
エザフォス : まあ、君にはわからないだろうさ。
ニカ : わかるわけねーだろ。4年前に「グリアス」を打ち倒したのは「キアシスの街」だろうがよ。
ニカ : お辛い境遇で育つとそんな単純な事実すら認識できねーぐらい視野狭くなんのか?
エザフォス : ハハ。
エザフォス : 君こそこの街の歪みを見ないふりしているんじゃないか?
エザフォス : 腐った血統主義は一度リセットが必要なんじゃないかな?
ニカ : はーーー……(クソデカ溜息吐いて
ニカ : だから全部一緒くたにしてぶっ壊してやるって?
エザフォス : そうだね。
ニカ : そーゆー思想の持ち主、社会じゃテロリストって言うんだわ。
コロン : そうですねセンパイ。
エレア : …自分で見えた世界だけで全部勝手に決めて、いろんな人を巻き込んで…
コロン : 大いなるグリアス公の意思を継いで…と、まだ出生に囚われてるのなら、同情の余地もあったんですけど…
コロン : キアシスの血統社会に文句を言うなら…飛び級したり…実績を示すしかないですね。(自分で言ってて耳の痛い話
ミヌイ : ……ま、そういうことよ。
ミヌイ : 私たちはテロリスト。私たちを止められなければ、アナタたちの街は潰れる。
ニカ : …こんな不幸に酔っぱらったクソガキどもの癇癪に街ごと巻き込まれてんのかって思ったら
ミヌイ : 賽は投げられた、……だから、もう話し合いの余地なんてないんじゃない?
ニカ : ……マジで死ぬ程腹立ってきた。
ニカ : ……はぁ。そっすね。…そう思います。(ミヌイ見て
ニカ : ミヌイ先生がそういう側の人間だった事には……勝手に失望してますけど。
ミヌイ : …人は見かけじゃわからないものよ。
コロン : ……。今は見かけで分かりやすいポーズをしてくれてるんですか?
コロン : (エシャにベッタリなミヌイをつい煽るコロン
イリゼ : なかよしだねぇ~
ミヌイ : …ああ。そっちね。
ミヌイ : ……。私は私が人生を賭けた研究の成れの果てを見たいだけよ。
コロン : …え。
イリゼ : みずからの創りあげたものだから、さいごまで手を掛けてあげたいんでしょ?
エザフォス : ハハ、それよりもこいつは歪んでるけどな。
イリゼ : そうなの?
エザフォス : 俺なしじゃ生きられないって、な。
コロン : そんなベッタリな状態で格好付けられても…なんですけど、(ミヌイセンセイに
コロン : 「俺なしじゃ生きられない」ぐらい愛しちゃってなんでも言う事聞いてる状態なんですよね?ミヌイセンセイ?
ミヌイ : ………。
ミヌイ : そうよ。
コロン : 素直ですね、先生………。
コロン : あれれ~~?でも、おかしいぞ~~~??(わざとらしくミヌイを見て
コロン : そこの…エシャセンパイはキアシスが不幸で不幸でたまらなくって、ぶっ潰したいんですって。
コロン : 愛してくれている人がいるのにね。ミヌイ先生。貴女の愛は伝わって無いんじゃ無いですか?
ミヌイ : ………お前。(途端に殺気立つ。
コロン : 彼を不幸から幸福に引き戻すには、先生の愛じゃ足りないんじゃあないんですかね?
ミヌイ : 愛、愛。……。(上の空で考えごとをはじめる。
コロン : あれ?壊れちゃいました?(煽りが効き過ぎたかな?
ミヌイ : エザフォス…、エザフォス…、(虚な目で何かぼんやり考えごとをしている。
ニカ : …はぁ。完全に開き直ってるのかと思いきや…効いてるみたいですね。(コロンに
ニカ : …余計に腹立って来た。そんな半端なイカレ具合で街壊そうとすんじゃねーよ…
イリゼ : 水をあげた枝葉がどんな風に伸びていくのか見届けたい。それが自分を刺し貫いてしまったとしても構わない。
イリゼ : そんな気持ちなのかと思ってたけど・・・違うんだね。
コロン : あの…イリゼさん…敵のフォローはしなくて良いので戦闘準備を…。
エザフォス : ……話し合いも頃合いか。残念だよ。学友たちよ。
コロン : もう良いですよねニカセンパイ。分かり合えそうに無いです。
イリゼ : うん。そうだねぇ。
エザフォス : ……遺言は済んだかな?
イリゼ : わたしもこの街で育みたいものがあるから・・・先生の気持ち、大事にしてあげられないもんね。
ニカ : ……はー。
エレア : 私たちは、お前たちには負けない。
ニカ : …そりゃ、街壊そうとする奴等の考えなんて理解できねぇだろうと思ってたけど、
ニカ : …。なんかなぁ、もう……(溜息吐き吐き、続く言葉も出てこない
エザフォス : 大丈夫。落ち着いて。(優しい声でミヌイに。
エザフォス : 二人で街を壊すんだろ?
ミヌイ : エザフォス…私は……
エザフォス : さて。死んでもらおうか、学友よ。
ニカ : …どーせ分かり合えねぇし、どうせ力で分からせるしかねぇ。(エザフォス、ミヌイをじっと見て
コロン : 血統社会を塗り替える良い方法を教えてあげますよ。
ニカ : 「もういい」わ。戯言語りは此処までだ。
コロン : 君たちのような黒幕をぶっ倒してキアシスの街の危機を救う事です!!
ミヌイ : (机の上に黒点が現れ、膨れ上がり、
ミヌイ : (全員を飲み込み、異空間に飛ばす!
ニカ : ――――!
最終更新:2026年04月16日 23:14