ラピエル:(個室
ラピエル:ーーーー
ラピエル:(電子世界の闘いに敗れ
ラピエル:(リアルの世界に帰ってくる
ラピエル:…。
ラピエル:……。
ラピエル:(試合を見る
ラピエル:(鋼は死んでいない
ラピエル:…。
ラピエル:……。
ラピエル:(鋼は、長らく死なず
ラピエル:(シュウ、ナレノニアに報いた
ラピエル:…。
ラピエル:……。
鋼:――っ
鋼:(万策尽きた画面の中の鋼が電子光線に撃たれ
鋼:(現実世界に意識が戻ってくる
鋼:…
鋼:……。
鋼:(退場後も黙ったまま
ラピエル:…。(同室に無言で佇んでいるもう一人
ラピエル:……。
鋼:……。
鋼:…
鋼:…ここまで、ですね。(ポツリと
ラピエル:…。
鋼:……。
鋼:…(自分の両掌を開いて見つめて
鋼:…力、及びませんでした。
ラピエル:…。
鋼:……。
ラピエル:……………コチラもだ。
鋼:…。
ラピエル:…訓練通りの闘い方を叶えてやれず、すまなかった。
鋼:…謝らないで、ください。
鋼:…あの2人との、戦いは、
鋼:…私が、ラピエルさんの速度に、ついていけていれば、
鋼:…もっと、きちんと連携ができていれば、結果は違っていた。
鋼:……そう思っています。
ラピエル:……そうか。
ラピエル:……。
鋼:…はい。
鋼:(あの戦いは、明らかに連携の差が物を言った。 結果、ラピエルという大事な戦力を護りきれなかった。
鋼:(原因は自分にある、と彼女は認識している。
ラピエル:………。
ラピエル:…。
鋼:……。
ラピエル:(ラピエルは、多くを語らない
ラピエル:(相性差は念頭にあり、だからこそナレノニアを先に刺して、シュウの誘いに決着を急いでしまったのだが。
ラピエル:(自分が居なくなった後、鋼が奮闘していたのは観戦していたが、
ラピエル:(ラピエルは、語らない。
ラピエル:…。
ラピエル:次の闘いに備えよう。
鋼:…、
ラピエル:「次」は近い。
鋼:次……ですか?
ラピエル:作用。
鋼:それは…(これからの、各々の戦い。…という意味ではなさそうだ。
鋼:…あるのですか。「次」が。
ラピエル:有る。
鋼:…。
鋼:…そう、なんですね。
ラピエル:…。
ラピエル:(ラピエルは多くを語らない。
鋼:それなら…
鋼:次に向けて…鍛錬をするだけ、ですね。(鋼もまた、あまり多くを語らない
ラピエル:……。……作用。
ラピエル:それだけの……事。
鋼:はい…。(「次」の詳細を問い質したりはしない。ただ黙々と戦うのみ。
鋼:(共闘の反省も、その後の泥水を啜って足掻くような戦いも、多くを振り返らず。
鋼:それだけ…ですね。
ラピエル:嗚呼……それだけの事……。